REPORT

【則松弘二の見たボロフェスタ2016 / 前夜祭】はちみつぱい / cero / Homecomings

MUSIC 2016.10.31 Written By アンテナ編集部

 

 

アンテナでは今年のボロフェスタのレポートを、ステージごとにアップするのではなくライブを見たライター別にアーティストをまとめています。少々探しにくいかもしれませんが、これはボロフェスタの掲げる”あなたの好きな音楽”と”私の好きな音楽”を繋げるというテーマを、ライブレポートでもなんとか再現したいと思ったからです。
各ライターのシフトは本人たちに決めてもらっていて、個人の趣味や趣向を反映させました。この記事を見る人が「このライターの趣味は自分に似ているから、レポートに載っている見れなかったバンドをチェックしてみよう」と、ライターというフィルターを通して新しい音楽との出会いの場所にしていただけたら幸いです。

 

 

則松弘二のボロフェスタ大前夜祭

はちみつぱい ⇒ cero ⇒ Homecomings

 

 

今年で、15周年となる京都のD.I.Y音楽フェス「ボロフェスタ」。僕は今回がボロフェスタ自体初めてだったが、大前夜祭から最終日まで全日程に参加をした。そんな初めての参加者でも楽しむことができた要因としては大前夜祭の存在が大きかった。僕がなぜすんなりとボロフェスタに溶け込むことができたのかも含めて、大前夜祭の様子をレポートしていきたい。

 

 

 

■はちみつぱい

 

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大前夜祭のトップバッターを務めたのは、去年(2015年)再結成した「はちみつぱい」。はっぴいえんどと並び、日本語ロックの先駆者と称された彼らがボロフェスタ15周年のメモリアルイヤーのオープニングを飾ってくれた。はちみつぱいを観るのはもちろん初めてのことで、ボロフェスタに参加すること自体初めてである僕にとって、42年ぶりの京都公演であるという彼らの存在はやはり偉大だと思った。

 

 

オープニング演出が終わるとすぐに、はちみつぱいが1stステージに登場。サイケ感漂う音響インプロから演奏が始まり、そのまま“こうもりの飛ぶ頃”の演奏が始まる。特筆すべきは40年経っても彼らのサウンドは古びてるとは思えなかったことだそれどころか今の時代の最先端と言っても通用するような音楽を、僕が生まれるずっと前から鳴らし続けていたことに改めて驚かされた。しかし同時にどこかレトロでセンチメンタルな感情を初めて観る人には与えるのは何故だろうか

 

 

鈴木慶一(Vo)の「それでは久しぶりにドラムスかしぶち君の歌を聞こう」というMCで次の曲が始まると、2013に死去したかしぶち哲郎が歌っていた“釣り糸”をかしぶち氏の息子、かしぶち太久磨が歌う。往年のファンは一体どのような気持ちで聞いていただろうか、僕には想像もつかない時間の積み重ねがそこにはあった。

 

 

最後の“煙草路地”が終わった後、鈴木の「さよならロックンロール少年少女おじさんおばさん、さよならロックンロールナイト、またどこかで会えたらいいね、かしぶちもね」というファンにとっては感慨深いMCで出番を終えた。

 

 

 

■cero

 

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2013年以来、3年ぶりの出演となるcero。今日の京都は強い雨が降っている。そんな中、一曲目“21世紀の日照りの都に雨が降る”でceroの演奏は始まった。古都である京都、雨が降っている今日。このドンピシャリなシチュエーションでこの曲を聴くことになるとは思ってはいなかったし、特別な気分に浸ることができたのは僕だけじゃないはずだ。

 

 

その後は興奮冷めやらぬまま、彼らの代表曲の一つ“マウンテン マウンテン”へと続いていく。さっきまでの雰囲気と大きく変わって、メジャー調の明るいダンスナンバーは一気に会場全体をハッピーな空気で満たしていった。会場に来るまでの出来事を話したMCの後の“yellow mugs”で、どんどん会場のボルテージも上がり、僕もボロフェスタというイベントの持つ雰囲気に包み込まれていく。

 

 

東京のポップシーンを牽引し、3年前よりもっと周りに与える影響が大きくなったであろうcero。ラストソングは“FALLIN”で、最後まで会場のボルテージを上げ続けていった。

 

 

 

■Homecomings

 

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はちみつぱい、ceroに続く前夜祭のトリを務めるのはHomecomings。今年はFUJIROCKにも出演し、若いながらも名実ともに実力を付けてきているバンドだと思う。またいまだに京都を拠点に活動をしていることから、ボロフェスタは京都のインディーミュージックの顔としてトリのステージを託したことが伺えた。定番のマイクスタンドやアンプなどの機材に電飾を施し、Homecomingsの世界がステージに作り上げられていく。

 

 

ライブが始まるとのっけから浮揚感と、疾走感が同居する気持ちの良いギターポップをフロアに響かせてくれた。彼らが本編最後の曲“HURTS”を演奏している時、バックのカーテンから、KBSホールの象徴とも言える巨大なステンドグラスが姿を表し、ホール内からは歓声があがった。アンコールでは平賀さち枝とのコラボ曲“白い光の朝に”を演奏し、次の日からのボロフェスタの盛り上がりを予感させ、前夜祭の幕を閉じた。

 

photo by:岡安いつ美  (cero)

photo by:益戸優(はちみつぱい / Homecomings)

 

 

 

【Day1】

▼山田和季:渡辺シュンスケ / jizue / ゆーきゃん 明るい部屋バンド / Gateballers / DENIMS

▼小倉陽子:台風クラブ / あっこゴリラ / CHAI / 夜の本気ダンス / クラムボン

▼山田克基:BiS / 立川吉笑 / ときめき☆ジャンボジャンボ / 井出ちよの (3776) / 花泥棒

▼稲本百合香:never young beach / 空きっ腹に酒 / 中村佳穗 / 3776

▼則松弘二: And summer club / 岡崎体育  / クリトリック・リス / tofubeats

▼森下優月:TheSpringSummer / bed / サニーデイ・サービス / スカート

 

 

【夜露死苦】

山田克基:mogran’BAR / YeYe / ナカシマセイジ (Alffo Records)  / Seuss / PARKGOLF / 踊ってばかりの国 / HALFBY / どついたるねん / DJ言うこと聞くよな奴らじゃないぞズ / メシアと人人

 

 

【Day2】

▼山田和季:渡辺シュンスケ / jizue / ゆーきゃん 明るい部屋バンド / Gateballers / DENIMS

▼小倉陽子:Limited Express (has gone?) / 女王蜂 / グッドモーニングアメリカ / ナードマグネット / ワンダフルボーイズ

▼山田克基:BiSH / チプルソ / 加藤隆生 (ロボピッチャー) / 渡辺シュンスケ (Shroeder-Headz、cafelon)

▼稲本百合香:生ハムと焼うどん / 愛はズボーン / manchester school≡ / yonige

▼則松弘二: ミノウラヒロキマジックショー / POLYSICS / MOROHA / eastern youth / THE FULLTEENZ

▼森下優月:天才バンド / 忘れらんねえよ / Have a nice day! / nim / 銀杏BOYZ (弾き語り)

 

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