COLUMN

お歳暮企画 | ANTENNAとつくる2021年の5曲 Part.2

今年もANTENNAをご覧いただきありがとうございました。1月のサイトリニューアル、5月の新サイト・PORTLAローンチ、年間通じて3つの特集企画の公開、そして10月にインディペンデント・カルチャー雑誌『OUT OF SIGHT!!!』の創刊など、例年になく慌ただしい一年となりました。またそれらの取り組みを通じて、たくさんの人に協力いただきました。

 

そこで昨年はサイトリニューアルのため出来なかった『お歳暮企画』を2年ぶりに復活し、“ANTENNAとつくる2021年の5曲”をテーマとした振り返り企画で締めくくりたいと思います。2021年に取材を行った音楽記事で関わっていただいた方に、今年を彩った5曲を選んでいただきました。参加いただいたのはミュージシャン、ライブハウス店長・ブッカー、エンジニア、ANTENNA編集部も含め総勢48名。協力いただいた記事のリンクも掲載していますので、そちらも改めてご覧ください(『OUT OF SIGHT!!!』限定記事は是非誌面でお楽しみください!)。

 

Part.2では50音順の「た~わ行」のリストを紹介します。あなたの2021年はどんな年でしたか?そして、2022年はどんな年になっていくでしょうか。来年もANTENNAをどうぞよろしくお願いします。

MUSIC 2021.12.29 Written By 峯 大貴

髙島颯心(ベランダ)

京都で結成されたロックバンドのGt / Vo。簡潔でありながら情景がありありと浮かぶ粋な言葉選びと、どこかフォーキーで親しみやすい秀逸なメロディラインは、音楽マニアを唸らせ、ライトな音楽ファンをも一聴して惹きつける魅力を持っている。

 

Webサイト:https://verandah-band.jp/

Twitter:https://twitter.com/verandah_

“近づく” 家主
“夏休み” 髙島颯心
“people don’t change” mazie
“UTOPIA” 佐藤優介
“サイクルズ” Kaede

今年は音楽を全然聴かない一年だったけれど、そういうなかでも自分のお気に入りになるような曲はいくつかありました。良い音楽を作ってくれてありがとうございます。

 

“近づく” 家主
かなり笑えるし、かなり泣ける。チェンソーマン読んだ後みたいな気持ち。

 

“夏休み” 髙島颯心
自分の曲を2位に入れちゃってるのは、再生回数がダントツだったからです。メンタルやシチュエーションの如何を問わず聴ける良い曲だからよく聴いてる。

 

“people don’t change” mazie
曲の時間が3分弱あるのを見て聴く前から嬉しかった(彼女の曲は短いのが多い)。mazieって、ビートルズのソングライター諸氏くらいメロディーセンスあると思います。可憐なのに芯のある声も大好き。早くAppleのCMで流れろよ。

 

“UTOPIA” 佐藤優介
音の宝石箱や〜!という感じです。かっけー。

 

“サイクルズ” Kaede
田中ヤコブが提供した楽曲。彼の作る曲とギターが私は日本一好きなので入れざるを得ない。

 

ぶっちゃけ上京ってどう?-ベランダ×ギリシャラブ×Crispy Camera Club 京都発・東京在住バンド座談会

地球から2ミリ浮いてる人たち

2020年結成。
ルーツにある京都の山奥の豊かさが感じられる心地よいサウンドと
どっしりと強く構える山のような詞曲が魅力のオルタナポップバンド。

 

Twitter:https://twitter.com/from2earth
Instagram:https://www.instagram.com/from2earth/

“はじまりの日には” 地球から2ミリ浮いてる人たち
“栄えた街の” カネコアヤノ
“母の日” ラッキーオールドサン
“おまえも” 安部勇磨
“I’ve Got A Feeling – 2021 Mix” The Beatles

2021年は地球から2ミリ浮いてる人たちにとって、変化と希望とはじまりの1年でした。4人が新しい1歩を踏み出した1st mini album『うつろひ』。この1枚が私たちの2021年の全てを物語っています。その意味を込めて私たちのアルバムから“はじまりの日には”を選曲しました。このアルバムを作るにあたって、1番はじめに作った曲です。

