【2023年5月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- livehouse nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
BETTY & THE SLACKS
大学の軽音を経て近年必然的に結成された京都のバンド。 SLACKER(Gt / Vo)、BETTY(Vo)、YOUTH(Ba)の3人とサポートドラムで活動中。研ぎに研いだナイフのような、鋭いエッジを持ったまっすぐなパンクロックを表現。でも実は攻撃性や同調圧のないピースでロックンロールそのものを楽しむ姿勢に満ち溢れている。
畳みかけるように入れ替わる男女ツインボーカルとアッパーで王道的なサウンドはシーナ&ロケッツやサディスティック・ミカ・バンドなんかを彷彿とさせ、時折見せるソニックユースのようなオルタナ側面にハッとする。自然にありそうでないバランスになっているところがすごいな。
詞もそのファッション性も「個性」を大事に表現する様がすばらしく、僕らはいつまでも反抗期よね、と毎度拳を心でそっと挙げたくなるさりげない衝動に駆られ、触れた人をピュアに巻き戻すようなそんな力を感じます。
ギターのSLACKERはODDLYでも活動中。納得の和洋折衷です。気になった方はぜひリリースされた音源、なによりライブを!
BETTY & THE SLACKS 出演イベント:『psychrometer』
日時 | 2023年6月22日 (木) open 18:00 / start 18:30 |
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会場 | 京都GROWLY |
出演 | “DANNY BOY” / Fancrab / BETTY & THE SLACKS / SuperBack |
料金 | 前売り ¥2,000 / 当日 ¥2,500(共に+1drink) |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
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GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
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👉https://t.co/6u2KPPp1Ti pic.twitter.com/V9s83ZrtQ0— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) March 31, 2021
【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
五島みくる
兵庫県川西市在住、関西を中心に活動するシンガー・ソングライター。酒好き。終電は逃すためにあるって思っているんじゃないかってくらいギリギリまで飲む。でもダッシュで間に合うことの方が多いかも。えらい。
みくるはロックを唄う。ギターをかきむしりながら唄うさまはとても強い。最近は鍛錬を重ねた結果か、音としてのクオリティもますます上がってきた。だから歌に説得力が帯び始め、そこに込められた感情が真っ直ぐに聴き手に伝わるようになった。ソロの弾き語りのイベントに出演することが多かったけど、そろそろ音のでかいバンドのなかでポツンと一人で唄うようなそんな夜にぶち込んでもいいと思うようになった。それくらい一人でステージに立って戦おうとする姿の輪郭がとてもくっきりと太いものになってきた。
そして、知っている。こういうタイプの人間が実は弱いということを。自分のことを大好きになってあげたいけどどうしてもコンプレックスが勝ってしまう、人の才能を認めたいけどどうしても悔しさが勝ってしまう。誰かと友達になって楽しく笑っていたいしそれはできるけど、どこか疑心暗鬼な部分を否めない。そんな生きているだけで自分の中に産まれるブルーズに苛まれて、いつだって心がポキッと音を立てて折れそうになる。
でも、そんな弱さを受け入れたときに人は強くなる。出会ったころのみくるは、多分だけど、それを隠すために虚勢を張っていたところがあっただろう。今はそれを隠さずすべてを曝け出す様にギターを弾き、歌を唄う。
観たライブの景色や映画や読んだ本で感動したこと、育ってきた環境を振り返り感謝を覚えたこと、幼いころから憧れていた自分になれない自分、それでもそれを願うこと…様々なみくるという人間の姿を見せてくれる彼女のステージには、彼女の歴史や生活は勿論あり、そして何より今を生きる彼女の呼吸がある。一言で言ってかっこいい。
頑張ってそうで、実は素直でナチュラルな姿にたどり着いた五島みくる。なんだっていい。その日のみくるの息づかいが聞こえれば、それでいいし、それがいい。
SNS |
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五島みくる 出演イベント:『日日是好日』
日時 | 2023年6月7日(水) open 19:00 / start 19:30 |
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会場 | livehouse nano |
出演 | 竹崎彰悟 / 五島みくる / タカハシタクマ(ステレオタイプ) / 北川知早 |
料金 | 前売り ¥2,000 / 当日 ¥2,500(共に+1drink¥500) |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
WRITER
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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