【2019年02月】今、ライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
・京都GROWLY 店長:安齋智輝
・VOX hall ブッカー:小野満
・LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志
・Live House nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
Crispy Camera Club
京都で活動中の4人組み男女混成インディーギターポップなとても絵になるバンド。ただ絵になるだけではなく、もう僕の中では「ポップ」を着た音楽バカ集団なんです。
90’S UK色がメインに見えるけど、ガレージ、ファンク、2000年代洋ポップス、J-POP、歌謡曲、様々なルーツがしっかり透過されていて、最近加入したGt稲本(花泥棒/Pale Fruitによってインディーロック魂も十分に注入され、ありそうでなかった新しいギターポップバンドになってきている。
Vo.ミサトの歌声がすばらしく、その歌唱力と表現の個性によって、より一層バンドサウンドのルーツや工夫を発見できるという帰属関係になっているところも特徴。
誰かが仕掛けたものが、別の誰かによってより際立つ。そういうバンドっていいなーの羨望を持っててとても素敵。NUMBER GIRLやLuminous Orangeといったオルタナシーンの革命バンドを早くに排出し、現在KEYTALKを擁する早耳の異端児的レーベルKOGA RECORDSとタッグを組むので、これからのチャレンジにもワクワクしています。
個人的にはBa.トモチンとDr.りんすけのファッション合戦にも常に期待してます。
日時 | 2019年02月22日(金) OPEN 18:30 / START 19:00 |
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会場 | 京都二条 GROWLY |
料金 | 前売り ¥3,000 / 当日 ¥3,500(+1drink) |
出演 | HINTO / Crispy Camera Club / Gue |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
VOX hall ブッカー:小野満の注目アーティスト
雨天教室
自称:嘆きの哀愁ロックバンド “雨天教室”
数年の活動歴の中、活動実働としては、遅れてきたルーキーの如く、まだまだ若いバンドである。セルフイントロダクションとしては、日本刀のように鋭角的でありつつもノスタルジックなサウンド、そしてそこに乗るキャッチーなメロディが疲れた人々の胸に刺さる。と論じているが、もっと単純に、硬質なナンバーガールの音系譜に刺激を受けた、音楽が友達の思春期男子が自身の内省的な鬱憤を発散する事に活路を見出し、音楽表現に広がる好奇を見出し、コツコツと内面を表しながら、より幅広くの音楽に感化され、進化を続けてきた3ピースバンド。
出会った時は、4ピース、からの個性的なドラムの移住に伴い、なぜかリードギターがドラマーにコンバートの大胆人事、そこからの3ピース編成において、まだまだ模索中ではあるが、今回、新たな音源作品をここにドロップ。
合わせて、リリック&ライムと、そして、敬愛するGORILLAZとの出会いに全面的に感化されまくった、ボーカル宮園のソロワークス『葉隠お宮』も同時に初音源を完成。
体感としては、意外なくせ者。無骨な平成。以後、お見知りおきを。
日時 | 2019年02月10日(日) OPEN 13:00 / START 13:30 |
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会場 | 京都 VOXhall |
料金 | ¥2,000 (+1drink) |
出演 | 雨天教室 / 葉隠お宮 / 翳りのくじら / 神前アズ / コボリリョウ / GOLDFISH ADVENTURE / Skinny Love / セネカ / つくね大戦争 / 奴亦准 / PilotPlant / bluekeys / 堀川サタデーズ / BONE AND SKIN / 耳鳴りポッポ / 宵街探訪(DJ) |
小野満
京都VOXhall勤務7年目くらい、ブッキングマネージャー小野です。
通称:おのまん(小野満という本名です)。京都に来て8年ほど、その前は東京生活でした。
東京時代によく出入りしていたハコが2005〜2010年くらいの新宿モーション、新宿JAM、下北沢ベースメントバー、下北沢スリー、渋谷ネストなど。その時代の東京インディー界隈に縁が深いです。
LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志の注目アーティスト
新世界ホシヲ
大阪のパンクロックバンド JUNIOR BREATHのVo。
バンドと並行してソロでも精力的な活動をみせる生粋のロックスター。「世界が終わるその時、君を温められるように歌おう」なんて歌詞がしっくりきてしまう男をコイツ以外に筆者は知らない。
「新世界」と銘打ちながら長野出身だったり、年上である筆者に対してタメ口だったり、基本的に輩であったり、ツッコミ所が満載なのも愛らしい。
日時 | 2019年02月25日(月) OPEN 18:30 / START 19:00 |
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会場 | LIVE HOUSE DEWEY |
料金 | 前売り ¥2,000(+1drink) |
出演 | 新世界ホシヲ(JUNIOR BREATH)/ 秋山カラスウリ / あずまりゅーた(北海道)/ 濱本健児 / 遠井地下道(BUDDY TANDEN) |
牧野大志
DEWEYの代表。
ブッキング、PAを一人でこなすようになりもうすぐ2年。
年中スタッフ募集中。
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
タカダスマイル
弾き語りのおっさん。
過去にはロックンロールDJとして数々のフロアを盛り上げてきた、現在シンガーソングライター。DJをしていただけあって、音楽やレコードへの知識は逆立ちしたって敵わないくらい豊富。そういう意味では信頼できるミュージシャンの1人。かな?(笑)
かなりのロマンチストで、直情型。パンクに憧れ、自分だってあのヒーローたちみたいになれるはずだ!と勘違いしてDJから弾き語りアーティストにライフワークを乗り換えたが、過去の栄光が彼をこじらせる。できるはずなのに、できない。イメージはできてるのにできない。自分がかっこいいと思う自分にはなれない……。
そんなはずはない!と自分に言い聞かせ、ハッタリをかまし続けたタカダスマイルは、いつしかそんなイメージに左右されなくなる。自分には自分にできることしかできないんじゃない?憧れたヒーローたちになれるはずなんでないんじゃない?
遅れてきたルーキーは40過ぎた頃ににようやく地に足をつけた活動を始めた。全国をツアーで回るようになった。様々な場所での人々との出会いが、彼をまた地に足をつけさせる。自分で自分の生き方を選ぶ美しさを知る。
自分の言葉を使って必死に紡いだ歌を、下手くそなギターをかき鳴らし、ダミ声で唄いあげるその姿は、泥にまみれた、小さな街のローカルヒーローになってきた。かな?(笑)
そんなタカダスマイルのヒーローへの道の物語。それが彼の歌の真髄。かな?(笑)
日時 | 2019年02月23日(土) OPEN 19:30 /START 20:00 |
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会場 | Live House nano |
料金 | 前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000 (+1drink) |
出演 | タカダスマイル |
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
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WRITER
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26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
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