 

ラッキーオールドサン、カネコアヤノ、安部勇磨らの楽曲は特に詩が魅力的です。心地いいメロディーの上にのる唯一無二の詩は、聴く人の心を強く打つものがあります。今年はThe Beatles(ザ・ビートルズ)の50周年シリーズ最後の”Let It Be”の2021 mixもリリースされました。大好きなアルバムが全く新しいミックスで聴くことができて改めて衝撃を受けました。

 

地球から2ミリ浮いてる人たちが語る、点を見つめ直してできた私たちの形

堤大樹

26歳で自我が芽生え、なんだかんだで8歳になった。「関西にこんなメディアがあればいいのに」でANTENNAをスタート。2021年からはPORTLA/OUT OF SIGHT!!!の編集長を務める。最近ようやく自分が興味を持てる幅を自覚した。自身のバンドAmia CalvaではGt/Voを担当。

“One last kiss” 宇多田ヒカル

“Hold U” Indigo De Souza

“Real Life” Lost Girls

“Little Things” Big Thief
“Life Goes On (あんじょうやっとります)feat. OMSB” PUNPEE

“One last kiss” 宇多田ヒカル

この楽曲の名前を多くの人が挙げていることからも、インパクトの大きさがよくわかる。昨年の同企画の中でも見られなかった現象では?(笑)。僕自身も今年最も聴いた曲のひとつ。その時の温度で書いたコラムがあるので、これに関しては以下を読んでもらうのがおそらく早い。

未来は僕らの手の中(か?)|テーマで読み解く現代の歌詞

 

“Real Life” Lost Girls

ジェニー・ヴァルとホーヴァル・ヴォルデのプロジェクト。ポエトリー・リーディングで始まるアルバムは、楽曲が進むごとに次第に歌を取り戻していき、最後の曲がこれ。電子的でミニマルなリズムに、感情が溢れ出たようなギターフレーズと中心にある歌。身体性と、非身体性のバランスが最高。

 

“Little Things” Big Thief

毎アルバム素晴らしくてテンションがあがるんだけど、その中でもこの楽曲は群を抜いて好きだった。ギターの音が幾重にも張られた厚さの違うカーテンのようにゆらめき、その複雑な層をサウンドメイクひとつで成り立たせる。味わったことのない酩酊感がある。

 

“Hold U” Indigo De Souza

Pitchforkかなにかを見ていたときに出会った。彼女の作品を聴いて改めてUSインディーにおける男性性の解体を感じたし、今後のあり方を提示された気がする。

 

“Life Goes On(あんじょうやっとります)feat. OMSB” PUNPEE

誰よりも音楽でかっこよく遊んでいるアーティストなんじゃないかと思う。この楽曲はトラックがかっこいいことはもちろん、MVも好きで、2000年代黎明期の手作り感溢れるものに仕上がっている。

頓宮敦

夜音車という屋号でZINE制作を行い、また「ディストロ・イベント企画」を行う際の活動名にもなった。国内外の激情系ハードコアシーンや、地元・京都のパンクシーンとのつながりを持ち、自身が通っていた立命館大学でのイベントなどを通じ後継となるバンドや界隈も生み出す。頓宮自身はメロディックパンクバンドthe lions(2007-2013)のGt/Voとして活動。2016年に転職のため京都から神奈川に移居。

“Change” The War On Drugs
“Parking Lot” The Weather Station
“Jimi & Stan” Strand Of Oaks
“Latter Days(feat. Anaïs Mitchell)” Big Red Machine
“Be Sweet” Japanese Breakfast

はじめに、こんな時代になってもアルバム単位で曲を聴くタイプなので、
ピックアップした曲は参考で、あくまでアルバムとしての良し悪しで選曲しています。

 

“Change” The War On Drugs

The War On Drugsはここ7、8年ぐらいの自分にとって最も大切なバンドの1つ。ザ・アメリカンなカントリーやフォークのような土着的な音楽性と、ジャムバンドのようなインプロビゼーション、高揚感などが高次元で融合している稀有なバンドだと思う。

