【2018年3月】今、ライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
2018年もがんがん追っかけていこうと思います。
おなじみの4つのライブハウスに注目アーティストを紹介していただいています。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
・京都GROWLY 店長:安齋智輝
・VOX hall ブッカー:小野満
・LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志
・Live House nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
shiNmm(シンミリメートル)
再度、京都以外のバンドです。
山口で活動する男(ブレイン)1人、女(自由)×3人の4ピースバンド。
とにかく掴みどころの無さすぎる妖怪のようなバンドなのです。
水木しげるを彷彿とさせる民謡に、脇をくすぶられてるようなフワッとしたアンサンブル。
人畜無害で牧歌的な見た目。
ほっこり油断したら絶賛の嵐。
久しぶりに出会えた、実はとても深い音楽性をひらりマントでかわすような真のオルタナティブ。
どこにも属さ(せ)ない妖怪の実態を目の当たりにして、どう感じたかぜひ教えて欲しい。そんなまだ若い不思議が来ます。
■出演イベント
3/11(日) 京都GROWLY
unizzz…×GROWLY pre. “GAME CREATE”
出演:
unizzz… / shiNmm(山口)/ Suedoller Yankee / irummi / The Fax / the mellows / シゼンカイノオキテ / CANDY / soozoo / 5kai
※フロアライブです!
OPEN 14:30 START 15:00
ADV 2000YEN(+1DRINK代別) DOOR 2500YEN(+1DRINK代別)
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
VOX hall ブッカー:小野満の注目アーティスト
ダイバーキリン
大阪の20代半ばを代表するバンドキッズ!
周知のキャッチー楽曲とともに、ギターボーカル山中の人間味に溢れたステージノリが顕著な3人組!
昨年には当店VOXhallで、『おともだちロックフェス』というやたらと酒の進むフェスを生み出し、全参加者、ドロ酔い泥酔での忘れ難き大車輪の活躍。自分達のイベントで、自分達の演奏前に、自分達以外のバンドのステージで最高に酔っぱらう、その勇姿には称賛の声。(よくトリで演奏できました!)
先日には、大阪は淡路に自分達のホーム『Cafe&Barアトリ』をオープン。
私もお店に足を運ばせてもらい、彼らの体温を感じました。
新たな方向に、新たな事に一生懸命、満身している、目の離せない3人です。
すべてに嘘がない正直なバンド。
まっすぐな少年、少女を代表して、彼ら3人にしか出せない人間味を醸しながら、これからも未知なる熟成を続けていくバンドであろう!
彼らの動向には、乞うご期待。
これからも好きな人に好かれて、ハッピーに生きていきましょう!!!
小野満
京都VOXhall勤務7年目くらい、ブッキングマネージャー小野です。
通称:おのまん(小野満という本名です)。京都に来て8年ほど、その前は東京生活でした。
東京時代によく出入りしていたハコが2005〜2010年くらいの新宿モーション、新宿JAM、下北沢ベースメントバー、下北沢スリー、渋谷ネストなど。その時代の東京インディー界隈に縁が深いです。
LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志の注目アーティスト
キタヲカフミヒト&ハウルフィッシュ
かっこいいロックのおっさんは本当に少ない。何も成長してないお方か、ご隠居さんばかりだ。
若さを武器に(それが本人の意思ではなく結果的だった事もあるだろう)戦いに戦ってきたミュージシャン程、自らのメッセージ、アティチュードに違和感を覚えた時に、立ち止まってしまうのは想像に難くない。
音楽ほどやりたくないのにやる価値のない物はないと思うから、立ち止まる事もあるだろう。
問題は 立ち止まった後、何が出来るか。
そこに鋭く切り込んでいるバンド。
ラディカルな歌詞、緊張感のあるステージにも関わらず、客席はいつもお子様連れが多い。
どこかの公民館の出し物かと見間違う様な物とはっきり一線を画すのは子供達もその緊張感の中、ステージを凝視している事だ。
物凄く純度の高いロックバンドのライブがそこにある。
■出演イベント
ミュージックハートウォーマー
キタヲカフミヒト&ハウルフィッシュ / フサイフォン / THE BROWN BUCKS
open18:00 start18:30
¥2,000(1drink¥500込)
DEWEY好きにはたまらんスリーマン。
終演時刻が早いのは敢えてです!
イベントタイトルはアンジェリカレイダースの曲名から拝借。
牧野大志
DEWEYの代表。
ブッキング、PAを一人でこなすようになりもうすぐ2年。
年中スタッフ募集中。
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
Lainy J Groove
昨今、ワールドワイドに広がる空前のブラックミュージックブーム。
今の若いバンドでも、それはもう器用に跳ね気味のビートを軽快に鳴らす奴もいるもんで。
でも器用に鳴らすだけがかっこいいのか?ビートマナーに乗っかって2拍4拍をもたらせたりジャストに戻したりで、それは果たしてブラックマナーを踏襲できているのか?
どこか壊れている、どこか合ってない、でもサウンドは見事に一塊になってて、音圧もあれば、謎に渦巻くグルーヴも生み、「このタイム感はどうやっても真似できねえ……」と打ちのめしてくれてきたのが、ブラック好きのいうブラックチューンじゃないのか?
スクラップ&ビルドよろしく、その場のヴァイブスに合わせて如何様にも変化していくグルーヴ、タイム、フレーズ。
高揚感のその先を目指しているのか、それともただ遊んでいるだけなのか。
掴みどころあるようで、期待をいい意味で裏切ったり、捉えどころがない。
そんなかっこよく、楽しいパーティーバンドが、実は10年以上前から京都にはいます。
それが、Lainy J Groove。
■出演イベント
4月1日(日)
ライブハウスナノ14周年月間ファイナル
『LOVE FESTA 2018』
出演:
Lainy J Groove / ボギー / THE SENSATIONS / CAR10 / THE FULL TEENZ / green milk from the planet orange / メシアと人人 / Seuss / Nicetime Workerz / the engy / 浪漫革命 / カーミタカアキのフリースタイル嘘話 / Stomach Satisfaction act for you:HITOES
open/start 11:30/12:00
adv./door.¥2500(no drink)
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
You May Also Like
WRITER
-
26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
OTHER POSTS