【SXSW2017】vol.2 – SXSW2017 The 2017 Grulke Prize Winners
The 2017 Grulke Prize Winnersとは、その年SXSWで最も素晴らしいパフォーマンスをしたアーティストに贈られる賞です。今年はUS ActとしてThe Lemon Twigs、Non-U.S. Act でJain、Career Act is Robyn Hitchcockが受賞。そのうちThe Lemon TwigsとJainの取材をしていたので、そちらのフォトレポートをお届けしたいと思います。
US Act:The Lemon Twigs
The Lemon Twigs(ザ・レモン・ツイッグス) はニューヨーク州ロングアイランドを拠点に活動する、19歳の Brian D’Addario と、17歳の Michael D’Addario からのダダリオ兄弟によるデュオです。プロデューサーにFoxygen の共同創立者で Whitney のアルバム『Light Upon The Lake』も手がけた Jonathan Rado を起用したデビューアルバム『Do Hollywood』が2016年10月、イギリスの老舗レーベル・4ADよりリリース。今年の2月Hostess Club Weekenderで初来日を果たし、今年のフジロックへの出演も決定、今年はコーチェラをはじめ、ボナルー、グラストン・ベリーなど世界中のフェスティバルへの出演も発表されており、とにかく引っ張りだこな彼ら。世界中からの熱視線を集めてやまないバンドです。
70年代のポップ・ミュージック史に名を残すバンドのDNAと、卓越した演奏で注目を集め、日本では「アリエル・ピンク×レノン=マッカートニー」なんて触れ込みで紹介をされています。
この日の出演は4ADのショーケース。そのショーケースのトリであるfuture islands前の出演であることも、レーベルからの期待度の高さを示しています。事前調査でもかなりの大きな枠で紹介されていた彼らを“今のうちに見ておかないといけない”という使命感から今回取材へ向かいました。事前情報通りの演奏力、新しいのになんとなく懐かしい楽曲。ライブハウスの小さいステージには留まらない壮大なスケール感を、ライブを見ていて感じさせられました。フジロックではレッドマーキーではなく、グリーンステージで演奏している姿が容易に想像できたというか……。SXSWが終わって今年のGrulke Prize Winnersとして選出されたことも納得感しかありません。百聞は一見に如かず、をまざまざと感じさせられました。今年のフジロックでは見逃し厳禁です。
Non-U.S. Act :Jain
そしてNon US Actに選出されたフランスのシンガーソングライター/ビートメイカーのJain。2015年11月に10曲入りのファーストアルバム『ZANAKA』をリリースしました。1992年、フランスのトゥールーズに生まれた彼女は父親の仕事の関係で子供の頃からコンゴ、ドバイ、アブダビ、そしてパリへと移り住んだ経験があり、その土地土地で出会った音楽が彼女のルーツです。特に影響を受けたコンゴの舞踊曲と中東の打楽器音楽は楽曲にも色濃く反映されています。
SXSWではPandraのショーケースに出演。一人で大きなステージをぴょんぴょんと跳ね、駆け巡り、とにかくあおる。Youtubeにアップされているライブ動画や、キュートなルックスから、もっと上品なライブを想像していたのですが、瞬時にPandraショーケスをクラブに仕立てあげ、テンション高めのパフォーマンスを繰り広げました。ライブパフォーマンスMVにも起用され、プログラミングとアコギの生音の融合が心地よい「Come」ではオーディエンスの声をサンプリングし、場の一体感生み出すのもお手の物。 日本への来日の予定を切望するアーティストです。
SXSW2017 レポート
vol.0 – まとめ:https://antenna-mag.com/post-12103/
vol.1 – SXSWとは?:https://antenna-mag.com/post-12296/
vol.2 – The 2017 Grulke Prize Winners:https://antenna-mag.com/post-12329/
堤SXSWへ行く
Day1:https://antenna-mag.com/post-10604/
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WRITER
- 岡安 いつ美
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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