INTERVIEW

僕らがフリージアンになるまで – リスペクトと遠回りの末に生まれたバンドの軌跡

神戸発の4ピースバンド・フリージアン。2021年に活動開始した彼らだが、結成に至るまでには紆余曲折の轍が存在する。今回のインタビューではマエダカズシ(Vo)とたなりょー(Dr)にお互いの出会いから、フリージアンとなり、今に至るまでの約10年間のヒストリーを聞いた。

MUSIC 2023.07.23 Written By マーガレット 安井

フリージアンが2023年7月5日に1stフルアルバム『FREESIAN』をリリースした。本作は結成から今までにリリースされたシングル曲や、前身バンドであるCOSMOSの楽曲のリアレンジなどが収録。まさに現時点におけるオールタイムベストといってもいい、バンドのこれまでが凝縮された1枚となっている。

フリージアン自身の結成は2021年だが、COSMOS、さらにその前の各々が所属していたバンドの活動年数をカウントすると、10年以上もの長きにわたり関西のインディーズシーンで活動している。さらに注目すべきはその当時から、彼らは仲がよく対バンをしていた点だ。違うバンドでありながら仲の良い4人は、なぜ時を経てフリージアンを結成したのか。

 

そこにはバンドの軸であり、自らのエモーションを観客へと届けるマエダカズシへの圧倒的なリスペクトと1歩ずつ障壁を乗り越えていった時間が存在する。彼らはその時間を「必要な遠回り」と名づけ、それがあったからこそフリージアンはあるのだと語る。関西から大きく飛翔するであろうフリージアン。このテキストがこれから彼らを知ろうとするリスナーにとって、最適なガイドとなってくれれば幸いである。

 

アイキャッチ:石倉風輝

ライブ写真:湊川萌

フリージアン

L⇒R 隆之介(Ba)、マエダカズシ(Vo)、MASASHI(Gt)、たなりょー(Dr)

 

2021年正月、「最強のジャパニーズソング」を追い求めるためにどうしても手ぶらで歌いたいVo.マエダカズシが、歌以外全部やってくれそうなメンバーを集めて神戸で結成。

 

どこか懐かしさを感じさせる人肌の温もりがこもったメロディと、果てまで突き抜けていくようなド直球な歌声、そして激しく荒々しくも緻密にサウンドメイクされたバンドサウンドは、一度聴くだけで真水のように身体に染み込んでいく。

 

いま日本で一番清々しい日本語ロックバンド。

マージービートではお互いに浮いていた

マエダカズシ(Vo)
──

フリージアンが結成されたのは2021年なのですが、たなりょーさんのブログを拝見したところ、お2人は10年近く前に神戸のライブハウス〈マージービート〉で出会われたそうですね。

マエダカズシ(以下、マエダ)

そうです。当時の〈マージービート〉はブッキング担当の柴藤圭吾さんがいろんな人を集めていました。その中にはキュウソネコカミ、踊ってばかりの国、黒猫チェルシー、女王蜂とか、あと愛はズボーンの前身である江坂キューティリップス、西村竜哉(ex.プププランド)がいたガーベラズなどもいましたが、とにかくアングラなハコだったんですよ。例えばバズーカを持っているおっちゃんとか、紙芝居をやっている女の子とか、下ネタ漫談をやっている人が普通にいたし、そんな人たちとバンドがごちゃまぜでステージに上がっていました。

たなりょー

周りが味の濃い人たちばかりで、出演したバンドはどっか一個尖った部分がないと、すぐに存在を忘れられていましたね。もはや音楽をやる場所というよりも、お互いの初期騒動を見せつけあう場所みたいな感じでした。

 

僕はフリッパーズ・ギターとか、小沢健二とかが好きな知り合いに引っ張られてバンドを組んだのですが、初めてこの場所でライブをしたときに「むちゃくちゃなハコだな」と思って。でも、その柴藤さんと当時のボーカルが意気投合して、僕は完全に怯えながら出演していました。

 

ある日、そのボーカルが「ヤバいバンドを見つけた。青パン(青春パンク)は好きじゃないけど、このバンドはとんでもなくいい」と言われて。それがカズシ君がやっている逢マイミーマインズというバンドです。観に行ったら僕も「これはすごいかも」と思ったし、お互い大学生で年も近かったことや、あと普通にいい歌をうたうバンドが〈マージービート〉では僕らと逢マイミーマインズぐらいで、若干浮いていたんです。だからシンパシーを感じたので、すぐ仲良くなってよく対バンしていました。

──

〈マージービート〉で出会われた後、マエダさん、たなりょーさんはどのような活動遍歴を辿られましたか?

