
【PHOTO REPORT】SXSW2025
2025.03.11
3/9の深夜にオースティンに到着して、3/10が実質一日目。ミュージックフェスティバルは大体水曜日〜土曜日が盛り上がるから、月曜は助走と時差ボケの身体を慣らす日、と決めているのだけど、今年は初日から街中を撮影して回った。
毎年行われるSXSWオフィシャルの『RADIO DAY STAGE』は、コンベンションセンター前に小さな特設ステージができて、毎日プレゼンターが変わる手法に。3/10はKEXPのEASTAN ECHOSのブッキング。Chinese American Bearはシアトルのバンドだけど、中国語を巧みに使ったマンダリンポップの呼び声はほしいままに。プロフィールに “not too serious, food loving” とあったけど、食べ物テーマの曲はお客さんとの掛け合いも楽しくできる曲ばかりで、純粋にむっちゃ楽しいライブだった。ここ数年SXSWに出てたけど、見るタイミングなかったからやっと見れて嬉しかった。






昼間のパーティーが多くない日なので、とりあえず「パンクハードコア好きな私にとって、ここに行っとけばOK」な〈Hotel Vegas〉へ。
着いたタイミングで白い衣装に黒い覆面を身につけた地元オースティンのTEAR DUNGEONがライブをスタート。途端に前の方のお客さんに血(おそらく赤い絵の具をといた水)を吹きかけまくって、ステージ前の人を追い払ってたのには笑ってしまったけど、その破天荒さにぐいっと掴まれたのは言うまでもない話です。少し離れて見てたら、ステージから降りてカメラの前までにじり寄ってきてカメラ目線で舌を出してくる。見た目はの破天荒さとは裏腹に、お客さんとの距離をきちんと置いてるのが今っぽいというか、配慮の気持ちが察せれたからすごく好感が持てた。












2025.3.12
例年に比べてショーケースやアンオフィシャルのイベント告知が2月末には始まって早かった印象の今年。どれだけチェックしても、現地に来て得られる情報量は段違いで、2日目の昼にだだーっとライブの予定をチェックしてカレンダーに登録。週末まで予定をぎっしり埋められたときにやっとSXSWのスイッチが入ったなと毎年思います。
私自身今年で8回目、初めて来た時から数えると14年経っているのでさすがにどの通りのどの箱が自分好みなブッキングをするか、どんなプレゼンターが入るのかも予測できるので、予定のチェックはとても早くなったと思います。
人気なバンドは一日に3〜4回ライブをするので、おのずと今年の注目株が浮かび上がってきます。そこを頼りにいいイベントやハコに出ているアーティストをチェックしていって5日間のスケジュールを作ります。
最近の学びで、人気なバンドはたくさん見る機会があるからこそ早めに見ておくこと。昨年snooperにどハマりしたのですが、たくさん見れるからと後回しにしすぎて、たくさん見れたはずのにと後悔しているから…。今年はなので早めに見たいバンドは見て回りました。















この日はカナダはモントリオールのpopulationⅡから。音源ですでに好きだったところに、パワフルなパフォーマンスが加わって食い入るように撮影していました。ドラムボーカル好き。期間中にもう一度は見たい。
その流れで昨年そのフレッシュなパンクロックに心を鷲掴みされたGUS BALDWIN&THE SKETCHを。昨年は個人名義で出演していた彼。今年はバンドを作れたことや、リリースの喜びをSNSで精力的に発信していたこともあり、気合のステージを見れたように思います。地元オースティンのバンドを追いかけて見続けることができることも、SXSWの醍醐味のひとつだなと感じます。






そのあとは、日本のショーケースへ。到着したら打首獄門同好会がパンパンのフロアを沸かせてて、(昨年のリベンジをきちんと果たせてよかった!)昨年見れなかった眉村ちあきさんのライブを!MCなし、曲だけでステージに釘付けにするパフォーマンスと度胸はあっぱれ。路上ライブも多くの場所で見かけたけど、本当に心を掴むのがうまいな〜!と。来年もさらに期待です。


















最後は今年5日間で13ステージを予定しているFRANKIE AND THE WITCH FINGERを!今年は本当にどんなイベントでも名前を見る彼ら。深夜0時のベガスは人がいっぱいで彼らの期待値を物語っていました。
ガレージベースのサイケデリックパンクバンド、なんてレビューを見つけたのですが、そのレビューにも「ジャンルを溶かす」と書かれていて、それが一番納得の文章でした。音源のクオリティはさることながら、パフォーマンスも演奏力もあって、良くも悪くもSXSWレベルなのか…?と思わずにはいられませんでしたが、素晴らしいステージを見せてもらいました。
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WRITER

- 岡安 いつ美フォトグラファー
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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EDITOR

- 堤 大樹編集長
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26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
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