12月12日アンテナ主催イベント『映画のすゝめ in VOX 』開催
アンテナの連載でお馴染みの映画のすゝめがイベントとして動き出します!アンテナ編集部のシネマジャンキー・ 川端安里人が、テーマに沿ったオススメ映画を紹介してくれる企画です。今まで自分が出会うことのなかった映画に出会う感動を、より多くの人に味わってもらいたく今回リアルなイベントとして場を設けました。
「映画は見たいけど、忙しくて時間が取れない……」「大作だけではなく、もっといろんな映画に出会いたい!」なんて思っている人にはいい機会になること間違いなし。ライブを見に行くような感覚で、映画を見に来ませんか?ご来場お待ちしております。
今回のテーマは『悪役が魅力的な映画』。川端安里人の厳選する映画の中から全員でその日見る映画を決める。もちろん解説付き。みんなで映画を見る事で、普段と見方も変わります。
そしてイベント開催に伴いFacebookのイベントページも開設されました!
ご紹介する映画
候補作品①:『黒い罠』
1958年 111分 / 監督:オーソン・ウェルズ
撮影技術を駆使した凄まじいオープニングが有名なノワール映画です。そのせいで忘れられがちですが、監督自身が演じるクインラン警部もまた映画史にキラリと輝く極悪人です。証拠の捏造当たり前、でっぷり太ったその風貌で主人公カップルを追い詰めるいやぁ〜な悪徳警部です。制作から半世紀以上経ってもまだ魅力を放ち続ける映画史上の傑作です。
候補作品②:『狩人の夜』
1955年 93分 / 監督:チャールズ・ロートン
左手にHATE(憎悪)、右手にLOVE(愛)のタトゥーを入れているイカサマ伝道師にして保険金目当ての殺人鬼ハリー。もはや映画好きのポップアイコンのようになったこの男を映画史上最高の悪役と推す人も少なくないでしょう。意味不明な説教シーン、子供達を追いかけ回しての絶叫シーン。悪夢のようなこの映画にぴったりの悪党です。この映画もまた制作から半世紀以上経ってもまだ魅力を放ち続ける映画史上の傑作です。
候補作品③:『ロックアップ』
1989年 109分 / 監督:ジョン・フリン
スタローンが『ランボー3』の次に主演したこの映画、残念ながら興行はボロクソでスタローン主演作の中でも忘れ去られた部類の映画だと思います。当時の人が見たかったのは悪党を問答無用にやっつけるスタローンだったんしょうが、この映画は違います。模範囚スタローンをいじめにいじめ抜いて悦に浸る極悪刑務所所長ドラムグール。大抵嫌な奴に描かれる刑務所所長の中でも群を抜いて嫌な奴!その分ラストのカタルシスも群を抜いていると思います。
候補作品④:『ヒッチャー』
1985年 98分 / 監督:ロバート・ハーモン
本名不明で目的もよくわからない、ただただヒッチハイクして乗せてもらった人を殺し続けるライダーさん。こんな奴車に絶対乗せたくない!しかも車から降り落としてもずっとずっと追いかけてくる!主人公はとことん可哀想ですが、はたから見たら大人の色気と狂気を漂わせながら神出鬼没に現れるライダーさんにイチコロのはず。演じるルトガー・ハウアーも『ブレードランナー』のレプリカント並みに役にはまっていると思います。
候補作品暫定枠:『LA大捜査線 狼たちの街』
1985年 116分 / 監督:ウィリアム・フリードキン
この映画、北野武監督なんかにも影響を与えた刑事アクションの大傑作です。偽札組織のボス、マスターズは芸術に勤しみ、まるで偽札こそ究極のポストモダンだとでも言うかのように精密に偽札を量産するインテリです。それに対する主人公は命知らずで復讐のためならどんなことでも、それが強盗であれなんであれ本当にやっちゃう超肉体派の極悪SP。きっと見てる間に「この映画主人公の方が悪なんじゃ」と思えるような、キレキレで極悪な一本で
映画のすゝめ in VOX
日時 | 2016年12月12日(月) 20:00 START(予定) |
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会場 | |
料金 | 2オーダー制 |
予約 | ご予約はメールにてお願いいたします。 |
WRITER
- 岡安 いつ美
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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