作品を重ねるに連れて、キャッチ―な要素は少しずつ削ぎ落され、深く渋く重く、そしてこのコロナ禍を挟んで一気に枯れ感が増して、もうカッサカサ。

 

“Parking Lot” The Weather Station
私はシアトルのラジオ局KEXPのYouTubeページ経由で新しい音楽を知る機会が結構多いのだが、その中で見つけた今年最大の収穫がThe Weather Station。

緊張感滾りまくりの演奏陣と、何とも形容しがたい抑揚控えめの歌声にゾワゾワしっぱなし。コロナ禍前にギリギリ生で見れたAldous Hardingのライブも素晴らしかったが、こちらも近い将来物凄いものが見れるのではないかと期待している。

 

“Jimi & Stan” Strand Of Oaks
Strand Of Oaksは正直どう言う文脈にいるバンドなのかさっぱり分からないのだが、前作でたまたま知り好きになり今作に至る。

選出した”Jimi & Stan”はただただシンプルで良い。所々Pedro The Lionを彷彿とさせる節々があるのだが、いわゆるUSインディーの表街道とは全然違うところでこのような音楽が存在するのが面白いところだなと思う。

 

“Latter Days(feat. Anaïs Mitchell)” Big Red Machine
Big Red Machineのアルバムは何より1曲目から淋しすぎるのがよい。たくさんのゲストを迎え、楽曲もバラエティに富んでいるものの、このずっと霞がかかっているようなフィルター感でまったく飽きない。

 

“Be Sweet” Japanese Breakfast

Japanese Breakfastは“Be Sweet”のインパクトに尽きる。
これを初めて聴いた時に一番に思い出したのは、テンテンコの最初のシングル“Good bye,Good girl”だったのだが、思えば2010年代にEspeciaにどっぷり浸かっていた自分が、Vaporwave感、80’sシティポップ感を最新式でスタイリッシュにまとめあげたこの楽曲にはまるのはもはや必然だったのではないかと思う。

 

あの頃、部室で – 夜音車・頓宮敦がDo It Togetherにつくりあげた果実と、その界隈

畠山健嗣

1987年生まれのギタリスト。2022年はH Mountains、THE RATELともに音源リリースできるはず。

 

Webサイト:https://yeah-hmountains.tumblr.com/
Twitter:https://twitter.com/Hatakeyama_kj

“Wipe Out” High Rise
“リフト” Taiko Super Kicks
“Nappytex” BLUE IVERSON
“Om Om Om Om” Mica levi
“Nairam” Philip Catherine

“Wipe Out” High Rise
1986年リリース『High RiseⅡ』より。
ヘビーサイケとかガレージとかそういう枠組みを超えて凄い衝撃音。爆音、高速でとにかく気持ち良い。平日の昼間でかい音で聴くのが良い。これさえあればもうどうでも良い、とさえ思える。

 

“リフト” Taiko Super Kicks
2021年リリース『波』より。
再生して即名盤だと思いました。冒頭から音の肌触り最高。バンド全体がどんどんロックバンド然としたカタルシスを削ぎ落としていく様はカッコいい。
加瀬さんによる2枚組CDのデザインもセガサターンのソフトみたいで良い。初めて聴いた日、最高の気分になってVo.あきさと君に厚かましいラインを送ってしまいました。

 

“Nappytex” BLUE IVERSON
2017年リリース『Hotep』より。
イギリスのラッパー?トラックメーカー・Dean BluntプロデュースのLAバンド。
ヒップホップ~ソウルのノリだけど、Dean Blunt特有の粗悪な音がカッコいい。曲短く投げっぱなしな雰囲気も良い。この曲はドラムのリバーブが強烈でなんか凄く空虚な音像。夏の暑い日に沢山聴きました。
今年リリースのDean Blunt『BLACK METAL2』も良かったです。

 

