キツネの嫁入りにビブラフォン奏者・佐藤香が加入
京都をベースに活動するキツネの嫁入りにビブラフォン奏者・佐藤香が加入した。佐藤香は2016年に解散したAureoleのメンバー。2017年末にキツネの嫁入りのマドナシとデュオ編成でのライブを経て加入に至った。2006年にマドナシとひさよの2人でスタートしたキツネの嫁入り。ビートを欲して、ジャンベが加わり、ボトムが欲しくてベースが入り、音圧に負けないメロディが欲しくてアコーディオンからピアノに代わった。そして、さらなる音圧のためにエレキギターを、サウンドに立体性をと、トランペット。変わるべくして変わってきた彼らが7人編成になった今、どんな音を出すバンドに進化するのか。キツネの嫁入りを一定期間側で見てきた筆者にも想像ができない。
佐藤香を迎えた新体制初ライブは2018年1月27日(土)青山月見ル君想フにて。常に前進を続けるキツネの嫁入り。次見る時に、同じものが見れると思わないほうがいい。だからこそ、今の彼らを見逃さないように追いかけてほしい。
キツネの嫁入り
マドナシ、秋窪尚代、鍵澤学、西崎毅、松原明音、猿田健一、佐藤香
2006年より活動開始。純粋に自分達の音楽を追求するために日々の時間を削る事をいとわない人と、それを昇華しなるべく多くの人に聞いてもらいたいと思うメンバーにより構成された音楽集団。gyuune casetteより1st Album「いつも通りの世界の終わり」。2ndAlbum「俯瞰せよ、月曜日」、P-VINE RECORDSより3rdAlbum「死にたくない」、2016年に活動10周年を記念して会場限定シングルをリリース。プログレ・ジャズ・ロック・フォーク・パンク、ごちゃ混ぜになった音塊は、変拍子を基軸に、文字通りジャンルを超え幾層にもなって複雑な世界を構築する。その上に朗々と置かれる言葉の数々は、毎日のふとした瞬間に、突き刺さる、気づかされる歌。その音楽性に加え、主催イベント「スキマ産業/スキマアワー」では、廃校・ライブハウスなどで、UA、ジム・オルーク、THA BLUE HERB、山本精一、大友良英、向井秀徳、トクマルシューゴ、高野寛、二階堂和美、キセル、石橋英子、タテタカコ、predawn、テニスコーツ、コトリンゴ、MUSIC FROM THE MARSといった多種多様なアーティストを招聘し“独自”な活動を続けている。2017年9月、前作から4年ぶり、待望の4thAlbum「ある日気がつく、同じ顔の奴ら」をP-VINE RECORDSよりリリース。レコ発ツアーにて東京・青山月見ル君想フ、京都・木屋町UrBANGUILDではワンマンショウ、梅田シャングリラではdownyと2マンなど盛況に終える。2018年、新たに新メンバービブラフォン奏者佐藤香を迎えて新たなフェーズへ突入。
佐藤香 プロフィール
東京在住。以前在籍していたバンドAureoleでの幾度の共演、2017年にマドナシとのduoを経て加入。クラシックの素養を基軸としながら、プログレ・ロックの難解さ、ソウルに理解ある懐の深さを示す。打楽器奏者として打楽器へのパッションを最大の武器に、キツネの嫁入り、最後のピースを担う。重なる音が飽和するギリギリのラインまで楽曲の可能性を膨らませる絶妙な音楽家。ワインを好んでたしなむ。(ex-Aureole、現:ハイスイノナサ、anoh)
WRITER
- 岡安 いつ美
-
昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
OTHER POSTS