COLUMN

【2019年08月】今、ライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」

「かっこいいバンドはいるの?」

 

「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!

今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。

 

紹介者は以下の方々です(五十音順)。

 

  • 京都GROWLY 店長:安齋智輝
  • VOX hall ブッカー:小野満
  • LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志
  • Live House nano 店長:土龍

 

なんとこちらで紹介いただいたアーティストの出演ライブはアンテナからの予約で、チケット代が半額になります!ご予約の方はお問い合わせに以下情報を入力の上、ご連絡ください。

 

  • 【件名】ライブハウス名 / レコメンド予約
  • 名前
  • 連絡先(メールアドレス or 電話番号)
  • チケット枚数

 

自動返信にて予約完了とし、またお申込みはライブの前々日までとなっております。この機会に、ぜひ新しいアーティストと出会いにライブハウスへ足を運んでみてください。

京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト

YUNOWA

公式Twitterより

突如現れた、待ってました感全開の京都の激渋3ピースバンド。ジャズやR&B、ダブのテイストを含みつつも、あくまで抑制と隙間を徹底的に追及したアンサンブル。

 

それはまさに、1990年代後期~2000年代初期、パンク大好きキッズ早くて圧があってなんぼの僕自身が右ストレートを食らったkarateやOswego、ひいては京都が誇る至宝up and comingといった、今なお語り継がれているポストエモ・ハードコアシーンのサウンドにシンクロするのだ。

※当の本人達は一切影響下にないと思いますが!

枯れていて微熱を帯びながら粛々と流れる音空間。最高。

 

これから様々なカウンターカルチャーを引き起こす可能性を秘めてるのではないでしょうか!好きな人にはどんぴしゃ、そうじゃない人は右ストレートを食らう、そんな按配の興味深いバンドです。

 

これからたくさん動きあるみたいなので要チェックで!

ライブ情報

イベント

paw!

日時

2019年08月25日(日)

OPEN 17:30 / START 18:00

会場

京都二条 GROWLY

料金

前売り ¥2,000 / 当日 ¥2,500(+1drink)

出演

DEATH BY DUMPLING / THE DOBBYS / YUNOWA / ゴンドラ / footloose

安齋智輝

京都GROWLYの店長です。

元和菓子職人です。

お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。

VOX hall ブッカー:小野満の注目アーティスト

ヨルノアト

公式HPより

京都経由大阪発のゴリゴリのエモーショナル3ピース集団!まだ出会った時間こそ、浅いが、イースタンユースやナンバーガールを彷彿とさせる自分と同世代感を同調できるバンドと個人的には感じる。

 

あの時代の空気感を体現する、サウンドイメージと景色を感じさせてくれる存在。今年は、大阪のエマージェンザオーディションでもファイナリストに残り、着実に自信を蓄えている道中。

 

そして、また、興味深いのが、自身を中心に、自分たちの出会ったバンド仲間たちを網羅したコンピレーションアルバムを過去数枚、ドロップしているその求心力と活動姿勢!

 

気合の入った活動量と周囲を巻き込む求心力をバネに、より今年は名実ともに駆け抜けて欲しい!

ライブ情報

イベント

PRIMAL 1st Album 『After these』 此れまでを救う tour

日時

2019年08月26日(月)

場所

京都VOXhall

料金

前売り・当日 ¥1,700(+1drink)

※学生証提示:¥500割引

※前売り特典有り

出演

PRIMAL / ヨルノアト / モンナトリエ / and more…!!

※今月の予約特典はチケット代の半額ではなく、物販が¥300 OFFになるチケットのお渡しとなります。

小野満

京都VOXhall勤務7年目くらい、ブッキングマネージャー小野です。

通称:おのまん(小野満という本名です)。京都に来て8年ほど、その前は東京生活でした。

東京時代によく出入りしていたハコが2005〜2010年くらいの新宿モーション、新宿JAM、下北沢ベースメントバー、下北沢スリー、渋谷ネストなど。その時代の東京インディー界隈に縁が深いです。

LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志の注目アーティスト

BLONDnewHALF

神戸のポストパンクバンド。

 

ほぼ同じBPMで限界ギリギリで疾走し続ける8ビート。延々とループする歪んだベース。どうやってるのか全然わからないノイズギター。ほぼメロディの無いショートディレイのかかったボーカル。正に人力インダストリアル。

 

誰がどう考えても格好良いのに、この発想のバンドが他に実際見当たらない。その表現が陳腐に聞こえる程のオンリーワン。

ライブ情報

日時

2019年08月16日(金)

OPEN 18:30 / START 19:00

会場

LIVE HOUSE DEWEY

料金

前売りなし当日のみ ¥2,000(+1drink)

出演

BLONDnewHALF / 山本新 / sixteen coins / than

※予定されていたKitka(スウェーデン)は体調不良によりキャンセルになっております。

牧野大志

DEWEYの代表。

ブッキング、PAを一人でこなすようになりもうすぐ2年。

年中スタッフ募集中。

Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト

soratobiwo

公式HPより

大阪発、感情たっぷりに歌とビートを届ける5人組バンド。滑らかな声とメロディで唄われるのは、そのどこか懐かしい匂いからか過去を懐かしんだ風景に思えるが、それを受けての今感じる輝かしい未来への希望でもある。

 

揺らすリズムは、エイトビート・4つ打ち・跳ねた16・夏を連想する裏打ちと多岐にわたり、それらのタイムを自在に操るアンサンブルは、メンバーの兄妹かよ?って思えるくらいの信頼関係故なのかな。

 

Gt/Vo.の森本真伍は大阪・心斎橋でライブ・バー歌う魚を営む。そもそも人懐っこいキャラクターなのに、そのシンゴがニューアルバムのタイトルに『スタンドバイミー』と高らかに掲げられるほど、周囲にいてくれる人間に感謝するようになった。さらに温かみを増した彼に集まる人望は、今年7月に初めて開催したサーキット・フェス『おさかなロックフェスティバル』を成功に導いた要因の一つに違いない。

 

こんなシンゴが率いる?シンゴの神輿を担ぐ?シンゴの世話係?が、屋台骨のリズム隊のBa.ナルミとDr.ポッター、切り込み隊のGt.OGとKey.りょちゃん。この5人がステージで一つになろうとするその姿にはとても華があって、それこそが楽曲や演奏以外にある彼らのライブの魅力なんじゃないかな。人が楽しむ姿ってのは何よりものエンタメになるしね。

 

おれ、好きだな。soratobiwo。

 

全員、それぞれ性格はあるけど大きい犬みたいで愛おしいよ。

ライブ情報

イベント

soratobiwo 1st full album 『スタンドバイミー』release tour

-夏の終わりの京都初ワンマン-『若者のすべて』

日時

2019年08月30日(金)

open 19:00 / start 19:30

会場

Live House nano

料金

前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000(+1drink)

出演

soratobiwo

土龍

こんにちは。

土龍(もぐら)です。

 

京都生まれの京都育ち。

受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。

でも何を間違ったか8年間在籍。

大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。

 

やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。

 

自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。

 

またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。

 

派手好きの単純思考。

関西屈指のパーティピープル。

土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。

 

あ、あと2人の娘の父親。

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