REPORT

【もっと身近なクラブカルチャー】vol.3:Potluck Lab.

続いては3月某日まだまだ賑わっていたファミレスで行われた、Potluck Lab.主催の有村崚とストーンズ太郎へのインタビュー。CIRCUSやCLUB METROをはじめまだ多くのライブハウスやクラブも営業中で、東京で外出自粛要請が出始める少し前の過渡期だったこの時期。各地のクラブシーンや、関西アンダーグラウンドなど、表現者の枠にとどまらない多岐にわたるクラブカルチャーへの想いを、お二人とも親交のあるアンテナライター吉田と、同伴の阿部のインタビューでお送りします。

Potluck Lab. 主催 有村崚&ストーンズ太郎 インタビュー

有村崚(左)とストーンズ太郎(右)

インタビュー:吉田 紗柚季、阿部 仁知 編集:阿部 仁知

俺らが知りたいのは、センスがいい人の“センス”の部分なんですよね(太郎)

──

Potluck Lab.を開催しようと思ったきっかけはなんですか?

有村崚(以下、有村)

ちょっと前、関西にokadadaさんやSeihoさん、トーフさん(tofubeats)がいた頃は、クラブでパーティをやってる人が今よりいっぱいいたんですよ。特にSeihoさんは人を集めるのが好きで、DJイベントだけじゃなくて、音楽の話をするようなトークイベントもやっていて。元々僕らは、そういった人らに呼ばれてイベントに出られるようになっていったんです。けど、すぐ下にあたる僕らの世代にはイベントをやる人が全然いなくて。その3人がいなくなったくらいから、僕のようなトラックメイカーが出る関西のクラブイベントがだんだん減っていっちゃったんです。

──

3人ともここ2,3年で立て続けに上京していますもんね。

有村

僕自身はブッキングしてもらえていたので普通に活動する分には困らなかったんですけど、「さんざんフリーライドしてきたのに関西のクラブシーンに何も返してないな、みたいな罪悪感がある」という話をつねづね太郎としていて。それがいちばん根っこの動機ですね。で、せっかくやるなら普通のイベントじゃなくて技術共有の場にしたいと。

ストーンズ太郎(以下、太郎)

僕も、レーベル(NC4K※1)を始めるまではひたすら自分で作ってリリースするだけの活動だったんで、有村と同じような実感があって。三浦大知の曲を作ったりしているCarpainter※2が泊まりに来た時に、お互いの曲のプロジェクトファイルを見せ合ったことがあったんですよ。僕はほとんどそういうことをしてこなかったんですけど、聞けば東京のトラックメイカーも、毎週末クラブで会って遊んでるのに――だからこそなんですかね、家でゆっくり技術共有をやる感じにはならないらしくて。だから、そういう場があったら面白いだろうなと思ったんです。

※1 No Collar 4 Kicks。ストーンズ太郎とLo-maxが2017年に京都で立ち上げたハウス・コレクティヴ。国内外を問わず気鋭のハウス・ミュージシャンの音源をリリースしている。

※2 神奈川生まれオランダ育ちのDJ / プロデューサー。2012年に自身のレーベルTREKKIE TRAXを立ち上げ、近年では三浦大知の“EXCITE”の作曲を手がけるなど幅広く活動している。

──

その技術共有というのは、Youtubeの解説動画や教則本だけでは身につかないものなんでしょうか。

有村

基礎的な部分はネットでいくらでも勉強できますからね。機材のつなぎ方もビートのパターンも死ぬほど動画があって、それはそれで役に立つこともあるんですけど、僕らが知りたいのは個性の一歩手前にある土台の部分というか。セオリーの先にある、「じゃあアイツのあの曲のあの部分はどうやって作ってんねん!」みたいなものが知りたいんです。たとえばギターだと、入門用のテキストに「空間系のエフェクターは歪みエフェクターのあとに繋ぎましょう」って書いてあったら、反射的に「そうしなきゃいけない」って思っちゃうじゃないですか。でも、海外のギタリストの足元を見たら、全然その通りじゃなかったりする(笑)。

阿部

そういえば僕も、DTMをやってたときに「ミックスのイコライザはこの数値でかけろ」って書いてある教則本を読んで、その通りにしていたことがありました。

有村

入門テキストが勧めてることって最初は真に受けがちですけど、実はあまたある選択肢の1つでしかないんですよ。定石も大事ですけど、ヘンなことしてるやつのヘンな所業というか……どういう経緯でセオリーから外れていったのかを知りたい。そういうテクニックが実践的に披露されることってないじゃないですか。