マエダ

僕は他のメンバーが就職して、年に4回ぐらいしかバンドでライブができない状態になって。ただ〈神戸ウィンターランド〉の店長さんから弾き語りの誘いを受けて、すごくうまいわけでもないのに、ずっと一人でライブをしていましたね。「音楽は続けたいし、逢マイミーマインズも好き。だけどこのままでいいのかな」とか思いながら、ダラダラと活動していました。

たなりょー

僕は新たにTHE BOSSS※というバンドを始めました。心斎橋の〈Live House Pangea〉が活動の拠点みたいになり、神戸ではなく大阪でライブをすることがスタンダードになっていいって。それで親友の愛はズボーンと、結成したてのプププランドで、「拠点も大阪に変わり、みんなも新しいバンドになったけど、神戸の頃のように、面白いことをしよう」というノリで始めたイベントが『SUMMERズボップくん』※でした。

※THE BOSSS
フリージアンのたなりょー、隆之介(Ba)、MASASHI(Gt)がかつて所属していたバンド。UK、USインディ、ガレージパンク、ロックンロールなどをミクスチャーさせた、キャッチーでダンサブルな音楽が特徴的。

※SUMMERズボップくん
愛はズボーン、プププランド、THE BOSSSの3バンド共催で2014年から2018年まで行なわれていたイベント。過去にはHelsinki Lambda Club、ドミコ、DENIMS、Tempalay、ナードマグネット、TENDOUJI、クリトリック・リス、DAISY LOO、onion night!など

──

たなりょーさんのブログでも語られていましたが、あの当時『SUMMERズボップくん』をスタートするにあたって、いろんな人から「おまえらには無理」と言われていたみたいですね。

たなりょー

全員ブチギレていましたよ(笑)。「おまえら無名の3バンドが平日に〈梅田シャングリラ〉(キャパ350人収容)で企画をやったところで、ガラガラやで」って何度も言われました。でも「じゃあ集めたるわ!」と言って、1回目からソールドアウトさせたんですよ。その時にお客さんを集めるってことに興味を持ち始めたし、初期衝動の固まりを見せつけあうだけでなく、ちゃんと人が見ているところでライブをやらないといけない、と思い始めましたね。

マエダカズシがいれば、その辺のバンドに負けるわけがない

──

たなりょーさんはTHE BOSSSとして関西のインディーズシーンで徐々に頭角をあらわし、マエダさんは逢マイミーマインズとして活動するもなかなかライブができず、弾き語りの活動が多くなってきたということでしたが、そんなお二人が2017年にCOSMOSを結成されます。たなりょーさんは当時THE BOSSSと並行しながら、活動をされていましたよね。

たなりょー

はい、THE BOSSSをやるにつれて、一人のバンドマンとして技術的に成長したし、この先どうやって音楽をマスに届けるようにしたらいいかも考えられるようになりました。それでカズシ君とは対バンをすることがあり、マイペースに弾き語りをやっていましたが、その時も周りにいたバンドマン全員が「あの歌ヤバい」「マエダカズシはすごい」と言っていて。

 

僕は「カズシ君、バンドやったらええのにな」と最初は思っていたのですが「いや、これは俺が一緒にバンドを組んだらいいのでは」と思いはじめたんです。やっぱりカズシ君の歌って、年に4回程度ライブをして「やっぱいいな」というレベルで留まらせていけないと思ったし、彼を中心とするバンドを組んだら、その辺のバンドに負けるわけがない。それでTHE BOSSSのメンバーに「掛け持ちになるけど、カズシ君とバンドしたい」と言ったんです。そしたら全員が「絶対やった方がいい」と言ってくれて。

──

ちなみにマエダさんはそれまで他のバンドマンからの誘いはなかったのですか?

