『クレストーン』
アニマル・コレクティブが初めて映画音楽を制作したことでも話題になった『クレストーン』が 5月15日(土)に、⼤阪の〈第七藝術劇場〉で国内初上映される。
2020年のバーチャルSXSWで初公開された本作は、コロラド州の砂漠で、独自のコミュニティを作るSoundCloudラッパーを追ったドキュメンタリー映画だ。孤独な環境で、大麻を育てながら、インターネットに音楽をポストするラッパーたちの日常が、8日間の記録の中で描かれている。
アニマル・コレクティブ初の映画音楽作品ということで、世界中で話題を呼んでいた本作。サウンドトラック経由で知った人も多いのではないだろうか。『クレストーン』で長編デビューした監督マーニー・エレン・ハーツラーは、⽶「FILMMAKER」誌が選ぶ「全⽶インディペンデント映画の新星25⼈」にも選出された人物で、アニマル・コレクティブとは以前から親交があったことから、今作の音楽制作を依頼したそうだ。メンバーのジオロジストは自身のコメントで、「かつて砂漠に住んでいた経験を反映したサウンドが実現できるプロジェクトとなった」とマーニーに感謝を述べている。
今回の上映では、特集企画「現代アメリカの姿 ユートピア / ディストピア」でプログラムされた2作品のコンピレーション上映。『クレストーン』と合わせて、2020年ベルリン国際映画祭フォーラム部門カリガリ賞を受賞した『ヴィクトリア』も同時公開される。
コロラド・クレストーン、そしてカリフォルニア・ヴィクトリアという2つの土地に移り住んだ若者。それぞれの視点から、現代のアメリカを見つめ、現代に生きる私たちの幸せとは何か改めて考えてみたい。
『クレストーン』
アメリカ中西部コロラド州のクレストーン。ここはかつて先住民族ナバホ族が暮らし現在はスピリチュアリストたちのメッカとなっている。新鋭の映画作家マーニー・エレン・ハーツラーはクレストーンに移住しコミューンを作りSoundCloudラッパーとして活動する高校時代の友人たちに会いにいく。彼らは大麻を栽培しソーシャルを通じて音楽と自らのリバタリアニズム(自由至上主義)思想を発信するが共同体は現実とソーシャルの狭間で次第に綻び始める。実社会から断絶されたここは理想郷かそれとも世界の終わりの地か。アニマル・コレクティブがオリジナル音楽をスコア。
2020年|ベルギー|71分|ドキュメンタリー
監督:マーニー・エレン・ハーツラー
2020年SXSW、2020年トゥルー / フォールス映画祭公式出品
INFORMATION
日時 | 2021年5月15日(土) |
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会場 | |
料金 | 一般 ¥1,800 |
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お問い合わせ |
(株)サニーフィルム(有⽥) |
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