COLUMN

【2025年9月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」
このコラムでは、西日本エリアの京都・大阪の今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。

 

紹介者は以下の方々です。
【京都】

livehouse nano 店長:土龍

【大阪】

LIVE HOUSE Pangeaブッキングスタッフ:住田悠真
アメリカ村 FANJ twice / ナンバーゲート統括:ミブリュウヤ

livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト

コロブチカ

今の京都を賑わすギターロックバンド。4ピース、メンバーはギターボーカル北原(通称きたけ)とベースのあゆむ。北原はnanoでバイト中。

 

とにかくライブを観に来るメガネがいるな、と思っていた3年くらい前。それが北原。パンクのバンドがライブをするぐちゃぐちゃのフロアで、楽器と人と自分のメガネを守っていた。おもしろいやつがいるな、と。バンドやってます、伝えられ初出演したのが2年前くらい?「ああ、こいつには唄いたい歌がちゃんとあるやつだ」って思った。北原の横でベースを弾くあゆむは奔放なメンバーを見守るような佇まい。いいコンビだなって思った。

 

メロディは印象に残るし、パンチラインもある。が、どこか背伸びしているような気がして、もっとお前のままでいろよ、それだけでいいよ、とアドバイスをしたことがある。彼自身は素のままでやっているつもりだったのに、そういわれたことにかなりショックを受け、改めて自分の美しいと思う作品の定義を見直したのか、そこから彼の作風はとにかく北原そのままでの表現になった。その直後ドロップされたのが「永遠みたいな」。すごい曲を作ったなって感動した。振り返ってみればそこから彼らの快進撃が始まった気がする。まだ大学生、将来に不安を覚える必要のないアドバンテージがまだまだある。今のうちにとことんまで闘っていってほしい。

 

本当に大好きなバンドです。大事にしていたら妙になつかれて、nanoでバイトも始めれば、今年のnanoでは10本くらいライブやってる。やりすぎちゃう?って言ったら「来年はもうnanoではやりません」っていや、それは困るねん笑 

 

奔放(アホ)な北原がこのまま素直に音楽ができるように、あゆむも手を焼くだろうが、一緒にあいつのこと可愛がっていこうな笑

X(旧:Twitter)
各種リンク

https://linktr.ee/korobushka

コロブチカ 出演イベント:コロブチカ presents『もっと!ひみつのよふかしツアー』ファイナル

日時

2025年10月19日(日)
open 18:30 / start 19:00

会場

livehouse nano

出演

コロブチカ(ワンマン)

料金

前売り¥3,000 (+1ドリンク別途)

チケット

e+にて販売中
https://eplus.jp/sf/detail/4396360001-P0030001

土龍

1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。

LIVE HOUSE Pangea ブッキングスタッフ:住田悠真の注目アーティスト

MOTHER GOOSE

今月紹介するのは、大阪のMOTHER GOOSEです!

 

彼らめちゃくちゃ若くて18とかそれぐらいだった気がするのですが、既に何で戦うか覚悟決まってる感じのオルタナ・ポストロック然とした期待の超若手です!とにかく音楽が好きなのがめちゃくちゃ伝わってくるのも最高です。

 

意外とそんなバンド知ってるんだ!みたいな事も結構あるし、めっちゃPangea遊びに来てくれるのですが、毎回、目を輝かせながら「このバンド最高でした!」と伝えてくれる彼らを見てはこのまま育ってくれと祈るばかりです。

 

the cabsから、ひとひら、kurayamisakaあたりの空気感を感じさせつつも、ピュアな感性で様々なものを取り入れていく彼らの今後が楽しみです!

X(旧:Twitter)

@mothergoose_4

各種音源配信リンク

https://linkco.re/Q7HmgTdA

MOTHER GOOSE 出演イベント:『THE WORLD IS MINE57』

日時

2025年10月27日(月)
open 18:00 / start 18:30

場所

心斎橋Pangea

料金

前売り¥2,500 / 当日 ¥3,000 (+1ドリンク別途)

出演

MOTHER GOOSE / She Side Ship / ホームイズヒア

チケット

バンド取り置き

住田悠真

2019年11月から個人でイベントを主催。現在はPangeaでブッキングスタッフとして修行中。愚直に頑張ります!

