フリーペーパー・ZINEを作るための学び舎『言志の学校』を9月に開講。出来上がった作品は台北のブックフェスへ出品予定。
言志の学校とは?
言志の学校(げんしのがっこう)はアンテナと只本屋の2団体がタッグを組んで作った、フリーペーパーやZINEを制作するための学び舎です!
この学校の最大の特徴は、講義終了時に受講生全員がフリーペーパーかZINEを必ずひとつ形にするということ。講義では、自己を表現するための基礎知識や技術である企画・ライティング・デザインなどを習得していただくのと同時に、成果物を流通にのせ、実際に人の手に届ける、リアクションを得ることを重視しています。そのために必要な技術を学ぶ場所として、言志の学校では少しだけ宿題も用意する予定です。
以上から言志の学校では最終講義までに自身の作品の制作と、発表を全員のゴールとして設定しています。さらに出来上がったフリーペーパーやZINEは、12月1,2日(土日)に台北で開催されるCulture & Art Book Fairに只本屋の商品のひとつとして出品します。
今回のスクール全員が主役となってしっかりと学んでいきたいという思いから最大15名前後の少人数のスクールとさせていただきました。スクールのタイトルとなっている”言志”とは、「心に思うことを述べること。心が向くままに書き記すこと」を意味する言葉。これを機にあなたの好きなものを形にして、誰かに届けてみませんか?
何故行うのか
このスクール設立のきっかけは、2018年の1月に始まった、アンテナと只本屋によるフリーペーパー制作ワークショップ、”Take Out!!”です。
このTake Out!!というイベントは、今までフリーペーパーやZINEを作ったことがない人も作り手になって欲しいという思いから、訪れた人が今までにないアイディアや方法、コミュニティと出会っていただけるようなイベントを目指し開催しているもの。みなさまのおかげで盛り上がりを見せる一方で、同時に「一日のイベントではアイディアを練り、紙として完成にまで持っていくことができない」という壁にぶつかりました。
ひとりひとり自分の表現したいものを形にし、人に届けてリアクションを得る、というモノづくりの体験をみんなで共有したい。制作を通じ、自己を内面を掘り下げていくことで、新しい自分の側面を気づかせてくれるものがあるはず。そんな想いを形にするために、今回は形を変え連続講義のスクールとして言志の学校を立ち上げることになりました。
TAKE OUT!!過去の開催とレポート
こんな人におすすめ
- 好きなものがあるけど、どうすればそれを多くの人に伝えられるか第一歩に困っているひと
- とにかく手を動かして、自分でものを作るのが好きなひと
- 企画・広報の仕事をしていて、スキルアップをしたいひと
- 言葉にふれる、扱うのが好きなひと
- デザインの仕事に興味があって、人に見てもらう第一歩を作りたいひと
- デジタル文化が発展してもやっぱり紙が好きなひと
『言志の学校』第一期生募集の詳細
講座名 | 『言志の学校』 ひとりでも作れるフリーペーパー・ZINE、企画からライティング、デザインと印刷まで |
---|---|
日時 | 第1回:9/16(日)13:00-18:00 |
時間割 | 講義は毎回、90分×3本で予定しています。
第一回(流通・企画アイディア編)1時間目:自己紹介タイム
第二回(ライティング・編集編)1時間目:宿題の発表・フィードバック
第三回(デザイン・印刷編)1時間目:宿題の発表・フィードバック
第四回(制作・発表)1時間目:宿題の発表・フィードバック |
審査員・賞 | レトロ印刷 JAMさまJAM賞:レトロ印刷JAMでのフリーペーパー・ZINEの印刷
京都岡崎 蔦屋書店さま予定 |
募集人数 | 15名 |
料金 | 全4回:¥40,000 ※学割:¥25,000 |
備考 | ※今回の言志の学校では孔版印刷という一種のスクリーン印刷に特化したデザイン・印刷の講義を予定しています。 ※今回の講義ではPC及び、Adobe Illustrator / InDesign / Photoshopの使用を推奨しています。 ※印刷費用は自己負担となります。 |
申し込み | 下部の申込みフォーム、もしくはこちらよりご応募ください。 |
主催 | |
協力・会場 |
講師紹介
第一回(二限目):流通
山田 毅(只本屋 / 代表)
1981年 東京都小平市生まれ。武蔵野美術大学造型学部芸術文化学科卒業。