──

普通はインタビューで軽く語られるくらいが関の山ですよね。

太郎

俺らが知りたいのは、センスがいい人の“センス”の部分なんですよね。センス、センスってよく言うけど、実際それって何でできてるんやろ、っていう。

──

たしかに、Potluck Lab.の登壇者は自分の制作を中心に話すことがほとんどですよね。第一回目での有村さんのプレゼンも、ご自身が得意とするボーカルエディットについてのお話でした。

有村

僕の「ボーカルエディットでメロディを作る」っていうのも、言ってしまえばヘンじゃないですか(笑)。太郎がやってる“DJツールとしてのブレイクビーツのエディット”とか、パソコン音楽クラブの“なぜわざわざ昔のMIDI音源モジュールだけを使うのか”とかもそうです。一回目の登壇者はほとんど身内というか、Potluck Lab.の構想を練ってた時から「やろう!」って言い合ってた面々なんですけど、それでも互いの制作のことは知らなかったんですよ。「じゃあ、来てくれた人への自己紹介も兼ねて、一度それらを全部まな板に乗せましょう」と。

──

その意図で第一回が開催されたんですね。この時だけは河原町にあるゲームバー、cafe la siestaが会場になっています。他の回ではCLUB METROや心斎橋のCIRCUSを会場にしていますが、ここだけクラブではないのはなぜなんでしょう?

有村

理由というか、太郎がなにかの拍子で押さえたのがシエスタやったんですよね。なんで押さえたのかは忘れちゃいましたけど、その時は今ほど計画的じゃなくて(笑)。キャパは2,30人くらいで大きいスペースではないんですけど、チップチューン※3のメッカ的なところで、店長がいろいろとよくしてくれる人で。

太郎

僕がキャリアの最初のころからDJをさせてもらってたところなんですよ。その店長(DJ Master Kohta)がハウスをはじめいろんな音楽に理解がある方で、ご本人もDJをやったりゲームボーイでトラックを作ったりしていて。TORIENA※4とか、関西のチップチューンアーティストも昔から拠点にしている場所です。

※3 テクノポップから派生したジャンルで、ゲームボーイやファミコンに内蔵された音源チップ、あるいはそれらをシミュレートした音色で作られた音楽。ゲーム音楽でおなじみのピコピコした音色が特徴。

※4 ゲームボーイの実機を使った縦横無尽なプレイが特徴的なチップチューナー。2013年に日本初のチップチューンレーベルMADMILKEY RECORDSを立ち上げ、ゲームやTVアニメ、CMへの楽曲提供なども行う。

cafe la siesta
有村

で、太郎が日を決めてしまったので「とりあえずいっぺんやってみましょうか」って。

──

はじめはあくまでタイミングありきの開催だったと。

有村

今みたいにいっぱい人が来るなんて全く思ってなかったんですよ。ええとこ15人くらいの想定で、「深いこと考えずに、西山くん(パソコン音楽クラブ)と僕と太郎とSNJOの4人でとりあえずやってみましょうや」って。で、試しにGoogleフォームを作って予約を受けつけたら80人くらい申し込みがきて(笑)。

──

完全にキャパオーバーですね(笑)。

有村

衝撃ですよ! 友達と音楽の話をするのに毛が生えた程度のつもりやったのに。Googleフォームを作ったのが開催一週間前で、4日前時点の予約人数が80人で、「どうする!?半分帰ってもらう!?」って(笑)。参加費をタダにしてたせいもあると思いますけど。

太郎

で、急遽2日開催にして、土日どっちも同じことをやったという。

Potluck Lab. vol.1のタイムテーブル。2019年5月25日、26日に開催。
──

他の人の制作過程を知りたがってる人が想定以上にいたということなんでしょうか。

有村

そうやと思います。DTMをやってる人はみんな、心のどこかで思ってたんじゃないですかね。来てくれた顔ぶれも、友達ないしは友達の友達くらいやと思ってたら、見事に知らんヤツばっかりだったんで。太郎の話にもありましたけど、他人の制作画面を見る機会って、友達が家に泊まりに来たときくらいしかないんですよ。“誰かんち”より開けた場所でそういう話が出ることがない。

