INTERVIEW

こぼれ落ちてゆくものに眼差しを向けるーリクオがこの世界で想像力を維持していくための『リアル』

コロナ禍以降に生まれ、ライブで磨き上げられた楽曲に込められた、音楽への愛、社会への違和感、一人の人間としての態度とは。シンガーソングライター、リクオが2024年6月5日(水)に新作アルバム『リアル』をリリース。自身のバンド、HOBO HOUSE BANDとレコーディングを行なった本作について、本人と1時間半に渡り言葉を交わした。

MUSIC 2024.06.14 Written By 峯 大貴

アルバムの冒頭、「空を切り裂いて 君がやってきて」と始まる“リアル”から一気に引き込まれる。言わずもがなRCサクセションの“ヒッピーに捧ぐ”の3番の歌詞だ。近年のライブでキラーチューンとなっている“オマージュ – ブルーハーツが聴こえる”(2019年)に続く、リスペクトに溢れた引用にニヤリとしてしまう。このあと原曲では「ぼくらを救ってくれると言った」と続くのだが、この曲では相対して「しっかりしろよと僕に言う」と自らを律する言葉を投げかける。一気に最近の日々の過ごし方や考え方を見透かされた心地になってハッとする。この音楽のロマンに魅了されながらも、社会に対する冷静な目線を送り続けるスタンスが、リクオの音楽表現の醍醐味と言っても過言ではない。

 

京都を拠点としながら、年中全国をライブで旅してまわる“ローリングピアノマン”リクオの新作アルバム『リアル』。HOBO HOUSE BANDとの演奏を主体とした作品は『Gradation World』(2019年)以来となる。中村佳穂との共作曲“流れ星”が収録されていたり、自身が60歳を迎えるアニバーサリー作だったり、派手なトピックスはあれど、コロナ禍以降に感じた違和感や、他者を慮る感情を織り混ぜた、丁寧さ、実直さに胸を打たれる作品だ。

 

リクオに取材をするのは今回で3回目となるが、音楽の話をしている内に、自然と社会の話になり、ルーツや下の世代へと話が及ぶ。彼は常に他者とどう繋がり、自分が後世に何を残していけるか考えている人なのだ。


Apple Musicはこちら

これが遺書になってもいい。HOBO HOUSE BAND・笹倉慎介と共に作った、こだわり抜かれた12曲

──

前作『リクオ&ピアノ2』(2021年)はカバーも含むピアノ弾き語りアルバムだったので、完全なオリジナルアルバムとしては『Gradation World』(2019年)以来、約5年ぶりとなります。いつ頃から制作を始めましたか?

リクオ

2023年4月からですね。今回は笹倉慎介くんをエンジニアに迎えて、彼のスタジオ〈土の上を歩く〉でレコーディングをしたんですが、毎月3日くらいのペースで東京に通いながらコツコツと進めていきました。HOBO HOUSE BANDとライブで育んできた曲を、慎ちゃんのサポートを得て音源作品にするというのが本作の大きな軸です。

──

笹倉さんは今回レコーディングからマスタリングまで一手に担当されていますが、彼にお願いした決め手はなんでしたか?

リクオ

もう慎ちゃんとは2000年代後半からの付き合いですし、『HOBO HOUSE』(2014年)では共同プロデューサーに入ってもらって、当時は入間市にあった彼のスタジオ〈guzuri〉で録音しました。何でも言い合える信頼関係が構築されていたんです。今回のアルバムはとにかく納得いくまでやるつもりで一年以上かかってもいいと思っていた。出来によっては全部ボツになってもいいという覚悟です。エンジニアの候補は何人かいたけど、その中でとことん一緒に付き合ってくれる人という点で考えると慎ちゃんしかいなかった。また彼はエンジニアでありながら、素晴らしいミュージシャンでもあるので、どちらの立場も理解しながら作業してくれるのが頼もしかったですね。いい再会でした。

Photo:渡部翼
──

今回はなぜそこまでしっかり時間をかけようとされたのでしょう?

