地元愛と刺激に満ちた音楽祭 – ボギーが語るボロフェスタの魅力と自身のライブの見せ方
『ボロフェスタ』には「ロビーの帝王」と呼ぶべきアーティストが存在する。毎年、トリックスター的な振る舞いでメインステージに向かうお客さんの足を止め、笑いを巻き起こすアーティスト・ボギー。長らく出演を続ける彼が感じた、このフェスの魅力とは?
今年で23年目になる京都の音楽フェス『ボロフェスタ』。毎回、ロック、ポップ、アヴァンギャルド、アイドルなどさまざまなジャンルのアーティストがパフォーマンスを繰り広げられるこのフェスにおいて、今やなくてはならないミュージシャンがいる。福岡のシンガーソングライター・ボギーである。
所属するバンドnontroppoも加えると出演回数は10回以上。2017年からは8年連続で出演者にラインアップされている(中止となった2020年を含む)。ロビーにある〈どすこいSTAGE〉で、ある時は忌野清志郎になりきってフィッシュマンズの“ナイトクルージング”を歌い、またある時はボギー家族として一家総出で熱唱し、またまたある時は田中邦衛のお面をかぶって歌い出す。そして最後に披露される海援隊の“贈る言葉”と胴上げはもはや『ボロフェスタ』の名物となっている。だがそういうトリッキーなことばかりをやるかと思えば、“青い春”や“飲もう”など真摯な歌も聴かせる。その肖像はまさに「アーティスト」という言葉がよく似合う。
今回はこのフェスの常連であり、重要人物であるボギーに今までの思い出やイベントの魅力を語ってもらった。彼の口から出たのはいつまでも刺激的であり続ける『ボロフェスタ』の地元愛と、自身のライブの在り方。そして大いなる野望であった。
ボギー
福岡を拠点にお祭り生活をおくる日々。ヨコチンレーベル代表、1996年の設立から長年に渡りイベント『ハイコレ』『ラウンジサウンズ』主催。 バンド、nontroppo、東京ノントロッポ。ボギー家族の活動と平行し、岡村靖幸の完コピ、奥村靖幸としても話題に。 ほかにもトーク、DJ、テレビやラジオ出演、雑誌のコラム、イラストレーター、イベントプロデュース等々、活動は多岐に渡る。
3人子持ち一家の大黒柱として異常なペースで全国各地を弾き語りで廻る日々、ボギーを追ったドキュメント映画『地下音楽現場物語』(監督ゴトウイズミ)や、本『ブードゥーラウンジ』(鹿子裕文著)など、その特殊な生き様が映画や本になっている。歌としゃべりで時空を超えるライブは常に大団円!
名前のボギーとはボーカル/ギターの略。
ボロフェスタは衝撃を受けあう存在
ボギーさんが『ボロフェスタ』に初めて出演したのは2004年。当時、nontroppoとしてライブをされていましたが、その時のことは覚えていますか?
めっちゃくちゃ覚えています。2000年代初頭って、地方で音楽フェスが少しずつ増えだした時期だと思っていて。自分は2000年に福岡で『総決起集会※』という野外フェスを企画し、京都では音楽仲間でもあったLimited Express (has gone?)の飯田仁一郎くんとかゆーきゃんたちが『ボロフェスタ』を2002年に始めます。フェスとしてお互い刺激し合うライバル関係でもあったから、オファーされた時は二つ返事で引き受けました。それにどのようなイベントなのかも見たかったので。
当時は〈西部講堂〉のメインステージと野外ステージの2つがあって。nontroppoは野外の方だったんですが、その後に出演した赤犬がものすごく面白かった。あとトリがSOUL FLOWER UNIONだったんですが、音が大きいのと古い建物だったので、天井から木クズみたいなのがいっぱい落ちてきて。今にもこの建物が崩れるのではと思いながら、みんなで「ワッショイ、ワッショイ」って踊っている姿には感動しました。
それでライブが終わって〈西部講堂〉から外に出たら、たき火をしながら輪になって歌ったり踊っている人たちがいたんです。木造の歴史的な建造物があるし、一応、あそこって学内じゃないですか。なのにでかいキャンプファイヤーをやっていることに驚きました。
※ 総決起集会:ボギー、藤井よしえ(TIMEMARKET)、井上周一(folkenough)の3人が主催となりスタートした無料野外フェス。2009年の『426総決起集会FINAL!-10thanniversary-』をもって終了。
この時期に地元で音楽フェスをやろうとした理由って何ですか?。
やはり東京だけじゃなくて、自分たちの地元のシーンをいかに盛り上げるかという思いが強かったのだと思います。当時、何万人規模の大きな会場でメジャーな人気のアーティストだけが出演するのが、「音楽フェス」という認識だった音楽ファンも多かった。だから地方で、しかもイベンターではない地元のバンドが発信するアンダーグラウンドなフェスに対して意気込みというか、ポリシーみたいなものがお互いにありましたね。
そういう意味では『ボロフェスタ』と『総決起集会』は似たもの同士だったのかもしれないですね。
その時代ならではの空気を共有している感覚は確かにあった。あと自分らも若かったし、まだ音楽でメジャーに飛び出していくというか、売れようという野心もあったと思うんですよ。インディーズシーンの中でどう飛び抜けてやろうか、その気持ちはありました。
手を抜いてはいけないと感じた、ある深夜の出来事
10年以上『ボロフェスタ』に出演されてきた中で印象的な出来事はありますか?
