INTERVIEW

感情という名の歌。鈴木実貴子ズが歌う、あなたに向けられていない音楽

MUSIC 2020.02.25 Written By マーガレット 安井

鈴木実貴子ズの曲はあなたに向けられた音楽ではない。名古屋のインディーズバンドである鈴木実貴子ズは2012年に結成。吹上でライブスペース『鑪ら場(たたらば)』を運営しながら、全国各地を飛び回り活動している。鈴木実貴子(Vo / A.Gt)とイサミ(通称:ズ)(Dr)の2ピース編成ながら、繊細で張りのある歌声と力強いドラムビートでライブハウスに来た観客の心をわし掴む。 最近ではベース、 エレキギターのサポートも入れてフルバンド編成でのライブもたびたび行い、2019年にはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZOの新人発掘オーディションであるRISING☆STARにも選ばれた。

 

インタビューの中で、鈴木実貴子ズは自分たちのやっていることは音楽ではないと語る。作曲を担当している鈴木実貴子は音楽ではなく、自らのストレスを吐き出すだけだと話し、ズは自分たちのバンドは音楽を超えた別のベクトルで勝負をしていると語る。2人が勝負しているのは一体何か。それは感情である。鈴木実貴子ズのやっていることは自らの感情を大衆にさらけ出して歌にしている。そしてそれは鈴木実貴子という真面目で実直な女性が自分と対峙して吐き出された感情で形成される。そして彼女の最大の理解者であるズは鈴木実貴子の歌に真摯に向き合い、自らもエモーションをぶつける。感情と感情がぶつかったその先に、鈴木実貴子ズしかできない歌があるのだ。

 

鈴木実貴子ズの歌は音楽ではないし、誰にも向けられてはいない。でもエモーショナルなサウンドと自らと向き合った言葉は、社会に対して真剣に向き合う人々や、向き合うことに少し疲れて投げ出しそうになっている、あなたの胸には刺さるはずだ。2020年4月3日にはアルバム『外がうるさい』も発売が決定し、今勢いにのる彼らの言葉をぜひ受け取ってもらいたい。

4人よりも2人の方が自由に何でもできる

──

まずは2人が出会われたきっかけを教えてください。

イサミ(以下:ズ)

僕が今とは別のバンドをやっていた時に、たまたま実貴子さんのライブを観たんです。その時、気持ちが落ち込んでいて「自分のネガティブな気持ちを救ってくれる人がいる」と思ったのが出会いでした。その後、僕がやっているバンドの企画に出てもらい、しばらくして実貴子さんから「色んな人と一緒に演奏をやってみたい」という話になり、僕に限らず色んな人とスタジオに入り、レコーディングををしました。

鈴木実貴子(以下、鈴木)

その後、エレキギターを入れて、ベースレスの3ピースバンドを結成しましたが、途中でエレキギターが辞めて、2人になりました。だから最初から、2ピースバンドをやりたかったわけではなかったんです。

鈴木実貴子(Vo / A.Gt)
──

バンドメンバーを増やそうとは思わなかったのですか?

今はサポートメンバーを入れて4人で活動をしているし、気持ち的にはサポートも正式メンバーと変わらないです。だけど正式メンバーとして4人でやると、色々予定を合わすのが面倒で。もちろん4人の方が楽しいし、音楽的にはなる。そういった4人編成のメリットもありますが、2人だと自由に動けて、何でもできるメリットを感じてもいます。

──

どのようなメリットですか?

たくさんありますね。4人編成のバンドだと、ベースが出れなくなったら、最悪出演をキャンセルする可能性もあります。しかし、うちらの場合はサポートを足しての4人編成であって、サポートが出れなくても2人でライブができます。

鈴木

私1人でも弾き語りでライブできますしね。

──

逆に「人数が多い方が良いな」と思う瞬間とかありますか?

