EVENT

ITAMI GREENJAM’21

MUSIC 2021.07.21 Written By 阿部 仁知

関西最大級の無料ローカルフェスITAMI GREENJAMが2021年10月2日(土)と3日(日)の2日間、兵庫県伊丹市昆陽池公園にて開催。現在は第1弾出演アーティストとしてTHA BLUE HERB、ONEDER、nayutaが発表されている。

 

「新しい時代の村祭り」を掲げ2014年の初開催から親しまれてきたITAMI GREENJAM。2020年は新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止となったが、ITAMI CITY JAMとしてかたちを変え伊丹市内の3カ所の会場で開催された。下津光史(踊ってばかりの国)やnayutaなどグリーンジャムお馴染みのアーティストはもとより、地元の小中学校・高校の吹奏楽部や地域の文化活動団体なども交えた素晴らしい協奏を、現地で見た筆者もよく覚えている。

 

また、株式会社Looopとコラボレーションした「GREENJAMみらい電気powered by Looop」を発足し、収益を地域の文化活動へと還元。放課後等デイサービス〈みんなの木〉での無料ダンスレッスンや、ITAMI SKATEBOAD CLUBによるスケートボード体験会など、フェスの枠を越えて文化芸術の営みを支援している。

2年ぶりに伊丹市民憩いの場の昆陽池公園で開催されるITAMI GREENJAM’21。開催発表の挨拶の中で代表の大原智は「昆陽池でフェスをやりたいと思っていた初年度の初期衝動に近い」と語っていたが、その気概に応えるラインナップであることが第1弾発表の3組からさっそく感じられる。

 

ITAMI GREENJAM’19ではアコースティックステージに出演したONEDERに常連のnayutaと、2年ぶりの昆陽池の情景が浮かんでくるような面々。一方THA BLUE HERBは初出演だが、MOROHAや竹原ピストル、ソウル・フラワー・ユニオンが熱いメッセージを刻みつけてきたこのフェスを思うと満を持しての出演といえよう。追加のラインナップなど更なる発表が待たれるが、未だ厳しい昨今の状況の中でもその火を絶やさず掲げようとする、素晴らしき文化活動の協奏に足を運ぼうではないか。

 

※追加発表があり次第随時更新予定。

INFORMATION

日時

2021年10月2日(土)〜3日(日)

開催時間は未定

会場

兵庫県伊丹市昆陽池公園(多目的広場 / 草生地広場)

※小雨決行・荒天中止

入場

無料

※事前登録制(詳細は後日発表)

