朧八瑞雲堂
京都市北区の大宮玄以通りを少し上がった通り沿いに、存在感を示す和菓子屋がある。朧八瑞雲堂 (おぼろやずいうんどう) だ。2009年に開業してから話題になり、遠方から足を運ぶお客さんも少なくない。
お店の代名詞と言える商品は2つ。お店の名前を冠した”おぼろ”と、ボリューム満点の”生どら焼き”である。”おぼろ”はきな粉、抹茶、和三盆の三種の味があり、あんこがわらび餅に包まれている実に涼しげな商品だ。ぷるっとした食感とひんやりとした舌触りがたまらない。
”生どら焼き”は季節限定で暑い時期をのぞく9月頃~5月頃(※気温によって若干前後します)に販売されており(近年通年販売へと変更されました)、開店してすぐに売り切れてしまうほどの人気商品。どら焼きと言えば中身の餡は生地に隠され見えないものが通常だが、朧八瑞雲堂の”生どら焼き”は溢れ出るほどの生クリームが挟まれており見た目のインパクトはかなりのもの。ボリュームもさることながら味は上品でさっぱりとしており、気付けばペロリと食べ終えてしまう。
話題になることが多いのは上記の2商品だが、折角お店へ行くからには他の和菓子にも手を出してみて欲しい。朧八瑞雲堂は行く日時で置いてある和菓子の顔ぶれが違うので、度々訪れたくなること受け合いだ。
わらび餅や三色団子など季節のものはもちろんのこと、生菓子から乾き物などバリエーションは実に豊富。どの和菓子をとっても口当たりが優しくついつい食べ過ぎてしまう。支払のカウンターには”4円までなら自由に使っていい”1円玉が置いてあり、随所にお客をわずらわせない店主の細やかな心遣いが感じられる。それが和菓子の味にも出ているのだろうか。寄るのではなく、わざわざ足を運んでみて欲しい和菓子屋だ。
名前 | 朧八瑞雲堂 |
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住所 | 京都市北区紫竹上竹殿町43-1 |
定休日 | 火曜日 |
営業時間 | 09:00~19:00 |
電話番号 | 075-491-6011 |
WRITER
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26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
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