
【2025年3月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」
このコラムでは、西日本エリアの京都・大阪の今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。
【京都】
livehouse nano 店長:土龍
【大阪】
LIVE HOUSE Pangeaブッキングスタッフ:住田悠真
アメリカ村 FANJ twice / ナンバーゲート統括:ミブリュウヤ
南堀江Knaveブッキング担当:倉坂直樹
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
yoei
京都の4人組フォークロック。オールドスクールなロックンロールをベーシックに、自分の思うサイケデリアと向き合い自由に音楽を鳴らすバンド。うーん、わかりやすく言うと坂本慎太郎が何よりもの憧れなのかな?実際、所属サークルのコピーバンドイベントで、ゆらゆら帝国の曲を演奏してくれたのが最初だったし。
京都だなあ、と思う。
長年この場所でライブハウスを構えていて、やはり京都のバンドには「癖」がある。所謂「大衆ウケ」とは程遠い、自分が美しいと思うことのみを追求する「ド」のつくインディーイズム。オルタナティブであることに命を賭けているというより、そもそもの自分の美の観点がそこにある、といった感じか。他府県のバンドが伝えてくれる「京都のバンドには我々には到底真似できない特徴がある」、そんな魅力がyoeiにもある。「売れる」「売れない」とは全く別の文脈で自分の音楽を追求する様はエクスぺリメンタルですらあり、まだ20代前半の若いメンバーたちだが、フロントマン・GtVoの福田を筆頭に、その「バンドマン」というより「音楽家」然としたスタンスには非常に頼もしく感じることがある。
「バンド」はただの入れ物で音楽を演奏する「方法論」でしかないとも考える僕にとって(同時に「バンド」そのものを夢がある表現と信じてもいるのでご安心を)、こんな頼もしい若いミュージシャンが現在進行形で存在してくれるのは嬉しい。こういう表現にこそ、浪漫を感じる僕にもまた「癖」があるのだろうな。
京都だなあ、と思う。
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yoei - 祈るみたいに 【Music Video】
yoei 出演イベント:『DISCO2025』
日時 | 2025年4月29日(火・金) |
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会場 | |
出演 | Glimpse Group / The Syphons / The Fax |
料金 | 前売り¥2,500 / 当日¥3,000(+1ドリンク別途) |
土龍

livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
https://livehouse.thebase.in/
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
https://www.youtube.com/channel/UCV904VJscUg3jr9guSXf_-w
LIVE HOUSE Pangea ブッキングスタッフ:住田悠真の注目アーティスト
Linen Frisco

今回紹介するアーティストは神戸のLinen Friscoです。彼らの音楽性は一言で言えば混沌。聞けば聞くほど一曲の中でも様々な要素が垣間見え、環境音や轟音、浮遊感を伴うサウンド、カオスが渦巻く中で確かに美しさが煌めいている、そんな音楽だと思います。
ルーツ不明、何から影響を受けて何を経てこうなったんだろうと感じてしまう存在感、宇宙から来た何かに触れてしまっているような感覚。
すでに確立されている圧倒的な個性、触れてみてください。
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nunobiki - Linen Frisco (Official Music Video)
Linen Frisco 出演イベント:Pangea 14th Anniversary『agartha20250404』 Dreams Tonight vol.5
日時 | 2025年4月4日(金) |
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場所 | 心斎橋Pangea |
料金 | 前売り¥3,500 (+1ドリンク別途) |
出演 | Khamai Leon / aldo van eyck OA:Linen Frisco shop
出店:HOLIDAY! RECORDS |
チケット |

住田悠真

2019年11月から個人でイベントを主催。現在はPangeaでブッキングスタッフとして修行中。愚直に頑張ります!
LIVE HOUSE Pangeaでは売り上げがライブハウスの運営費になるオフィシャルグッズをオンラインストアにて販売中。
アメリカ村FANJ twice / ナンバーゲート統括:ミブリュウヤの注目アーティスト
黒瀬まりな

今回紹介するのは「黒瀬まりな」
hizumeというバンドをやっていた(いる)彼女が、最近では活動を全国に広げて活動中。クリエイター集団ごっこ倶楽部のバックアップの元作成したMusic Video“天秤”も見どころ満載のドラマ仕立てのものとなっております。
弾き語りでも抜群の世界観に息を呑むこと間違い無し。ぜひライブで体験してください。
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黒瀬まりな - 天秤 (Official Music Video)
ライブ情報
3/22 岡山倉敷Cookie Jar
4/4 大阪SlowBird
4/6 滋賀マキノピックランド
5/12 広島ALMIGHTY
5/13 小倉FUSE
5/14 山口周南rise
5/15 岡山image
6/20 山口下関MUSIC cafe Raku
6/21 広島ヲルガン座
ミブリュウヤ

南堀江Knaveブッキング担当:倉坂直樹の注目アーティスト
赤いアフロ

赤いアフロ──驚赤の殿堂バンド、その魅力
今月は赤いアフロを紹介しようと久しぶりに彼らのプロフィールを見てみたら、「驚赤の殿堂(ドン・キホーテ)バンド」と書いてあった。なんじゃそりゃ?(笑)…と思ったけど、よく考えると妙に的を射てる。
赤いアフロのライブの楽しさって、まさにドン・キホーテでの買い物に似ている。ファンキーな曲もあれば、特撮のテーマソングみたいなロックチューン、熱いバラード、加えてショーバンド的な要素もあるのに、Voヨギのキャラは「ロックスター」じゃなくて、どこまでいっても「普段着でヤンチャな隣のお兄ちゃん」(笑)ファンキーなブラックミュージック…と見せかけて、根っこは完全にJ-POPのそれ。
つまりバラエティ豊かである。「ライブハウスで体感したい楽しい」は、なんでもそろってる。でも「こじゃれたセレクトショップ」じゃないんすよね。
うん。たしかに赤いアフロの場合は「ドン・キホーテ」だな…と。みんなでアフロカリバー(ペンライト的なやつ)を振り回して、客席から「アフロ!」と叫べば、もうライブハウスは「驚赤の殿堂(ドン・キホーテ)」に早変わり。…って書いてて自分でも何を書いてるのか意味わからなくなってきましたが(笑)。
でもね、赤いアフロのライブを一度、生で見てもらえたら、これ、なんとなく伝わると思います。4月16日(水)南堀江でお待ちしてます。
そしてリボ払いには気をつけて!
赤いアフロ 『貧乏男子ing』 MV
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赤いアフロ 出演イベント:『VS赤いアフロ~ガチンコ!ステゴロ歌合戦~』
日時 | 2025年4月16日(水) |
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会場 | 南堀江knave |
出演 | 赤いアフロ / Jessica / 青い紫陽花 / QLIP / サイツアキノリ(from君がそうなら僕はこう) |
料金 | 前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000(+1ドリンク別途) 配信 ¥2500 |

倉坂直樹

大阪のライブハウス南堀江knaveでバンドイベントの制作を担当しています。よろしくお願いいたします。
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WRITER

- 編集者 / ライター
-
奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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