INTERVIEW

マーライオン、変わる!-もっとみんなに喜ばれる音楽をつくるための模索と研鑽

MUSIC 2022.10.27 Written By 峯 大貴

1993年生まれ、横浜出身、東京を拠点に活動するマーライオン。シンガーソングライター、ラッパー、〈NIYANIYA RECORDS〉主宰、Podcast番組『にやにやRadio』MC、イベント主催やグッズのディレクターに、文筆家、俳優……。垣根をひょひょいと飛び越え、見る人はもちろん、何より彼自身が心から「楽しい!」と思えることを、あらゆる角度からアウトプットしている、にやにや仕掛け人だ(16歳から活動を開始し、キャリアはすでに14年目を迎える)。

 

それは彼の誠実で愛嬌のある人柄だからこそなせる業(わざ)なのだが、なんでも2020年から活動の主軸である音楽に向き合う意識が著しく変わったらしい。コロナ禍はあらゆる音楽家、いや、表現するもの全てに変革をもたらしたが、彼の場合は何に悩み、模索し、それがどのように音楽にフィードバックされたのだろうか。

 

事実、2022年にリリースされた3つの新曲、“春を待ちわびて”、“飛んでしまいそう”、“おばけトンネル”を聴くと、音程に対してシビアになった歌や、メロディとの相性を意識したことがわかる詞など、著しい変化が見られる。とにかく一所懸命に自分の気持ちを伝えようとしていた、マーライオンの楽曲にテクニカルでちょっと俯瞰した視点が加わったのだ。昨年から集中して取り組んでいるという厚海義朗(Ba / GUIRO)、石川浩輝(Dr)とのバンド・アンサンブルも心地よく聴くことができる。

 

新たな心構えで音楽に挑むマーライオン。11月には10年ぶりとなるバンド編成が軸となったワンマンライブ、そして来年リリースのアルバムも制作中という、新たな仕掛けをばら撒き始めた彼に、2020年以降の変化とその真意について話を聴いた。

 

写真:miki

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コロナ禍で切り替わった実力向上の意識

──

2020年ごろから、活動の意識が大きく変わったと伺いましたが、そもそも当時どんなモードだったのでしょうか?

マーライオン

2020年は友達が立て続けに亡くなって、心と体のバランスが少しおかしくなっていたんです。しかもそこにコロナも来て、とにかく気が滅入っていた。ちょうど海外でもライブをすることが決まりかけていたのに流れちゃいました。唯一ポッドキャスト(マーライオンのにやにやRadio)だけはゲストを呼んで、すごい頻度で更新していたんですけど、あれは人と喋らないと正気を保てなかったからのことで(笑)


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──

ポッドキャストのゲストとして私も2020年6月に呼んでもらいました。そこから持ち直したのはいつ、どんなタイミングでしたか?

マーライオン

峯さんに来てもらった頃が、一番落ち込んでいましたね。でもそんな時にサニーデイ・サービスの『もっといいね!』(2020年)の収録曲“ぼくらが光っていられない夜に”のリミックスに参加させてもらうんです。p/am(パム)というイベントをずっと一緒に主催しているラップユニットのDreamcastと一緒に。それでサニーデイの録音データを見せてもらったんですけど、本当にすごいんですよ。めちゃめちゃ凝っていて、データが美しいというか。そういう一線で活躍している人の仕事を見ていると、これは気持ちを切り替えて頑張らなきゃなと思いました。

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マーライオン

それともう一つ。ライブができないので、サブスクリプションから配信された楽曲だけで、評価されることになったじゃないですか。そうなった時に自分の音源を聴くと、正直技術が足りていないなと感じてしまいました。もちろん前から気づいていたんですけど、自分にはライブがあると思っていたんです。でも音楽家として、ちゃんといい作品をつくらないと今後はやっていけなくなると気付いたのも、そのくらいの時期でしたね。

──

いい作品をつくるためにどういうことに取り組みましたか?