株式会社モーフィングにメンバーとして身を置き、クリエイターとの協働、支援を目的に展覧会や展示会企画など様々な事業を行う。2013年京都に移住。2014年よりフリーペーパー専門店「只本屋」代表を務める。近年は日本の印刷文化の発信と発展をテーマに東アジア圏で活動、また日本てんかん学会との展覧会「てんかんをめぐるアート展2017」の企画・運営、「副産物産店」など多岐にわたる活動を行なっている。2017年より京都市立芸大・銅駝高校移転設計チームに参加。京都市立芸術大学大学院博士(後期)課程所属。
第一回(三限目):企画
松倉 早星(Nue inc.代表 / プランナー)
1983年 北海道富良野生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。 東京・京都の制作プロダクションを経て、2011年末ovaqe inc.を設立。2017年7月より、 プランニング、リサーチ、クリエイティブに特化したNue inc設立。代表取締役就任。 これまで領域を問わないコミュニケーション設計、プランニング、 戦略設計を展開し、 国内外のデザイン・広告賞受賞多数。
第二回(二限目):ライティング
土門 蘭(京都文鳥社 / 小説家)
1985年広島生。小説家。京都在住。ウェブ制作会社でライター・ディレクターとして勤務後、2017年、出版業・執筆業を行う合同会社文鳥社を設立。インタビュー記事のライティングやコピーライティングなど行う傍ら、小説・短歌等の文芸作品を執筆する。共著に『100年後あなたもわたしもいない日に』(文鳥社刊)。
第二回(三限目):編集
柳下 恭平(京都文鳥社 / 編集者)
1976年生。編集者。背中にタトゥーを入れるなら「左肩に好きな本のバーコード」がいいんじゃないかって、最近、思い始めた。自分が『華氏451』に登場する「ブックピープル」になるならば、ISBNがクールだと思ったから。この考えは、すぐに変わるかもしれない。でも、自分にバーコードリーダーで「ピッ」ってしてみたい。
第三回(二限目):デザイン
水迫 涼汰(只本屋 / グラフィックデザイナー・イラストレーター)
1994年滋賀県生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業。学生時代に、只本屋のブランディング及びグラフィックデザインを担当した他、フリーペーパー「PARTNER」代表、滋賀県高島市のブランディング事業、ジュエリーブランド「phenomenon」主宰などを経験。現在は横浜のNOSIGNER株式会社でグラフィックデザイナーを務める。
後藤 多美(アンテナ / デザイナー)
1992年京都生。京都市立芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。学生時代よりアンテナや個人でデザイナーとして活動を開始し、現在はゲーム会社の2DCGデザイナーとして勤務。
第三回(三限目):印刷
古屋 光一(レトロ印刷 JAM / 創設者)
1959年生まれ。台湾在住。孔版印刷をこよなく愛する、レトロ印刷JAM創設者の一人。2016年3月、台北に海外初となる「台湾レトロ印刷JAM」をオープン。2018年4月から7月には、スリマッカおじさんとして自ら真っ赤に塗装をほどこしたスリマッカーで日本各地をまわりシルクスクリーンの楽しさを伝える活動も行う。もうすぐ還暦をむかえる。
レトロ印刷
孔版印刷を専門にズレるカスれるインクが落ちる特性の印刷をしている印刷屋。
印刷の他にも、誰でも使えるシルクスクリーンの作業場を大阪・東京で運営している。
2016年には初の海外出店、台湾にもオープン。
2017年の東京店オープンを皮切りに、「SURIMACCA+」という全国にシルクスクリーンの作業場をつくるプロジェクトを進めています!
第四回:発表・審査
審査員
※最終講義では各審査員の賞を用意し、受賞者には賞品をご用意致します。
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WRITER
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26歳で自我が芽生え、とうとう10歳に。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が持てる荷物の量を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。
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