いっぱいありますが、一番覚えているのは2013年にボギーとクリトリック・リスがアクシデントアクトといって、10分間のステージを1日に4回やったことがあって。昼の1発目のライブで胴上げされて、数時間後にまた胴上げを繰り返して、最終的に朝の4時ごろに、朦朧としながら〈CLUB METRO〉で胴上げされた。『ボロフェスタ』ってスタッフさんが付き人みたいにサポートしてくれるんですが、最後の4回目の胴上げが終わった後、楽屋で俺が『あしたのジョー』みたいにボロボロで燃え尽きている傍らで、その若いスタッフの男の子がいきなり語りだしたんです。
「最初、ボギーさんと『ボロフェスタ』に怒りがありました。僕もバンドをやっていて、このフェスに出たいという思いでスタッフをやっています。僕は出演できないのに、ボギーさんは4回もステージに出ている。その1枠だけでも僕たち地元のバンドにくれたらと感じていました。でも今日ステージを見て、その理由がわかりました。感動しました。あのステージに呼んでもらえるよう、僕も今日から頑張ります」
明け方で、疲れ果てていたので、彼には「ありがとう」しか言えなかった。でも心の中でめちゃくちゃ感動していて。一生懸命に活動していて良かったなと思いました。同時に『ボロフェスタ』に出たい地元の若者がたくさん観ているから「つまらないライブはできない」と感じたし、気合を入れられた夜でした。
そこまで彼を感動させたボギーさんの力って何ですかね。
頭一つ抜けた有名なバンドに対してなら、彼もそんなに悔しがらなかったと思います。でもボギーは無名な存在です。毎年『ボロフェスタ』に出演するけど、知名度的にいえばアンダーグラウンドの下の下。若手バンドと今でも対等な位置に立っているから、「無名のくせになんで4ステージもやるんだよ」と妬まれる(笑)。でもその名も知らないミュージシャンが観客をここまで盛り上げて、胴上げまでされている。こういう言い方は、ちょっと格好をつけている感じで恥ずかしいですけど、背中で語れたんじゃないのかなと。
DJセンスで作り上げる胴上げまでの道筋
先ほどから何度も話題に出ている“贈る言葉”からの胴上げという流れを始めたきっかけって覚えていますか?
:20代後半のころ、親不孝通りにある〈ジューク・ジョイント〉で『火曜局』という歌謡曲オンリーのDJイベントがあったんです。そこのレギュラーメンバーだったんですよ。みんながベロベロに酔っ払った深夜に“贈る言葉”を流すと、自然発生的にお客さんが肩を組んでヘッドバンキングを始めて。さらに最後には胴上げされたんです。
それがあまりにもおかしかったので、それ以降、そのDJイベントで必ず最後に“贈る言葉”を流して「3年B組!ボギ八先生」と言って、胴上げして終わっていくっていう流れが生まれたんです。それを自分のライブでもやるようになった。
初めてライブを観たお客さんは戸惑っていないですか?
ないですね。いきなり胴上げをやるわけではなく、山道を登っていった頂上に“贈る言葉”を持っていくようにしているので。そうすると、みんな隣の人と肩を組んでいるっていう状況に自然となっていくんですよ。ただそこへたどり着くルートはその場の空気に合わせて変えるんですけどね。お客さんの反応をみながら、ライブ中にもセットリストを変えたり。そういう意味ではDJの感覚に近いかもしれないです。だから、ボギーのライブを一回観たら「毎回こんな感じで胴上げをやっている」と思うかもしれないが、何回も観ていたら“贈る言葉”までの道筋はまったく違うことが分かる。
その場の空気でパフォーマンスを変更されるとのことですが、事前にライブの内容は想定しますか?