“Om Om Om Om” Mica levi
2021年リリース『Blue Alibi』より。
普段サントラなど多く手掛ける英女性プロデューサーのソロ作。少ない音数のギターやリズム、やたらディレイしてる声。暗い。淀んだ映像が浮かんでくるような音。
Throbbing GristleやサイキックTVみたいにも聴こえるしもっとポップでもある。掴みどころがなくて変な夢を見れそう。

 

“Nairam” Philip Catherine
1976年リリース『Nairam』より。
ベルギーのジャズロック~プログレ系ギタリストのソロ作。この曲は後にロバート・ワイアットもカバーしてます。美しい曲だ。

 

他にはHusker Du『Metal Circus』、Fleetwood Macのアルバム各種、Mono Fontana『cribas』、アナログ再発などを良く聴きました。

 

つくるひとが二人、はみ出す創作を語る-井戸健人×畠山健嗣 対談

番下慎一郎

石川県出身。2001年より京都に移住し、レコードショップバイヤー経験を経て、2009年に株式会社bud musicを設立。京都を拠点に、アーティストのプロデュースや、マネージメント、音楽レーベルの運営などを行う。FM京都α‐ステーションで毎週木曜日にオンエアされている『CROSS POINT』のDJも務める。

“Leave The Door Open” Silk Sonic
“アスファルト” 奇妙礼太郎
“美しい人” yonawo
“ARUKAS” jizue
“キラクに feat. AAAMYYY” NABOWA

何を基準で選ぶかを迷いましたが、
シンプルに今年一番聴いた曲(Silk Sonic)と、
今年リリースした沢山の自社アーティストの作品の中から、個人的に印象的だった曲をセレクトしました。

 

アーティストが集まる理由ーー代表・番下さんに聞いた、bud musicが描くフラットな関係性

マーガレット安井

関西インディーズの水先案内人。音楽ライターとして関西のインディーズバンドを中心にレビューやインタビュー、コラムを書いたりしてます。

“二条駅” PK shampoo

“girl 2” 藤山拓

“think” YMB

“遊びにおいでよ” フリージアン

“BACK MY WORD” (夜と)SAMPO 

今年の5曲ということで、ライブハウスで観て好きだったバンドと、その5曲という感じで選んでいます。

 

“二条駅” PK shampoo

ボロフェスタで初めてPK shampooを観たのですが、ラストで「新しアルバムに入る曲」として演奏したのが“二条駅”でした。前々からいい詞を書くバンドとして認識してはいたのですが、この曲で「またいい1曲が生まれた」と思い、しびれました。

 

“girl 2” 藤山拓 

ずいぶん昔からライブでは聴いていた曲なんですが、今年リリースされたアルバム『girl』で、この楽曲も収録されたので5曲に入れました。藤山拓の良いのは、男の女々しさや妄想を歌っても、暗さより優しさの方が心に残る点。この曲も別れた寂しさを歌いながらも、彼の持つ優しさがにじみ出ている。

 

“think” YMB 

この曲をはじめ“little escape”や“水曜日の街、金曜日の街”でもそうなのですが、YMBが自分自身からリスナーに向けて、メッセージを投げかけているスタンスがみられました。もう4年近く、彼らを追っかけていますが、まだまだ変化していくYMBをみて、「来年はどうなるんだろ」と楽しみで仕方がないです。

 

“遊びにおいでよ” フリージアン

この曲は前進バンドであるCOSMOS時代からやっている楽曲で、何度もライブで聴いている曲でした。ただ今年のMINAMI WHEELの2日目に、フリージアンとしてこの曲を観たときに、すごく感動しました。多分その理由は元々ライブハウス賛歌であったこの曲がコロナ禍を経ることで、その価値や意義が今まで以上に大きなものへと膨らんだのだと思います。「時代が変わった」ことでその意味合いがより強くなった、それが“遊びにおいでよ”という曲です。

 

