【2023年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- livehouse nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
Comedownthere
2023年、京都にて結成。Gt,Vo おぐ(fog)、Gt 金澤(LOW-PASS/e;in)、Dr あつき(Hello Hometown)、Ba げんた(Hello Hometown)の4人から成るバンド。京都に根付いた活動をしていた往年のバンドが時を経て元気玉のように集まり結成。
Japanese Emotional Rockでシーンの頂点を引き上げるセカンドキャリアならではのクオリティとサウンド。90’s~00’sに至るまで、リアルタイムで歩んできた純度の高いEmoが詰まっている。さらに、おぐの前向きでまっすぐな詞が感涙と共感を呼びこみついつい拳をあげたくなる。笑顔で。不思議なバンド。
音源もリリースされています。
大人の本気はすさまじい。打算や体裁ではなく、好きこそものの上手なれ。Comedownthereの背中を見てバンドを心から楽しむ後続が生まれれば、そう思います。
2024年GROWLY最初のイベントに登場します!
ぜひチェックを!
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Comedownthere 関連イベント:京都GROWLY 『Coming Up Growly』
日時 | 2024年1月6日 (土) open 18:00 / start 18:30 |
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会場 | 京都GROWLY |
出演 | Comedownthere / No Fun / 裸体 / モラトリアム / theorem |
料金 | 前売り/ 当日¥2,400 (共に+1drink) |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
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GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
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👉https://t.co/6u2KPPp1Ti pic.twitter.com/V9s83ZrtQ0— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) March 31, 2021
【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
余類
京都のシンガーソングライター村島洋一によるバンド・プロジェクト。村島自身、ソロの演奏においてもシンガーソングライターという枠では到底収まりきらない表現を成す音楽家であり、それをドラム、ピアノ、コーラスを担当する松川桃子との共同作業により、その作品を音楽として、芸術としてより豊潤なものに仕上げる。
余類は先日待望のシングルをリリース。あまりの素晴らしい仕上がりに各方面から絶賛の声が寄せられた。絶賛というが、それぞれの中には戸惑いを隠しきれていないものも多い。というのは、音楽作品としてあまりに情報が多いからではないか。
音楽作品を評価する基準となりがちな、主旋律と詩、アコースティックギターやドラム、ピアノを始めとする楽器の音や演奏されるフレーズの比類なき素晴らしさを大前提として置き去りにし、レコーディングスタジオで録音されたとは思えない空間の広さに圧倒される。作品の中で唄っている村島の周囲には少なくとも半径2㎞の景色(主に冷たい夜のもの)が想像され、かと思えば(暖かい)部屋の中で一人唄う姿も思い浮かぶ。その歌がいったいどこで鳴っているのか困惑する。ただ美しい旋律は鳴り続けている。音が重なるにつれこちらの想像力はかきたてられ続け、気が付けば、3次元どころか4次元的な広がりをイメージする自分がいる。今の村島、過去の様々なタイミングの村島、未来の村島、別の人生を歩んでいた村島…何人もの村島が一つの歌を次元の壁を越えて同時に唄っているのでは、と思う。が、全てが村島洋一で、彼らの哲学や求める真実には何も差がない。これは、メタバースの物語なのではないか。
あまりに情報が多い。音楽作品としての評価は難しい。が、音楽をモチーフにした芸術作品としての圧倒的な存在感にはひれ伏すしかない。
僕には、彼のソロや余類のステージの音響を担当する機会が多い。こんな作品、オペレートする際のハードルにしかならない。
どうすりゃいいねん。メタ作品の手塚治虫の代表作「火の鳥」と銘打ったリバーブが欲しい。もしくは別の世界の村島が同時にステージに立ち、その世界の僕も同時にオペをしたい。
でもこれを一緒に鳴らすには、ドクターストレンジ呼んでこなきゃ。どっかにいないかな。
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余類 出演イベント:「竜の棲家 / 夜よ明けるな 」release party 『透明機械』
日時 | 2023年1月8日(月・祝) open 18:30 / start 19:30 |
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会場 | livehouse nano |
出演 | 余類 / No Fun / MOTHERCOAT |
料金 | 前売り ¥2,800 / 当日 ¥3,300(共に+1drink¥500) |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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WRITER
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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