COLUMN

【2025年2月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」
このコラムでは、西日本エリアの京都・大阪の今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。

 

紹介者は以下の方々です。
【京都】

livehouse nano 店長:土龍

【大阪】

LIVE HOUSE Pangeaブッキングスタッフ:住田悠真
アメリカ村 FANJ twice / ナンバーゲート統括:ミブリュウヤ
南堀江Knaveブッキング担当:倉坂直樹

livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト

To Be Honest

京都の4ピースロックバンド。「古き良き京都を唄う」ってキャッチコピーを掲げていたけど、最近言わなくなったな。古き良きって概念、難しいよね。時に振り返ることも大事だけど、あまりに郷愁的になってもかっこよくはないしな。ってか、奴らにとっての「古き」っていくら古くても20年前とかだよな?もうnanoは始まってるよ!笑 古くないよ!多分!そう思いたい!笑

 

まあ、ちょっと落ち着いて。彼らの言う「古き良き」はつまり彼らの青春時代の風景なのだろう、と思う。とても楽しかった思い出と、それがフラッシュバックしたときに脳裏に浮かぶ美しい風景があり、それをモチーフに曲を書いて唄っていたのだろうな。が、最近そのコピーを掲げなくなってきたのは、今もなお青春を過ごしているって自覚が出てきたのではないかな?フットワークは軽い方で同年代のバンドではライブの本数を重ねている方だ。その経験値が上がっていくにつれ、脳内のフォトアルバムがどんどん更新される。自分の所謂青春時代のことなんて吹き飛ぶくらいの美しい風景をたくさん見ているんだろう。昔じゃなくない?今、マジで楽しくない!?って。

 

過去の思い出を払拭した(かもしれない)To Be Honestは、何にもとらわれずに、「今の自分が美しいと思うもの」だけに従って歌を唄うようになったと思う。誰にもなろうとせず、ただ真っ直ぐにリアルタイムの自分たちが唄う歌を聴いて欲しい、ただそれだけ。そんなシンプルな思考が、歌を、バンドをより輝かしいものに昇華させている。

 

いけいけ、素直にな。そのままの、本当の声を聴かせ続けておくれ。どれだけかっこつけたって、所詮バンドマン。思っているよりモテないからな笑

X(旧:Twitter)

@TBH_band_kyoto

To Be Honest-昼下がりの僕は(Music Video)

To Be Honest 出演イベント:ナノ21周年月間⑪ 『1000の日本語』

日時

2025年3月7日(金)
open 18:00 / start 18:30

会場

livehouse nano

出演

クオーツ星 / 内藤重人 / コロブチカ / 詩央 / To Be Honest

料金

前売り¥2,500 / 当日¥3,000(+1ドリンク別途)

土龍

livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!

https://livehouse.thebase.in/

Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!

https://www.youtube.com/channel/UCV904VJscUg3jr9guSXf_-w

LIVE HOUSE Pangea ブッキングスタッフ:住田悠真の注目アーティスト

Highvvater

今回紹介するのは、関西オルタナの新星Highvvaterです!90’sオルタナ〜現在までのインディロックに影響を受けたサウンドで、鬱屈とした内省を描きつつも、光を探しているかのようなロマンチシズムもありで非常に人間らしいオルタナギターロックだと思います。

 

スーパーカー,くるり〜Pavement,スマパンなどその辺り好きな人ならブッ刺さり系かと!昨年リリースしたEPがかなりクオリティ高いので必聴でお願いします!

 

Apple Musicはこちら

X(旧:Twitter)

@highvvater

配信リンク

https://friendship.lnk.to/myband_Highvvater

Highvvater 出演イベント:『Luv Pop vol.59』@Live House Pangea

日時

2025年3月18日(火)
open 18:00 / start 18:30

場所

心斎橋Pangea

料金

前売り¥2,500 / 当日¥3,000(+1ドリンク別途)

出演

CISSE / Highvvater / サブマリン / Sally Cinnamon / Monomi twins

 

出店:HOLIDAY! RECORDS

住田悠真

2019年11月から個人でイベントを主催。現在はPangeaでブッキングスタッフとして修行中。愚直に頑張ります!

LIVE HOUSE Pangeaでは売り上げがライブハウスの運営費になるオフィシャルグッズをオンラインストアにて販売中。

https://livehousepangea.stores.jp/

アメリカ村FANJ twice / ナンバーゲート統括:ミブリュウヤの注目アーティスト

逃げた魚

今回紹介するのは「逃げた魚」。元アサモドキ、カワゴシのソロプロジェクト、彼の切ない歌声と、リアルな歌詞が胸に刺さる大注目なアーティスト。ぜひ!