出演

THA BLUE HERB、ONEDER、nayuta、and more

企画制作

一般社団法人GREENJAM

主催

ITAMI GREENJAM実行委員会

お問い合わせ

info@itamigreenjam.com

Webサイト

http://itamigreenjam.com/

Twitter

https://twitter.com/ItamiGreenJam

WRITER

RECENT POST

REVIEW
くだらない1日『どいつもこいつも』 – 新章を告げる、高値ダイスケの詩情とバンドの確かな…
REVIEW
downt『Underlight & Aftertime』- 紆余の中、やりきれない閉塞か…
REPORT
駆け抜けた一年の果てにとがると見た光 – 12カ月連続企画『GUITAR』Vol.12 ライブレポー…
REVIEW
とがる『この愛が終わったら、さようなら。』 -別れと向き合いながら、それでも共に生きていこうとする
REPORT
【もっと身近なクラブカルチャー】vol.7 BRITISH PAVILION OSAKA
REPORT
余暇の別府を満喫する、ユニバーサル観光×クリエイティブ -『おんせん都市型音楽祭 いい湯だな!』イベ…
INTERVIEW
建物を設計・デザインするように曲を作れたら – aldo van eyckインタビュー
INTERVIEW
この苦難の先にGREENJAMがたどり着いた「表現のプラットフォーム」10年目の現在地
INTERVIEW
新フェスティバル『ARIFUJI WEEKENDERS』が描く、自然に囲まれた気軽な週末体験
INTERVIEW
お互いをリスペクトし合いながら切磋琢磨する〈ungulates〉の在り方とは?オーナーKou Nak…
COLUMN
〈ungulates〉作品ガイド
REVIEW
くだらない1日『rebound』 – くだらない日々を迷い翔けるヒーローの肖像
REPORT
ボロフェスタ2022 Day2(11/4 KBS+METRO)- 変わらず全力が似合う21年目の第一…
REVIEW
downt『SAKANA e.p.』 – 今しかできないことを凝縮した鋭利なバンドサウン…
INTERVIEW
【もっと身近なクラブカルチャー】vol.6 Gift
REVIEW
G’ndL『Crocodiles』 – 憂いも迷いも喜びもみんな夢の中
INTERVIEW
今のドイツを国外や他の世代に。『RISIKO』が描くカルチャーの肌触り
INTERVIEW
デモ音源にみる隠せないこだわり アーティストの原点に迫る試聴座談会 with HOLIDAY! RE…
REPORT
阿部仁知が見たボロフェスタ2021 Day6 – 2021.11.7
REPORT
阿部仁知が見たボロフェスタ2021 Day1 – 2021.10.29
INTERVIEW
Radioheadのファミリーに憧れて。OAS / Radiohead Nightが描くファンベース…
REPORT
Radiohead Night @ESAKA MUSE イベントレポート
REPORT
【もっと身近なクラブカルチャー】vol.5 SUNNY SUNDAY SMILE
REVIEW
NEHANN – New Metropolis
REVIEW
Deep Sea Diving Club – SUNSET CHEEKS feat. M…
INTERVIEW
【もっと身近なクラブカルチャー】vol.4:SCHOOL IN LONDON
REVIEW
black midi – Cavalcade
REVIEW
nape’s – embrace foolish love
COLUMN
歌い継がれるエヴァーグリーン|テーマで読み解く現代の歌詞
REPORT
阿部仁知が見たナノボロフェスタ 2020
REVIEW
VANILLA.6 – VANILLA.6
SPOT
Irish pub Shamrock ‘N’ Roll Star
REPORT
【もっと身近なクラブカルチャー】vol.3:Potluck Lab.
INTERVIEW
FLAKE RECORDS
COLUMN
【Dig!Dug!Asia!】Vol.3 空中泥棒
INTERVIEW
メールインタビュー〜世界は今どうなっているんだろう?〜
INTERVIEW
【もっと身近なクラブカルチャー】vol.2:mogran’BAR
INTERVIEW
Alffo Records
INTERVIEW
もっと広がりたい 再び歩み始めたSSWの現在地 ASAYAKE 01インタビュー
INTERVIEW
【もっと身近なクラブカルチャー】vol.1:GROOVER
COLUMN
お歳暮企画 | アンテナとつくる2019年の5曲 Part.2
COLUMN
お歳暮企画 | アンテナとつくる2019年の5曲 Part.1
REPORT
阿部仁知が見たボロフェスタ2019 3日目
REPORT
阿部仁知が見たボロフェスタ2019 2日目
REPORT
阿部仁知が見たボロフェスタ2019 1日目
REPORT
black midi live in japan @CLUB METRO ライブレポート
REPORT
【阿部仁知の見たボロフェスタ2018 / Day3】河内REDS / トクマルシューゴ / 本日休演…
REPORT
【阿部仁知の見たボロフェスタ2018 / vol.夜露死苦】And Summer Club / キイ…
REPORT
【阿部仁知の見たボロフェスタ2018 / Day2】ギャーギャーズ / 2 / 踊ってばかりの国 /…
REPORT
【阿部仁知の見たボロフェスタ2018 / Day1】眉村ちあき / fox capture plan…

LATEST POSTS

INTERVIEW
あの頃、下北沢Zemでリトル・ウォルターを聴いていた ー武田信輝、永田純、岡地曙裕が語る、1975年のブルース

吾妻光良& The Swinging BoppersをはじめブレイクダウンやBO GUMBOS、ペン…

COLUMN
【2024年11月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「東京のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」京都、大阪の音楽シーンを追っ…

REPORT
これまでの軌跡をつなぎ、次なる序曲へ – 『京都音楽博覧会2024』Day2ライブレポート

晴天の霹靂とはこのことだろう。オープニングのアナウンスで『京都音博』の司会を務めるFM COCOLO…

REPORT
壁も境目もない音楽の旅へ‐『京都音楽博覧会2024』Day1ライブレポート

10月12日(土)13日(日)、晴れわたる青空が広がる〈梅小路公園〉にて、昨年に引き続き2日間にわた…

REPORT
自由のために、自由に踊れ!日常を生きるために生まれた祭り – 京都学生狂奏祭2024

寮生の想いから生まれたイベント『京都学生狂奏祭』 …