リクオ

この年になってもう納得いかないものは出せない。大げさな言い方やけど、この作品が遺書になるつもりで向き合いたいと思ったんです。できればあと30年くらい遺書を残し続けていきたいですけどね(笑)。これだけいろんな人に関わってもらって、レコーディングすることは早々できることではないし、一つひとつの作品を丁寧に作りたいという気持ちは年々増してきています。

──

すでにライブで披露されている曲もたくさんありますが、制作過程で最も時間がかかったのはどの部分なのでしょうか?

リクオ

ミックスですね。仰る通りアレンジ自体はライブで構築してきた曲たちなので、あまり悩むことはなかったけど、レコーディングしたそれぞれの楽器の音のバランスを調整していく作業に時間を要しました。どこを落としどころとするか見つける過程に時間がかかって、慎ちゃんと二人で研究を重ねましたね。締め切りや時間の制約があったらこういうやり方はできませんでした。

──

試行錯誤の結果、どのような落としどころになりましたか?

リクオ

HOBO HOUSE BANDとして普段ライブで演奏している時の生感やダイナミズムをしっかりパックさせるという点に尽きますね。そのためにどう音を引き算していくかを考えて、いくつかの作品を参考にもしました。例えば去年のThe Rolling Stonesの『Hockney Diamonds』をPro Toolsに取り込んで、波形を見ながらどういうイコライジングや音像でミックス、マスタリングされているのか研究したり。

──

『Hockney Diamonds』が目指す音像の理想だったのでしょうか?

リクオ

あの音を再現したかったというわけではなく、バランスをとるポイントの捉え方を参考にしました。あれだけのキャリアがあるバンドが、まだ30代のAndrew Wattをプロデューサーに迎えて、ちゃんと今の時代を意識した音作りになっている。そんな最前線の音像を勉強してから、ミックス作業に着手しました。

リクオ with HOBO HOUSE BAND(リクオ(Vo / P)、寺岡信芳(Ba)、真城めぐみ(Cho)、小宮山純平(Dr)、高木克(Gt)、宮下広輔(ペダルスティール))Photo:コヤママサシ
──

HOBO HOUSE BANDって、リクオさんのピアノが軸としてありながら、宮下広輔さんのペダルスチールに、高木克(ソウル・フラワー・ユニオン)のギターもいる。パワフルな上ものが3つあるので、そのバランスの難しさはお察しします。

リクオ

特に克っちゃんが2018年から加入して、初めてのバンドでのスタジオレコーディングだったので、改めてバンドの音としっかり向き合う機会になりました。ライブを重ねた中で今がちょうど洗練と粗野がいいバランスになっていると思う。

──

この編成って意外と少ないですよね。

リクオ

そうですね。広輔と克っちゃんがリードをとる役割を柔軟に交代していく感じになっています。特に広輔のペダルスティールはストリングスや管楽器の役割をすることもあるし、HOBO HOUSE BANDのオルタナティブな部分を担っている。Bruce SpringsteenのThe E Street Band がすごく好きなんだけど、サックスのClarence Clemons(クラレンス・クレモンズ)みたいな存在ですね。彼自身、すごく柔軟な発想を持ったプレイヤーだから頼もしいです。

中村佳穂によって引き出されたリクオの新境地“流れ星”

──

ラストの“こぼれ落ちてゆくもの”だけはリクオさんのピアノと、橋本歩さんのチェロの二重奏ですが、大半がHOBO HOUSE BANDとの録音です。収録曲の中で目を引くのはやはり中村佳穂さんとの共作である“流れ星”なんですが、どんな経緯でこのコラボレーションが実現したのでしょうか?