マエダ

なかったですね。自分ができることは歌うことくらいだったし、総合的に見たときに、尖りすぎて使いづらかったのかなとは思います。それにバンドをやりたいとも周りに話をしてなかったし。あとライブをすれば褒められることはあったので「いい歌を作ってたら、そのうち広まるんでしょう」と焦る気持ちすらなかったです。

たなりょー

あと関西のバンドマンはみんな逢マイミーマインズが好きで、そのボーカル・マエダカズシという存在が聖域みたいな状態になっていて、だれも声をかけられなかったと思います。だからこそカズシ君に「逢マイミーマインズに区切りつけて、一緒にバンドをやろうよって」と言って解散してもらって、COSMOSを結成しました。ただちゃんと逢マイミーマインズのメンバーにも筋を通してはいて、「マエダ君は絶対もっと売れるべき。たなりょー、よろしく」と背中も押してくれましたね。

たなりょー(Dr)
──

COSMOS結成当初に苦労したことはありますか?

マエダ

意識の違いがすごすぎて。たなりょーさんは頑張って音楽をお客さんに見せようとしていましたが、僕は集客のことも別に考えていなかった。最初の方は苦労させているなと思いながらやっていました。

──

意識の差に関してたなりょーさんはどう感じていましたか?

たなりょー

もちろん自分の考えは伝えてはいたのですが、実感を伴わないとわからないことでもあるのかなと感じていて。僕も『SUMMERズボップくん』を経験する前に同じことを言われても、訳がわからなかったと思う。だから最初は無料イベントとか、コピーバンドをする学生に混じってライブをやっていました。THE BOSSSという名前を出せば、同じくらいのキャリアのバンドと初めから対バンはできたと思いますが、この状態で対バンをしてもふわふわとした出来にしかならないし、周りのバンドに負けてしまうと感じていたので。

 

ただ結局、カズシ君の言うように、「いい歌を作ってたら、そのうちに広まる」というのは当たっていて。1年くらい経ったらすぐTHE BOSSSレベルの相手とライブをするまでいけるようになったんです。そこでカズシ君も「たなりょーさんが音楽をやっていたのは、こういうところだったんだ」というのがわかってきて。ゼロから始めたおかげで、はい上がった先の景色が伝わったのかなと思います。

必要な遠回りだからこそ、今のフリージアンがある

たなりょー

そもそもTHE BOSSSで僕は楽曲制作に関しては全くやってなくて。音楽的なことはMASASHIと隆之介に任せていたし、曲のアイデアとか営業部分はボーカルのちひろがやっていました。でもCOSMOSでは、コーラスや、曲作りの方針を固める部分は自分が率先してやることになって。ただ僕はドラムというポジションだから、コード進行や音楽理論は詳しくないし、カズシ君もリズムについては感覚的なことしか意見を出せない。今の自分たちで作ることが出来る曲は限られるなという感覚はありました。

 

そんな折、ギター、ベースのメンバーが脱退し、またコロナ禍と重なってCOSMOSが強制的に分解しました。また並行して活動していたTHE BOSSSもすでに解散してたので僕は「カズシ君がここで終わるのは嫌だ」と思っていて。今だから言えるのですが、本当はカズシ君とバンドをやると決めた時からMASASHIと隆之介にもメンバーに入って欲しかったんです。でもTHE BOSSSがあったので誘えなかった。ただ今ならMASASHIと隆之介に頼んでもいいのかなと思って誘ったところ、「カズシ君の歌があるなら」と言われ、フリージアンを結成しました。

隆之介(Ba)
──

フリージアン結成してから、モチベーションに変化はありましたか?

マエダ

意識的に、めちゃくちゃオーバーグラウンドに行こうと思いました。フリージアンが始まる前にスタジオで、どういうバンドにしていくかミーティングをしたんですが、三人とも「アニソンになれるくらい、もっとたくさんの人にマエダ君の歌を知ってもらわないと」って言っていて。僕はそのことに対して「好きに歌うだけじゃダメなのかな」と最初は考えていたのですが、多分それって自分に自信がなかっただけなのかなと。だからフリージアンで活動するうちに「メンバーが期待してくれていることが俺にはできるし、なんならもっと期待してもらってもいいのでは?」と思えるようになってきて。

──

そのきっかけって何ですか?