X(旧:Twitter)

@nigeta_sakana

逃げた魚『もしも僕が僕だったなら』Music Video

ミブリュウヤ

南堀江Knaveブッキング担当:倉坂直樹の注目アーティスト

青い紫陽花

大阪の3ピースギターロックバンド「青い紫陽花」。長い付き合いになりますが出会った時からずっと、ちゃんと良い歌を歌ってるバンドです。「それでも前に進むきっかけを。」と謳う彼らの歌は、生活の歌であり、日常の歌。

 

「絶望を希望に変えていく」みたいな大げさな話でなく、「毎日の小さな憤りのなかに小さな希望を見つけていく」、そんなバンドだと思っています。楽曲のセンチメンタルな部分ももちろん大好きなのですがそれだけではなくて、青い紫陽花は「静かにだけどちゃんっと怒ってる」から、僕はロックバンドとして彼らのことが好きなんだとライブを見るたびに思う。

 

Music Viedoを紹介させてもらった「ヨヒラ」という曲。「ヨヒラ」というのは、実は「紫陽花」の別名。最後に「スポットライトに照らされ歌い続ける僕らは声を枯らして生きてくのさ」と歌うこの曲はきっと彼らの決意表明みたいな歌なんだろうなと思う。

 

青い紫陽花に限らずなんですが、いまどき愚直なぐらい真っすぐな、こういうバンドがもっと評価されるライブハウスシーンを作っていかないとなぁ…なんて思ったりもよくします。

青い紫陽花 "ヨヒラ" 【MV】

X(旧:Twitter)

@hydrangea_osaka

青い紫陽花 出演イベント:大阪堀江4会場サーキットイベント『裏堀江系』

日時

2025年3月1日(土) 
open 11:30 / start 12:00

会場

南堀江knave/北堀江club vijon/南堀江SOCORE DACTORY/北堀江Goldee

出演

ArtTheaterGuild / 赤いアフロ / 秋本ユク(muk) / asano raincoat / GET BILL MONKEYS / Giallo / soratobiwo / The denkibran / ヤジマX KYOTO (モーモールルギャバン) / YOWLL / ruggirl/アシガルユース / エリネア / QLIP / 東京パピーズ / Transit My Youth / ベリーバッドアラモード / ザ・みゅ~ / メルシー / rale one stance/青い紫陽花 / あすなろ白昼夢 / Obake-Numa2 ~after the night race~ / 蟹光船 / Comical Fighters / 楽しんでいこうや西岡と狂ったチワワズ / Large Ark/and more !

料金

前売り ¥4,000 / 当日 ¥4,500(+1ドリンク別途)