太郎

オープンな場でやろうとすると、“セミナー”になりがちなんやと思います。参加費がそれなりにして、先生と生徒の立場がきっちり別れてて、みたいな。

──

Potluck Lab.って“セミナー”ではないですよね。登壇者こそいますが“先生と生徒”じゃない。本編の後の懇親会でも、お二人と参加者の間柄が限りなくフラットなのが印象的でした。

せっかくデカいサウンドシステムで鳴る前提でジャンルの歴史があるので、一回はデカいスピーカーで聴いてもいいんじゃない(有村)

──

それにしても、お二人の想定と実際の予約数にそこまで開きがあったのは不思議ですね。

太郎

参加してくれた人たちが今まで現場に来ていなかった、っていうのはあるかもしれません。

──

クラブの現場にですか。

有村

話してみたら、普段僕らがクラブでやってるようなイベントに来たことない人がかなりいたんですよ。「打ち込みで作られた音楽には興味があります、でもクラブにはあんまり行ったことがありません」みたいな。そういう人が八割くらい。

──

えー!意外ですね!

有村

厳密には、行ったことはなくはないけど、日常的に通ってはいない人というか。たとえば「サカナクションのライブには行ったことがあります」とか。

阿部

てっきり、普段からクラブによく行ってる人が来てるんだと思ってました。

太郎

不思議ですけど、“クラブに行かないけどクラブミュージックに似たものを作る”っていう文化自体はめちゃめちゃ発達してますからね。

有村

Maltine Records※5なんかも、元々は“クラブに行けない未成年のオタクが家で作る” みたいなレーベルだったわけで(笑)。それこそネットレーベルには、トーフさんやbanvox※6みたいに未成年の頃から作ってる人が昔からたくさんいたんで、作ること自体に違和感はなくて。どちらかというと、僕らのあずかり知らないところでコツコツ作ってる人がそんなにおったんや!っていう驚きです。

※5 DJのtomadが主宰するレーベル。tofubeatsなどを世に送り出し、2014年にはPitchforkの「日本の重要なインターネット・レーベル10選」の1つにも選ばれる。

※6 東京を拠点に活動するDJ / トラックメイカー。David GuettaやAviciiからも注目されるほか、近年はテレビCMにも楽曲提供するなど多岐にわたって活躍している。

──

先日も18歳未満の方が参加されてましたもんね。第二回目からは会場がCLUB METROに移り、先日の第三回目が心斎橋のCIRCUSと、クラブでの開催が続いています。これは以前、「クラブの音環境じゃないと聞こえない音を聞くため」といった理由を有村さんからお聞きしたのですが。

有村

一回目でクラブに馴染みのない人がいっぱい来た、っていうとこからだいぶ思想が固まっていって。そしたら僕らとしては、まず「クラブミュージックっておもろいでしょ?」っていうのをしっかり説明したいというか。興味を持ってくれてる新規の人がいきなり80人現れて、それって僕らにとっても関西のクラブにとってもある意味チャンスなんですよ。

太郎

いろんなクラブを転々としていくと、参加者は行ったことあるクラブが増えるから、その後のクラブイベントにも行きやすくなるんじゃないか、っていうのを考えてます。あと、クラブは低音の鳴り方がライブハウスと違うことが多いから、そういった部分も体験してほしくて。

──

やっぱり、ライブハウスとクラブとでは違うんですね。

太郎

もちろん一概には言えないんですが、低音の中でもどの帯域を強調するのかが違う傾向にあると思います。そういう違いを実際に体感してもらいつつ、クラブの環境で自分が作った曲も聴いてもらおう、っていうのがtake Potluckです。

──

初回からやっている持ち込み音源の試聴会ですね。

Potluck Lab. vol.2(2019年8月24日開催)のタイムテーブル
vol.3(2020年2月8日開催)のタイムテーブル
有村

クラブに馴染みのない人が作った曲って、低音が極端に小さかったり、逆に鳴りにくい環境で作った結果めちゃデカくなったりするんですよ。そういう人たちにとっては、“クラブミュージックが実際のクラブでどう鳴るのか”ってまったく未知のものじゃないですか。もちろん「クラブに出ろよ!」とか「現場が全てやで」っていう押し付けをするつもりはないんですけど、せっかくクラブのデカいサウンドシステムで鳴る前提でジャンルの歴史があるので、「一回はデカいスピーカーで聴いてもいいんじゃない」ぐらいの感覚でやってます。

