【2018年9月】今、ライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
8月のレジャーといえば、海、山、川。でもやっぱし、そのあとはライブハウス!
今月聴きたい注目アーティストを紹介していただいています。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
・京都GROWLY 店長:安齋智輝
・VOX hall ブッカー:小野満
・LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志
・Live House nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
ミスタニスタ
GROWLYとしてはこのバンドを挙げないと……!ミスタニスタ、復活しました。
僕にとってはよき部下でよき後輩でよき友人で。とてもチグハグで性格のまったく合わないデコボコ3人組が奏でる青春のサウンドが少しずつ愛されはじめている。「ズッコケ三人組」を彷彿させる冒険活劇の途中。
いつも自分のことを目をキラキラさせながら語るこの三人を見てるとバンドってこうよね、と思わされる。この人らは音楽そのものが好きなんやなー。
数年前、打ち上げが終わり一人でヘトヘトで掃除している時に「ここに出たいです!」とメンバーで訪ねてきて。音源渡されて、「聴いておくね~」というと「今聴いてください!」と。その場で小一時間、曲について感想を求められた。笑 疲れ果ててたので早く帰りたかった (笑) 。こんなやつらは他にはいません。根がたくましい。
自分が信じたものを誰がなんと言おうと明朗に体現していく、脚本どおりにはいかない3人の続編が楽しみです。
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
VOX hall ブッカー:小野満の注目アーティスト
暁音
大阪発。”和太鼓”×”電子音”をコンセプトとした全く新しいスタイルを提示する4人組バンド。というコンセプトのもと、通例のバンドサウンド、うたものロックを越える音楽空間を提示している興味深い彼ら。VOXhallでも過去、数回のワンマン公演を開催し、その都度、新たな成長と盛況な成果を導いている。
以前は、ホールなどでのライブステージの活動が多かった彼らであるが、この春より、初めてのツアー公演なども経て、大きくライブハウスでの演奏パフォ−マンスがパワーアップしている期待の存在。新たなバンド形態としてのポップアイコンとなりうる集団である。
結成時より、試行錯誤、紆余曲折を経た、そのボーカル、キーボード、和太鼓、パーカッションという変則的な楽器構成から繰り出されるパワフルでエモーショナルなサウンドが暁音の世界観を作り出す。
小野満
京都VOXhall勤務7年目くらい、ブッキングマネージャー小野です。
通称:おのまん(小野満という本名です)。京都に来て8年ほど、その前は東京生活でした。
東京時代によく出入りしていたハコが2005〜2010年くらいの新宿モーション、新宿JAM、下北沢ベースメントバー、下北沢スリー、渋谷ネストなど。その時代の東京インディー界隈に縁が深いです。
LIVE HOUSE DEWEY 店長:牧野大志の注目アーティスト
メシアと人人
男女ツインボーカル轟音ポップバンド。二人体制になり早6年。彼らの魅力でもある、人を食ったような飄々とした態度からかこんなに様々な形容詞がつけられてきたバンドを他に知らない。
京都にも2ピースバンドが増えたがここまで爆音をコントロールしているバンドは見当たらない。「ベースアンプから鳴らしたギターの音」ではなく居ないはずの「ベースの音」が聞こえる。エレキギターの低音弦だけが何故か綺麗にベースアンプから鳴っている。
おデブの男とかわいい女の子が大量に汗をかきながら大爆音で極上のポップソングを繊細に奏でるのだからそりゃかっこ悪い訳がない。
DEWEYの周年はいつも彼ら主催の「肉」というタイトルのイベントから始まる。6年前、第一回の「対バンええ感じやけどおまえら誰やねん」という空気がとても痛快だったことを覚えている。
彼らの快進撃は続く。
牧野大志
DEWEYの代表。
ブッキング、PAを一人でこなすようになりもうすぐ2年。
年中スタッフ募集中。
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
ベランダ
京都発、激しい感情を淡々と唄っているバンド代表。の仲間入りを果たしつつある、が正確なところか。4人組。前身のバンド、幾度となくのメンバーチェンジを経て今の軌道に。
Vo.颯心(そうし)とDr.たけおは前身バンドから。この二人を残して前身バンドが無くなるときに「二人でもいいからライブやれよ!」と長ーいメールで食い下がるほど、ポテンシャルには惹かれていた。それ故に新しく始まったベランダを見る僕の目は厳しかったと思う。
ベランダが巷でチヤホヤされ出しても、なかなか僕の琴線に触れないこと数年。もっとできるはず、もっと唄えるはず、と厳しいアドバイスの繰り返し。やっとこさこの1年半ほどで、今のスキルを身に着けた名実ともに備わったかっこいいバンドに。
僕が育てたなんて決して言わないが、ベランダが「ベランダの音楽を奏でている」のが、とても嬉しいんだよ。
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
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WRITER
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26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
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