LIVE HOUSE Pangeaでは売り上げがライブハウスの運営費になるオフィシャルグッズをオンラインストアにて販売中。

https://livehousepangea.stores.jp/

アメリカ村FANJ twice / ナンバーゲート統括:ミブリュウヤの注目アーティスト

ANTI-JINX

抜群の浮遊感もさることながら、たしかなバックミュージックで彩っていく、京都発のバンドです。是非!

X(旧:Twitter)

@antijinxkyoto

LIVE情報

airlie × ナンバーゲート presents.『afterglow echoes』

【日時】10月2日(木)@ナンバーゲート

    open / start 18:00/18:30
【出演】airlie [band set] / ANTI-JINX / swim in syuwar / 揺らいで凪 / 前川翔吾[the cibo]

【料金】前売り¥2,500 / 当日 ¥3,000(+1D)

ミブリュウヤ

WRITER

RECENT POST

INTERVIEW
CISSEを起点に辿る、北陸に脈打つインディーシーン
COLUMN
【2025年8月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年7月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
〈シネマ203〉- 映画文化をつなぐために今、必要な観る人を信じるチカラ
INTERVIEW
感性が響き合う〈しばし〉という余白の在り方
INTERVIEW
『混ぜるな危険』- 香りに宿る、境界を揺るがす作用とは
COLUMN
【2025年6月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年5月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
言葉を羅針盤に巡る、音楽の旅が見せてくれたもの -『Megaport Festival(大港開唱)』…
COLUMN
【2025年4月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ゼロからイチをつくるライブハウス〈GROWLY〉が育んだ明日へ続く一日-『GOODBYE GROWL…
REPORT
退屈の先へ。逆境を打ち破る『不時奏』のこれから【きょうもどこかで音楽が Vol.3】
COLUMN
【2025年3月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年2月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年1月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年12月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ボロフェスタ2024 Day2 (11/3)- 点と点がつながり生まれる、この日だけのストーリー
COLUMN
【2024年11月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
『京都音楽博覧会』を糧に、可視化された京都のサーキュラーエコノミー-資源が“くるり”プロジェクトレポ…
REPORT
これまでの軌跡をつなぎ、次なる序曲へ – 『京都音楽博覧会2024』Day2ライブレポー…
REPORT
自由のために、自由に踊れ!日常を生きるために生まれた祭り – 京都学生狂奏祭2024
COLUMN
【2024年10月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年9月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ホステルとライブ。ゆるやかなつながりが面白さを生み出す『Morning View』【きょうもどこかで…
COLUMN
【2024年8月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
湯上りで、歌に浸かる『いい湯歌源』【きょうもどこかで音楽が Vol.1】
COLUMN
【2024年7月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
『Fight Club vol.1』- ぶつかり合う、拳の先に見えたもの
COLUMN
【2024年5月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年4月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年4月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年3月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
Homecomingsのターニングポイントで実現した、くるりとの特別な一日
COLUMN
【2024年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年1月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REVIEW
Summer Whales “Burden” – 新しい兆しを感じる、スローバラード
COLUMN
【2023年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
HOT UP MUSIC 2023 ニューカマーPICK UP
REPORT
2日目の『京都音博』に感じた“らしさ”の理由 -『京都音楽博覧会2023』ライブレポートDay2
REPORT
邂逅の先に芽吹いた、 新しい景色-『京都音楽博覧会2023』ライブレポートDay1
REPORT
ボロフェスタ2023 Day3(11/5)- 違う景色を“DO IT YOURSELF”で描く。それ…
COLUMN
【2023年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
この先もCHAINSとしてバンドを続ける決意の1枚 ー『decades on』インタビュー&全曲解説
COLUMN
【2023年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ナノボロ2023 Day1(8/26)‐ 4年振りに体感した熱量、これが『ナノボロ』
