“合田有紀×飯名尚人×山本アキヒサ”が、金魚と踊るパフォーマンス『金魚繚乱』を開催
惜しまれつつも閉館が決まってしまった初音館スタジオで、7/23(土)にパフォーマーである合田有紀、メディアアーティストである飯名尚人、空間彫刻家である山本アキヒサによるラストパフォーマンス『金魚繚乱』が行われます。
岡本かの子の小説から影響を受けたタイトル『金魚繚乱』は、2013年に青森で初演を迎え今回で二度目。前回イベントが行われた青森の小学校とはロケーションが大きく変わっていますが、今回も合田有紀が丹精込めて育てた、金魚・蘭鋳 (ランチュウ) と踊ります。
金魚繚乱〜金魚と踊る〜
日時:2016年7月23日 open / start 20:00 / 20:30
会場:初音館スタジオ
http://hatsunekanstudio.jimdo.com/
料金:1000円
予約:http://goda-kikaku.jimdo.com/ホーム/金魚撩乱-金魚と踊る/予約/
<合田有紀と金魚>
合田有紀は自宅アパートに金魚畑を作り、卵から育て上げることを日々の生活としている。 100匹生まれて、残る金魚が5匹。生まれた金魚が全滅することもある。 金魚師となり理想の金魚を生み出すことを目指す合田有紀が、自ら育てた金魚・蘭鋳(ランチュウ) と踊る。
<蘭鋳 >
蘭鋳(ランチュウ)は、「世界でこの金魚を持っているのは自分しかいない」という支配欲を持た せる魔性の金魚である。その造形美を競うことから「泳ぐ宝石」または「金魚の究極」とも言われ る。1匹数百万円という高値もつく。かなりデリケートな品種であることから他の金魚とは別格に扱 われている。鰭が小さく、寸胴で游泳力が弱いことなど、飼育には特別の注意が払われる。
『金魚撩乱』
岡本かの子の小説のタイトル(1937年)。
「今日も復一はようやく変色し始めた仔魚を一匹二匹と皿に掬い上げ、熱心に拡大鏡で眺がめてい たが、今年もまた失敗か――今年もまた望み通りの金魚はついに出来そうもない。」(小説冒頭よ り引用)
金魚屋の息子 復一は、幼馴染で高台の豪邸に住む真佐子に恋心を抱くも、身分の違いから屈折した 態度で接してしまい想いを果たせない。復一は真佐子のように美しい理想の金魚を生み出すことに 打ち込むものの、毎回失敗し続け絶望している。 希望と絶望が共存する、ハッと心を衝くラストシーンは、何度読み返しても美しい。
★全文がこちらで読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000076/files/1279_9311.html
▼合田有紀
京都を拠点に活動するコンテンポラリーダンスカンパ ニー、Monochrome Circusダンサー。国内外ツアーをは じめ、様々なアーティスト、作品に出演。個人の活動と して、音楽家 山中透との共同制作作品「白昼夢」(愛媛 県町立久万美術館「松本俊夫展・白昼夢」)、「fruits session 2014」(愛媛県立美術館「洲之内徹と現代画廊 展」)、映像作家 飯名尚人との共同制作作品「金魚撩 乱」、前田英一とのデュオ作品「未だ無題」(FOuR Dancers vol.38 UrBANGUILD)などがある。
大学在籍中、ダンス部コーチを3年間勤める。市民150 人が参加した「オーケストラで踊ろう!」(可児市)や ルカ・シルヴェストリーニ振付「CROSS ROADS」(城 崎)などコミュニティダンスの舞台を始め、小学校や大 学でのワークショップアシスタントの経験多数。2015年 コンテンポラリーダンスの進化と普及をめざす企画集団: ゴーダ企画立ち上げ。2016年2月 CLUB METROにて、5 人のパフォーマー(伝統舞台芸術から現代表現まで)と ワークショップショーイングイベント「GODA企画2015 Special Show Case -Freshly Mixed-」を実施した。
▼飯名尚人
映像作家、演出家、ドラマトゥルク、プロデュー サーとして多ジャンルで活動。舞台とメディアの ための組織Dance and Media Japanを設立後、世 界各国のダンス、演劇、パフォーマンス、映像の 企画・演出、手掛ける。「国際ダンス映画祭」「マ ムシュカ東京」などをプロ デュース。舞台演出作品として『ASYL(アジー ル)』(西松布咏、寺田みさこ出演、JCDN企 画)、『忍ばずの女』(西松布咏、大野慶人、花 柳千寿文ほか出演)。ドラマトゥルクとして『パー フェクトライフ Vol.6 沖縄から東京へ』『大野一 雄について』(川口隆夫作品)ほか。映像作家と して『The Sprits Play 霊戯』『リア』(佐藤信演 出)などに参加。
▼山本アキヒサ
彫刻家、イベントディレクター、展示オーガナイザーetcとして様々な場で活動。
木工を中心に素材として感情や肉体を扱い、空間彫刻を行う。仕事撰ばない。
WRITER
- 岡安 いつ美
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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