
【2025年6月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」
このコラムでは、西日本エリアの京都・大阪の今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。
【京都】
livehouse nano 店長:土龍
【大阪】
LIVE HOUSE Pangeaブッキングスタッフ:伊藤義矢
南堀江Knaveブッキング担当:倉坂直樹
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
ToHSeNBou
京都の4ピース・ロックンロールバンド。アーティスト表記がややこしそうで、子音が大文字、母音が小文字という、実はとてもシンプルなもの。ロックンロールって一言でみんないうけど、実のところそりゃなんだ?いっせーのーで!で音を出してみりゃわかるんじゃないの?せーの!ドッカーン!なんかわかった気がするぞ!ってそんなバンド。とてもプリミティブ。
音がデカけりゃいいって話でもないんだけど、彼らのライブを観てると、それでもいいかーってなんだかどうでもよくなってくる。例えばベースの音がでかすぎてPAオペレーターとしてコントロールが取れなくて困惑するときも実際あって、でも、そんな時でも「音でかww」ってな具合に笑ってしまう。一応「さすがにでかすぎじゃない?」とか言ったりもするけど、それに対して「アンプのヴォリューム下げた方がいいですか?」って素直な目で訊かれると、首を横にブンブン振って「いや、下げなくていい」とか言っちゃう。
でたらめなバンドだと思う。でもそのでたらめさがめちゃくちゃ純度の高い彼らのロックだバンドだって熱をわかりやすく放ってて、なんつーの、爽快でしかない。こういうバンドがいてもいいよな、ってかやっぱ必要だなって思う。
出たての新人というわけでもないし、それなりにキャリアも積んできたけど、まだまだしばらくこのままでいいよ。賢くなるのは、もう少し先でいいや。
アホみたいな音量で、でたらめなロックをぶち鳴らしておくれよ。
あ、一つ言い忘れ。ちゃんと演奏は上手いんだわ笑
にくいねえ。
| X(旧:Twitter) |
|---|
ToHSeNBou 出演イベント:『お前は何匹目のマシンガンだ』 @京都livehouse nano
| 日時 | 2025年7月9日(水) |
|---|---|
| 会場 | |
| 出演 | ToHSeNBou / ruggirl / THE LOVES / Theジャキーンズ
|
| 料金 | 前売り¥2,000 / 当日¥2,500(+1ドリンク別途) |
| 配信 | 配信URL:https://www.youtube.com/c/livehousenanosince2004 |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
LIVE HOUSE Pangea ブッキングスタッフ:伊藤義矢の注目アーティスト
a bombay roll PUB
今回は私が所属しているバンドを紹介させて下さい!
みんなで楽しくお酒を飲んで遊んでそこに音楽がある。みんなで遊ぼうぜ!ってコンセプトで、2022年に結成し、現在活動開始から3年目。
Vo.Morino taiki (ex.Transit My Yuth)
Gt.Bob Nylon (ex.The Papaya Collections)
Ba.Natsuki (ex.mogari after euphoria)
Dr.yoshiya (ex.my sister circle)
の4人が集まり結成。
みんなバンド名長いですね、まぁ今もですが、、
バンド名の由来でもあるOasis だけでなく、Red Hot Chili Peppersなど数々の海外のバンドから影響を受けているバンドです。ライブ会場限定ではありますがSESSIONSとゆう定期的に自主で作っているCDや、7曲入りのmini albumの”First Cup” 配信限定シングルも2曲リリース中。
そんな我々ですが7/18に4曲入り1st.EP”Boys Be Rocksmith”をリリースします!今回のCDのリリースに伴ってイベントをSOCORE FACTORYで行います!呼ばせて貰ったバンドも良いバンドが揃ってます、ぜひ一緒に乾杯しましょう。
| X(旧:Twitter) | |
|---|---|