太郎

体感しないとわかりませんからね。6分の曲を1曲聴いただけじゃわからないけど、デカい音でずっと聴いてるとだんだん時間の感覚がどうでもよくなってきて、それが楽しい。特に僕がNC4Kで発信してるような、どちらかというと非・メインストリームなハウスやテクノは聴く人を選ぶ部分もあるんですけど、「自分が好きなのはこれなんや」って気づいていく体験を提供することはできてるのかな。

──

参加者の方はどういうきっかけでDTMを初めたんでしょうね。

有村

全員に聞けてはないんですけど「サカナクションが好きで」って人は何人かいたんで、彼らの影響は大きいんかなって思います。

太郎

持ち込み音源を聴いてみても、サカナクションにインスパイアされたように聞こえるメロディを使っている人も多くて、影響力の大きさを感じましたね。

阿部

サカナクションは昔からマスとクラブシーンの接続を意識的にやってきましたからね。

有村

はっきり活動としてやってきてるので、お茶の間に与えた影響はデカいんやと思います。逆に、10代からコアなテクノやハウスを聴いて育ってる子も中にはいて。でも、そういう子はそういう子で「このクラスでこんなん聴いてるやつ俺しかいないっしょ」みたいなこじらせたムードがあんまりない気がしました。僕らが学生の頃は、そういうよこしまな“イヒヒヒ感”って多かれ少なかれあったんですけど(笑)。

阿部

わかります(笑)。

──

私が参加者さんとお話した限りでは、私達より少し下――二十歳から20代半ばくらいの方が多いようでしたが、世代的にさらに趣味の細分化が進んでいった結果なんでしょうかね。

有村

そんな印象ですね。みんな、趣味はバラバラなのがある意味当たり前っていう感覚なのかもしれない。曲を提出してくれる人の中にはハードなディガーもいればそうでない人もいて、程度も方向性もいろいろな人らが集まれているのは素直にいいことやと思ってます。「ビートルズから聴いて出直してこい!」みたいなことを言う感覚もなければ、言われる感覚もないというか。

太郎

といっても、どうしてもある程度知識をインプットしないと参入しづらいシーンはあるんですけどね。初期のヴェイパーウェイブシーンとか90年代ハウス / テクノのリヴァイヴァル・ブームみたいに、コンテクストを理解していると有利なジャンルもあると思うので。そういう意味では、めちゃめちゃインプットしてるなーって人の曲はやっぱりわかります。制作って結局“インプット×作り手の内面=アウトプット”なので、バランス次第でカバーできたりもするんですけど。

──

文脈解釈も含めてそういうジャンルをやっていくおもしろさって、敷居の低さを確保しつつ伝えていくのは難しいんじゃないかと思うんです。でも、Potluck Lab.は各々が通ってこなかったそういう部分を補う場にもなっているのかなって思いました。個人的には懇親会の、知識交換的な雑談がワイワイ繰り広げられていた感じが特に印象的で。面識がなくても輪に入りやすい雰囲気というか。

有村

あれは僕らも、初回にやったときにめっちゃ感動してしまったんですよ。全然知らんヤツ同士なのに、最後の方は僕らが何もしなくても勝手に盛り上がってるっていう。

太郎

初回の時は俺らは疲れすぎてほとんど座ってるだけやったのに、みんな気づいたらお互いの曲を聴かせあってて。

──

先日も、PCを開いてプロジェクトファイルを見せ合う人たちの輪が自然にできてましたね。

有村

「ヤバいわ!やってよかった!」って太郎と言い合ってましたもん。なんにせよ素直な人が多いんで、“イヒヒヒ”的な自意識のヤツだとかえって居心地が悪いかもしれない(笑)。

──

なんとなくわかるような(笑)。

太郎

「いい人しかおらんサークル入ってもうた」みたいなね。僕らのノリって良くも悪くも独特な気がしてるので。

有村

「ノリ合わへんわ」って思った人も、家で配信見て制作のTipsだけ回収してくれたらと思いますね。なんなら別で同じようなことをやってくれてもむしろありがたい。みんながみんな僕らと同じ考えなわけはないので。

