【2022年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- Live House nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
降之鳥 (こうのとり)
京都で産声をあげたばかりの5人組ロックバンド。ツインギター、ピンボーカルを遺憾なく発揮した本来オーソドックスであろうザ・バンドスタイルがすこぶるフィット。粗削りな中でもサウンドの配置や熱量にきらりと光るものあり。
ポストロックやエモといった洋シーンと日本語ロックを紐づけた一見ありそうながら、あこがれに留まらない自分らしさを探す様にとても好感が持て、もがきながらもストレートに放つ光景に心打たれる。
「コウノトリが住み着いた家には幸福が訪れる」という言い伝えのように、触れた人にグッとくる感情を芽生えさせる存在になって欲しい。
まだまだ始まったばかり、これから期待しかないバンドです。あー、覚醒の瞬間に立ち会いたい。
降之鳥 出演イベント:"wind up"
日時 | 2022年10月26日(水) OPEN 18:00 / START 18:30 |
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会場 | 京都GROWLY |
出演 | asayake no ato / ayatori / ナイトサファリ / サリバーン / 降之鳥 |
料金 | 前売¥2,000円 / 当日¥2,500円(共に+1drink¥500) ※GROWLYのLINE自動予約でも予約可能です! |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
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GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
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【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
FNCTR
ここのコラムで過去に紹介されたこともあったかもだけど、彼らの「節」が今まで以上に炸裂する新曲がリリースされたタイミングで改めてこのバンドを。
京都で活動する4人組エクスペリメンタル・インダストリアル・インストバンド。いや、響きでエクスペリメンタルという言葉を使ってみたが、その本来の「実験的な」という意味合いよりは明らかに確信犯な匂いが強い。インダストリアルってワードとのコントラストも面白いな…。自分で書いといてだけど。
ドラムとベース、シンセサイザーにサックスというカルテットが織りなす音楽は、とてもミニマルな人力トランスと思わせておいて最終的にエクスプロージョンする音圧を誇る。エレクトロなニュアンスもありながらそれを全て生音で表現する様は、そのカテゴリーを「ジャズ」に当て嵌めることも容易にする。そもそも初めて出会った時にその音を聴いて感じたdcprgを連想させる所謂「菊地成孔感」(そう意味ではやはり「エクスペリメンタル」なのかもしれない)。パッと聴きで難解なフレーズの応酬に思わせておいて、しつこくループされる中でそれらがシンガロングできるアンセムのサビのようなスタジアムクラスのキャッチーさを覚え始めるのは、彼らの、音楽そのものへのリスペクトとそれを演奏するために鍛え上げられたフィジカルの賜物だろう。そういう意味でもカテゴライズするとしたら、やはり「ジャズ」だ。
普段は京都で働くエンジニアという4人。初めてステージを観た人にそれを伝えると「確かにエンジニア感ある!」と謎の興奮に繋がることも。ちなみに、新しいゲームソフトを購入する時に「これってどう?」とプライベートで相談することもあります(笑)
FNCTR 出演イベント:atuiso presents『cut my Lenz vol.6』FNCTR「L_2」リリース編
日時 | 2022年10月29日(土) OPEN 17:30 / START 18:00 |
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会場 | Live House nano |
出演 | De Lorians(東京) / ユウレカ(徳島) / FNCTR / atuiso |
料金 | 前売¥2,000 / 当日¥2,500(共に+1drink¥500) |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
Live House nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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WRITER
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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