マジで待たせたなツーマン 大阪公演
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ナードマグネットの3月に予定されていた『待たせたなツーマン』の大阪公演と名古屋公演の振替公演が決定した。大阪は2020年8月7日(金)に 梅田CLUB QUATTROにて、ザ ・リーサルウェポンズとの2マンライブが予定されている。
今回のライブ、ナードマグネットとしてはいつも以上に気合いのこもったライブになると思われる。なぜならば振替公演でありながらツアータイトルが『マジで待たせたなツーマン~ちくしょうコロナの野郎!!延期になった待たせたなツーマン、意地でもやったる平日だとしても~』とタイトルが変更されているからだ。
現在、COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大により多くの場所とその場所を作ってきた人々が苦しい立場に立たされている。もはやその被害は文化施設のみにとどまらず、多くの飲食店や小売店でも影響が出ている。そんな中でナードマグネットもライブができず苦しい状況であるのは言うまでもないが、彼らの育てた扇町パラダイスの営業休止や敬愛するバンドマンであるFountain of Wayne(ファウンテンズ・オブ・ウェイン)のベーシストAdam Schlesinger(アダム・シュレシンジャー)の死、さらには愛すべきポップカルチャーが風前の灯であることなど、彼らにまつわる多くののものが今、未知なるウイルスにより次々と被害をこうむっている。
でもナードマグネットは負けない。アンテナでは彼らに幾度となく取材を行ったが、そのたびに本気で今の社会に向き合いながら、逆境でも自分たちの好きを押し通す力を私たちに話をしてくれた。彼らはまさに反骨精神の塊みたいなバンドだ。カルチャーの力が衰退しているこの状況だからこそ、彼らのパワーは存分に発揮される。
音楽だけではコロナには勝てない。だけど私たちの気持ちを奮い立たせる一助にはなる。だとしたらこんな時代に一番必要なのは、屈強に立ち向かう音楽ではないか。コロナも収束し、また笑顔で愛すべきライブハウスという場所で音楽が聴けるようになったら、ナードマグネットのライブへ是非行ってほしい。最高の音楽とパフォーマンスで彼等は私たちを出迎えてくれるはずだ。
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関西インディーズの水先案内人。音楽ライターとして関西のインディーズバンドを中心にレビューやインタビュー、コラムを書いたりしてます。
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