太郎

ほんとに、野良Potluckみたいなのはいくらでも起こっていったらいいと思ってます。

──

同時多発的にそういう集まりが起こってるほうが、シーンとしては活発ですもんね。

“よくできた量産品より唯一無二のクソ”を推奨してんのに悪口とか言えへんじゃないですか(笑)。(有村)

──

Potluck Lab.のスタンスはとても間口が広いですよね。「セミナーにはしない」とのことですが、実際、持ち込み音源に対しての皆さんのコメントは基本的に褒め路線というか。

有村

初回のとき西山くん(パソコン音楽クラブ)が“よくできた量産品より唯一無二のクソ”っていう話をしてたんですよ。それがなんだかPotluck Lab.全体のスローガンめいたものになってて。

阿部

めちゃくちゃビビッとくるフレーズですよね。

太郎

俺らが言ったんじゃないのに(笑)。

有村

「“よくできた量産品より唯一無二のクソ”精神でいきましょうね」みたいなのがすっかり浸透しちゃってて。推奨してんのに悪口とか言えへんじゃないですか(笑)。

──

確かに(笑)。カオスなものも巧拙の程度もまるごと許容するのが良いですよね。アドバイス的な要素もあまりないわけですけど、それでも全部の曲に皆さんなりの分析が入っているのが聞いていておもしろかったです。

有村

分析については、単に僕らがそういう聴き方しかしてないからじゃないですかね。ついついテクニックの話ばっかりになるのは僕らとしてはあんまり良くないかなって。全然良いこと言えてないですよ。

太郎

ガサツやもんな(笑)。この間のミタちゃん(CIRCUS店長)のコメント、「失恋したときの曲みたい」って言われてハッとしたもん。俺はそんなこと考えてもなかった。

CIRCUS Osaka
太郎

とは思いつつも、逆の立場だったら「めちゃよかったっす!」とだけ言われるよりは、ここがこうこうこうでよかったっす、って言われたいもんね。

──

やっぱり作り手としてはそう思いますか?

太郎

もしそれが自分にとって的外れな感想だったとしても、それはそれで一つの舵取りになるんですよ。三回目のPotluck Lab.の後も、「太郎さんからもらったコメントがちょっと聞き取れなかったんで教えてください。誰かに似てるねって言われたと思うんですけど、誰でしたっけ?」って聞いてきた子がいて。「ああ、知りたいんやなあ」って思いました。

有村

僕らはなんの気もなく「これナントカっぽい」って言うけど、作った側は意外とその“ナントカ”を聴いてきてなかったりもするので。

──

人からもらったコメントや他の人の曲が鏡になって、はじめて自分の姿が視認できる、みたいな。

有村

そうです。自分が地図のどのあたりにいるかを確認したいんですよ。曲の感想って、低音が出てる出てないとか、メロディがあるないとか、一つ一つはあくまで相対的なもので。でも、あれだけ人数がいて何十曲もかかる中に自分の曲もあると、自分の曲のヘンなところがどこで、普通のところがどこなのかが掴めてくる。それがいいんですよね。

──

その効果を求めて来ている人は少なくないと思います。

有村

たまにアドバイスをするときも、なるべく相対的に、自己鑑賞しながら選んでもらえるような伝え方にできたらいいなっていう方針です。

太郎

Potluck Lab.のテーマでもある“場”みたいなものの意義って、自分と隣にいる人との違いをわかりやすく確認できるっていう部分もあるんかな。そうでないと、一人で何にもない海で泳いでるみたいな感覚になるから。運が良ければ救援物資が流れてくる、みたいな(笑)。

──

救援物資(笑)。そういう機会って、活動を続けていてもきっと全員に巡ってくるものじゃないので、何かしらコメントをもらうこと自体がモチベーションアップにつながるのかなと思いました。

有村

一人で延々やっていけるヤツってほとんどいないですよ。何かしらフィードバックがないとやる気も続かないんで。

──

ちなみに、フィードバックを得る手段としてインターネットだけだと限界があると思いますか?

