公演中止:akakilike『捌く』
本公演は公演中止となりました。
チケット代金の返金等については、公式ページをご覧ください。
京都を中心に活動する演出・振付家・ダンサーの倉田翠が主宰するakakilike(アカキライク)の『捌く』が、2021年5月21日 (金) ~23日 (日) に〈ロームシアター京都〉で上演される。
『捌く』は、2017年に京都で初演、2018年にd-倉庫での東京で公演されてきたシリーズ。2020年にはやむなく中止となったが、今回は新たなメンバーを迎えての公演となる。
akakilikeは、テクニカルスタッフと倉田翠のみで構成される独自のスタイルで、主に舞台作品を作りつづけている。ダンサーや演出家のためにスタッフが働くのではなく、同じ立ち位置で、作品のためにやるべきことをするために集まるというコンセプトを持った集団だ。
2021年1月に〈THEATRE E9 KYOTO〉で上演された『眠るのがもったいないくらいに楽しいことをたくさん持って、夏の海がキラキラ輝くように、緑の庭に光あふれるように、永遠に続く気が狂いそうな晴天のように』では、薬物依存症リハビリ施設〈京都ダルク〉の利用者と共に制作する舞台作品を発表した。両者の私的な交流から生まれたこの作品は、様々な社会的な問いを投げかけていた。主宰の倉田翠の言葉によると、外的要素によって立ち現れた作品ではタイトルが長くなり、自分自身の問題から立ち現れた、あるいはテーマや構造が最初から明確な作品ではタイトルが短くなる傾向があるそうだ。
今作では「やばいことは1人でやる。みんな一緒で、どうやってソロになるか。16人のソロダンス作品。」という言葉が示唆するとおり、個人と集団の関係性を考えさせられる作品が舞台上で展開されるだろう。ぜひお見逃しなく。
誰にとっても平等に、不可思議な一年だったと思います。新しい言葉がたくさんできて、会議は画面越しが常識になり、人の鼻から下はなかなか見れないものになった。
私たちはちょうど一年前、公演に向けて稽古をしていて、この満開の桜の木の下で撮った出演者プロフィール写真を最後に稽古は打ち切りになりました。出演者が20人近くもいる。稽古をしていること自体が「ダメなこと」になる。
それから、色んな方法で舞台作品を上演する試みが世の中に出回りましたが、私は映像配信も、無観客上演もやる気になれなかった。お客様の前でやる、以外に私にとっては意味がないからです。だから待っていました、ずっと。もういいんじゃないかというタイミングを。
随分と時間が経ちました。2017年に今はなきアトリエ劇研で初演を迎え、2018年にd-倉庫での東京公演、2020年の幻になった上演の稽古を経て、1日3ステージのみ、台風のように駆け抜けてきた『捌く』は、新たなメンバーを迎えロームシアターで上演いたします。
やっと3日間も本番がある。
なんでも、始まると終わります。すぐに忘れて、次の何かが始まります。
たまに傷跡を見て痛かったことを思い出す、そんな作品になれば幸いです。
倉田翠
INFORMATION
日時 | 2021年5月21日(金)19:00- |
---|---|
会場 | ロームシアター京都 ノースホール |
チケット料金 | 一般 ¥3,500 |
チケット購入 | ■オンライン予約【TIGET】 24時間予約可・当日精算
■ロームシアター京都チケットカウンター
■オンラインチケット24時間購入可 ※要事前登録(無料)
■京都コンサートホールチケットカウンター |
演出 | 倉田翠 |
出演 | 今村達紀
寺田みさこ |
主催 | akakilike |
助成 | 公益財団法人セゾン文化財団 |
イベントページ | |
お問い合わせ | akakilike(アカキライク) |
You May Also Like
WRITER
-
地域に根ざした世界中のインディペンデントな「人・もの・こと・場所」をおもしろがり、文化が持つ可能性を模索するためのメディアANTENNAです。
OTHER POSTS