山口 晃-ちこちこ小間ごと-
日本絵画の伝統的手法を巧みに取り入れながらも、油絵の技法を使い、独自の視点で現代の日本を描き出す山口晃。時に緻密でシリアスに、時にユーモラスで大胆な描写で、国内でも異彩の存在感を放つ山口の個展が、京都祇園の〈ZENBI-鍵善良房-〉で11月初旬まで開催されている。
会場となるZEMBIは、老舗和菓子店「鍵善良房」が2021年1月にオープンしたギャラリーだ。手提げ紙袋に山口が「お菓子とお茶のある風景」をテーマで作品を描いたことがきっかけで、今回の展覧会が開催されることとなった。会期中は、山口のアイデアスケッチをもとに鍵善良房が誂えた特製和菓子を楽しむこともできる。(※要問い合わせ)
京都に住む人には馴染み深い景色を描き、展示ポスターにも使用されている『新京都百景』、初公開となる京都にまつわる書籍・雑誌の挿画や、五木寛之氏による新聞連載小説『親鸞』の挿画など、山口晃の魅力あふれる世界を堪能できる本展。前後期で作品もほぼ入れ替えということなので、涼しくなりはじめた東山への散歩がてらに向かいたい。
INFORMATION
日時 | 2021年7月6日(火)〜2021年11月7日(日)
前期 7月6日(火)-9月12日(日) |
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会場 | ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM |
料金 | ⼀般 ¥1,000、⼤学・⾼校・中学⽣ ¥700、⼩学⽣以下無料 |
出展作家 | 山口晃 |
イベントページ | |
クレジット | 特別協力:ミヅマアートギャラリー |
お問い合わせ |
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