マーライオン

まずボイストレーニングに本格的に通うようになったのは大きいです。そこで改めて僕にはライブや歌に向き合う体力が足りてないと思った。曽我部恵一さん(サニーデイ・サービス)にはよくしてもらっていて、ドライブに連れて行ってもらったり、一緒にいるとわかるんですけど、もう体力のおばけなんですよ(笑)。あれだけの作品を長年つくり続けながら、ライブもたくさんしているって、すごすぎる。

──

曽我部さんからの刺激もこの時期大きかったんですね。

マーライオン

本当にそうです。あと2020年9月に引っ越したんですけど、□□□(クチロロ)の三浦康嗣さんと家がめっちゃ近所になったんです。毎月3回くらいご自宅に伺って夕飯を食べながら、考え方や料理レシピ、音楽を教わっていたのも大きいですね。録音データの波形とかを見せてもらいながら、ミックスやアレンジ、歌詞についてアドバイスやダメ出しをもらいました。そこでメジャーフィールドで音楽をやっている人の考え方に触れるんです。ちゃんと音楽を商売にすることとか、音楽を人に聴いてもらうためにどれだけこだわっているのかを知りました。

──

三浦さんからは具体的にどんなことを学びましたか?

マーライオン

三浦さんはミックスやレコーディングについては独学で覚えていったようで、僕と同じ突然変異型なんです。だからこうしたいというイメージはあるのに、どうすればいいかわからないという僕の悩みがすごくわかるらしくて。そこに対してどうアプローチをすればいいのか。あとどう伝えればメンバーにわかってもらえるのか、具体的に教えてもらったことはありがたかったですね。あと今年出した曲はthe band apartさんの〈AG STUDIO〉をレコーディングで借りているんですけど、そこも三浦さんの紹介。お世話になりまくりです。

2021年に生まれた挑戦と模索の3曲

──

落ち込んだり、鍛錬を積み始めるようになった2020年ですが、『マーライオンバンド』(2020年5月)と『北北西に飛んでいった』(2020年10月)としっかりミニアルバムを2作品リリースしていますよね。

マーライオン

『マーライオンバンド』は一人でやっていたことを石川浩輝さん(Dr)と一緒にバンドアレンジにした作品で、コロナ前には録り終わっていました。『北北西に飛んでいった』も表題曲のサビ以外は、レコーディングを終えていて。だからまだ意識がはっきり変わる前というか。でも下手な実力のままでつくるのはこれが最後だと思いながら、仕上げていましたね。今年リリースした“春を待ちわびて”(2022年3月)、“飛んでしまいそう”(2022年6月)、“おばけトンネル”(2022年8月)から切り替えて、もっとつくり込むようになりました。


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──

これらのシングル3曲の前年、2021年にも3曲リリースしています。これらはどういう位置づけの楽曲ですか?

マーライオン

この3曲はしっかりつくり込む前の準備というか挑戦・模索期という感覚があります。“プレゼント”(2021年1月)はコロナ禍で人が集まれない中でも、お子さんに音楽の楽しさを教えるというワークショップのお仕事でつくりました。カタヤマミチヒロ(波のよう)に協力してもらいながらみんなで合唱した素材も組み込んだ、ちょっと企画っぽい曲です。“ゴッホと花束” (2021年4月)は本当に一人だけで制作を完結させた多重録音作品。実はやったことがなくて挑戦でした。僕の曲では珍しくアコギソロも入っています。“味方になる”(2021年7月)はその逆で、編曲家の人にアレンジをお願いした作品です。好きなアーティストでも「アレンジャーとの相性が良くないんじゃないか?なんでこうなったんだろう?」と感じることがあって。だから自分も組んでみたらどうなるのだろうと思って、ベテランの&mkzさんにお願いしました。


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──

実際に“味方になるで”組んだ&mkzさんとの制作からは、どんなフィードバックがありましたか?