“BACK MY WORD” (夜と)SAMPO 

今年、eo music tryでライブレポートを書いたのですが、そのライブ審査で(夜と)SAMPOが1曲目としてやっていた楽曲がこれでした。その日観たアーティスト、バンドはどれも素晴らしかったのですが、特にこの日の(夜と)SAMPOは私の目から見て、どのバンドよりもキラキラと光っていたように感じました。グランプリ後のインタビューでメンバーの吉野エクスプロージョンさんと話したのですが、その際に「以前、アンテナで書いていた僕らのレビュー、感動しました」とライター冥利に尽きるお言葉を頂いたことも、いい思い出です。

松葉ケガニ

神戸の片隅で育った根暗な文学青年が、大学を期に京都に出奔。
アルコールと音楽と出会ったせいで、人生が波乱の展開を見せている。
松ノ葉楽団のボーカル・ギター担当。

 

Webサイト:http://matsunohagakudan.jimdo.com/
Twitter:https://twitter.com/matsunohag

“You Drink Too Much” State Street Swingers

“Bad Bad Whiskey” Amos Milburn

“系図” 高田渡

“こないだのことさ” バンバンバザール

“飲むのはやめとこう” 吾妻光良& The Swiging Boppers

今年ANTENNAから出た雑誌、『OUT OF SIGHT !!!』の創刊号に「京酒場の音楽論」というコラムを書かせていただいたので、今回は今年よく聴いた「お酒にまつわる5曲」をピックアップさせていただきたいと思う。ちなみに2021年にリリースされた曲は一曲もありません、あしからず。

 

“You Drink Too Much” State Street Swingers

いきなり古い曲を。State Street Swingersの“You Drink Too Much” は1930年代に発表されたブルース。請求書払うって言うからお金渡したのに、帰ってきたあんたからは酒の匂いがプンプンするんだよと、カミさんに飲みすぎを怒られる曲。自分の経験とも照らし合わせながら、聴くたびに愉快な気分になる。

 

“Bad Bad Whiskey” Amos Milburn

Amos Milburnはお酒の曲で有名なジャンプ・ブルース・ピアニストで、僕の大好きなプレイヤーなのだけれど、“Bad Bad Whiskey”が扱うのは酒飲みの悲哀だ。朝には今日こそシラフで帰ろうと思っていたのに毎晩飲んでしまう男はいつしか家族を失うが、それもすべて酒のせいにしてしまう。

 

“系図” 高田渡

じつは最近、娘が産まれたのだけれど、その時期に聴いていた曲が高田渡さんの“系図”。娘の誕生にあわてふためいた親父が質屋で金を借り、酒屋に走るという歌。そりゃあもちろん嬉しいのだけれど、あらゆる感情のメーターが振りきれて、酒でも飲まないと正気じゃいられなかった。

 

“こないだのことさ” バンバンバザール

バンバンバザールのボーカル福島康之さんは下戸でお酒は飲まないそうだが、彼の作ったアルコールソングが、“こないだのことさ”。きみは酒飲んでたから忘れちゃってるかもしれないけど、シラフのおれにとっては大事な約束だったんだぜ、と恨み節。ああ申し訳ない、耳が痛い。

 

“飲むのはやめとこう” 吾妻光良& The Swiging Boppers

最後に紹介したいのは吾妻光良さんの名曲、“飲むのはやめとこう”。二人で飲み歩いたあの頃を思い出しながら、変わらないこと、変わったことに思いを馳せる、独り言みたいな曲。今日こそはきみにシラフのままで電話しようかなと決心するのもつかの間。「なのにさ、なんでまた飲むかな」。

 

京酒場の音楽論

峯大貴

1991年生まれ。大阪北摂出身東京高円寺在住。ライター/ANTENNA副編集長。

 

Twitter:https://twitter.com/mine_cism

“シベリアサンド” kiss the gambler
“発行帯” ハナレグミ
“春光” 黒岩あすか
“アメリカ” 渚のベートーベンズ
“Step In” Cedric Burnside

