【SXSW2018】新しいPeelander-Zを見た
そもそもPeelander-Zって?
結成当時はギターボーカルのPeelander-Yellow(ピーランダー・イエロー、以下イエロー)、ドラムにブルー、ベースにレッドがいた3ピースバンドであった。後に2008年にブルーが脱退、新ドラマーとしてグリーンが参加し、全米ツアーを幾度となく繰り返してきていた彼ら。これまでのライブ本数は1300本をゆうに超える。その後2012年にベースのレッドが脱退し、2014年ごろに現ベースのPeelander-Purple(ピーランダー・パープル、以下パープル)が加入。紆余曲折を経て、現在はニューヨークからオースティンに活動拠点を移し、現在はパープルとPeelander-Pink(ピーランダー・ピンク、以下ピンク)の3ピース体制で活動をしている。
2002年から16回連続SXSWに出演しているピーランダー。もともとはイエローが2001年にバンドのスタッフとして参加し「今ここで自分が演奏できないことが悔しい」と思ったことがきっかけで翌年よりSXSWに参加するようになり、そこからSXSWへのめり込んでいくことになる。ビルの屋上にドラムセットを担いで持って行き演奏をしたり、突然会場から飛び出たと思ったら車の行き交う道路で演奏を始めたり、2階から飛び降りたり。昔はライブ中にプロレスもしていたな。イエローの前歯はライブで欠けたものだし、私が初めていた2011年には2階の階段の手すりからすべりおり、落下、骨折寸前なんてことも……。彼らの武勇伝は語りだすとキリがない。
破天荒なステージはもちろん印象的で彼らを語る上ではわかりやすい要素だが、これは一貫してショーを楽しませるために反射的に行ってきたパフォーマンスだ。キッズショーへの取り組みなどを見ていると、彼らが老若男女の人間を楽しませるスタイルが一貫していることが良く分かる。
アメリカの大規模フェスティバルや、今年日本でも開催されたVans Warped Tourへの参加経験もあり、ニューヨークではギターウルフとの共演等、彼らの活動を簡単に語りつくすことはできないが、ピーランダーにとっての20年がとても濃厚なものであったということは感じてもらえるはずだ。
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ピーランダーの“第三形態”
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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