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ISSEY MIYAKE KYOTO KURA展『墨流し』
京都の職人による伝統技法「墨流し」を紹介する展覧会が、〈ISSEY MIYAKE KYOTO〉にて9月19日(日)まで開催中だ。2018年にオープンした本店舗の母屋奥に設けられたギャラリー・KURAにて、布と光と映像で職人の技術を知ることができる貴重な機会となっている。
ISSEY MIYAKEの2021 / 22年秋冬コレクションのテーマは「As the Way It Comes to Be -生まれたままで-」。ありのまま、そこに生き続ける自然のさまざまな表情を、一枚の布に落とし込むものづくりに取り入れられたのが古来より伝わる「墨流し」という技法だ。川に墨を落とし、流れによって自然に発生する模様を楽しんだ宮廷遊びが起源といわれ、現代では美しい模様を描く技工として京都の職人に受け継がれている。水槽に張った水に染料を垂らし、自在に広がった形をそのまま布に写し取り、一枚一枚、滑らかな手作業で作り上げられる技からは、一つとして同じ柄は生まれない。
会場では、まるで川のように大きく広げた一枚の布の上に、水面のきらめきが生き生きと演出される様を見ることができるだろう。実際の墨流しの製作風景もプロジェクターで映し出され、シンプルな構成が描き出す自然の力強さ、技の美しさを楽しめるはずだ。
INFORMATION
日時 | 2021年8月26日(木)〜2021年9月19日(日) |
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会場 | ISSEY MIYAKE KYOTO |
イベントページ | |
お問い合わせ | ISSEY MIYAKE INC. 広報部 |
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地域に根ざした世界中のインディペンデントな「人・もの・こと・場所」をおもしろがり、文化が持つ可能性を模索するためのメディアANTENNAです。
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