
「自分たちが面白いことが一番面白い」この二年間の活動の変化を、踊る!ディスコ室町Vo.ミキクワカドに聞く
自分たちが面白いと思ったものが、きちんと認められるようになった
最初に「フジロックへの出演で特に変わったことはない」と言っていたけど、メンバーを含めて自分たちのやっていることに自信を持てたって側面はあるのかもしれないね。
そうかもしれませんね。普段褒められることもそんなにないんですけど(笑)、フジロックへ出演できたことで、自分たちの内面を掘り下げて、時間をかけて自分たちが面白いと思って作ったものがきちんと認められるんだと思えた気はしますね。
ライブへ対する意識の変化が、楽曲制作にも影響がでてきているんだね。ここ一年くらい自主企画のどDEEP部を継続して開催してきているけど、そのあたりの意識の変化も関係しているのかな。
自主企画をしてるのにもいくつか意図はあるんですけど、さっき話したように、自分のダンスに夢中になれるような場を作りたいし、自分もそんな風に楽しみたいと思っています。それに、会場にさせてもらっているMETROの雰囲気は、他にはない非日常的なかっこよさがありますし。イベントでは、自分たちの手製でモニュメントを作ったり、自分たちのアイディアをすぐに反映させることができる場になっていると思います。
あとは、仕事もしてるメンバーも増えて、日程的にもいつでもライブできるわけではなくなってしまったのも大きいですね。自分たちのライブを、自分たちの手でつくる一日にしてみたいと思ったんです。
ファンクのホットな部分をもっと伝えていきたい
他に変わった部分はあるかな。
そう言えば歌詞に対する意識が変わったかもしれません。今までは曲を先に作ってきたんですけど、最近は歌詞を先に作ってもいいのかなと意識が変化しましたね。
なんでそれは意識が変わったんだろう?
例えば “ODORUYO-NI”って曲にも登場しますが、バンド名にも冠している“踊る”という言葉にもいろんな意味を感じるようになりました。そこにはルールがなくて、誰かに決められることじゃないし、みんな自分なりの基準で生きていけるのが最高ですよね。僕の言いたいことはほぼそれに集約されるんですけど、それを色んな形で伝えていければなと。今回の『NEW CLASSIC DANCE NUMBER』でも、そんなことを語ってみたいと思っています。
自分が伝えたかったことが、輪郭を帯びてきたたんだね。
そうですね、僕にも伝えたいことがあったみたいです。”踊る”って名前が呪いのようにテーマになってきてますね。最初は自分たちの馬鹿さを伝えるために付けただけだったんですけど(笑)
なるほど。それはミキ君ならではの視点だね。今日は色々とありがとう。最後に今後目指しているものがあれば、教えてもらえますか?
今、音楽や映画でブラック・カルチャーはひとつの流行りとなっていて、幅広く認められていますよね。でも今流行っているブラック・カルチャーってどちらかと言えばクールな側面がフィーチャーされてるように感じていて、でも本来もっとホットな部分があるはずなんですよ。僕はそういった心と身体、みたいな熱苦しさが好きなので、それを大切にして伝えていきたいですね。人が持ってるパワーみたいなやつをもっと表現したいです。
ありがとうございました!
『NEW CLASSIC DANCE NUMBER』 リリースパーティー(大阪編)
日時 | 4月28日(土) OPEN 18:00 / START 18:30 |
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会場 | 十三FANDANGO |
料金 | adv. ¥2500 / door ¥3000 |
出演 | 踊る!ディスコ室町 / 浪漫革命 / 絶景クジラ |
『NEW CLASSIC DANCE NUMBER』 リリースパーティー(東京編)
日時 | 4月29日(日) OPEN 18:00 / START 18:30 |
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会場 | 渋谷LUSH |
料金 | adv. ¥2500 / door ¥3000 |
出演 | 踊る!ディスコ室町 / Healthy Dynamite Club / ディープファン君 |
WRITER

- 編集長
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26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
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