a bombay roll PUB 出演イベント:『a bombay roll PUB 1st.EP "Boys Be Rocksmith" release party』
| 日時 | 2025年7月18日(金) |
|---|---|
| 場所 | |
| 料金 | 前売り¥3,000 / 当日 ¥3,500 U22 ¥2,000 ※各チケット1ドリンク別途) |
| 出演 | a bombay roll PUB / The CourtYard / Monomi twins / エダワカレ / Noranekoguts |
| チケット |
伊藤義矢
2022年1月よりブッキングスタッフとしてPangeaに入り、a bombay roll PUBのドラムとしても活動中。今までお世話になった方々への感謝と、バンドマンとしての経験を糧に日々奮闘中です。
LIVE HOUSE Pangeaでは売り上げがライブハウスの運営費になるオフィシャルグッズをオンラインストアにて販売中。
南堀江Knaveブッキング担当:倉坂直樹の注目アーティスト
エリネア
今回は、11月14日(金)に南堀江knaveで初のワンマンライブを控えている エリネア を紹介させてください。
エリネアの楽曲は、まるで邦画のようで、どの曲も切ない短編映画のようです。最近の若いバンドの歌詞のトレンドとして、「儚い日常の描写」がうまいバンドが増えてきた印象があります。でも、エリネアの描くそれは、よくある“タバコ吸ってりゃエモい”みたいな、表面的で軽い表現じゃないんです(ぷち毒吐いてすみません…)。
彼女たちの音楽には、きちんと「生活」と「ストーリー」、そして「儚さ」がある。たとえばエリネアの曲は、ある瞬間の二人の幸せを描いているのに、聴き終えたあとには「きっとこの映画のラストには、悲しい結末が待ってるんだろうな……」と想像させるような、そんな余韻があります。だからライブでのVo.小倉理枝の立ち位置は、少しクールな物語の語り部のようで、基本的にはストーリーテラー。
でも、ときどき、その役割を超えて、彼女自身の気持ちや想いがあふれ出てしまう瞬間がある。その瞬間が、僕はとても好きで、実はそれこそがエリネアの本質なんじゃないかと思っています。楽器陣も確かな技術とセンスがあって、毎回しっかりと高いクオリティの演奏を届けてくれるので、安心して音楽に浸れます。最近の女性Voバンドにちょっと食傷気味なリスナーさんに、ぜひ出会ってほしいバンドです。
そういえば前身バンド時代、彼女たちを中心にしたイベントをどう組もうかと考えたとき、軽く 草野華余子 に相談してみたことがあるんです(カヨコは覚えてないかもしれないけど)。
その時カヨコさんが「めっちゃ曲いいじゃないですか!?」って返信してくれて、なんだか僕まで嬉しくなったのを覚えています。
そう、エリネアさん、草野華余子から(非公式に)「めっちゃ曲いいじゃないですか!?」をもらってるんですよ。(覚えてないかもしれないけど笑)
カヨコとエリネアで2マンイベントとか、いつか組んでみたかったなぁ…なんて、今もずっと思っているので、それはまたいつの日かきっと。
さて、今回の記事がknaveの人間として倉坂の最後のバンド紹介となってしまいました。短い間でしたが、このような機会をいただけたANTENNAさんに、心より感謝します。そして、読んでくださったみなさん。紹介させてもらったバンドのみなさん。本当にありがとうございました。
エリネアのワンマンの日は僕もknaveにているので、エリネアのワンマンでまたお会いしましょう!!
エリネア - Ellynea (Music Video)
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エリネア 出演イベント:エリネア 1st ONEMAN LIVE 『僕の主導権は僕のもの』
| 日時 | 2025年11月14日(金) |
|---|---|
| 会場 | 南堀江knave |
| 出演 | エリネア |
| 料金 | 前売り ¥3,000 / 当日 ¥3,500(+1ドリンク別途) |
倉坂直樹
大阪のライブハウス南堀江knaveでバンドイベントの制作を担当しています。よろしくお願いいたします。
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- 編集者 / ライター
-
奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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