有村

タイムリーな例えですけど、インターネットを介したやりとりってテレワークと似てるなと僕は思ってて。社内で関係性が固まった状態で「じゃあテレワークしましょう」はできるんですけど、テレの状態で無から人間関係を構築するのは難しい。もちろんネットだけで仲良くなった例もたくさんありますけど、対面で仲良くなったあとに遠隔でやるほうが断然ハードルは低いんですよね。逆に言えば、Potluck Lab.を通して友達さえできれば、あとのやりとりはネットでもいいっていう。

──

実際にPotluck Lab.に楽曲を持ち寄った人同士のコンピレーション・アルバムが三回目のあとにリリースされていて、お二人はそこに全く関わってないそうですね。

有村

僕らがそこに入るのは、やっぱりPotluck Lab.の趣旨に反してしまうんですよ。この間、METROでそのコンピのリリースパーティがあって、後半少し顔を出したんですけど、話を聞いたら制作のためにみんなで合宿したらしくて。めっちゃ仲良くなってて僕は逆に疎外感を感じました(笑)。

──

はははは(笑)。

太郎

僕がおもしろかったのは、SoundCloudとかBandcampにあまり詳しくなかった子たちが自分達だけで企画して、曲を登録して、配信していくまでの手順を知った、っていうことですね。マスタリングして、曲順決めて、ジャケットつけて、とかも。

有村

一回やったらなんということはないんですよ。でもやらないとずっと得体の知れないものなんで。

阿部

すごく怖いものに感じちゃいますよね。

太郎

告知をミスるとか、アップロードがうまくいかなくてリリースが一日延びるとか(笑)、そういうところもリアルな試行錯誤があって良かったですね。

 

リスナーを増やすというよりは、友達を増やしたほうが楽しい。生産者対消費者みたいな構造だと成り立たなくなってきてる(太郎)

──

はじめ仰っていた、クラブミュージックのおもしろさが伝えられている実感はありますか。

有村

どうなんでしょうね。結局のところ、会場に来てもらってDJタイムを設けたあとは「考えるな、感じろ」みたいに判断を委ねるしかないので。体験してもらって興味なければないでいいですし、あるんやったらシンプルに「こんなんがあるんや」って思ってくれたら。

太郎

それで言うと、Potluck Lab.の二回目の後くらいに、僕がNC4Kでやってるイベントに「今日が初めてのオールナイトなんです」っていう参加者の子が何人か来てくれたことがあって。

──

おおー!

太郎

あれは嬉しかったですね。それまで知り合いがいなくて行く勇気が出なかった夜イベ(オールナイトイベント)に、僕がいることで一人でも行けるようになったりとか。

──

夜イベって長いですからね。私も正直、知り合いが一人もいないと心細いです。

有村

そうなんですよね。「最悪太郎いるわ」みたいに思えると行けるっていう。

阿部

必ずしも演者目当てじゃなくても知り合いがいるから気軽に行ける、っていう良さもクラブにはありますからね。

──

そこが大きなライブハウスとは違うところかもしれません。

太郎

多分Potluck Lab.も、はじめは有村のプロモーション経由で知った人が多いんじゃないかと思うんですよ。それがだんだん変わってきていて。

有村

僕が作ってるような歌モノ寄りの嗜好から、「もっと夜な夜な四つ打ちで踊っていたいぜ」みたいな方向に興味がいく人は出てきてますね。ある意味目論見通りではあるんですけど、いざ実際その光景を目の当たりにすると、ただただ「ありがてえな……」っていう気持ちになるんですよ。本当、ハウスは100人聴いて100人が気に入ってくれる音楽じゃない、「いいな」って思うヤツの割合が決まってるものなので。

──

現場に行かないと良さが体感しにくい、体感した先でもさらに相性があるという。

太郎

前提としてここ3年くらい、関西で特にオールナイトのイベントとなると、集客っていう面では手応えを感じづらい状況が続いてたんです。だからリスナーを増やすというよりは、友達を増やしたほうが楽しくなるかなって。そういう意味では、関西も地方の一つとして、それぞれのシーンが一体にならなきゃいけないと思ってます。メジャーアーティストのツアー公演とかでない限り、生産者対消費者みたいな構造が成り立ちづらいので。

有村

僕ら自身、今以上活動規模を広げていくつもりがないですからね。サンプリングとか、イリーガルな所業とも切り離せないような土壌もひっくるめて好きでやってるので。

──

お二人とも、会社員として仕事もされてますもんね。

太郎

僕がやっているようなジャンルだと、音楽だけで食っていくようになるにはかなりハードルが高いんです。

有村

「友達がイベントやって友達が来て……」っていうふうに、交友関係でイベントを回していくのを悪く言うきらいはあるんですけど、正直「他の方法ってあるか?ないよな?」っていうのが実感です。興味を持ってくれる人を友達っていう形で増やして、コツコツ招き入れていくしかない。