リクオ

実は曲自体、2016年に作ったもので今回の収録曲では一番古い。この年、大阪の〈martha〉で企画したライブイベント『HOBO CONNECTION』に佳穂ちゃんが出てもらうことになって、せっかくだから一緒に曲を作りませんかと提案をさせてもらいました。当時自分はまだ湘南に住んでいたから、佳穂ちゃんには京都の実家に来てもらって。俺が昔から使っていたアップライトピアノがあるから、デジタルピアノと並べて二人で作業して仕上げたんです。この時に披露して以降、やる機会がなかったんだけど、2020年に〈磔磔〉でやったライブに、シークレットで出てもらって久しぶりにこの曲をやりました。初めてHOBO HOUSE BANDと一緒に演奏したんですけど、とても良くて。今回ようやく正式に収録することができました。


Apple Musicはこちら

──

佳穂さんのフリーキーなコーラスに引っ張られるように、リクオさんのピアノとボーカルも跳ね回っていて、新境地が開かれている感覚がありました。

リクオ

そうですね。佳穂ちゃんは自分の想像の枠を超えてくれるんです。ポップスのフォーマットに捉われない曲構成も彼女の特徴で、唯一無二の存在です。他の曲には統一されたトーンがあるけど、枠をはみ出すような自由さがあるこの曲は、アルバムの中でもいいフックになってくれました。

Photo:浜村晴奈
──

その統一されたトーンというのは、ソングライティングの部分において何かテーマみたいなものを意識されたのでしょうか?

リクオ

テーマやコンセプトを持たせようとはしていなかったけど、今の時代に向き合いながら書いた曲ばかりなので、近年の自分の思考が反映されているという意味での統一性はあるとは思います。でも堅苦しいものではなくて、“酔いどれ賛歌”みたいな砕けた曲も入っている。多様性……というとカッコよすぎるので、意図していない部分もたくさんある雑多な作品とも言えます。

保証されるべき権利が脅かされることに慣れちゃいけない

──

歌詞を追っていると「愛しい日々を共に過ごした どんな時も忘れないで」(“ハグ&キス”)、「失った夜を なくした自由を 取り戻すのさ」(“ミュージック・アワー”)、そして“こぼれ落ちてゆくもの”など、過ぎ去っていくことや忘れ去られるものに眼差しを向け、抗うような描写が随所に見られます。そこに着目されたのはどんな想いがありますか?

リクオ

コロナ禍によって立ち止まって振り返る時間ができたのはすごく大事でした。前作『Gradation World』を作った時の衝動的な部分も残ってはいるけど、今回はちょっと俯瞰した目線が入っているのが大きく違うところですね。またSNS社会による条件反射的なリアクションがあまりに多いから、一呼吸おいて様々な視点を自分の中に保ち続けるよう心がけていた姿勢が作品にも反映されていると思います。

Photo:浜村晴奈
──

コロナによる行動制限がなくなって1〜2年ほど経ちましたが、“僕らのライブハウス”や“君を想うとき”を聴いていると、当時の記憶を思い出してハッとしたんです。忘れてはいけない感覚に気づかされました。

リクオ

確かにある程度は以前のように生活できるようになった今、逆にコロナの時期がなきもののようになっていくことは強く危惧しています。コロナによって残されたものや、浮き彫りになった問題があるはずなのに、十分な検証がされないまま時代が進んで行く状況は違和感がありますね。そういった状況も作品に反映されていると思います。

──

その違和感とはあらゆる領域にまたがっているとは思いますが、具体的にどんなことを危惧していますか?

リクオ

自分にとっても、全国各地を移動しながらお客さんと集まって騒ぐという、今までずっとやって来たことをコロナ禍によって一度全否定された。もちろんあの当時は仕方ないことだったけど、本来保証されるべき権利に制限をかけたんです。数年にわたって続いたあの状況には慣れちゃいけない。当たり前じゃないという感覚を持ち続けないと、民主主義のありようが崩れてしまう。つまり認められるべき権利が認められなくなることが増えていってしまうのではないかという危うさでしょうか。

Photo:浜村晴奈
──

あの時の緊急事態宣言のような事態は二度と繰り返して欲しくない。でも多くの課題がなし崩しになっていることへの違和感ですね。

リクオ

この危うさは東日本大震災から、繰り返されている気がします。いや、阪神淡路大震災や、終戦からずっとそうかもしれない。日本だけじゃなくて世界的にも自由が制限され、社会が分断され、争いが起きている。忌野清志郎さんも「地震のあとには戦争がやってくる」という言葉を残しているけど、災害の後に訪れる全体主義的な空気や民主主義のあり方の揺らぎには、常に危機感を持った方がいいと思うんです。

