Nothing Feels Real presents 『Forests / Wellsaid Tokyo Vacation 2023 with Blush』
シンガポールのエモバンドForestsと香港のエモバンドWellsaid、2日間の来日公演が開催決定した。6月9日(金)は〈西荻窪FLAT〉でゲストにTexas 3000とsoccer. を迎え、翌日6月10日(土)は〈下北沢SPREAD〉でシンガポールのバンド・Blushと東京のANORAK!、Cruyffをゲストに迎える。豪華なラインナップでありながら、ForestsとWellsaidそれぞれ45分のロングセットだというので見逃したくない。
Forestsは今春初の全米ツアーを敢行した勢いそのままに、三度目の来日を果たす。シンガポールはもちろん、アジアを代表するエモバンドと言っても過言ではない同バンドは2000年代後半から2010年代前半に欧米で起きた「エモリバイバルムーブメントの “アジアからの回答”」とでも言うべきサウンドが特徴で、エモだけでなく、マスロック・メロディックパンク・ポップパンク・激情ハードコアなどの要素を用いながらポップでキャッチーな音に仕上げる類稀な音楽センスが魅力だ。
一方でWellsaidは香港屈指のエモ・パンクバンド。香港が常に接する社会的危機感をありのままに、日常の残骸を歌う。彼らに言わせれば、Wellsaidは「香港という窮屈な都市に住むナードの心理を反映し、フラストレーションや不安感を歌うバンド」。
トゥインクルなリフを用いながら、湿ったメロディに無情を嘆くように歌い、時に嘆息をもらすように叫ぶ。今回来日公演を共にするForestsとは長年の盟友の関係にあるが、Wellsaidとしては初の来日公演である。
そして注目しておきたいのが、2日目のゲストのBlush。Forests・Sobs・Cosmic Child のメンバーが集結して2021年に結成された新進気鋭のシューゲイズ・インディロックバンド。「The Smashing Pumpkinsに気だるさを付与して疾走させたら」とでも形容したい、あまりに耳心地のよい音像は、シューゲイズもインディロックもパンクもスロウコアも孕む絶妙なバランス感である。
出演アーティストに関する詳しい紹介は、Nothing Feels RealのWebサイトで掲載されている。日本だから実現できた、小キャパでのライブ。世界で注目を集めるバンドが一堂に会するこの機会を見逃したくない。
Nothing Feels Real presents 『Forests / Wellsaid Tokyo Vacation 2023 with Blush』第二夜
日時 | 2023年6月10日(土)open 16:00 / start 16:30 |
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会場 | 東京・下北沢SPREAD |
出演 | Forests / Wellsaid / Blush / ANORAK! / Cruyff |
価格 | 前売り¥3,500 / 当日¥4,000 |
チケット予約 | LivePocket / TIX (チケット予約受付終了) |
主催・企画・制作 | Nothing Feels Real |
Forests
2014年結成。シンガポールを、そしてアジアを代表するエモバンド・Forests。2000年代後期から10年代前期に欧米を中心に起きた「エモリバイバルムーブメントの “アジアからの回答”」とでも言うべきサウンドが特徴。エモだけでなく、マスロック・メロディックパンク・ポップパンク・激情ハードコアなど非常に多くの要素を用いながらポップでファンなキャッチーな音に仕上げる類稀な音楽センスもまた彼らの魅力である。
“One, two, three, four-ever – Fuck you! That’s what she said” のシンガロングでお馴染みの名曲 “Tamago” は、アメリカの大手メディアVultureの「史上最高のエモソング100選」にアジアのバンドとして唯一選出されるなど、彼らの存在感は絶大。American Football・Jawbreaker・Sunny Day Real Estate・Jimmy Eat World・Algernon Cadwalladerなど錚々たる顔ぶれとともに同リストに名を連ねたといえば、その凄みがおわかりいただけるはず。
今やアジアのインディーミュージック全体の希望と言っても過言ではないほどに、絶対的な存在になりつつある彼らは、今春初の全米ツアーを敢行しその勢いそのままに三度目の来日を果たす。2019年には東京のfallsとは東南アジアツアーをともにしたこともあって、日本でも馴染み深いファンも少なくないはず。エネルギッシュでファンな雰囲気に満ちたその圧巻のライブパフォーマンスにぜひ酔いしれていただきたい。
Instagram:https://www.instagram.com/weareforests/
Bandcamp:https://weareforests.bandcamp.com/album/get-in-losers-we-re-going-to-eternal-damnation
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCH_kEA5bvJjBHI0qqTSrRNQ
Wellsaid
2016年結成、香港屈指のエモ/パンクバンド・Wellsaid。香港が常に接する社会的危機感をありのままに、日常の残骸を歌う。彼らに言わせれば、Wellsaidは「香港という窮屈な都市に住むナードの心理を反映し、フラストレーションや不安感を歌うバンド」だという。
トゥインクルなリフを用いながら、湿ったメロディに無情を嘆くように歌い、時に嘆息をもらすように叫ぶ。例えて言うなら、Midwest Pen PalsのMidwest Emo的なバイブスにMerchant Shipsの衝動感・焦燥感とPileの絶望や悲哀を混ぜたようなサウンドで、「むきだしで複雑な感情の移ろいをありのまま吐き出している」という表現が似合うバンドかもしれない。
今回来日公演を共にするForestsとは長年の盟友の関係にある。Cloud Nothings、Tiny Moving Parts、Chinese Football、VOOIDなど名だたる面々と共演。2022年11月に2ndアルバム “Lurking” をリリースすると、400 人キャパをソールドさせ人気沸騰中。初の来日公演に注目が集まる。
Instagram:https://www.instagram.com/wellsaidhk/
Bandcamp:https://sweatyandcramped.bandcamp.com/music
リンクツリー:https://linktr.ee/wellsaidhk
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WRITER
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97年生まれ、みずがめ座。中央線・西荻窪→小田急線・成城学園前。ANTENNAのほかMusicmanなどで執筆。窓のないところによくいます。
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