──

関西でやっている以上、好いてくれそうな人は放っておけないと。

有村

やっぱり、潜在的に興味がある人にはリーチしたいですよね。極端な話、METROとかCIRCUSくらいのキャパなら友達100人作ってイベントに呼べたら楽しく音楽を続けられるんですよ。僕らはSeihoさんやokadadaさんみたいに、名実ともに日本のトップランナーとしてシーンを引っ張っていくのは無理かもしれない。でも、今まで光が当たりにくかった作り手の人たちにフォーカスしてあげることはできるかなって。

──

そういう形での恩返しが、Potluck Lab.で形になりつつあるんですね。関西クラブシーンというか、アンダーグラウンドなコミュニティそのものの持続可能性に重きを置いているという。

有村

僕らはサスティナブル・ヤクザなんですよ(笑)。

──

サスティナブル・ヤクザ(笑)。

太郎

持続性原理主義ね。

有村

そう!持続性原理主義。僕はずっと「“続け得”や!」って言ってて。何にしても続けたもん勝ちなんですよ。

太郎

俺も、何なら60歳になったときの自分の曲知りたいもん。

──

“友達100人”を地で行くとなると、お二人のアーティストとしての立ち位置はすごくちょうどいいと思います。規模が大きくても小さくても今のような形態のPotluck Lab.は成り立たない。

太郎

有村くらいの知名度のアーティストでギリかもね。

有村

今ぐらいの規模だと、全員の顔と名前がなんとなく一致するんですよ。

──

街でバッタリで会ったときにも「おう!」ってなるような。

太郎

これ以上のキャパになると多分、他人になっちゃう人が出てくる。そうなると、もう求めてるものと違ってきちゃうのかな。

若者が「やりたいな」って思ったときに、「あのへん行ったら友達できんじゃん」って気づけるだけでも希望がある(有村)

──

「友達がイベントやって友達が来て、で回していく」というくだりをもう少し聞きたくて。私が知る限り、東京以外におけるアンダーグラウンドとかインディペンデントのイベントって、クラブミュージックに限らずそうやって回ってるところが少なくないと思うんです。でもそれは決して悪いことじゃない、もはや良し悪しの問題ですらないというか。

太郎

絶対的なリソースの問題ですよね。

有村

基本、マイナージャンルでまとまった入客を確保できるのは日本で東京だけですよ。Potluck Lab.も3回やってみた結果、「僕らがリーチできる人はこれで全員かもな」っていう実感が正直あるんです。最初こそ「こんなにいるんや!」って思いましたけど、やっぱり人材は有限やな、っていう。

太郎

毎回半分くらいずつ参加者は入れ替わってるんですけど、試聴会に曲を出してくれるメンツはあまり変わってなくて。

──

コンピはその人たちによるものなんですね。

有村

そうです。やっぱり、クラブミュージックでクラスタを形成するのはなかなか難しいですよね。関西や地方からちょくちょく頭角を現すアーティストがいて、その人が全国区になっていったとしても、出てきた地域に光が当たるとは限らない。

太郎

場を作るのと音楽活動をするのは全然違うなって思います。Potluck Lab.はあくまで場を作る活動なので。

有村

実は、Potluck Lab.をやるにあたって僕らが参考にしたものとして、東京の茶箱(さばこ)※7っていうめっちゃ音のいい小バコで昔からやってる新作発表会があって。Hyperdub※8に所属してるQuarta330※9っていうトラックメイカーが主催で、できた曲を聴かせ合うだけの集まりなんですけど、毎月コンスタントにやってて。関西にもそういう場があったほうがいいよね、っていう発想だったんです。

※7 新宿区西早稲田のカフェ&バー。スタジオ仕様の店内と上質な音響・DJシステムが特徴。

※8 ロンドンのインディーレーベル。DJのKode9が主宰し、Burialのリリースなどダブステップ・シーンを黎明期から盛り上げている。

※9 Hyperdub所属の日本人トラックメイカー。Flying Lotusへのリミックス提供や、Thom Yorke(Radiohead)が手がけるウィークリー・チャートにシングルが選出されるなどの実績を持つ。

──

そういうコミュニティって、どうしても東京に集中しやすい印象があります。

有村

それはもう、人口の問題ですよね。ハウスを聴いてる中学生が各クラス1人ずついたとして、30クラスあれば30人でクラスタになれますけど、クラス自体が5つしかないと5人しか集まれない。“各クラス1人”にあたる割合にはそこまで地域差がなくて、ただ東京の分母が極端に多いんやと思います。僕なりの持論としては、“3人いればシーンになる”っていうのがあるんですけどね。

──

実際にそういうケースがあるんですか?

