【2018年7月】今、ライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
2018年もがんがん追っかけていこうと思います。
おなじみの4つのライブハウスに注目アーティストを紹介していただいています。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
・京都GROWLY 店長:安齋智輝
・VOX hall ブッカー:小野満
・LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志
・Live House nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
スーパーノア
京都が誇る至宝のインディーロックキング。
10年を超える活動の中でも、ずっと唯一無二のスタイルを貫いているバンドオブバンド。
長い付き合いになるが、なぜか僕の中ではスーパーノアといえばずっとWilcoとリンクする。
実験的でアヴァンギャルドで、矛というよりは盾の姿勢。
なのに美しく興奮剤のように心臓を鼓動させるサウンドの不思議。
ここまで一つ一つの楽器と歌が有機的に作用しあうバンドはいない。
おれもおれもと楽器を持ちたくなるようなバンドの楽しさを伝えてくれます。
飄々としたたたずまいの中に果てしない罠をはりめぐらせている確信犯だなぁ、と思うのです。
世代を超えて愛される理由はなんといってもライブにある。
まだ体験したことない人ほどこのスーパーノアの罠にはめてみたい。
そして名の通りこの音楽シーンが大洪水で流されてしまっても、後世に残る方舟を作るような存在でいて欲しいです。
待望の3rd mini album、この日よりリリースされます!
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
VOX hall ブッカー:小野満の注目アーティスト
Andare
今回、初めて京都外のアーティストのレコメンドします!
東京から『Andare』が来京!過去には『国吉亜耶子and西川真吾Duo』として何度もステージに立って頂いておりましたが、今回は一年振りの『Andare』としてのオンステージです!そのライブ演奏の実力もさることながら、本当に歌が素晴らしい。目撃する度に、心洗われる、音楽が鳴ります。VOXhallで働く中、出会った唯一無二のかけがえの無い方々です。言葉足らずですが、全世界に知って欲しいこの存在が此処に在ります。
サイコーのドラム、サイコーの歌、サイコーの音楽です。
出会って下さい!
公式HP:http://andare.tokyo/
小野満
京都VOXhall勤務7年目くらい、ブッキングマネージャー小野です。
通称:おのまん(小野満という本名です)。京都に来て8年ほど、その前は東京生活でした。
東京時代によく出入りしていたハコが2005〜2010年くらいの新宿モーション、新宿JAM、下北沢ベースメントバー、下北沢スリー、渋谷ネストなど。その時代の東京インディー界隈に縁が深いです。
LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志の注目アーティスト
the seadays
轟音ツインギターバンド。
しっかり音楽的である事と、音のデカさを当たり前に両立してみせる若者。
このバンドの1番好きな所は、よくある
「どうやったら〇〇フェスに出られるんですか?出さして下さいよ」
という志向ではなく自分達のサーキットイベントを開催するアティチュード。
もちろん荒削りな部分は沢山あるのだが、当店の2017年のイベントの中で一番、出演者、フロア共に熱気に溢れた素晴らしいイベントだった。
京都で1番海の似合わないバンドによる真夏の祭。今年で3回目。
牧野大志
DEWEYの代表。
ブッキング、PAを一人でこなすようになりもうすぐ2年。
年中スタッフ募集中。
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
イヌガヨ
大阪発3ピースロックバンド。
G.Voじゃっく、ベースおかべの二人が正メンバー、ドラマーはサポート。関西ではBaconのアルが叩く。
ライブパフォーマンスは、大阪のロックバンドらしくとても派手で、フロント二人はすぐに前に出てくるし、ネックを振り上げる回数も数えていたらキリがない。音もでかい。だけじゃなく全力で弦も太鼓も「鳴らす」しアンサンブルも鉄壁で圧もすごい。
ステージには、とてもインパクトがある。
で、その中で耳に残るのが、言葉。
感受性が豊かなんだろう。日常の切り取ったシーンやカットを、それが意味があるのかどうかわかんないし、多分意味なんてないんだろうけど、「なんか意味ありげにみえるやん」って感覚だけで素直な言葉にする。その言語感覚と「なんか意味ありげやん」アンテナがハンパなく鋭い。僕の予想では、自転車のカゴに捨てられたビールの空き缶で、一編の詩を書けると思う。
『ロックンロールが何だか誰にもちっともわかんねえ』『マイルスデイビス聴いたことないけど』とか、ほらこれ「なんか意味ありげやん」アンテナの生んだ輝きでしかないよ。
詩人とロックンロール、これは切っても切れない。
そう確信させてくれるのがイヌガヨです。
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
You May Also Like
WRITER
-
26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
OTHER POSTS