ホー・ツーニェン映像作品選
シンガポールを拠点に活動するホー・ツーニェンの映像作品上映会が〈山口情報芸術センター、[YCAM](ワイカム)〉にて、6月26日(土)、27日(日)開催される。
ホー・ツーニェンは、歴史上の人物や出来事、伝承などを取り上げ、映画などの映像作品やインスタレーション、舞台作品など多岐にわたる形態で、東洋と西洋、伝統と近代といったアジアにおける近代の問題を主題とした作品を発表しているシンガポールを代表するアーティストだ。歴史の複雑性、複層性を見せる彼の作品は、現代美術と舞台芸術の双方の分野から世界的に高く評価されており、2011年のヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとして、多くの国際的な美術展や舞台芸術祭、映画祭に参加している。
今回の上映会は、同会場で開催中のホーの展覧会『ヴォイス・オブ・ヴォイド ― 虚無の声』の関連イベントとなる。アジアの歴史やその語られ方に対するアーティストの関心を示す4作品は、そのうち2作品が日本初公開。初期作品から近作の鑑賞を通じて、ホーの歴史へのアプローチ方法をより深く知ることができるだろう。
ホー・ツーニェン
シンガポール生まれ。さまざまな歴史的、哲学的テクストや素材から映画や映像作品、インスタレーション、演劇的パフォーマンスをつくる。近年の作品では、トラ人間(《一頭あるいは数頭のトラ》、2017年)、三重スパイと裏切り者(《名のない人》、2015年や《神秘のライ・テク》、2018年)といった変容する登場人物たちを扱っている。2011年ヴェネツィア・ビエンナーレのシンガポール館での個展をはじめとして、多くの国際的な美術展や舞台芸術祭、映画祭に招待されている。
上映作品
《ウタマ ̶ 歴史に現れたる名はすべて我なり/Utama – Every Name in History is I》(2003年/26分)
《名のない人/The Nameless》(2015年/21分15秒)
《名をもつ人/The Name》(2015年/16分41秒×2)※日本初公開
《易経四十九卦/The 49th Hexagram》(2020年/30分30秒)※日本初公開
INFORMATION
日時 | 2021年6月26日(土)18:00〜19:51 |
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会場 | 山口情報芸術センター[YCAM]スタジオC |
料金 | 無料 |
イベントページ | https://www.ycam.jp/cinema/2021/selected-video-works-of-ho-tzu-nyen/ |
お問い合わせ | 山口情報芸術センター[YCAM] |
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地域に根ざした世界中のインディペンデントな「人・もの・こと・場所」をおもしろがり、文化が持つ可能性を模索するためのメディアANTENNAです。
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