マーライオン

&mkzさんはアレンジ以外の部分でもすごく親身になってくれて、&mkzさんが普段使っているようないいスタジオではなく、僕の家で歌をレコーディングする方法をこの機会に勉強しましょうと、2カ月くらい付き合ってくれたんです。これは学びにもなったしありがたかった。でも肝心の歌が全然うまくいかなくて、毎日集中力の持つ4テイクずつ録りながら、なんとかいいものを採用しました。そこで次からボーカルディレクションを入れた方がいいという判断をしたんです。だから試行錯誤の2021年って感じですね。

──

ボーカルディレクションを入れる判断をしたのはなぜですか?

マーライオン

恥ずかしながら僕は異常に褒められたい人で(笑)。他の人に対しては褒めたり、意見を言うのは得意な方なんですけど、自分の歌はいいのかどうか全く分からない。これは困ったものだということで呼ぶことにしました。だから“春を待ちわびて”からはヒロヒサカトーさん(井乃頭畜音団)にディレクションしてもらっています。

──

ギタリストであるカトーさんにお声がけしたのはなぜですか?

マーライオン

最初はボーカルのレッスンを専門にしている人にお願いしたんですけど、あまり合わなくて。だから僕のことを理解してくれている人にやってもらった方がいいなと思ったんです。カトーさんは僕が16歳でマーライオンを始めた当初からいろんなことを教えてくれた先輩で。もちろん歌もプロデューサー視点でしっかり判断できる人ですし、あと場の空気をよくする能力にも長けすぎている。本当に心強い方なんです。

マーライオンらしさって、何だ?

──

なるほど。ここまで歌と録音についての変化について伺ってきましたが、ソングライティングの部分で向き合い方は何か変わりましたか?

マーライオン

これも結構変化があって、2021年からフルート奏者の松村拓海さんに譜面のレッスンをしてもらっているんです。大した音楽理論も知らないまま13年間も活動していたので、自分のいいところは残しつつ、クセを直したいと思って、曲を譜面化するようになりました。

──

『ばらアイス』(2018年)の頃のインタビューで「ギターコードの押さえ方がわかってない」と仰っていましたね。

マーライオン

普通のコードは(構成音が)3つなのに、僕のコードは2つしかなくって和音になってなかった(笑)。これまでコード譜すら書けないような曲ばっかりだったので、厚海義朗さん(Ba / GUIRO)や石川浩輝さんくらい根気強く付き合ってくれて、汲み取ってくれる方じゃないと一緒に演奏できなかったんです。まず曲を理解してもらうことが大変な状態は見直したかったし、そこが今はスムーズにできるようになりました。

──

バンドメンバー泣かせの状態を克服したということですね。

マーライオン

そうなんです。あと歌詞も意識が変わっていて。僕は日本のポップス、誰もが口ずさめるようなヒットソングが好きなので、歌詞は日本語のよさが出るように母音を意識するようになりました。ここ数年、ラップの韻について触れられることが以前よりも増えたと感じているのですが、歌う人特有の気持ちいい発音やワードもあるなと気づいたんです。それが自分の声だとなんなのかを探す作業ですね。僕は「あ段」と「お段」はきれいに出るんですけど、「さ行」は苦手。“春を待ちわびて”とか“おばけトンネル”の詞はそこをすごく意識してつくっています。

──

この人の歌のこの言葉が気持ちいいな、という例を挙げることはできますか?

マーライオン

堀込泰行さんが歌う「雨」はいいですね。“雨は毛布のように”、“雨を見くびるな”とか……。あとくるりの新曲“真夏日”にも出てくる「急行」とか。岸田繁さんの歌う電車関連のワードは気持ちいいと感じます。それってつまり自分の得意な発音をみなさんちゃんと理解して詞を書いているんですよ。だから長きに渡って音楽を続けていられる。僕も60歳になっても続けられるように、ちゃんと自分を研究することが大事だと思ったんです。

──

つまり「自分の強み、自分らしさってなんだろう?」という話ですね。

マーライオン

まさにそうですね。今までちゃんと考えられていなかった。

──

ここまで話をしてきた、今年リリースされた3曲での変化は私も実際に聴いて感じていました。これまでマーライオンの魅力は「自分の伝えたいことをとにかく真っすぐに歌っている」ところだと思っていて。でもそこには「不器用だけれども」という枕詞が付いていた気がします。その不器用さが真っすぐさでもあった。

マーライオン

仰っていること、すごくわかります。

──

でも確実に歌が向上しているし、不器用さは希薄になった。でも相変わらずすごく真っすぐなんですよ。

マーライオン

すごくうれしいです。まさにそこを狙いたいと思っていたので。

──

たくさん変化があったと思いますけど、逆にこれだけは変わらないという「マーライオンらしさ、強み」ってなんだと思いますか?

