【2020年7月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- Live House nano 店長:土龍
※今月LIVE HOUSE DEWEYのレコメンドはお休みとさせていただきます。ご了承くださいませ。
LIVE HOUSE DEWEYでは無観客配信ライブを実施中。詳細はスケジュールにてご確認ください。
※これまでご寄稿いただいていた、VOX HALLは2020年4月末での閉店が決定いたしました。これまでの感謝を申し上げるとともに、新天地での再開を待ち望みながら、この連載を続けてまいります。現在VOX HALLでは再出発を目指しグッズ販売を実施中です。こちらもぜひご覧ください。→VOX HALL WEB SHOP
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
ODDLY
京都で結成。Naoko Yutani(Vo / Gt)とTomoyuki Watanabe(Vo / Gt)、Keita Kishimoto(Dr / Vo)によるベースレスの3ピースバンド。
グランジ、シューゲイザー直系のサウンドから進化が進み、既存の90~00年代のUSインディーシーンのバンドに緩和されたポップさをブレンドした引き合いと独自性がうまく混在する興味深い音像に。初めて出会った時からSONIC YOUTHを感じる耳慣れたザラつきに実験的なサウンドメイクとボーカリゼーションが個人的にはとても好みで、一度聴いただけではモノにできない良い中毒性をもっているところをプッシュしたい。(現に今もWatanabe君のことをサーストンと呼んでいます)
かつてサブカルの覇者となったスーパーカーのように、気になるテイストを取り入れてはシフトを繰り返し、いつの間にかポップカルチャーの先頭にいるという事態に陥ればいいなぁ。
良いバンドの魅力はやはりライブということで、GROWLYの配信企画『ONE SHOT GROWLY』(2020年7月10日〜7月24日まで視聴可能)に出演してくれるのでぜひチェックしてください。
https://twitcasting.tv/kyoto_growly/shopcart/11796
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
京都GROWLYは2020年6月1日よりイベントが再開しています。2020年7月に入り、開催への注意事項も更新されていますので、下記をご参照ください。 最新情報は京都GROWLYのSNSやHPでご確認ください。
【7月以降のイベント開催について】
更新しました。
ご来場・ご出演予定の方々はご一読お願いします。一刻も早く、以前のようにたくさんの方がライブハウスに遊びに来れるようになることを願いながら、その日まで繋ぎます。
出演希望/相談お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/KyXc2SPMDZ
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) July 4, 2020
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
ジャッカルズ
京都は立命館大学出身、3ピース・サイケロックバンド。メシアと人人やベランダのメンバーの先輩にあたる。大学卒業後、就職で京都から離れたメンバーもおり已む無く事実上の活動休止、京都の限られた界隈では伝説化していた。
1年ほど前にそのメンバーが京都へ帰還、自動的に活動再開。また「京都で活動を再開しました。」とメンバーが新たに録音した音源をもってnanoに現れた時は大変に喜んだものだ。サイ(Gt / Vo)、フカツ(Ba / cho)、ガルシア(Dr / cho)の3人による演奏の息の合い方やタイム感の共有、声を含めた各楽器の帯域の棲み分けは、長年の付き合いによるものか隙がない。それを完璧に縦を合わせてやっているかと言うとそうじゃない。Voの歌心に全て沿っているので、一般的にはずれているかもしれない独特のアンサンブルを生む。つまり、ジャッカルズの呼吸を感じ取れる。
緩いバンドだな、と一見感じるかもしれないが得体の知れないヒリつきを覚えるのはそう言った理由からだろう。本人たちは自分たちが演奏する音楽やそれを演奏する姿が、どれだけリスペクトされ評価されているかに気づいてないかもしれない。
でもそこがまたいいのかな。
相変わらず京都には世に発見されていない宝物が散りばめられている。
嬉しい。
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
Live House nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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WRITER
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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