──

清志郎さんの話が出ましたが、“リアル”という曲は「空を切り裂いて 君がやってきて」とRCサクセションの“ヒッピーに捧ぐ”の引用から始まります。しかしその後は「しっかりしろよと僕に言う」と自分への警鐘が歌われる。

リクオ

不安の中で何かにすがろうとしたり、単純な物語を思わず受け入れてしまいたくなる今の不穏な状況です。でも自分が人間らしくまともでいられる想像力を維持し続けたいんです。それは簡単なことではないから、自分にも言い聞かせる歌ですね。

──

この“リアル”からアルバムが始まり、かつタイトルにもなっている。リクオさんの今の時代や社会に対する考えがしっかり感じ取れる作品になっていると感じました。

リクオ

今回は自分なりのロック・アルバムを作れた気がしていて。John Lennon、Nina Simone、Bob Dylan、Neil Young、Bruce Springsteen……挙げだしたらキリがないけど、自分が好きだったロック・ミュージックの多くは、社会やコミュニティー、自分の置かれている状況に対する違和感を表現している。今回はそこにちゃんと取り組めたと思います。

60歳を迎えるリクオは、これからも先人からバトンを受け取り、下の世代に渡していく

Photo:渡部翼
──

リクオさんは今年60歳を迎えます。『Gradation World』の時のインタビューでは50代の自分に対して「初期衝動に戻ってきている」、「第三の思春期を迎えている」という表現をされていましたが、5年ほど経ってその感覚は変わりましたか?

リクオ

時間の有限性をさらに感じるようになりますね。行き当たりばったりでやってきたけれど、残された時間を考えてある程度計画を立てるようになってきた(笑)。でもネガティブな話ではなく、これは新たなモチベーションと捉えています。有限の中で、無限の可能性を探っていきますよ。

──

なるほど。では本作以降もしっかり計画はあるのでしょうか?

リクオ

まだまだ作りたいものはあります。まずは自分が聴いてきたブルースやブギウギのピアノをフィーチャーした作品。何年も前から構想していて、最近は吾妻光良さん、有山じゅんじさん、近藤房之助さん、木村充揮さんなど、意識的に先輩ブルースマンとの共演を増やしているんです。自分のルーツを鍛え直す作業です(笑)。去年ANTENNAでもインタビューしていた先人のピアノマン・チャールズ清水さんとも今年ご一緒します。

──

そのいわゆる「残された時間」を通して、リクオさんはどんなことを実現したいと考えていますか?

リクオ

多面性を含んだ自分の全体性を描きたいのかもしれませんね。だからこれまでライブや歌で表現してきたことで、まだ作品にできていないものを残したい。ライブの基本スタイルであるピアノ弾き語りのライブアルバムも2枚組で作りたいし、2022年に出した書籍『流さない言葉』の第二弾も計画しています。これまでいろんな人と曲を作って来たから、共作曲を集めた作品も作りたいし、ドキュメンタリー映像も残したいと思っている。少ないお客さんの前でやっていることも含めて、自分のやってきたツアー暮らしがどんな様子なのか、カッコつけずに次の世代に伝えたい。10年後に今のペースでツアーができているかはわからないし、そう考えると残された時間は少ないんですよね。

リクオ、THE HillAndon(Photo:浜村晴奈)
──

私もできるだけリクオさんの足跡を残せるよう、これからの活動も追っていきたいと思います。最後に共作曲の話がでましたが、今年の『春一番』ではTHE HillAndonのステージで共作曲“On the Road Again”を披露したシーンが印象に残っています。

リクオ

お客さんもしっかり受けたね(笑)。あの曲はTHE HillAndonボーカルのコージロ一(三木康次郎)から共作の提案を受けて、去年の2023年9月に完成させました。後半の『春一番』に出ていた亡くなった人たちの名前をコージローと言い合うパートはあの日特別にアレンジしたもので、最後に「カムバック!福岡風太!」で締めくくるのもうまくいった。THE HillAndonも京都を中心に世代を超えて橋渡しをしていく役割を担いつつあるし、あの曲ではそういった姿勢も打ち出せたと思います。すでにレコーディングを終えているので、いずれリリースする予定ですよ。