マーライオン

なんでしょう……。言っていただいたことにも通じますが、16歳で始めた時から変わらず意識しているのは「嘘のなさ」かもしません。例えば僕はサンリオとかディズニーがすごく好きなんですよ。ぬいぐるみとかも大好きなのに学生の時はなかなかそれを言い出せない空気があった。今の世の中の流れもあって、あの時の言い出せない雰囲気って男性社会的だったと気づいたんですよね。それから男女差別やハラスメントについてすごく考えるようになりました。男だってかわいいものが好きでいいじゃないですか。だからチャーミングさというと恣意的かもしれませんが、キャラクターっぽいかわいらしい雰囲気を出したい気持ちは強くあります。

──

かわいらしいものが好きだから、自分の歌もかわいらしくしたい。そこに正直でないと嘘になってしまうということですね。

マーライオン

そうですね。逆に僕が興味のないことを歌にすると説得力が出ない。ちゃんと自分に沁み込んだ言葉、言い慣れた言葉で歌うということは大事にしたい。その上で他の人にはないワードを散りばめたいんです。

──

その話を聴くと“おばけトンネル”の世界はまさにマーライオンらしいマンガっぽさを感じます。“春を待ちわびて”に出てくる「家業」とか「きばってる」みたいな素朴な言葉選びも特有のものですよ。あと今回の3曲に限らず「人と人との距離」をテーマにしていることが多いですよね?

マーライオン

確かに!歌でもラップでも距離感のことしか歌っていないと思います。コロナも影響していると思いますが、みんなそれぞれ自分の場所で頑張っているというところに興味があって、ついそこを歌うことが多くなってしまうんですよね。

60歳になっても音楽を続けるために

──

現在はアルバムの制作を進めていると伺いました。

マーライオン

はい。来年リリースするアルバムを2作同時並行でつくっていて、一つが10曲入り、もう一つが24曲入りになる予定です。10曲入りの方は今回成長したことを凝縮したような全てシングル曲と言えるくらいの作品。これからのマーライオンの名刺替わりになるようなものです。もう一つはサニーデイ・サービスの中で僕が一番好きなアルバム『24時』からタイトルをお借りして、それぞれの時間をテーマにした24曲を並べたものです。こっちの方は色んなアプローチの曲を入れようとしています。今年のシングル3曲は両方のアルバムに入る予定。

──

色んなアプローチとは、歌もあれば『マーtodaライtodaオォォォン!!!』(2015年)のようなヒップホップもあり?

マーライオン

そうですね。あと今、習っている打ち込みを取り入れたり、昔ハワイに行った時に買った8弦ウクレレを今練習しているので、それも使ってみたい。試行錯誤を詰め込んだ作品にしたいです。


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──

本当にさまざまなことに取り組んでいて、色んなアイデアが出てきますね。

マーライオン

やりたいことがたくさんあるんですよ……。いつかタイアップで音楽を制作してみたいというのもあって、所属事務所も今探しています。これまで一人でやってきたことはすごくよかったんですけど、これ以上活動を広げるには、サポートしてくれる人が必要だなと思っています。

──

つまり本腰を入れて「売れる」ことを目指していくということですか?