マエダ

フリージアンのデビュー曲、”仰げば尊し“ができたことが大きかったですね。今まで自分が書いた曲はいなたくて、泥臭い感じのものが多かったんです。それに逢マイミーマインズからCOSMOSに移る際に、「もうちょっと文学的な感じの方が良いのかも」と思い歌詞を書くようになりました。ただそれが行き過ぎて、ちょっと頭がカチカチな状態になってしまっていた。だからフリージアンを始めるにあたって、わかりやすいくらいポジティブで、砕けた表現でもいいのかなと思って、それがうまくできたのが自信につながりました。

──

たなりょーさんとしてはフリージアンになってどこが変化したと思いますか?

たなりょー

COSMOSの頃は目の前に解決しないといけない問題が多すぎて、一つ一つ解決しながら、だんだん強いバンドと対バンをすることも増えてきたのですが、気がついたら目の前のバンドに対してどう勝つかにやっきになっていたと思います。カズシ君が先ほど「考えて歌詞を書き始めた」と言っていたのもそこに繋がっていて、僕もビートを考える時にちょっと人を食ったようなドラムパターンをやってみたりしていました。

 

でもMASASHIと隆之介は「音楽ってもっとデカくて、いろんな人に届くものだろ」と目の前のバンドに対してどう勝つかみたいなことに興味がなかったんです。だからフリージアンを始めてからは「目の前のバンドは関係ないし、倒す、打ちまかすみたいなことは一切考えなくてもいい」ということと、カズシ君の歌をライブハウスを飛び越えて、もっと多くの人へ届けることが重要であると意識が変わりましたね。

MASASHI(Gt)
──

さまざまな障害とか問題を経て、今のフリージアンにたどり着いたと思いました。逆に言えばそれが無ければ、フリージアンは存在しなかったと思います。

たなりょー

それはありますね。一癖も二癖もあるメンバーですが、必要な遠回りをした上でもう一度集まれたからこそ、1からバンドを結成した時のような気持ちで活動できている気がします。それに10年間でさまざまな経験をしたからこそ、どんな問題が立ちはだかっても「なんてことない、すぐに乗り越えられる」と思える。取っ払っていいところもいっぱいありましたけど、その遠回りが活きる瞬間は絶対これからもあると思う。

収まりがよすぎるのはフリージアンには似合わない

──

アルバム『FREESIAN』の話もしたいのですが、配信シングルを7曲リリースされていたので、いつアルバムを出すのかなと思っていました。

マエダ

「もっとオーバーグラウンドに行こう」というマインドになってから曲を作り始めたんで、どの曲であってもいろいろなところに届くだろうと思っていました。その姿勢を見せる意味でも制作した曲はすぐにシングルとして出していました。

たなりょー

時間はかかったんですけど、結果今までとはケタが違うくらい、さまざまな人から声をかけられたり、連絡が来ました。明らかに自分たちの歌が多くの人に届き始めている。だからこの時点で自信のある曲たちを、1度パッケージしないといけないなと考えて。でも詰め込んだだけで終わりにするのも味気なかったので、曲順はみんなで話し合って決めました。

──

資料には全12曲中、2曲目の“傘もない 2mm/h”と11曲目“傘もない 11mm/h”がオープニングとエンディングのテーマだと書かれています。1曲目と、最後の12曲目ではないのはなぜですか?

マエダ

これ実はマネージャーの意見なんです。そもそもは1曲目と12曲目に入れようとしていたんですけど、ある日マネージャーが提案してきた曲順を見るとこの位置にありました。予想外でしたがこっちの方がもう1回ループして聴きたいと思えるものだったんです。

たなりょー

マネージャーは「1曲目に“傘もない 2mm/h”、12曲目に傘もない 11mm/h”を配置したら、満足して、もう1回聴こうとは思わなかった。その一方で“サトラ”と“イエスタデイワンスモア”の流れは親和性があって心地いいと思っていたので、12曲目に“サトラ”、そして1曲目に“イエスタデイワンスモア”を置くと、聴き終わっても、また頭から聴きたくなる」と言っていました。僕も“イエスタデイワンスモア”は1曲目にピッタリなんですが、最後の曲であってもおかしくないと思う。「昨日のことのようだ」って歌っているということは、多分それまでになんかあったということ。

 

