【2020年4月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- Live House nano 店長:土龍
※今月LIVE HOUSE DEWEYのレコメンドはお休みとさせていただきます。ご了承くださいませ。
LIVE HOUSE DEWEYでは無観客配信ライブを実施中。詳細はスケジュールにてご確認ください。
※これまでご寄稿いただいていた、VOX HALLは2020年4月末での閉店が決定いたしました。これまでの感謝を申し上げるとともに、新天地での再開を待ち望みながら、この連載を続けてまいります。現在VOX HALLでは再出発を目指しグッズ販売を実施中です。こちらもぜひご覧ください。→VOX HALL WEB SHOP
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
スーパーバック
京都発、3ピースのガレージダンスパンクバンド。以前、VOX HALLのおのまんからも紹介されてますね。コロナに踊らされ、1日も開催できなかったGROWLYの8周年イベント月間の魁(さきがけ)と殿(しんがり)を買って出てくれていたサムライです。
この一年で勢いと荒削りなサウンドから一変(最初見たときはニルヴァーナみたいにギターにフェイザーやった)、誰もが興奮と躍動を感じるグローバルベースでの有機的なアンサンブルへと展開を遂げ、いわゆる若手の急成長株であることは間違いない。
グランジへのダンスパンクでの回答。今のスーパーバックにはこれがシックリ来ます。
!!!、KLAXONS、Radio4、Friendly Fires、The Rapture、The Sunshine Underground、The Horrors、8otto、the telephones、ミソッカスといったバンドにピンとくる人はピントが合うはず!個人的に00年以降のニューウェーヴ・ニューレイヴは好きなのでとっても偏った賛美をいつも送らせてもらっていますが、このコロナ禍以降、全国のライブハウスもお茶の間もダンスフロアに変えるバンドになると確信してます。
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
京都GROWLYでは2020年4月27日(月)まで京都のバンドとコラボしたTシャツをオンラインストアにて販売中。詳細は下記サイトをご確認ください。
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
hananashi
京都の20代前半の男3人組ロックバンド。華のない男3人も、ステージでは花を咲かせる、そんなコントラストがコンセプト。
最近の若者に絶大な人気を誇るレーベルNINTH APPOLOがあるから、誕生したバンドと言って過言じゃないだろう。MY HAIR IS BAD、Hump Back、ハルカミライ、さよならポエジー……などなど等身大の目線で自分の日常の風景や意志を音楽に載せて叩きつける感情豊かで華やかなロックンロールは、若い音楽ファンの心を掴んで当然。僕らがヒロトやマーシーや難波さんにそう感じたように。
若いバンドってのはどうしても背伸びして自分をかっこよく見せたい方に走ってしまう。その衝動は、それはそれでとても美しいものだけれど、やっぱりどこか嘘くさい。そういうバンドを多々見てきた。それは本当にお前の声なのか?そんな歌を唄っていて気持ちいいのか?(その嘘くささが愛しいのは、ある)
hananashiの3人は自分たちのバンドにその名前をつけるくらい、好きなバンドみたいにかっこよくなれないことをわかっているらしい。あんなんに華やかな存在になれない、と。でもそうなりたい自分を歌うことは何の罪にもならない。
大事なことはそれで、だからこそ彼らの音楽とステージは浮足立っていない。「こういうこと唄えばかっこいいと思うんです」じゃなくて「かっこいいかどうかわからないけど、こういう風に自分は思うから唄うんです」。嘘くささなんて感じるはずがない。
このリアリティは、もしかすると彼らが望む若い世代からの人気は勝ち取れないかもしれない。だって華やかじゃないから。でもその泥にまみれた薄汚いロックンロールから溢れる生活への愛情は、本当に音楽が好きな人には確実に届くだろう。
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
Live House nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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WRITER
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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