有村

Qrion※10、パーゴル(PARKGOLF)、BUDDHAHOUSEが一気に出てきた北海道のシーンとか、KEITA SANO※11さんがいた岡山のYEBISU YA PRO周辺とかが良い例だと僕は思ってて。

──

YEBISU YA PROって、tofubeatsさんや石野卓球さんがレギュラーパーティを持っているハコですよね。ceroやミツメがツアーで来たり、音楽フェスのSTARS ONを毎年やっていたり。

有村

ただ東京から呼ぶだけじゃなくて、地元の人を出荷する拠点としてちゃんとサポートしてくれる場所なんです。定期的に卓球さんを呼んでるのも、岡山でテクノに興味を持ってる人にとってはデカいでしょうし。そういう状況で3人くらいプレイヤーがいると、外からもシーンとして見えて「あのあたりアツいよな」っていう認識が生まれるんですよね。

※10 札幌を拠点に活動した後、現在はサンフランシスコ在住のトラックメイカー。近年はSXSWやTomorrowlandへの出演など世界的に注目を集めている。

※11 岡山出身のトラックメイカー。世界9ヵ国のレーベルから作品を発表しているほか、ヨーロッパツアーも行う。2019年にベルリンに移住。

──

そういえば、最近のお二人は地方遠征が多かったみたいですね。

有村

わりとそうですね。平日は仕事してるんで、たくさん現場を見れてるわけじゃないですけど。

太郎

地方に行くとPotluck Lab.のことを聞かれるね。

──

そうなんですか。

太郎

この間北海道に行ったときも、いろんな人からPotluck Lab.の話をされたんですよ。「北海道でやろうと思ってて」みたいに。

有村

実際、北海道のDTM界隈でやろうとしてる人がいるみたいです。僕らがやってることって、規模を20人に縮小してやっても同じ効果は得られるんですよ。まあ3人でもいいんですけど、それだとイベントじゃなくて“誰かんち”になるから(笑)。

──

各地でそういう集まりがあれば、「作ってみたいけどどうすればいいかわからない」と思っている人たちの道標になりそうです。

太郎

発信したいなっていう気持ちにきっかけができる。

阿部

きっかけさえあれば広がっていけますからね。

有村

そのエリアで前途ある若者が「やりたいな」って思ったときに、「あのへん行ったら友達できんじゃん」みたいに気づけるだけでもだいぶ希望があるというか。“こんな趣味を持ってるのはこの街で俺だけなんだ”っていう状態から、そうではないんだよと。

──

「行くところに行けば、共有できる友達が実はいるんだよ」ということですね。北海道でPotluck Lab.をやろうとしている人も、そういうところに興味を持ったのかなと思いました。お二人の活動がモデルケースになっている。同じことを取り組むにしても、一人と複数ではやっぱり違いますもんね。

有村

気が楽になるんですよね。「それでいいんや、そんなもんなんや」みたいな。でないと“自分のやり方が間違ってるんじゃないか”っていう気持ちになってやめちゃう人もいると思うので。疎外感というか、一人ぼっち感さえ解消できればいいんかな。

太郎

“一人ぼっち感の解消”なのかもね。Potluck Lab.をやってる目的。

有村

そう言うとめちゃダサいですけどね(笑)。寂しんぼうじゃないですか。

──

お二人は決して大げさなコミュニティ論を掲げているわけじゃなくて、ただ、いつかの誰かのとっかかりになるような種を地道に植えている。その一環がPotluck Lab.だと。

有村

とっかかりというか、続けるモチベーションですね。「意味ないやんこんなん、ダルいわ」みたいになるとそれで終わっちゃうけど、「どうにか続けてさえいればイケてる音楽は勝手にできるんだよ」って思ってたいんですよ。

──

それが“続け得”ということなんですね。

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