墓を放棄する部屋
京都を拠点とし2016年に立ち上げられた劇団速度。演劇、ダンス舞台芸術分野のメンバーはもちろん、陶芸、アニメーションなどの美術分野のアーティストが所属しているユニークな劇団である。
そんな劇団速度が、劇団に所属する3名のアーティストと、3名の宿泊者による最新パフォーマンス『墓を放棄する部屋』をゲストハウス・Kyoto Art Hostel kumagusukuにて上演する。
劇団速度の瀬戸沙門と野村眞人はこれまで、劇場でない場所で、人とものの関係を、空間から問い直す作品を発表し、陶芸を専門とする劇団員・武内ももは、陶芸の制作工程や、作品における作者や受容者といった関係性をパフォーマンスとしてとらえ直した作品を制作して来ました。この3人を中心に、今回はゲストハウスを会場として作品を制作する。
会場となるkumagusukuは宿泊施設でありながら、美術作品の展示などを行えるアートスペースが併設されている、オルタナティヴな空間。この空間と、人の生活を仕切る箱をテーマにした武内の陶芸作品、そして宿泊するパフォーマーとの協働によって作品が生み出されます。
誰にとっても故郷たりえない箱。個人や生活に対して、曖昧な関係しか持ちえない部屋。根ざすもののない部屋。その曖昧な空間に漂泊し、経過していったものを眺める時間。本作は、人ではなく、人が動かしたもの空間に焦点を当てたパフォーマンス作品です。どんな作品が創造されるのか、ぜひあなたの目でお確かめください。
劇団速度
2016年結成。京都を拠点とし、演劇、ダンスなどの舞台芸術分野と、陶芸、アニメーションなどの美術分野のアーティストが所属している。様々な表現メディアを有するコレクティヴでありつつ、劇団という集団形式を採用している。多分野のアーティストとの密な協働により、言葉や身体、観客といった演劇的制度を別のかたちで上演するため、そして上演することでしか成立しない表現を生みだすために活動している。異なる芸術領域が接触することで揺らぐ、「演劇とは何か」を問い続ける態度が特徴的。
日時 | 2019年2月2日(土) 14:00~/19:00~ 2019年2月3日(日) 13:00~/18:00~ 開演の20分前までにお越しください。上演に際してのご案内をいたします。 また、作品の性質上、各回の観客数を限定しての上演となります。何卒ご了承ください。 |
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会場 | Kyoto Art Hostel kumagusuku |
料金 | 1,800円 |
予約 | |
主催 | |
助成 | 京都府文化力チャレンジ補助事業 |
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WRITER
- 岡安 いつ美
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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