──

自分のルーツに立ち返りながらも、しっかり下の世代とも交流を重ねてバトンを繋いでいくところにリクオさんの生き様を感じました。

リクオ

ちょうど昨日もthe TigerのLinちゃんと泰河と一緒に曲作りをしていたんですよ。彼らや暴動クラブ、あと名古屋にもsniffっていういいジャムバンドがいて。そういう若い人たちが結託して、ネオ・ルーツロックみたいなシーンでもでっち上げて、どんどん世に出て行ってほしい。俺としても生き血をいっぱい吸わせてもらっているので、若いバンドから声をかけてもらえるのは光栄だし、うれしいですよ。

Photo:浜村晴奈

リアル

 

アーティスト:リクオ
仕様:CD / デジタル
発売:2024年6月5日(水)
価格:¥3,300(税込)
購入:https://rikuoshop.thebase.in/items/85395349

 

収録曲

1.リアル
2.Wadachi
3.ハグ & キス
4.友達でなくても
5.君と僕とセカイの間
6.酔いどれ賛歌
7.流れ星
8.アンサンブル
9.ミュージック・アワー
10.僕らのライブハウス
11.君を想うとき
12.こぼれ落ちてゆくもの

WRITER

RECENT POST

REVIEW
今度のコンセプトは教祖!?音楽だけに収まりきらないロックンロール・クリエイティビティーゆうやけしはす…
REVIEW
これはただの弾き語りフォーク・アルバム第一集ではないー井上園子『ほころび』
REVIEW
出会い別れ、痛み哀しみ喜びを意地でもポップスに昇華する、美しくも生々しい4作目-路地『わかりあえない…
REVIEW
東京であぐねる一人の社会人による暮向の記録-砂の壁『都市漂流のために』
INTERVIEW
あがた森魚による音楽集会『タルホピクニック』とは何だったのか?
REPORT
『春一番 2024』後編 ー 福岡風太が命を燃やしている
REPORT
『春一番 2024』中編 ー 継承しながらそれぞれの道を行く、二代目たちの群像
REPORT
『春一番 2024』前編 ー 福岡風太が生きてるうちは、この野外コンサートをやり通す
INTERVIEW
新たな名曲がベランダを繋ぎとめた。 新作『Spirit』に至る6年間の紆余曲折を辿る
COLUMN
【2024年4月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
台湾インディーバンド3組に聞く、オリジナリティの育み方『浮現祭 Emerge Fest 2024』レ…
REPORT
観音廟の真向かいで最先端のジャズを。音楽と台中の生活が肩を寄せ合う『浮現祭 Emerge Fest …
INTERVIEW
孤独な青年の思春期が終わった、 LAIKA DAY DREAMなりのグランジ作品『Shun Ka S…
REVIEW
この先鋭的なバンドサウンドは、2020年代の京都音楽シーンを代表する-YUNOWA『Phantom』
INTERVIEW
Ribet townsは12人組プロジェクトチーム!? 現代社会を楽しく生き抜く処世術を歌う、新作に…
REVIEW
松井文『窓から』-歌い手としての自分を見つめ直した、3枚目の1stアルバム
REVIEW
畠山拓郎“September”-KANの遺伝子も感じるニューポップスターによるソウルバラード
REPORT
発令!アジアに向けた日本からの開国宣言-BiKN shibuya 2023 クロスレポートNo.1
INTERVIEW
「日本とアジアを混ぜっ返すんだ!」アジアン・ショーケース『BiKN shibuya』に至る衝動
REVIEW
劇伴音楽を経て、本格的にバンドとなったロマンたっぷりのロックサウンド-KiQ『空想』
INTERVIEW
「おせっかい」な京都のスタジオ、マザーシップ。エンジニア野村智仁が語る、人付きあいと音作り
REVIEW
Tocago『Wonder』- 沖ちづるの音楽にかける熱意に再び火が灯るまで
INTERVIEW
歌うたいは人たらし。小野雄大が仲間と共に自分の歌を見つけるまでの道程
COLUMN
〈Penguinmarket Records〉作品ガイド
INTERVIEW
「Music has no borders」を掲げ、京都から世界へ-Penguinmarket Re…
REVIEW
多様な可能性のごった煮状態という意味での“GUMBO”- 砂の壁『GUMBO』