ほぼない。

鈴木

ある。

──

2人で意見が違いますね(笑)。

鈴木

うちは楽器がいっぱいあった方が好きだし、感動できます。バイオリンとかあって、いっぱい音が鳴るところで、うちは歌いたい。それにライブを観て、心が満足するのは多人数編成のバンドです。

──

ズさんはそうは思わないのですか?

ギター・ベース・ドラムの4人くらいのバンド編成って、世の中的にありふれているじゃないですか。だから「このバンドのどこが良いの?」という視点で観ることが多くて。何となく聴き心地が良い音楽でも「ここは良いけど、ここは普通だな」とか良し、悪しを考えてしまうんです。しかし2人だと、音楽の良し悪しとは別の視点で楽しめる気がしています。

 

例えば京都にメシアと人人というバンドがいるじゃないですか。メシアはひとりとひとりでドンと来ている感じが、音楽を飛び越えたというか、別のベクトルの部分で感動をくれるんです。そういう意味では普通の編成のバンドよりも、2人で面白いことにチャレンジしている人たちにはドキドキします。

──

鈴木実貴子ズもそうありたいと思っていますか?

そうですね。むしろ、そこで勝負をしないといけないと思っていて。メシアは音楽もすごく良いと思います。曲もキャッチーだし、やろうとしていることがはっきりとしている。でも僕らは音楽性がめちゃくちゃ低い。センスとか技術の関係で「こういう音楽を作ろう」と言って「じゃあ、こういうアレンジがいいんじゃない」なんてことは、まずありえない。だから音楽を越えた別ベクトルの部分で伝えられるように頑張ろうと思っています。

音楽をやっているというよりも、ストレスの吐き出しだと思います

──

鈴木さんは元々、弾き語りのシンガーソングライターとして活動されていましたが、その当時の曲を聴くと、自分のネガティブな部分をさらけ出している印象を受けます。なぜそのような楽曲を書こうと思われたのですか?

鈴木

書こうというか、それしか自分から出てこなかった。明るい曲を書こうと思って書けたら才能ですが、明るい気持ちの時に別に曲を作ろうとは思わないので。そもそも当時はシンガーソングライターという感覚は全くなかったし、今もないです。音楽をやっているという意識もない。だってコード弾けてないし、メロディーより感情だし。

──

音楽をやっている意識はないとしたら、鈴木さんのやっていることは何ですか?

なんなんですかね……。ストレスの吐き出し、かな。

今はどう思っているか知らないですが、一時期、実貴子さんは「曲を作れなくなったら、不満がないし、ハッピーな状態に私はなれている」みたいなことをよく言っていました。

鈴木

出会った時はそんな感じでした。そもそも「こういう音楽がやりたい」という理想もかったし、ビジョンもない。自分から出たものを、そのまま吐き出す。それだけでしたね。

──

楽曲に関して、ズさんは何か言ったりとかしますか?

鈴木

いいますね。「実貴子ズでやりたいんですけど」と言って、作った曲を持っていくじゃないですか。イメージと違うものだった場合は、「やりたくない」とはっきり言われます。

実貴子さんの曲って、さっきも言ったようにストレスの吐き出しなんですよ。そこに共有できるものがなかったら、一緒にやる価値がない。だから僕はサウンドよりも、歌詞を聴いて「なるほど。わかる」と、ときめかないとやる気が起こらないです。共感できるかどうか、それが大きなポイントだと思います。

ズ(Dr)
──

その共感できる判断基準って、どこにありますか?

実貴子さんの場合は結構明らかで、浅い時があるんです。どう聴いても「うわあー、浅っ!」という曲を持ってくるので「それはやめよう」と言います。

──

鈴木さんには、浅いという感覚が分かりますか?