これをやろうとかは、前もって考えないですね。毎回1〜2日前に何をやるかを考えていて。当日までの時事といいますか、社会的なニュースによっても自分の気持ちやモチベーションが変わってくるので。ライブではふざけてはいますけど、自分なりのメッセージを織り込みたいとは思ってはいます。
例えば『ボロフェスタ』でもコロナ禍でソーシャルディスタンスが叫ばれた時に、胴上げができなくて悩んでいて。出演前日にギターケースにボギーのお面をつけて服を着せて、それを俺だよってことでみんなで胴上げしてもらったらいいとひらめいたんです。
2021年ですね。初めてメインステージに立った。
そうです。コロナのおかげで、ようやく〈KBSホール〉のステージに立てた年でした。しかもボギーの次はBiSH。こういうありえない流れも『ボロフェスタ』のよさですね。
ミュージシャンとしてではなく、主催者視点から自分の役割を考える
ボギーさんは中止となった2020年をのぞくと、7年連続で『ボロフェスタ』に出場しています。これだけレギュラーのように、ずっと呼び続けられている理由って何だと思いますか?
なんで呼ばれるのかな(笑)。同じ人ばかりだとつまらないし、新しいものを織り交ぜていくことがイベントの幅を広げていく上で重要です。でも自分もイベントを主催する側の人間なのでわかるのですが、毎年呼び続ける人もいて。「お約束」みたいなものも入れておきたい。縁日でいえば、たぶんボギーはりんご飴みたいな存在。自分ではなかなか買わないけど、それがないと祭として寂しいみたいな。そういう役目になっているのかなと思っています。
それこそ主催者の1人でパーティーナビゲーターでもある土龍さんもインタビューで、ロビーの〈どすこいSTAGE〉は「面白く、インパクトのあるライブを見せてくれるミュージシャンを選びました」と語っていて。例年、そのステージに出演されているボギーさんにはそこを期待されているのかなと思っています。
『ボロフェスタ』は自分をどう解釈しているのかということを毎年考えてはいます。これはこのフェスに限らず、あらゆるイベントでもそうなのですが、「どういう趣旨で俺を誘ったんだろう」って思いながら、共演者、お客さん、会場の雰囲気をすべて見て、自分がこの場に存在する理由を考えて、曲順やパフォーマンスを変える。やっぱり自分は主催者気質なんですよ。自分もずっとイベンターとして、ライブを仕掛けているから、その場所でどう自分を光らせるかが重要ですね。
その感覚って、エンターテイナー的だなと思います。
その考え方が強すぎるかもしれないですね。でもこれだけやっても、いつも浮かばれない状態で。2018年のロビーなんか、眉村ちあき、折坂悠太、ボギー、クリトリック・リスっていう流れで出演して翌年、自分以外は有名になりましたからね。クリトリック・リスが〈日比谷野外音楽堂〉でワンマンライブするようになるなんて。
とはいえ、ボギーさんは福岡のシーンではなくてはならない存在だと思いますよ。
そうですかね……。地元に住んでいると、あんまり感じないところはありますけどね。福岡はどっちかといえば、中央への憧れが強いので、地元で変なことやっているとむしろ敬遠されたりとか距離を置かれることも多い。
レーベルの名前が《ヨコチンレーベル》なんで、自分の音楽がかっこよくありたい人はあんまり関わりたくないのかなと。もう少しかっこいい名前だったら、今以上に地元で信頼される存在になれていたかも(笑)。ただ私らはサブカルチャーにどっぷり漬かっていた世代ですからね。人と違うこととか、道を外れて悪趣味なことをやるとかが面白かったころに青春時代を送っていたので。100%かっこいいことに全振りするのは恥ずかしいみたいな感覚があると思います。
その感覚って『ボロフェスタ』にもありますよね。
このフェスが学園祭のような雰囲気をずっと残し続けているのも、そういうところなんでしょうね。あれだけのさまざまなアーティストを呼んで、大勢のスタッフを動かしながらも、看板が段ボールで作られたり、綱引きや餅つきをやったり。手作り感を残しているっていうのがすごいポリシーを感じます。
ステンドグラスが輝く中で“贈る言葉”を歌いたい
ボギーさんの中で『ボロフェスタ』ってどういう存在ですか?
地元愛をめちゃくちゃ感じるフェスだなと思います。最近はどのフェスもラインアップが被っているし、土地柄も出ていない。でも例えば愛知の『橋の下世界音楽祭』や、今年で終わりましたが福岡の『Sunset Live』はメジャーのバンドも出演しながら、地元のミュージシャンも出ている。そういう地域のお祭りみたいな感じを今まで崩していないのはすごくいいなと感じます。
インタビューの最初に語っていた「お互い刺激し合う関係」は、今も変わらずそのように感じますか?
