【2019年05月】今、ライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
・京都GROWLY 店長:安齋智輝
・VOX hall ブッカー:小野満
・LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志
・Live House nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
Amia Calva
京都発、このアンテナ編集長率いるインディーロックバンド。
2000年以降の京都シーンにおいて、じわじわと且つ確実に進化を遂げ、まだその道中にいるオルタナティブロックの真髄に迫るバンドとして君臨。感情や音圧の爆発力ではなく、ジリジリと燻されるような最低限の起伏で進むサウンドは、まさにスモーキーで鮭とばのように沁みる。
とはいえ、ヒリヒリした鋭利でニヒルな面も時折顔を見せ、そのスパイシーな毒っ気にドキッとする、を繰り返すのだ。まさにこれぞインディーロック。DIYと音楽愛にあふれたつつ、少し歪んだ像が僕にはとてもしっくりくるのです。
今の世界中バンドと、これからの空想に耽りながら共に歩めるバンド。今回はサンマソニックではなくサワラソニックでGROWLYを春の大水族館に変えてくれます!
日時 | 2019年05月18日(土) OPEN 14:30 / START 14:55 |
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会場 | 京都二条 GROWLY |
料金 | 前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000 |
出演 | Amia Calva / 死んじゃうじゃんか / ザストロングパンタロンX(ex.ストロベリーパンティース) / potekomuzin / browned butter / EASTOKLAB / the seadays / いちやなぎ / pile of hex / Gymnastic Penguin,me |
FOOD | もっさんcafe |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
VOX hall ブッカー:小野満の注目アーティスト
Hooper Pooper Looper
京都ではなく、神戸のバンドであるが、意外性と衝撃に勝ったため、ここに紹介。
ドラムとベースの2ピースの形態であるが、フュージョン、エレクトロをその音楽の根幹に、抜群のショータイムを築くインストバンド。予想をだにしないほどの、フロントマン、ベーシストがステージ内外で行う熱量の籠った所狭しと押し寄せる、アグレッシブなフロアに対してのパフォーマンスも、その目にくぎ付け。初見の出演ながら、あっという間に時間とフロアを支配してしまった。
今まで、なぜ知らなかった、不思議な存在。5月後半からはヨーロッパツアーも始まるとの事、ぜひとも、成功のもと、凱旋を声かけしたい!
小野満
京都VOXhall勤務7年目くらい、ブッキングマネージャー小野です。
通称:おのまん(小野満という本名です)。京都に来て8年ほど、その前は東京生活でした。
東京時代によく出入りしていたハコが2005〜2010年くらいの新宿モーション、新宿JAM、下北沢ベースメントバー、下北沢スリー、渋谷ネストなど。その時代の東京インディー界隈に縁が深いです。
LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志の注目アーティスト
FNCTR
初ライブから1年半。マスロック、プログレ、ジャズの要素の美味しい所どり。ドラム、ベース、キーボード、サックスの4人組インストバンド。
まだ知名度こそ低いものの、一度聴いたらたら忘れられない、ツボをついた楽曲もさることながら、4人のルックスと人柄が最高。眼鏡率高し、学生時代にヤンチャなんかしてなさそうな、絶対に喧嘩が弱そうな4人が奏でる クレバーで確実にアッパーな音楽。自身の音楽を広める為に虎視眈眈と牙を研ぐ静かな野心家。筆者の大好物。
りんご音楽祭のオーディションにも参加してます。一度、体感して下さい。
日時 | 2019年06月29日(土) OPEN 18:00 / START 18:30 |
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会場 | LIVE HOUSE DEWEY |
料金 | 前売り ¥2,000(+1drink) |
出演 | FNCTR / yoshioka band circle / Quiche Day / than / 橋下進(福井) |
牧野大志
DEWEYの代表。
ブッキング、PAを一人でこなすようになりもうすぐ2年。
年中スタッフ募集中。
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
梶本ヒロシ
京都に帰ってきた男。歌を届ける。
パルナスそしてワゴンズというバンドを経て、現在は弾き語りを中心に京都を拠点に活動中。独特の「節(ぶし)」によるメロディーラインは1度聴けば耳に必ず残るキャッチーなもの。言葉選びもセンスフルで、自分自信を目の前の風景に置き、その時溢れる感情を見事に描写する。
梶本の歌は、自分のための戦いの賛歌。逆境の中ではもちろん、幸福な立場にいてすらも自分の弱さに常に怯えてしまう。キャリアが長いおかげでそれを真っ向から受け入れ済み、だからこそ自分を奮い立たせるための歌を綴り、唄う。その戦う姿に聴き手は、梶本の人間らしいブルースを垣間見ることができる。
音楽こそ救いであると確信をもった人間、シンガーソングライター・梶本ヒロシ。良くないわけがない。
日時 | 2019年05月22日(水) OPEN 18:30 / START 19:00 |
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会場 | Live House nano |
料金 | 前売り ¥1,500 / 当日 ¥1,800(+1drink) |
出演 | ナイアガラビルディング / iromaki toridori / 梶本ヒロシ / ナカジン |
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
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WRITER
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26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
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