やなぎみわステージトレーラープロジェクト 『日輪の翼』京都公演
東アジア文化都市2017 京都「アジア回廊 現代美術展」の出展作品、やなぎみわ演出『日輪の翼』は、ステージトレーラーでのダンスや空中パフォーマンスなど、豪華絢爛な饗宴です。
やなぎみわ制作のステージトレーラー・花鳥虹(かちょうこう。本公演はそのステージトレーラーを使用した公演です。台湾独自の文化である舞台車はタイワニーズ・キャバレーとも言われ、照明・音響・カラオケ・スモーク等の機能を備えたレンタルステージです。日本の「デコトラ」と同じように、過剰な装飾や、派手な電飾が特徴。 閉じているときは普通のトレーラーですが、油圧によって展開し、一夜限りのステージが現れます。
やなぎみわによってデザインされ、台湾の工場に特注されたステージトレーラー・花鳥虹は横浜港で日本初上陸を果たしたあと仕上げの作業を施し、「ヨコハマトリエンナーレ2014」にてお披露目されたもの。さらに京都で開催された「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」では《花鳥虹》を使いポールダンスやライブパフォーマンスが行われました。
2016年6月横浜を皮切りにスタートした『日輪の翼』の全国巡回興行がついに京都にもやってきます。「日輪の翼」は中上健次が1984年に発表した長編小説です。やなぎみわ演出の本公演の出演者は、俳優だけではなくコンテンポラリーダンサー、ポールダンサー、サーカスパフォーマー、クラウン(道化)、和楽アーティストなど多岐にわたり、作品の持つ路地の混沌とあいまって、強烈なインパクトを観客に与えます。
現在本公演のクラウドファウンディングも行われています。
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『日輪の翼』は、あえて興行的な効率性を選ばず、公演を通じて現地の人や歴史と交感し、新たな物語を紡いでいく「変化する舞台」。京都でしか見ることのできない『日輪の翼』をお見逃しなく。
公式HP | |
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公演日 | 9月14日(木)・15日(金)・16日(土)・17日(日) |
時間 | 18時開演 (開場は開演の30分前) |
会場 | 河原町十条:タイムズ鴨川西ランプ特設会場 (東九条柳下町 日本 〒601-8025 京都府京都市南区) |
アクセス | ■電車: 市営地下鉄烏丸線「十条」駅下車 1番出口より徒歩約6分
■バス: 市営81系統「十条竹田街道」下車 徒歩約2 分
■駐車場: 会場横コインパーキング、タイムズ鴨川西ランプをご利用ください。駐車台数:60台(有料) |
チケット | 一般:前売 3,500円 当日 3,800円
■チケット購入・予約 ローソンチケット チケット(ご予約) |
主催 | 東アジア文化都市2017 京都実行委員会 |
共同企画 | 京都芸術センター |
運営 | 東アジア文化都市2017 京都現代美術部門運営委員会 |
助成 | 平成29年度 文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業 公益財団法人旭グループ芸術文化財団 |
照明機材協力 | カラーキネティクス・ジャパン株式会社 有限会社タマテックラボ パイフォトニクス株式会社 |
企画・制作 | 一般社団法人MIWA YANAGI OFFICE |
お問い合わせ | TEL 03-3320-7217(ハイウッド/平日11:00~19:00) |
<美術・演出>
やなぎみわ
神戸市生まれ。1990年代後半より写真作品を発表。ドイツ・グッゲンハイム美術館、原美術館、国立国際美術館をはじめ国内外での個展多数。2009年、ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表。2011年から本格的に演劇活動を始め、美術館や劇場等で上演を重ねる。KAATでは、やなぎみわ演劇プロジェクトとして2011年に『1924海戦』、2013年に『ゼロ・アワー東京ローズ最後のテープ』に取り組み、『ゼロ・アワー』は終戦70年を迎えた2015年に北米5都市を巡回した。2014年に今回の舞台として使用するステージトレーラーを横浜トリエンナーレで発表。昨年、日本4都市を巡回。京都造形芸術大学美術工芸科教授。
<招聘アーティスト>
林 承奐 (イム・スンファン)
韓国全羅北道に伝わる高敞農楽の奏者。プッポチュム(頭に羽で作られた花をつけて踊る舞踊)やソゴチュム(小さい手持ち太鼓の踊り)を得意とし、ユーモアとクールさを兼ね揃えた独特の魅力を持つ演奏者である。
李 性洙(イ・ソンス)
韓国全羅北道に伝わる高敞農楽の奏者。チャング(砂時計型の両面太鼓)、テピョンソ(ダブルリードの管楽器)などの楽器で農楽本来の「味」を追及する一方で農楽を現代の人々に面白く伝える努力をする稀有な演奏者。
<東九条マダン>
在日の韓国人・朝鮮人と日本人が共に暮らす町・京都市南区東九条で民族や国籍、障害の有無や様々な立場の違いを超えて人々が共に集い、力を合わせて一つのマダン(広場)を創る
ことを目指し、1993年以来、毎秋開催されている地域の祭りです。
WRITER
- 岡安 いつ美
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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