REVIEW
Something to Believe in
Curtis Mayfield
MUSIC 2020.04.07 Written By アンテナ編集部

1枚のアルバムを中心に、影響を受けてきた・もしくは与えたアルバムを周りに並べることで、そのアルバムが内包する音楽の体系的な理解を目指す企画【3×3 DISCS】。

 

今回中心に置いたアルバムはイハラカンタロウ『C』。本記事は本作のバックグラウンドにあたるアルバム8作品をイハラカンタロウ本人が選定・解説したレビューの一つです。

“僕とミニー”(M-2)、“rhapsody”(M-5)のアレンジを始めたころ、様々なシカゴソウルの曲を聴き、そのリズムを研究しておりました。僕の中でシカゴソウルのビートと言えばCurtis Mayfieldの“Tripping Out”です。通してディスコチックなアレンジですが、ストリングスやハープも盛り込まれていて、躍らせるだけでは終わりません。そして何よりCurtisのソフィスティケイトされた声色がこの曲の印象を決定づけています。ノーザン・ソウルのあり余る色気を感じずにはいられません。

 

このビート、単調なリズムパターンなんですが、実際にアレンジに盛り込むのは難しいのです。特にスネアのすぐ後に入るキックのタイミングでかなり曲の印象が変わります。

 

別の曲ですが、Sidney Joe Qualls(シドニー・ジョー・クォールズ)の『So Sexy』(1979年)収録の“Good ol’ Funky Music”を聴いていただけると伝わると思います。こちらの曲はサザン・ソウルのエッセンスが足されていて、レイドバックの具合が何とも言えません。『So Sexy』はシカゴとマッスルショールズの二か所にて録音された模様です。

寄稿者:イハラカンタロウ

 

 

1992年7月9日生まれ。埼玉県川越市出身。

2016年よりアコースティックギターでの弾き語りを中心とした音楽活動をはじめる。ソロ名義の他”イハラカンタロウ楽団”名義のバンド編成でもライブを行っている。自身が多大な影響を受けた「オールディーズ・バット・グッディーズ」なポップスに倣い、これから先も、いつになっても聴ける楽曲づくりを理念としている。

 

Webサイト:https://cantaro-ihara.tumblr.com/

Twitter:@cantaro_ihara

【3×3 DISCS】:イハラカンタロウが語る『C』を中心とした9枚のアルバム

Leroy Hutson - Closer to the Source (1978年)
Curtis Mayfield - Something to Believe in (1980年)
Norman Connors - Take It to the Limit (1980年)
大貫妙子 - MIGNONNE (1978年)
イハラカンタロウ - C (2020年)
シュガー・ベイブ - SONGS (1975年)
Bill LaBounty - Bill LaBounty (1982年)
Zac Apollo - Loveset (2018年)
Ginger Root - Mahjong Room (2018年)

【3×3 DISCS:イハラカンタロウ『C』】に戻る

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