鈴木

いや、めちゃくちゃ深い時は分かるけど、それ以外の時はあんまりわからないですね。良いと思って、曲を出してますので。

僕が良いと思えないのに一緒に曲作りしても、当然不満が出てくると思うし、全部そんな風にやっていたら僕の身が持たない。それなら最初からなしでいいと思います。自分が良いと感じたものを、一緒に作りたいです。

売れている世界を知ったら「自分もそっちにいきたい」と思いました

──

以前、インタビューでズさんが鈴木さんに対して「自己承認欲求がめちゃくちゃ強い」と発言されていました。どういう部分でそれを感じていますか?

年を取っていくと、だんだん人に合わせられるようになるというか「この人はこういう価値観で、自分はこういう偏りがある」というのを認識して、自分の価値観を広げようとするじゃないですか。実貴子さんはそれがあまりないと思います。「自分はこうだ」「こういう人間だと認めてくれ」と、昔から自分にすごく重きを置いているし、ブレない人だなと感じています。

──

今のエピソードを聴くと「解散しても自分の名前が残るように」という理由で「鈴木実貴子ズ」と名付けたことも納得がいきます。しかし先のインタビューの中でミニ・アルバム『名前が悪い』(2017年)の由来について「バンド名の悪さに気付いた」と語っています。それは鈴木さんの中で客観性が生まれていると感じるのですが、いかがでしょうか?

いや、客観性というよりも、自己承認欲求の形が変わった時期ですね。それこそ最初の数年は「売れたい」「大きなフェスに出たい」とか、そういう欲求を僕たちふたりとも持っていなかったんです。「良いライブがしたい」「面白いイベント出てみたい」とか、それくらいしかなくて。それがバンドを初めて数年が経ち「バンドとして売れたい」「CDがたくさん売れるといいな」と自己承認欲求の形が世間にも広がってきたタイミングで「いかにも自分たちのバンド名って、売れなさそうだね」という話が出てきました。

鈴木

最初の頃は「売れるのがどういうことか」「お金を払ってCDを買ってもらうのがどういうことか」がわからなかったんです。しかしだんだん周りを見て、売れている世界を知ったら「自分もそっちに行きたい」と思いました。

最初はツアーとかそんなに行っていなかったんですが、バンドを始めて数年が経ち、色んな場所へライブするようになった。そうしたら「あのカッコいいバンドがこういう風に認められている」とか、逆に「なんで自分の好きじゃないバンドがこんな認められているのか」という世界を目の当たりにしました。自分たちの見えている世界が広がった、だから「売れたい」と思い始めたのかもしれません。

──

「売れたい」という気持ちはライブハウスの経営をしたから、生まれたことはないですか?

鈴木

うちは関係ないかな。ただライブに対する姿勢を学べる機会は『鑪ら場』をやり始めてから格段に増えました。常に音楽と触れていられるし、尊敬する人が出てくれた時に「歌う前に何するんだろう」と見学する機会も多くあって。だから今は「ライブやる側なら、こんな態度ではいけない」と、ライブをするという行為が自分の中で大切なものになったと感じています。

ネガティブで終わっている曲はひとつもない

──

ストレスを吐き出しながら音楽を作るとなると、自分の嫌だと思うことと向き合うし、ネガティブな内容が歌詞に反映されることもあると思います。しんどくはないですか?

鈴木

曲と向き合っている時はそういう言葉しか出てこないですが、曲として、しんどさが形になれば解消されます。

──

ちなみに自分でネガティブだと思って、楽曲を作ってないですよね。

鈴木

他のアーティストの曲と聴き比べた際に、そう言われるのはわかります。でも、暗いとか、ネガティブとはあんまり思っていません。それが通常モードというか。

──

個人的にはみんなが見たくないことや感情を言葉にしているだけであって、とても真摯なシンガーだと思います。言わなくても良いこととか山ほどあるし、見なくてもいいこともたくさんあります。それを鈴木さんはきちんと自分のこととして考えて歌にしていますよね。

実貴子さん、知らないふりが出来ないもんね。ただ世間を見渡せば、知らないふりを決めている人というか「知らないふりができる人ですよ、私は」と無自覚に思いながら、無理している人はたくさんいる気がします。