INTERVIEW
“捨てる”は、あの場所にかえる動機になる? 集う人と『森、道、市場』をつなぐ…
COLUMN
【2023年8月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
ターニングポイントは『るろうに剣心』。映画のまち京都で、時代劇のつくり手と奮闘する映画祭のはなし
COLUMN
【2023年7月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
自由な即興と枠組みの楽曲。三者三様の即興アーティストが矛盾を昇華させるバンドkottをはじめた理由と…
COLUMN
【2023年6月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年5月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年4月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
くるりの原点に戻れる場所〈拾得〉でみせたバンドとしての最新型
COLUMN
【2023年3月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2023年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
3年越し、初の磔磔のワンマンでCuBerryが開いた未来への扉
COLUMN
【2023年1月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ボロフェスタ2022 Day1(11/3)-帰ってきた、ライブハウスと地続きの“日常”
REPORT
京都音楽博覧会2022 in 梅小路公園 ライブレポート
COLUMN
【2022年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
人と人をつなぎ価値を創る。『京都音楽博覧会』を起点に拡がる、足立毅が目指すまちづくりとは
COLUMN
【2022年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
乾和代の見たナノボロ2022 day1
COLUMN
【2022年8月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年7月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年6月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年5月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年4月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2022年3月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
「くるりの25回転」のライブ感を配信でも届けたい!~エンジニア谷川充博の音づくりの舞台裏~
COLUMN
【2022年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
カタチを変えて巡り合う、CuBerryと音楽のルーツたち
INTERVIEW
よそ者がつなげた京都のシーン ‐ 折坂悠太と重奏 –
REPORT
乾和代が見たボロフェスタ2021 Day5– 2021.11.6
REPORT
京都音楽博覧会2021 at 立命館大学 オンラインライブレポート
REVIEW
くるり – 天才の愛
INTERVIEW
街並みを守っているのは誰?今知りたい、景観のはなし
INTERVIEW
Vol.2 民族楽器 ねじれが生んだ、今“ポップ”なサムピアノとは
REPORT
京都音楽博覧会 2020 in 拾得 オンライン ‟配心”ライブレポート
REVIEW
くるり – thaw
INTERVIEW
『?』から『Hotokeno』へ。オオルタイチ20周年の軌跡
REPORT
京都音楽博覧会 2019 in 梅小路公園 ライブレポート
INTERVIEW
【実は知らないお仕事図鑑 P6:『ギア -GEAR-』プロデューサー】小原啓渡
ART
REPORT
くるり『列島ウォ~リャ~Z』ツアーファイナル @磔磔 ライブレポート
INTERVIEW
私たちがアンテナをやる理由。【副編集長・フォトグラファー岡安編】
INTERVIEW
【実は知らないお仕事図鑑 P5:音響ケーブル職人】タケウチコウボウ / 竹内良太
INTERVIEW
『下鴨ボーイズドントクライ』篠田知典監督インタビュー 彼の作品に映し出される”リアル”を形づくるもの…
REPORT
『音楽ライター講座』特別トーク・イベントレポート レコーディング・エンジニア谷川充博が教えてくれた、…
COLUMN
【くるりメジャーデビュー20周年 特別企画】君は12枚を選べるか?くるりファン3人による くるりアル…
REPORT
京都音楽博覧会2018 in 梅小路公園 ライヴレポート
REVIEW
Laura Gibson – Empire Builder
REVIEW
The Velvet Rope – Janet Jackson

LATEST POSTS

INTERVIEW
黒沼英之がEP『Lonely together』で描いた、寂しさの本質。旧友・小橋陽介のアトリエにて

10年間の音楽活動休止を経て、復帰後初のEP『Lonely together』を11月26日(水)に…

REVIEW
曖昧さを受け入れながら考え続けることのすゝめ – 櫻木勇人『余白』

曖昧さを受け入れながら考え続けることのすゝめ 曖…

COLUMN
【2025年11月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」このコラムでは、西日本エリ…

REPORT
ボロフェスタ2025 Day3(11/3) – 街の底に流れるドン・キホーテの精神

「私たちがいつでも帰れる居場所」。昨年の『ボロフェスタ2024』のライブレポートでそう書いた。これは…

REPORT
ボロフェスタ2025 Day2(11/2) – 音楽と生きていく。孤独が解けたこの場所で

2025年11月1日(土)から3日間にわたり『ボロフェスタ2025』が開催された。今年は、『ナノボロ…