それにこの曲順の方がフリージアンらしいのかなと思っていて。フリージアンって紆余曲折を経て、ようやく今の形があるので。そんな自分たちが1曲目にオープニング、12曲目にエンディングがあるのは収まりがよすぎるので似合わないなと思っていて。だからマネージャーから間に挟むセットリストを持ってきた時に、遠回りをした末に生まれた自分たちらしい曲順だなと思いました。

楽しいはずなのに、何か心に引っかかりのある人にこそフリージアンは刺さる

──

マエダさんは先ほど“仰げば尊し”について「ポジティブな表現を目指した」と語っていました。だけど私はこのアルバムを聴いて、マエダさんの歌詞には鬱屈、哀しさといった「影」みたいなものもあるように感じていて。

マエダ

正直、歌詞を書く時「影」とか、そこまで考えていないです。でも僕は子どもの頃から「幸せよりも不幸が勝ってしまう」タイプで、めちゃくちゃ楽しいのに小さな嫌なことが一つでもあったら、その楽しさが薄まってしまうんですよ。例えば自動販売機のおつりが全部10円で出てきただけで「今日一日、最悪だわ」って思ったり。そういうのがにじみ出ているのかもしれないですね。

 

そういう暗い部分や悲しい部分とかって歌には必要だと思っています。もし楽しいことだけに目を向けたいのならテーマパークに行けばいい。楽しいことをやっているはずなのに、何か心に引っかかったものがある人には自分たちの曲が刺さるのかなと感じていて。だから自分みたいな人を思いながら、歌詞を書いています。僕が感動するってことは、僕みたいな人も感動するはずなので。

──

そんな中でも“悲しみの全てが涙ならば”だけは逢マイミーマインズ時代からずっと歌っていますよね。この曲は思い入れが強かったりしますか?

マエダ

思い入れが強いというよりも、すごくいい曲だから入れただけなんですけどね。ただこの曲は、今の自分だからこそ、やっと本当に心の底から歌えるし、人が感動できるレベルまで成長したのかなと思います。昔と比べると、説得力が全然違う。そういう意味では、フリージアンで歌っている曲たちは「必要な遠回り」を経たからこそ歌えているし、逆から言えば、必要な遠回りを経た今の曲はどこに連れていっても恥ずかしくないものばかりです。

──

アルバムがリリースされ、今後やりたいこととかあれば教えていただけますか?

マエダ

紅白に出れるぐらい広い範囲に届くバンドになりたいですね。おじいちゃんもおばあちゃんも、若い子も、本当に関係なく、いろんな人に届く音楽を作りたいです。逢マイミーマインズ、COSMOSではそれはできなかったけど、フリージアンならできると思っています。

たなりょー

僕は何か楽曲にタイアップがついてくれたらと思っていて。今のフリージアンの曲って、1つの解釈を通したときに曲の内容がガラッと変わるような曲しかないと思う。「そういう風に使えばとか、こういう聴こえ方になるのか」というのをみたいです。

マエダ

今回のアルバムを出したことによって、結成当初にリリースした“仰げば尊し”とかがもう一度、日の目を見る。このアルバムで僕たちのこと初めて知る人が、全然違う角度から評価してくれることがすごく楽しみです。

FREESIAN

 

アーティスト:フリージアン
仕様:CD / デジタル
発売:2023年7月5日
価格:¥2,750(税込)

 

収録曲

1.イエスタデイワンスモア

2.傘もない 2mm/h

3.仰げば尊し

4.空想新星

5.宣誓!

6.満願成就の空に

7.悲しみの全てが涙ならば

8.ノンアルコール

9.蛍

10.ウィンターランド

11.傘もない 11mm/h

12.サトラ

FREESIAN 1st ONEMAN LIVE TOUR"宣誓!!!!" 大阪編

日時

2023年8月1日(火)
open 19:00/start 19:30

場所

Live House Pangea

料金

前売 ¥2,800 / 当日 ¥3,000(+1ドリンク別)

チケット

https://eplus.jp/sf/detail/3872880001-P0030001

FREESIAN 1st ONEMAN LIVE TOUR"宣誓!!!!" 東京編

日時

2023年8月22日(火)
open 19:00/start 19:30

場所

下北沢BASEMENTBAR

料金

前売 ¥2,800 / 当日 ¥3,000(+1ドリンク別)

チケット

https://eplus.jp/sf/detail/3872760001-P0030001

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