チケット

e+ : https://eplus.jp/sf/detail/4252980001-P0030001
ぴあ P:290-027
ローソン L:51785

倉坂直樹

大阪のライブハウス南堀江knaveでバンドイベントの制作を担当しています。よろしくお願いいたします。

WRITER

RECENT POST

COLUMN
【2025年1月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年12月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ボロフェスタ2024 Day2 (11/3)- 点と点がつながり生まれる、この日だけのストーリー
COLUMN
【2024年11月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
『京都音楽博覧会』を糧に、可視化された京都のサーキュラーエコノミー-資源が“くるり”プロジェクトレポ…
REPORT
これまでの軌跡をつなぎ、次なる序曲へ – 『京都音楽博覧会2024』Day2ライブレポー…
REPORT
自由のために、自由に踊れ!日常を生きるために生まれた祭り – 京都学生狂奏祭2024
COLUMN
【2024年10月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年9月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ホステルとライブ。ゆるやかなつながりが面白さを生み出す『Morning View』【きょうもどこかで…
COLUMN
【2024年8月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
湯上りで、歌に浸かる『いい湯歌源』【きょうもどこかで音楽が Vol.1】
COLUMN
【2024年7月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
『Fight Club vol.1』- ぶつかり合う、拳の先に見えたもの
COLUMN
【2024年5月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年4月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年4月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年3月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
Homecomingsのターニングポイントで実現した、くるりとの特別な一日
COLUMN
【2024年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年1月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REVIEW
Summer Whales “Burden” – 新しい兆しを感じる、スローバラード
COLUMN
【2023年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
HOT UP MUSIC 2023 ニューカマーPICK UP
REPORT
2日目の『京都音博』に感じた“らしさ”の理由 -『京都音楽博覧会2023』ライブレポートDay2
REPORT
邂逅の先に芽吹いた、 新しい景色-『京都音楽博覧会2023』ライブレポートDay1
REPORT
ボロフェスタ2023 Day3(11/5)- 違う景色を“DO IT YOURSELF”で描く。それ…
COLUMN
【2023年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
この先もCHAINSとしてバンドを続ける決意の1枚 ー『decades on』インタビュー&全曲解説
COLUMN
【2023年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ナノボロ2023 Day1(8/26)‐ 4年振りに体感した熱量、これが『ナノボロ』
INTERVIEW
“捨てる”は、あの場所にかえる動機になる? 集う人と『森、道、市場』をつなぐ…
COLUMN
【2023年8月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
ターニングポイントは『るろうに剣心』。映画のまち京都で、時代劇のつくり手と奮闘する映画祭のはなし
COLUMN
【2023年7月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
自由な即興と枠組みの楽曲。三者三様の即興アーティストが矛盾を昇華させるバンドkottをはじめた理由と…
COLUMN
【2023年6月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年5月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年4月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
くるりの原点に戻れる場所〈拾得〉でみせたバンドとしての最新型
COLUMN
【2023年3月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
3年越し、初の磔磔のワンマンでCuBerryが開いた未来への扉
COLUMN
【2023年1月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ボロフェスタ2022 Day1(11/3)-帰ってきた、ライブハウスと地続きの“日常”
REPORT
京都音楽博覧会2022 in 梅小路公園 ライブレポート
COLUMN
【2022年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
人と人をつなぎ価値を創る。『京都音楽博覧会』を起点に拡がる、足立毅が目指すまちづくりとは
COLUMN
【2022年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
乾和代の見たナノボロ2022 day1
COLUMN
【2022年8月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年7月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年6月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年5月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年4月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年3月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
「くるりの25回転」のライブ感を配信でも届けたい!~エンジニア谷川充博の音づくりの舞台裏~
COLUMN
【2022年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
カタチを変えて巡り合う、CuBerryと音楽のルーツたち
INTERVIEW
よそ者がつなげた京都のシーン ‐ 折坂悠太と重奏 –
REPORT
乾和代が見たボロフェスタ2021 Day5– 2021.11.6
REPORT
京都音楽博覧会2021 at 立命館大学 オンラインライブレポート
REVIEW
くるり – 天才の愛
INTERVIEW
街並みを守っているのは誰?今知りたい、景観のはなし
INTERVIEW
Vol.2 民族楽器 ねじれが生んだ、今“ポップ”なサムピアノとは
REPORT
京都音楽博覧会 2020 in 拾得 オンライン ‟配心”ライブレポート
REVIEW
くるり – thaw
INTERVIEW
『?』から『Hotokeno』へ。オオルタイチ20周年の軌跡
REPORT
京都音楽博覧会 2019 in 梅小路公園 ライブレポート
INTERVIEW
【実は知らないお仕事図鑑 P6:『ギア -GEAR-』プロデューサー】小原啓渡
ART
REPORT
くるり『列島ウォ~リャ~Z』ツアーファイナル @磔磔 ライブレポート
INTERVIEW
私たちがアンテナをやる理由。【副編集長・フォトグラファー岡安編】
INTERVIEW
【実は知らないお仕事図鑑 P5:音響ケーブル職人】タケウチコウボウ / 竹内良太
INTERVIEW
『下鴨ボーイズドントクライ』篠田知典監督インタビュー 彼の作品に映し出される”リアル”を形づくるもの…
REPORT
『音楽ライター講座』特別トーク・イベントレポート レコーディング・エンジニア谷川充博が教えてくれた、…
COLUMN
【くるりメジャーデビュー20周年 特別企画】君は12枚を選べるか?くるりファン3人による くるりアル…
REPORT
京都音楽博覧会2018 in 梅小路公園 ライヴレポート
REVIEW
Laura Gibson – Empire Builder
REVIEW
The Velvet Rope – Janet Jackson

LATEST POSTS

INTERVIEW
マリンビスト松本律子が採集する会話・民話・自然音-福島県川俣町でのアルバム制作に至る、彼女の生きる道

マリンバ奏者の松本律子が、2025年2月7日にアルバム『Dear KAWAMATA』を発表。福島県川…

INTERVIEW
音楽が好きな人の気持ちを後押しする 町の小さなレコード屋〈cuune〉

cuune 住所 〒910-0018福井県…

COLUMN
【2025年2月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」このコラムでは、西日本エリ…

REPORT
タイインディーの今を体現する、“怪獣たち”―『怪獣の夢』Solitude Is Bliss / MAKARA

タイ、チェンマイ出身のオルタナティブロックバンドSolitude Is Bliss(ソリチュード・イ…

INTERVIEW
レコード屋でも本屋でもない、「アナログメディア」ショップ・Staghorn Records

Clairoのレコード、『MOTHER2のひみつ。』、あいみょんのカセットーー。原稿を書いている今日…