INTERVIEW
ソー・バッド・レビューから続く道。 シンガーソングライター&ピアニスト / 翻訳家 チャールズ清水…
REPORT
『春一番 2023』後編 ー 平和を夢見る福岡風太が仕掛けた、音楽による革命の実験場
REPORT
『春一番 2023』前編 ー 「祝」でも「終」でもない、大阪名物野外コンサートのゆくえ
INTERVIEW
「大阪を代表するバンドになりたい」ショーウエムラ(アフターアワーズ)が語る、地元に育てられたバンドマ…
REVIEW
生活の設計『季節のつかまえ方』 ー 「自分の音楽ってこれかも!」と辿り着いた喫茶ロック作品
REVIEW
屋敷『仮眠』 – のんびりとした虚無感、幻想的だが後味の悪さもある、積層的なフォーク作品
REVIEW
FALL ASLEEP#3 全曲レビュー
REVIEW
幽体コミュニケーションズ『巡礼する季語』 – 言葉とサウンドをコラージュ的に組み合わせ、季節を描く京…
INTERVIEW
スーパーノアが語る、『ぬくもりはたしかに』に込めたリズムと歌の最適解
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2022-世田谷ほっつき歩き編
REVIEW
Eri Nagami『ど​ち​ら​か​と​い​う​と​そ​う​思​う(Moderately Agre…
REVIEW
岡林風穂『刺激的な昼下がり』 – 岐阜拠点のシンガーによる、こそばゆい刺激に惹きつけられる作品
REPORT
ボロフェスタ2022 Day4(11/6)- クリープハイプ、リベンジ。過去2年を取り戻す気概の最終…
INTERVIEW
マーライオン、変わる!-もっとみんなに喜ばれる音楽をつくるための模索と研鑽
INTERVIEW
生活は変われど、再び日々を鳴らし始めた路地の『KOURO』
REVIEW
ヨットヘヴン『健康快樂』 – 今を楽しく生きようとする生活者の歌
REVIEW
ガリザベン『ほっぺのかんじ』 – シャイとユーモア、関西に息づくブルースが香り立つうた
COLUMN
たけとんぼ 平松稜大・きむらさとしに影響を与えたアルバム5選
INTERVIEW
伝道と更新を目指すアコースティック・サウンド – たけとんぼインタビュー
REVIEW
kiss the gambler “ベルリンの森” – 自分の心の居場所はどこにある?
REVIEW
KiQ『FuU』ー多彩な仲間と共に漂着した、退屈な日々を彩るフォーク・ロック
INTERVIEW
音楽のアーキビスト、金野篤が体現する「売りたいモノは自分で作る」という生き方
REVIEW
kiss the gambler “台風のあとで” – 折り合いのつかない喪失感を歌う素直さに胸が打…
INTERVIEW
大石晴子が探る、これからの生きていく道とは ー『脈光』インタビュー&全曲解説
REVIEW
伏見◎Project “Dawn-town” – 京都伏見を冠するニュー・コンボによるムーディーな楽…
REVIEW
みらん『Ducky』 – 22歳の今しか表現できないことを歌っている、理想的なデビュー作
REVIEW
徳永憲『今バリアしてたもん』何重にもねじれたユーモアが満載、歌とアコギが主体の12作目
REVIEW
国でも建てるつもりなのか – グッナイ小形
REVIEW
NEKOSOGI – NEKOSOGI
REVIEW
たまき – 門脇沢庵
REVIEW
夢の日々 – ミチノヒ
COLUMN
お歳暮企画 | ANTENNAとつくる2021年の5曲 Part.2
COLUMN
お歳暮企画 | ANTENNAとつくる2021年の5曲 Part.1
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2021-武蔵野散歩編
REVIEW
FALL ASLEEP#2 全曲レビュー
INTERVIEW
ぶっちゃけ上京ってどう?-ベランダ×ギリシャラブ×Crispy Camera Club 京都発・東京…
INTERVIEW
いちやなぎとひらまつ-平成6年生まれ、ウマが合う歌い手の2人
COLUMN
「シーン」から「モード」に移ろいゆく – 京都音楽私的大全
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2021 Day3 – 2021.10.31