鈴木

いちいち掘り下げて考えてしまうかもね。ただ、うちがお酒飲めたら、こんなに考えなかったかも。完全に偏見ですけど、お酒を飲むと嫌なことを忘れられたり、楽しい方向に思考を持っていけると思います。それに当てはまるものが自分にはなくて、みんなが見たくない物を掘り下げて考えてしまう。本当は楽しくやりたいけど、どうしてもそうなれない。だからお酒飲んで、嫌なことを忘れられる人にはめちゃくちゃ憧れがあります。

──

本当に音楽しか、はけ口しかないんですね。

鈴木

そうなんです。だから一見、暗いと言うか、自分や社会と向き合う感じの曲しか出来ないんだと思います。

ただ、ネガティブだけで終わっている曲は1つもないと感じます。実貴子さんの歌詞は、基本的に自己顕示欲とか、自分への反省や問いかけだったりしますが、最終的には自分に向けて「こうしなきゃ」というのが絶対出てくる。映画で言うと邦画的と言うか。日本映画の内容が暗い作品って、うっすら希望を残した形で終わるじゃないですか。僕たちの曲はああいう感じに近いと言うか。なんなら2人とも、暗い曲なんか聴きたくないし、好きじゃない。

鈴木

暗い曲って聴きたい時がないよね。うちもダンスミュージックの方が好きだし。

PUFFY聴きながら踊ってることあるもんね。

──

多分、鈴木実貴子ズの曲はポジティブではないけど「あなたはどうする?」とリスナーに選択肢を委ねていると思います。

鈴木

あ、確かに。

いや、本当にそういうことだわ。

──

先程、ズさんが曲を選ぶ話をされたじゃないですか。そういう曲を無意識に選んでいるのかもしれないですね。

多分、僕も実貴子さんの歌詞に選択肢を与えられて生きている部分はあるので、そういう曲を選ぶのかもしれないですね。

──

なぜ無観客のライブ録音を収録されたのですか?

鈴木

ライブを観てほしいからです。音源とライブでは届くものが違う。特に鈴木実貴子ズはその違いが大きいんです。実貴子ズの良さを少しでも伝えるにはどうしたらいいかと考えて、今回はそのやり方で収録しました。

疑似体験をしてください、みたいな感じです。

鈴木

あと個人的に整った音源よりも、ライブ音源の方が生々しくて好きなんです。

新曲を楽しんでもらいつつ、鈴木実貴子ズのライブも感じてもらえたらな、と思っています。

作品情報

 

 

アーティスト:鈴木実貴子ズ
タイトル: 外がうるさい
レーベル:P-VINE
発売日:2020年4月3日(金)
価格:2,000円(税別)
品番:PCD-20418

 

収録曲

 

01. 問題外
02.口内炎が治らない
03.限りない闇に声を
04.夏祭り
05.バッティングセンター
06.音楽やめたい(Live-Style Recording)
07.都心環状線(Live-Style Recording)
08.ばいばい(Live-Style Recording)