マーライオン

そこが目標というよりも、自分が50~60歳になっても音楽を続けるために、一回はちゃんと商業音楽の世界に飛び込んでおかないとなって、ようやく思えたんです。曽我部さんも、三浦康嗣さんも、お話を聴いているとみんな一度は通っている道なんですよね。16歳からマーライオンをやってきて、今までも一所懸命やっていたけど、やっとこの活動をどうして行きたいか具体的に考えて、そのために行動できるようになったというか。

──

人に喜んでもらう音楽をつくって、ちゃんと商売にすることの覚悟ができたと。

マーライオン

普段の会社員の仕事で、お笑い芸人さんに関わるお仕事をしているんですけど、芸人さんと接していると、求められることを180%にして返しているなと思うんです。これが人を喜ばせる、期待に応える仕事なのかと痛感しました。僕もそういう人になりたいです。

──

しかし本当にいろんな人と交流されているし、そのために能動的に行動を取り続けているところは尊敬しています。

マーライオン

本当に人には恵まれていると思います。この間はNONA REEVESの奥田健介さんにギターを教えてくださいと勇気をだしてDMを送ったら、一緒にご飯行ってくれて、教えていただけることになったんです。奥田さんを見ていると本当に日々の研鑽がすごい人だなと思います。三浦さんしかり、音楽を続けられる人ってとんでもなく努力してるし、悩んでいる。その姿から学べたことは本当に僕にとって大きいですね。

──

先ほどから「50~60歳になっても音楽を続けるために」と何度も仰っていましたが、続けることでどういうことを成し遂げたいと思っていますか?

マーライオン

童謡みたいなみんなが口ずさめる歌を残したいですね。今の時代難しくなってきましたが、「マーライオンってあの曲の人だよね」と誰もが知っている曲を死ぬまでにつくれたらいいなと思っています。

マーライオンのワンマンショー2022!!! (弾き語り!?ラップ!?Podcast!?バンド編成あり!!)

日時

2022年11月20日(日)
open / start 18:30

場所

下北沢LIVE HAUS
〒155-0031

東京都世田谷区北沢2丁目14−2 JOW3ビル地下1階

料金

¥3,500

出演

■LIVE出演
マーライオン

 

■演奏メンバー
石川浩輝(Dr)
厚海義朗(Ba / GUIRO)
ヒロヒサカトー(Gt / 井乃頭蓄音団)
荒谷響(Tp)

 

■DJ出演
muku+poQ

 

■イラストデザイン
ささきえり

チケット

e+でチケット販売中
https://eplus.jp/sf/detail/3737150001

にやにやしようよ、土曜に。

日時

2022年12月24日(土)
open 18:30 / start 19:30

場所

阿佐ヶ谷TABASA
〒166-0001

東京都杉並区阿佐谷北2丁目13−18

料金

¥3,000(ドリンク代別)

出演

マーライオン
松本素生(GOING UNDER GROUND)

チケット

阿佐ヶ谷TABASAホームページから予約
https://www.asagayatabasa.com/

 

※限定25名
※20名まで座席あり。5名立見になる可能性がございます。

マーライオン

 

ひなまつり生まれ横浜育ちのシンガーソングライター。 〈NIYANIYA RECORDS〉主宰。 2009年から都内を中心に、ライブ演奏、音楽制作、文筆業、俳優業、ポッドキャストなど、ジャンルの垣根を越えながら活動中。 これまでに、曽我部恵一が主宰する〈ROSE RECORDS〉などから、計8枚のアルバム作品を発表している。最新アルバムは『北北西に飛んでいった』(2020年)最新シングルは“おばけトンネル”(2022年)。 現在はPodcast 番組『マーライオンのにやにやRadio』が、毎週月曜夜に更新中。これまでに、小山ゆうじろう、松本素生(GOING UNDER GROUND)、三浦康嗣(□□□)などこれまでに70名以上のゲストを迎え、300回以上更新している。

 

Webサイト:https://maaraion.niyaniyarecords.com/
Twitter:https://twitter.com/maaraion_info
Instagram:https://www.instagram.com/maaraion_niya/

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「東京のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」京都、大阪の音楽シーンを追っ…

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REVIEW
「キテレツで王様になる」SuperBack『Pwave』のキュートなダンディズムに震撼せよ

2017年に結成、京都に現れた異形の二人組ニューウェーブ・ダンスバンドSuperBack。1st ア…