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2021 Day2 – 2021.10.30
COLUMN
“ニュー・ニート”ゆうやけしはすが目論む、ローカルから興すロック・ルネッサンス
INTERVIEW
グローバルな視野を持って、ローカルから発信するーリクオが『リクオ&ピアノ2』で打ち出す連帯の姿勢
REVIEW
ズカイ – たくさん願い溢れて
INTERVIEW
みらんと話した日ー兵庫在住シンガー・ソングライターによる互いの気持ちを尊重する歌を探る
INTERVIEW
つくるひとが二人、はみ出す創作を語る-井戸健人×畠山健嗣 対談
REVIEW
秘密のミーニーズ – down in the valley
REVIEW
ラッキーオールドサン – うすらい
COLUMN
ご当地ソングからはみ出る方言詞|テーマで読み解く現代の歌詞
REVIEW
ベルマインツ – MOUNTAIN
INTERVIEW
もどかしくもシンプルを求めトガっていく。シャンモニカが語る『トゲトゲぽっぷ』
INTERVIEW
シンガーソングライターという自覚の芽生え – ぎがもえかインタビュー
REVIEW
たけとんぼ – 春はまだか / 旅の前
REVIEW
いちやなぎ – album
REVIEW
ショーウエムラ – 大阪の犬
INTERVIEW
2020年をポジティブに転化するために - 中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)が語る新作『ハビタブ…
REVIEW
かさねぎリストバンド – 踊れる
COLUMN
従来のイメージを跳ね返す、日本のフォークの変革 - 『#JAPANESE NEWEST FOLK』前…
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2020
COLUMN
編集部員が選ぶ2020年ベスト記事
COLUMN
〈NEWFOLK〉作品ガイド
INTERVIEW
音楽のすそ野を広げる、影の歌の送り手 - 〈NEWFOLK〉主宰 須藤朋寿インタビュー
INTERVIEW
自分の言葉を持つ人の歌が、心に入ってくる - 浮(BUOY) インタビュー
REVIEW
クララズ – 台風18号
INTERVIEW
“2023”で次の扉を開いた3人のハイライト – ベルマインツ インタビュー
REVIEW
岡林信康 – 岡林信康アルバム第二集 見るまえに跳べ
REVIEW
田中ヤコブ – おさきにどうぞ
REVIEW
上田正樹と有山淳司 – ぼちぼちいこか
REVIEW
ザ・ディランⅡ – きのうの思い出に別れをつげるんだもの
REVIEW
Bagus! – 恋はうたかた
REVIEW
ベルマインツ – ハイライトシーン
REVIEW
ヤユヨ – ヤユヨ
INTERVIEW
清水煩悩との雑談(後編)– 天川村から新たな船出『IN,I’M PRAY SUN』
REVIEW
小野雄大 – 素粒子たち
INTERVIEW
覚悟が決まった第二章 – Easycome『レイドバック』インタビュー
INTERVIEW
生きている日が歌になる – ダイバーキリン『その美しさに涙が出る』インタビュー
REVIEW
のろしレコード – のろし
REVIEW
松井文 – ひっこし
REVIEW
gnkosaiBAND – 吸いきれない
REVIEW
イハラカンタロウ – C
REVIEW
折坂悠太 – トーチ
REVIEW
西洋彦 – fragments
REVIEW
クララズ – アメリカン
REVIEW
阿佐ヶ谷ロマンティクス – 独り言
REVIEW
平賀さち枝とホームカミングス – かがやき / New Song
REVIEW
TATEANAS-縄文人に相談だ/君と土偶と海岸で
REVIEW
ズカイ – 毎日が長すぎて
INTERVIEW
30代になった酩酊シンガーてらがRibet townsと鳴らす家族の歌
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2019-『ナイトサークル』リリースインタビュー
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2018
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2019 3日目
INTERVIEW
