1枚のアルバムを中心に、影響を受けてきた・もしくは与えたアルバムを周りに並べることで、そのアルバムが内包する音楽の体系的な理解を目指す企画【3×3 DISCS】。
今回中心に置いたアルバムはイハラカンタロウ『C』。本記事は本作のバックグラウンドにあたるアルバム8作品をイハラカンタロウ本人が選定・解説したレビューの一つです。
いまUSインディーの中でも特に注目しているミュージシャン、Ginger Root(ジンジャー・ルート)、本名Cameron Lew(キャメロン・ルー)。演奏やミックス、ミュージックビデオの監督に至るまで自分一人でやってのける、にも関わらずリリースのペースがとても早い。すごすぎます。
音楽性は70年代ソウルミュージックをベースに、2010年代のチルウェイヴを見事に織り交ぜています。彼の出身、カリフォルニアはウェストコーストの色味をひしひしと感じるのですが、曲によってアーバンなものもあり、広い層の音楽ファンに好かれそうなミュージシャンだと思います。何故に知名度が低いのでしょう、僕は大ファンです。
“mont-age”(M-8)では“Shmoopie”の全体的なノリやBメロへの展開などを参考にさせていただきました。今後はもっと彼のようにスマートな楽曲作りができますと本望です。
寄稿者:イハラカンタロウ
1992年7月9日生まれ。埼玉県川越市出身。
2016年よりアコースティックギターでの弾き語りを中心とした音楽活動をはじめる。ソロ名義の他”イハラカンタロウ楽団”名義のバンド編成でもライブを行っている。自身が多大な影響を受けた「オールディーズ・バット・グッディーズ」なポップスに倣い、これから先も、いつになっても聴ける楽曲づくりを理念としている。
Webサイト:https://cantaro-ihara.tumblr.com/
Twitter:@cantaro_ihara
【3×3 DISCS】:イハラカンタロウが語る『C』を中心とした9枚のアルバム
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