COLUMN

【2018年2月】今、ライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」

「かっこいいバンドはいるの?」

 

「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!

2018年もがんがん追っかけていこうと思います。

おなじみの4つのライブハウスに注目アーティストを紹介していただいています。

 

紹介者は以下の方々です(五十音順)。

・京都GROWLY 店長:安齋智輝

・VOX hall ブッカー:小野満

・LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志

・Live House nano 店長:土龍

京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト

PANICSMILE (パニックスマイル)

参照:http://p-vine.jp/artists/panicsmile

京都のバンドでなくてすみません!

どうしてもレコメンドしたいレジェンドなバンドです。

 

1992年に福岡で結成され、NO WAVEといったUSアバンギャルドサウンドをいち早く取り入れ、ポリリズムで亜空間のグルーブを生み出すもどこかポップ。
日本のインディーシーンに衝撃と狂喜を持ち込んだまさに”発明家”。

なんでみんな違うことやってんのにノれるの?と高校生の僕は悩みまくり、いまだに解明の旅の途中を愉しんでいます。

 

影響を受けたアーティストは計り知れずも、あくまでD.I.Yで地に足のついた活動を貫き、オルタナティブの祖として僕は崇めています。

20余年を越えた今、元eastern youthからベースの二宮、IRIKOからギターの中西を新メンバーに迎えて更なる革命を遂行中。

 

自身の運営するレーベルHeadache Soundsにおいては、水面下のスリリングでハッとするサウンドを作り出すアーティストを続々とピックアップしており、創造性のすばらしさを発信する電波塔となっています。

 

似たような音楽ばかりで飽きたぜ、という方こそ、今一度このレジェンドのフィルター越しにロックに触れてみてはどうでしょうか!
自分の中の何かが変わるかも。

 

■出演日
02/16(金)京都GROWLY
“Golden Soundz”~ルロウズ、キツネの嫁入りレコ発GROWLY編~

出演:LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS / キツネの嫁入り / PANICSMILE / unizzz… / ウサギバニーボーイ

open 18:00 / start 18:30
adv ¥2,500 / door ¥3,000

安齋智輝

京都GROWLYの店長です。

元和菓子職人です。

お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。

VOX hall ブッカー:小野満の注目アーティスト

大槻美奈

参照:http://oootsuki8.tumblr.com/

京都を根城に独自の心象風景、別世界の歌物語を表現している鍵盤シンガーです。

出会ったのは3年ほど前でしょうか、気弱げな、自分の音を外に発信などしたこともない一人の女子大生でした。しかし、そこから、彼女のストーリーは加速します。

 

彼女の中には独自の物語と綿密な音世界が詰まっておりました。ライブをするようになり、ライブハウスに足を運ぶようになり、さまざまな刺激にぶつかって、一気に表現として昇華されている内なる音たち、まだまだ発展途上の彼女の中には、確実に別世界が存在します。

 

その別世界をアウトプットしていく、長い長い若き音楽家の道は続いております。

活動を始めた2015年から、自分と外の境界の世界にぶつかりながら、2016年の1stアルバム『MIND』発表時には『中村佳穂』『葉山久瑠実』を招いてのリリースイベントを開催。

2018年は、いよいよの2stアルバム『SOUND』を発売。

今回はリリースイベントに『本日休演』『笹口騒音ハーモニカ』を招聘しての開催を控える。

 

さらには、名古屋、東京でのリリースイベントも今春には目白押し!

今、注目すべき若き才能、もっと輝くべき原石です。

 

■出演日

2018年02月10日(土)
大槻美奈 2ndアルバム「SOUND」発売記念ライブ
出演: 大槻美奈 / 本日休演 / 笹口騒音ハーモニカ
(OA)楽団モーケロン
open18:30 / start19:00

adv ¥2,500(学生証提示で300円off)+1drink ¥600
Lコード:56624

小野満

京都VOXhall勤務7年目くらい、ブッキングマネージャー小野です。

通称:おのまん(小野満という本名です)。京都に来て8年ほど、その前は東京生活でした。

東京時代によく出入りしていたハコが2005〜2010年くらいの新宿モーション、新宿JAM、下北沢ベースメントバー、下北沢スリー、渋谷ネストなど。その時代の東京インディー界隈に縁が深いです。

LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志の注目アーティスト

KEEWO

参照:https://twitter.com/keewo_umazume

バンドを経てソロ活動11年。神戸出身京都在住の男性ソロプロジェクト。

 

圧倒的な歌唱力、ヒリヒリとした世界観、バンドセットが奏でる重たいグルーヴ。
様々な大物アーティストと共にツアーを行いながらも、何処にも属さず、関西で地に足の着いた活動を続ける。

 

関西在住の若手ミュージシャンからも絶大な支持を得るその存在は正に孤高。

 

■出演日

02/23(金)
冷タイ炎
KEEWO / 藤山拓 / 小川洋平 / 重田拓成 / minor syndrome
open18:00 start18:30
前売¥2,000/当日¥2,500(共に+1drink¥500)

牧野大志

DEWEYの代表。

ブッキング、PAを一人でこなすようになりもうすぐ2年。

年中スタッフ募集中。

Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト

ドクロズ

参照:http://dokuros.hippy.jp/

言わずと知れた京都のガールズ・ロックンロール・バンド。

 

いや、ガールズって言っていいのかわからない先輩ではあるんですが、女性を一般的な言葉で指すのって難しいじゃないですか。「お姉さん」っていっても僕より先輩じゃないサポートメンバーもいたりするわけで。

 

それはさておき。
何なんだろうなあ、あの艶と色気。
見た目の綺麗さもあるよ、顔立ちだけじゃなくって服装のセンスもめっちゃいいし。いつもステージの上で着てはる服、めっちゃ似合てはるし。Vo.あさこさんの声のキーの低さとかもあるんだけど……。

 

曲の運び、歌メロ、歌詞、メンバーも想像できないようなギターのリアルタイムのアレンジメント(Gt.むーとんの予想の斜め上を行くプレイに曲中あさこさんとBa.おやびんが吹きだすことも(笑))など、とにかく、すべてに癖と毒があって、でも絶妙にキャッチーで、切なくて、でもアッパーで、すげー踊れるパーティー・ミュージックで。
京都の音楽に興味を持ってる人なら、絶対にその名を聴いたことがあるはず。でもライブの頻度はそんなに多くないので、見たことのない人もまだいるかもしれない。
確実に記憶にこびりついて離れない存在になると思うので、ぜひ一度、ライブに足を運んでみてください。

 

あ、そうか。いい女って、そういうもんか。

 

■出演日
02/25(日)
「Strobolightsツアーin京都」
出演:Strobolights / ドクロズ / IKIMONO

open 12:30 / start 13:00
※お昼間のイベントです。
adv ¥2000/ door ¥2500(共に+1drink ¥500)

土龍

こんにちは。

土龍(もぐら)です。

 

京都生まれの京都育ち。

受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。

でも何を間違ったか8年間在籍。

大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。

 

やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。

 

自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。

 

またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。

 

派手好きの単純思考。

関西屈指のパーティピープル。

土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。

 

あ、あと2人の娘の父親。

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