キタが語る、オルタナティヴ・バンドthanの正史ー2ndアルバム『LINES』リリース・インタビュー
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2019 2日目
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2019 1日目
INTERVIEW
はちゃめちゃなエンタテインメントがやりたいーチャンポンタウン“Giant step”リリース・インタ…
INTERVIEW
3人で歌の本質を確かめる場所―のろしレコード(松井文、夜久一、折坂悠太)『OOPTH』リリース・イン…
INTERVIEW
清水煩悩との雑談(前編)-新MV“まほう”・“リリィ”を公開&クラウドファンディング始動
REVIEW
アフターアワーズ – ヘラヘラep / ガタガタep
REVIEW
河内宙夢&イマジナリーフレンズ – 河内宙夢&イマジナリーフレンズ
INTERVIEW
休日に音楽を続ける人たちのドキュメント-松ノ葉楽団3rdアルバム『Holiday』リリースインタビュ…
INTERVIEW
日常に散らばった、ささやかな幸せを愛でるー大石晴子 1st EP『賛美』インタビュー
REVIEW
THE HillAndon – 意図はない
REPORT
リクオ『Gradation World』スペシャル・ライヴat 代々木・Zher the ZOO レ…
REVIEW
Ribet towns – メリーゴーランド / CRUSH / みまちがい
REPORT
峯大貴が見た祝春一番2019
INTERVIEW
今また初期衝動に戻ってきた – リクオ『Gradation World』リリースインタビュー–
REVIEW
HoSoVoSo – 春を待つ2人
REPORT
峯大貴が見た第2回うたのゆくえ
INTERVIEW
ここから踏み出す、ギリシャラブの“イントロダクション” – 2nd Album『悪夢へようこそ!』リ…
INTERVIEW
その時見たもの、感じたことを記録していく – ダイバーキリン『忘れてしまうようなこと』リリースインタ…
REVIEW
チャンポンタウン – ごきげんよう
REVIEW
宵待 – NAGAME
INTERVIEW
cafe,bar & music アトリ
REVIEW
てら – 歌葬
REPORT
【峯大貴の見たボロフェスタ2018 / Day3】ULTRA CUB / Gateballers /…
REPORT
【峯大貴の見たボロフェスタ2018 / Day2】Homecomings / Moccobond /…
REPORT
【峯大貴の見たボロフェスタ2018 / Day1】ベランダ / Crispy Camera Club…
INTERVIEW
KONCOS:古川太一 × ボロフェスタ主催 / Livehouse nano店長:土龍対談 - 音…
REVIEW
ローホー – ASIA MEDIA
REVIEW
影野若葉 – 涙の謝肉祭
REVIEW
Pale Fruit – 世田谷エトセトラ
REVIEW
原田知世 – music & me
REVIEW
Traveller – Chris Stapleton

LATEST POSTS

REPORT
これまでの軌跡をつなぎ、次なる序曲へ – 『京都音楽博覧会2024』Day2ライブレポート

晴天の霹靂とはこのことだろう。オープニングのアナウンスで『京都音博』の司会を務めるFM COCOLO…

REPORT
壁も境目もない音楽の旅へ‐『京都音楽博覧会2024』Day1ライブレポート

10月12日(土)13日(日)、晴れわたる青空が広がる〈梅小路公園〉にて、昨年に引き続き2日間にわた…

REPORT
自由のために、自由に踊れ!日常を生きるために生まれた祭り – 京都学生狂奏祭2024

寮生の想いから生まれたイベント『京都学生狂奏祭』 …

COLUMN
【2024年10月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「大阪のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シーンを追…

COLUMN
【2024年10月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シー…