オオヤユウスケ、Port of Notes、Polaris、長谷川健一、NABOWA、DSKの未配信音源が配信リリース
京都の音楽レーベル・bud musicに所属するオオヤユウスケ、Port of Notes、Polaris、長谷川健一、NABOWA、DSKの未配信音源が配信リリースされた。
柏原譲(Fishmans、So many tears)とともにPolarisとして活動するオオヤユウスケからは、2019年に発売した初のソロ作品であり、初のカヴァー・アルバムである『STEREO』の配信がスタート。Fishmansの“いかれたBaby”やくるりの“ブレーメン”、電気グルーヴの“虹” などを中心とした全8曲を収録している。これまでライブ会場と公式通販でのみ購入できる音源 あったが 、 これによりさらに 多くの人に親しまれる作品 として成長を遂げるに違いない。
畠山美由紀(Vo)と小島大介 (Gt)によるアコースティック・ディオ・Port of Notesは、およそ9年ぶりに発表されたEP『水蜜桃』(2018年)に収録されている3曲と、新曲“眠れ、愛しき者よ~Euro Saudade(demo)”等を加えた全6曲が配信開始。『Luminous Halo -燦然と輝く光彩-』(2009年)以来となる、ファン待望の配信であろう。
Polarisは2020年6月24日に10inch / イエロー・ヴァイナル仕様で限定リリースを予定している『光』の配信が開始された。本作は川上優(Dr / NABOWA)、片木希依(Pf / jizue)を迎えた新体制で初めて制作された楽曲。繊細なリズムを刻むドラムやピアノの音の粒が、楽曲に人間らしいあたたかみを与え、新たなPolarisの幕開けを感じさせるEPに仕上がっている。
長谷川健一は今年5年ぶりの新作として、2020年1月に2作同時リリースした『太陽の汗』『月の涙』の配信がスタート。バンド編成で作られた前作から、全曲弾き語りへと原点回帰した2作品である。彼の包み込むような優しい歌声にぜひ浸ってほしい。
さらに、連続配信リリースが続く京都を代表するインストゥルメンタル・バンド、NABOWAは2019年に開催されたワンマンツアーのライブ音源『DUSK LIVE』を配信。2019年にリリースされた『DUSK』を中心にしたセットリストで、臨場感溢れる16曲が収められている。
そして2019年に8年ぶりのリリースとなった『CORNER』を発表したPort of Notesのギタリスト、小島大介のソロ名義であるDSKの新作『Blue Sutra』も配信がスタートした。前作は小島の巧みなギターが堪能できる作品であったが、今作はよりエレクトロニックなサウンドが前面に出ていることが特徴的だ。
今回配信がスタートした作品の中には、ライブ会場や通販でしか購入できなかったものもあり、この状況下だから音楽を届けるために配信リリースが実現したものも多いだろう。自粛期間におけるbud musicの積極的かつ、柔軟なアクションの数々は目をみはるものがあり、今後さらに動向が見逃せない。ライブハウスでライブが見れる日のことを思い描きながら、今は家で音楽に浸ろう。
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WRITER
- 岡安 いつ美
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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- 乾 和代
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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