京都のクリエイターを紹介する「アートウォール京都」が京都岡崎 蔦屋書店で始動。第1回は高瀬栞菜の個展が開催。
高瀬栞菜 / グッド オア バッド / 2021
ロームシアター京都のパークプラザ1階にある書店〈京都岡崎 蔦屋書店〉にて、京都を中心として活動するクリエイターを紹介する「アートウォール京都」シリーズが開始された。
記念すべき第1回は、アーティストの高瀬栞菜による個展『Walk in a tale』が9月29日(水)まで開催されている。高瀬栞菜は「ARTISTS‘ FAIR KYOTO 2021」にも出展、同展のメインビジュアルにも採用されるなど注目が高まっているアーティストだ。牙や皮を身に着けた動物をモチーフにした絵画作品は、どこか不穏でユーモラスな寓話性が魅力だ。
今回は、高瀬の代表的なモチーフを含む絵画作品7点を、書店併設のギャラリーで展示予定。絵本や物語の世界に迷い込んだような彼女の作品世界を、たくさんの本が並ぶ書店ならではの空間で楽しむことができる。
今後も、京都岡崎 蔦屋書店では気鋭アーティストを定期的に紹介していくそうだ。劇場・美術館・公園に隣接した文化空間で、コーヒーを飲みながら本を読んだり、京都のアートシーンの現在地を表す作品に触れたり、あなただけの特別な時間を過ごしてほしい。
高瀬栞菜 個展「Walk in a tale」
高瀬栞菜 / テーブルのうえ / 2021
期間|2021年9月9日(木)~2021年9月29日(水)
※期間は変更になる場合があります。
会場|京都岡崎 蔦屋書店 ギャラリースペース
時間|8:00〜20:00
入場|無料
主催|京都岡崎 蔦屋書店
お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)/kyoto-okazaki_info@ccc.co.jp
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/gallery/22038-1946270901.html
※今後の国・地方自治体から休業要請内容の変更等があった場合、それに準じて本展覧会の期間なども変更になる可能性がございます。変更がある場合は、京都岡崎 蔦屋書店のHP、公式SNSなどにてお知らせいたしますので、あらかじめご了承ください。
高瀬栞菜(たかせ・かんな)
1994年大阪府生まれ。2020年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。近年の個展に、「みにおぼえのないはなし」 (2019、京都市立芸術大学小ギャラリー)、「まひるののこりもの」(2020、ギャラリーモーニング、京都)など。近年のグループ展に「From the Youth」(2019、青春画廊千北、京都)、「京都アートラウンジ」(2019、スターバックスコーヒー京都三条大橋店)「壺つぼツボ展」(2020、ギャラリー恵風、京都)、「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021」京都文化博物館別館(2021、京都)、「Contemporary Art Fair」(2021、阪急うめだ、大阪)、「Enclosed mythology」Artist-in-Residence賀茂なす(2021、京都)など。
アーティストステイトメント
私は絵の中だからこそ許される特別な空間、特別な世界、そこから表れる物語に強く惹かれて制作しています。日常の中で気になるモノやコトを日々メモに残し、その言葉を基盤にして画面を作っており、メモには自分の中の悲しみや痛み、不甲斐なく感じたこと、また人間の残酷さや弱さなどのネガティブな面が多いですが、画面におこす際はあえてギャップを持たせることで、基にした言葉から離れた不穏でありながらどこかユーモラスな新たな物語を探っています。所狭しと並んだ背表紙のタイトルを目で追いながら本棚の間を通るとき、たくさんの物語の中を歩いているような感覚になります。今回の展示スペースで、同じように作品の物語の間を歩くような感覚になればと思い「Walk in a tale」というタイトルをつけさせて頂きました。
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地域に根ざした世界中のインディペンデントな「人・もの・こと・場所」をおもしろがり、文化が持つ可能性を模索するためのメディアANTENNAです。
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