WRITER

RECENT POST

INTERVIEW
地元愛と刺激に満ちた音楽祭 – ボギーが語るボロフェスタの魅力と自身のライブの見せ方
INTERVIEW
ボロフェスタがバンドマンたちに与える、常識外の「カッコよさ」とは?
REPORT
ナノボロ2024 Day2(9/1)― オルタナティブな一日で感じた、「カッコいい」に忠実だからこそ…
REPORT
ナノボロ2024 Day1(8/31)― 京都の旬を体感!インディーズの魅力が詰まった一日
REVIEW
ゼロ年代から続く邦楽ロックの末裔たちが作り上げた一作-コロブチカ『ワンダーアラウンド 』
COLUMN
『まちの映画館 踊るマサラシネマ』 – 人生が上手く行かないあなたに贈る、映画館の奮闘記
COLUMN
【2024年6月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
南堀江Knaveに人が集まる理由 – 真面目と誠実さが生んだライブハウスの在り方
REVIEW
トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 – 加藤和彦がトノバンらしく生きた時代の記録
INTERVIEW
全員が「ヤバい」と思える音楽に向かって – 愛はズボーンが語る、理想とパーソナルがにじみ…
REVIEW
THE HAMIDA SHE’S『純情讃歌』 – 京都の新星が放つ、荒々しい…
REVIEW
大槻美奈『LAND』-愛で自身の問いに終止符を打つ、集大成としての『LAND』
INTERVIEW
今はまだ夢の途中 – AIRCRAFTが語る『MY FLIGHT』までの轍
COLUMN
編集部員が選ぶ2023年ベスト記事
REVIEW
Qoodow『水槽から』 – 「複雑さ」すらも味にする、やりたいを貫くオルタナティヴな作…
REVIEW
The Slumbers『黄金のまどろみ』 – 先人たちのエッセンスを今へと引き継ぐ、昭…
COLUMN
サステナブルな理想を追い求めるバンド – (夜と)SAMPOが会社員でありながらバンドを…
REPORT
ボロフェスタ2023 Day2(11/4)- タコツボを壊して坩堝へ。ボロフェスタが創造するカオス
REPORT
ボロフェスタ2023 Day1(11/3) – 蓄積で形成される狂気と奇跡の音楽祭
INTERVIEW
物語が生み出すブッキング – 夜の本気ダンス×『ボロフェスタ』主宰・土龍が語る音楽フェス…
INTERVIEW
自発性とカオスが育む祭 – 22年続く音楽フェス『ボロフェスタ』の独自性とは?
REVIEW
てら『太陽は昼寝』 – 人間の内面を描く、陽だまりのような初バンド編成アルバム
REPORT
ナノボロ2023 Day2(8/27)‐ コロナからの呪縛から解放され、あるべき姿に戻ったナノボロ…
REVIEW
鈴木実貴子ズ『ファッキンミュージック』- 自分ではなく、好きになってくれたあなたに向けられた音楽
REVIEW
オートコード『京都』 – “東京”に対する敬愛が生んだ25年目のオマージュ
INTERVIEW
Nagakumoがポップスを作る理由 – 実験精神を貫き、大衆性にこだわった最新作『JU…
INTERVIEW
町のみんなと共生しながら独自性を紡ぐ。支配人なきシアター、元町映画館が考える固定観念の崩し方
INTERVIEW
つながりと問題のなかで灯を守り続ける – シネ・ヌーヴォの2023年
INTERVIEW
壁を壊して、枠組みを広げる映画館 – あなたの身近なテーマパーク〈塚口サンサン劇場〉とは…
REVIEW
ここで生きてるず“彗星ミサイル” – 愚直ながらも、手法を変えて人生を肯定し続けるバンド…
REPORT
坩堝ではなく、共生する園苑(そのその) – 『KOBE SONO SONO’23』ライブ…
INTERVIEW
僕らがフリージアンになるまで – リスペクトと遠回りの末に生まれたバンドの軌跡
REVIEW
パンクを手放し、自己をさらけ出すことで手にした 成長の証 – ムノーノモーゼス『ハイパー…
REPORT
感情が技術を上回る日 – 『“ステエションズ ” 2nd Album “ST-2” Re…
REVIEW
oOo『New Jeans』- 陰と陽が織りなすイノセントなセカイ
REVIEW
