ニットキャップシアター『男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ』
ニットキャップシアター、珠玉の2作品再演公演ツアーが6月1日、大阪・イロリムラ プチホールからはじまる。今回上演されるのは『男亡者の泣きぬるところ』(2004 年初演、2017 年新キ ャスト版上演)と、『女亡者の泣きぬるところ』(2017 年初演)の 2作品。再演公演については大阪、福岡、東京の3箇所で行われる。
両作品は 2017年7月にシアターウル(京都市太秦)にて、当劇団の第 38 回公演『太秦おかげサマ ー』として上演しました。両作品とも二人芝居のスタイルで、それぞれ作品の雰囲気は違うものの、現代社会に生きる人間が持つストレスや困難さをコメディ作品に昇華して表現した作品です。この両作品が現代の生活者への応援歌になればとの思いが込められた作品だ。
一度ご覧になられた方はもちろん、見逃していた方やニットキャップシアターのことを最近知った方はお見逃しのないよう。
『男亡者の泣きぬるところ』
【作・演出】ごまのはえ 【出演】門脇俊輔、澤村喜一郎
エレベーターに閉じ込められた二人の男。偶然乗り合わせたはずが、隠された秘密が次々と明らかになり…… ――2004 年の初演以来、劇団内外/国内海外問わず、各地で上演されている大人気コメディ。 男の悲哀にむせび泣く、シーソーゲームの幸せ残酷劇! 初演版は劇団旗揚げメンバーでもあったごまのはえと大木湖南がキャストを務め、二人をぐるりと囲んだ「囃 子方」達が楽器の生演奏などによってストーリーを盛り上げるという上演スタイルで、京都(2 会場)/福岡 /滋賀/神戸/上海(中国)の 6 会場で上演。観客動員はのべ 2,000 名を超え、2004 年には新・KYOTO 演 劇大賞「金賞」を受賞した、ニットキャップシアターの代表作のひとつ。新キャスト版は、門脇俊輔(初演で は囃子方を担当)と澤村喜一郎の劇団所属男優 2 名のみによる二人芝居として上演する。
『女亡者の泣きぬるところ』
【作・演出】ごまのはえ 【出演】高原綾子、仲谷 萌
舞台は一人暮らしの女の部屋。 朝。携帯電話が鳴っている。それをじっと見つめている女。その顔は苦痛にゆがんでいる。 インターホンがなる。女は起きる。だが返事はしない。再びインターホンがなる…… ――2017 年初演。なんとか幸せになろうともがく女の二人芝居。 泣いて笑って最後はどっち? 今だから観たい、現代亡者録! アルバイトとして働くバツイチの 30 代女性と、自殺の請負屋として仕事をする 30 代女性とが織りなす二人 芝居。2010 年代後半の現代日本の社会状況を色濃く反映した作品。かつては笑いにしづらかったテーマだが、 ある部分では残酷に男女平等として扱われ、ある部分ではそうは扱われないという現在の日本社会の中で「女 性が頑張る」という姿を、ごまの暖かく少し暗い眼差しから笑いに昇華し、2017 年の初演では大きな評判を 呼んだ。ニットキャップシアターの高原綾子と仲谷萌の両女優によるユーモアあふれる掛け合いにご注目!
日時 | 2018年6月 1日(金)19:30 2日(土)14:00 / 18:00 3日(日)13:00 / 17:00 ※受付開始・開場時間:開演時間の 20 分前より |
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場所 | イロリムラ プチホール (大阪市北区中崎 1 丁目 4 番 15 号) 地下鉄谷町線「中崎町駅」1番出口より徒歩 2 分 |
料金 | チケット料金:2,800 円 (当日券は+500 円/全席自由) |
予約 | チケット予約:公演ウェブサイト内、予約フォームから |
上演時間 | 2 本立てで合計約 2 時間を予定 |
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WRITER
- 岡安 いつ美
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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