もちろん感じます。自分らが25歳くらいに始めた『総決起集会』は、10年を区切りにやめちゃったんですね。でもその時にやろうとした地元のバンドのための祭みたいなものは、違う形で今も継続してやっているつもりです。そういう意味では毎回『ボロフェスタ』にはいい刺激を受けています。
そういう関係性を築きながら、今年もどう盛り上げようかと考えて出演されている。それってすごく健全だなと感じます。
ロビーでライブをやっていると他にもステージはいっぱいあるのに、主催メンバーの飯田くんや土龍くん、最近はなかなか参加していないけどゆーきゃんは、毎年絶対に観ている。「手が抜けない」と思いつつも、いいプレッシャーになっています。
最後に今後『ボロフェスタ』でやりたいこととかありますか?
主催やブッキングの方々には出るたびに伝えているんですけど、死ぬ前に一回だけでいいからボギーでステンドグラスを開けてほしいです。
ははは(笑)。ステンドグラスに照らされながら、何百人のお客さんから胴上げされているボギーさん、見てみたいです。
“カーニバル”から“贈る言葉”の時にカーテンが開いてね。『ボロフェスタ』なら、それができる可能性があるんじゃないかと思います。
ボロフェスタ 2024
日時 | 2024年11月2日(土)~4日(月)
KBSホール 11月2日(土)open 11:30 / start 11:55 11月3日(日)open 11:30 / start 11:55 11月4日(月)open 11:30 / start 11:55
CLUB METRO 11月2日(土) open 22:00 / start 22:00 |
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会場 | |
出演 | 11月2日(土) Age Factory / Hedigan’s / KOTORI / Maki / Helsinki Lambda Club / 夜の本気ダンス / バックドロップシンデレラ / PK shampoo / 愛はズボーン / さらさ / 荒谷翔大 / きのホ。 / ULTRA CUB / memetoour / 眞名子新 / 171 / ベランダ / Cwondo / SAGOSAID / ザ・シスターズハイ / ポンツクピーヤ / ゴリラ祭ーズ / みっちー(シンガロンパレード) / 周辺住民(連名) / 降之鳥 / クリトリック・リス / コロブチカ
11月3日(日・祝) ZAZEN BOYS / リーガルリリー / MOROHA / OGRE YOU ASSHOLE / MONO NO AWARE / TENDOUJI / bacho / さよならポエジー / ルサンチマン / JYOCHO / Sundae May Club / kurayamisaka / Texas 3000 / THE BOYS&GIRLS / 鈴木実貴子 / 鉄風東京 / 水平線 / No Fun / hananashi / おやすみホログラム(DJ set) / モラトリアム / CeeeSTee / ボギー / THE HAMIDA SHE’
「―いま話したい、あの日からのこと、能登半島のこと―」 ACT:YOCO ORGAN / ゆーきゃん <TALK SESSION> GUEST:辻野 実(NOTONOWILD)/ YOCO ORGAN 聞き手:飯田仁一郎(ボロフェスタ)
11月4日(月) PEDRO / でんぱ組.inc / 梅田サイファー / cinema staff / KING BROTHERS / Limited Express (has gone?) / 柴田聡子 / a子 / ASP / 4s4ki / Peterparker69 / DENIMS / 幽体コミュニケーションズ / くだらない1日 / downt / 天国注射 / TOKIMEKI☆JAMBOJAMBO / キツネの嫁入り / Nagakumo / pavilion / 佐野千明 / RAY / ザストロングパンタロンX / ぶっ恋呂百花 / iVy / やっほー / Jose
CLUB METRO 11月2日(土) Seiho / in the blue shirt / lilbesh ramko / Telematic Visions / Barbara / MIYABI / BIG松村 / AiR NiKAr / Shunpuri / mogran’BAR
PARTY NAVIGATER MC土龍 / ミノウラヒロキ・マジックショー
KBS食堂 タコとケンタロー / PIZZA MONSTAR / 寺町大丈夫 / ボロペチーノうどん / café ALMA |
料金 | 一般チケット 全通し券:¥21,000(+1ドリンク代別途) ※前売りのみ KBSホール1日券:前売り ¥7,300 / 当日 ¥7,800(+1ドリンク代別途) METRO券:前売り ¥3,500 / 当日 ¥4,000(+1ドリンク代別途)
学生割引チケット 全通し券:¥18,100(+1ドリンク代別途) ※前売りのみ KBSホール1日券:前売り ¥ 6,300 / 当日 ¥6,800(+1ドリンク代別途) METRO券:前売り ¥3,000 / 当日 ¥3,500(+1ドリンク代別途)
小中学生チケット(小人) KBSホール1日券:前売り ¥1,500 / 当日 ¥2,000(+1ドリンク代別途) ※小学生、中学生は、保護者同伴に限り有効 |
チケット | ローソンチケット:https://l-tike.com/borofesta/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/borofesta2024/
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関西インディーズの水先案内人。音楽ライターとして関西のインディーズバンドを中心にレビューやインタビュー、コラムを書いたりしてます。
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