ステエションズ『ST‐2』 - 千変万化でありながら、それを感じさせない強靭なポップネス
REVIEW
揺らぎ『Here I Stand』- 型にはまらない姿勢を貫く、どこにも属さない揺らぎの一作目
REVIEW
くつした『コズミックディスク』 - 変わらずに歌い続けた空想の世界
REVIEW
台風クラブ『アルバム第二集』 - 逃避から対峙へ、孤独と絶望を抱えながらも前進するロックンロール
INTERVIEW
経験の蓄積から生まれた理想郷 ー ASR RECORDS 野津知宏の半生と〈D×Q〉のこれから
REPORT
ボロフェスタ2022 Day3(11/5)-積み重ねが具現化した、“生き様”という名のライブ
REVIEW
ベルマインツ『風を頼りに』- 成長を形に変える、新しい起点としての1枚
REVIEW
ズカイ『ちゃちな夢中をくぐるのさ』 – ネガティブなあまのじゃくが歌う「今日を生きて」
REVIEW
帝国喫茶『帝国喫茶』 – 三者三様の作家性が融合した、帝国喫茶の青春
REVIEW
糞八『らくご』 – 後ろ向きな私に寄り添う、あるがままを認める音楽
REPORT
マーガレット安井の見たナノボロ2022 day2
INTERVIEW
おとぼけビ〜バ〜 × 奥羽自慢 - 日本酒の固定観念を崩す男が生み出した純米大吟醸『おとぼけビ〜バ〜…
INTERVIEW
僕の音楽から誰かのための音楽へ – YMBが語る最新作『Tender』とバンドとしての成…
INTERVIEW
失意の底から「最高の人生にしようぜ」と言えるまで – ナードマグネット須田亮太インタビュー
REVIEW
Noranekoguts『wander packs』シリーズ – 向き合うことで拡張していく音楽
REVIEW
真舟とわ『ルルルのその先』 – 曖昧の先にある、誰かとのつながり
REVIEW
ナードマグネット/Subway Daydream『Re:ACTION』 – 青春と青春が交わった交差…
REVIEW
AIRCRAFT『MAGNOLIA』 – 何者でもなれる可能性を体現した、青春の音楽
REVIEW
Nagakumo – EXPO
REVIEW
水平線 – stove
INTERVIEW
(夜と)SAMPOの生き様。理想と挫折から生まれた『はだかの世界』
INTERVIEW
自然体と無意識が生み出した、表出する音楽 – 猫戦インタビュー
REVIEW
藤山拓 – girl
REPORT
マーガレット安井が見たボロフェスタ2021Day4 – 2021.11.5
INTERVIEW
地球から2ミリ浮いてる人たちが語る、点を見つめ直してできた私たちの形
REVIEW
西村中毒バンド – ハローイッツミー
INTERVIEW
移民ラッパー Moment Joon の愚直な肖像 – 絶望でも言葉の力を信じ続ける理由
INTERVIEW
「逃れられない」をいかに楽しむか – 京都ドーナッツクラブ野村雅夫が考える翻訳
COLUMN
“水星”が更新される日~ニュータウンの音楽~|テーマで読み解く現代の歌詞
INTERVIEW
批評誌『痙攣』が伝える「ないものを探す」という批評の在り方
REVIEW
Nagakumo – PLAN e.p.
INTERVIEW
HOOK UP RECORDS
COLUMN
『永遠のなつやすみ』からの卒業 - バレーボウイズ解散によせて
REVIEW
EGO-WRAPPIN’ – 満ち汐のロマンス
REVIEW
ローザ・ルクセンブルグ – ぷりぷり
REVIEW
(夜と)SAMPO – 夜と散歩
REVIEW
羅針盤 – らご
REVIEW
竹村延和 – こどもと魔法
COLUMN
Dig!Dug!Asia! Vol.4 イ・ラン
INTERVIEW
Live Bar FANDANGO
INTERVIEW
扇町para-dice
INTERVIEW
寺田町Fireloop
REVIEW
MASS OF THE FERMENTING DREGS – You / うたを歌えば
REVIEW
FALL ASLEEP 全曲レビュー
REVIEW
ニーハオ!!!! – FOUR!!!!
INTERVIEW
ネガティブが生んだポジティブなマインド – ゆ~すほすてるが語る僕らの音楽
REVIEW
大槻美奈 – BIRD
REVIEW
YMB-ラララ
REPORT
京音 -KYOTO- vol.13 ライブレポート
INTERVIEW
□□□ん家(ダレカンチ)
INTERVIEW
こだわりと他者性を遊泳するバンド - ペペッターズ『KUCD』リリースインタビュー
REPORT
ネクスト・ステージに向かうための集大成 Easycome初のワンマンライブでみせた圧倒的なホーム感
INTERVIEW
更なる深みを目指してーザ・リラクシンズ『morning call from THE RELAXINʼ…
INTERVIEW
忖度されたハッピーエンドより変わらぬ絶望。葉山久瑠実が出す空白の結論
REPORT
マーガレット安井が見たボロフェスタ2019 3日目
REPORT
マーガレット安井が見たボロフェスタ2019 2日目
REVIEW
ベルマインツ – 透明の花ep
REPORT
集大成という名のスタートライン-ナードマグネット主催フェス『ULTRA SOULMATE 2019』…
INTERVIEW
僕のEasycomeから、僕らのEasycomeへ – 無理をせず、楽しみ作った最新アル…
INTERVIEW
永遠の夏休みの終わりと始まり – バレーボウイズが語る自身の成長と自主企画『ブルーハワイ…
INTERVIEW
時代の変革が生んだ「愛」と「憂い」の音楽、ナードマグネット須田亮太が語る『透明になったあなたへ』
INTERVIEW
your choiceコーナー仕掛け人に聴く、今だからこそ出来る面白いこと~タワーレコード梅田大阪マ…
REPORT
マーガレット安井が見た第2回うたのゆくえ
INTERVIEW
やるなら、より面白い方へ。おとぼけビ~バ~が語る、いままでの私たちと、そこから始まるシーズン2。
REVIEW
花柄ランタン『まっくらくらね、とってもきれいね。』
REVIEW
ペペッターズ『materia=material』
INTERVIEW
捻くれたポップネスと気の抜けたマッドネスが生み出した珠玉のポップソング。YMBが語る、僕らの音楽。
INTERVIEW
挫折と葛藤の中で生まれた、愛と開き直りの音楽 - Superfriends塩原×ナードマグネット須田…
REVIEW
Homecomings – WHALE LIVING
REPORT
【マーガレット安井の見たボロフェスタ2018 / Day1】ナードマグネット / King gnu …
INTERVIEW
私たちがバンドを続ける理由。シゼンカイノオキテが語る、15年間と今について。
REVIEW
Easycome – お天気でした
REVIEW
相米慎二 – 台風クラブ
COLUMN
脚本の妙から先へと向かう傑作 今こそ『カメラを止めるな!』を観なければならない理由
REVIEW
CAMERA TALK – FLIPPER’S GUITAR
REVIEW
Guppy – Charly Bliss
REVIEW
Down To Earth Soundtrack (SNOOP DOGG「Gin and juice…

LATEST POSTS

INTERVIEW
あの頃、下北沢Zemでリトル・ウォルターを聴いていた ー武田信輝、永田純、岡地曙裕が語る、1975年のブルース

吾妻光良& The Swinging BoppersをはじめブレイクダウンやBO GUMBOS、ペン…

COLUMN
【2024年11月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「東京のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」京都、大阪の音楽シーンを追っ…

REPORT
これまでの軌跡をつなぎ、次なる序曲へ – 『京都音楽博覧会2024』Day2ライブレポート

晴天の霹靂とはこのことだろう。オープニングのアナウンスで『京都音博』の司会を務めるFM COCOLO…

REPORT
壁も境目もない音楽の旅へ‐『京都音楽博覧会2024』Day1ライブレポート

10月12日(土)13日(日)、晴れわたる青空が広がる〈梅小路公園〉にて、昨年に引き続き2日間にわた…

REPORT
自由のために、自由に踊れ!日常を生きるために生まれた祭り – 京都学生狂奏祭2024

寮生の想いから生まれたイベント『京都学生狂奏祭』 …