今年はその人格が現れていたり、伝統や期待そしてキャリアを引き受けようとする意志が滲んでいるような音楽(というか歌)に胸を打たれていた気がする。シーンの潮流や社会の中に身を置きつつも、個人の営みとしての音楽にすごく興味がありました。そこにはこの変な時代は大前提として、30歳という節目を迎えた勢いでエイヤと仕事を辞め、生活を強制的に変えながらも、なんとか健やかに毎日を過ごそうとしたことが反映されています。その轍みたいな5曲を選びました。言ってしまえば「友達みたいな音楽」を求めていたのかもしれません。

 

いつになく目の前のことに取り組んでいたら、あっという間に年の瀬だった2021年。「仕事を辞めて暇になったらやろう」と考えていたこと、まだ一つもできてません。全然会えていない人の顔や、行けなかったライブの光景が次々と浮かんでくる日々でした。でも、おかげさまで不安定な生活を穏やかに駆け抜けることはできました。「出会いに照れるな」と自らに言い聞かせて、奮い立たせています。来年も目の前のことに溺れていたい。でも、ちょっとは先のことも考えなければ!

ミブリュウヤ(心斎橋FANJ)

神戸でthe ciboというバンドもやっております。どちらかというと精神論派。頑張りたいバンドと頑張っております。宜しくお願い致します。

“シーソー” hizume 
“fiction Shotgun” Marriage
“永訣” A veny pafa
“stellar” かゑる
“白くなった。” kokage

“シーソー” hizume
憂鬱な時期、Vo.黒瀬の等身大の気持ちが如実に表現された楽曲になっております。頑張りたくても頑張れない、でもそれでも大丈夫と背中を押すのではなく、そっと一緒に歩いてくれます。

 

“fiction Shotgun” Marriage
今年一番化けたバンドShotgun Marriageの今の渾身の一曲です。バラード、たしかな歌唱力で、その空間を支配できる楽曲になっております。

 

“永訣” A veny pafa
もがきながら前進を続けるA veny pafaの覚悟の曲、「永訣」、根性×根性、熱いライブが特徴の彼らの、キラーチューンです。拳をあげたくなる楽曲に、熱い気持ちが伝わってきます。

 

“stellar” かゑる
美しいof美しい、MVもあるので是非チェックをなんですが、Vo.友田の声、歌詞が切なく響く楽曲になっております。来年、確実に群を抜くバンドになると大期待しております。

 

“白くなった。” kokage
どこか懐かしい雰囲気を感じるメロディに、現代を生き抜く彼らの姿が表現された楽曲になります。最近4ピースバンドから3ピースバンドになったのですが、熱量がどんどんまして、曲の聞こえ方もいろんな顔を見せてくれるので、たくさん聴き込んで、ライブで是非。

 

【2021年12月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

宮一敬

music studio hanamauii〉の経営とエンジニアを担う傍ら、ha-gakureのベーシストとして活動中。近年はDJイベントを主催、自らもDJとして出演する。

“Supernature” Cerrone
“踊” Ado
“Elastic Heart” Sia
“Get Get Down” Rude Boyz
“Aquarius~Let the Sunshine in” The 5th Dimension

“Supernature” Cerrone

コロナ禍を予見したかの様な歌詞の1977年作。映画『LE CHOC DU FUTUR』挿入歌。

 

“踊” Ado

Adoの圧倒的歌唱力とTeddyLoidのここ10年程の世界のクラブミュージックの潮流を凝縮した編曲に脱帽。

 

“Elastic Heart” Sia

Siaの歌声には何度も励まされた。今年一番聴いた。

 

“Get Get Down” Rude Boyz

現在進行形で盛り上がっている南アフリカのシーン発祥のジャンルgqomの一番好きな曲。漆黒のキック二発にやられました。

 

“Aquarius~Let the Sunshine in” The 5th Dimension

新しい世界に産まれ変わる光は差し込んできているという願いを込めてラストはこの曲に。クエストラブ初監督の映画サマーオブソウルも感動しました。

みらん

1999年生まれ、兵庫県在住。
犬がめっちゃ好きなシンガー・ソングライター。
包容力のある歌声と可憐さと鋭さが共存したソングライティングが魅力。浮遊感の中にみせる芯の強さに恍惚とする。
2021年8月18日にはEP『モモイロペリカンと遊んだ日』をリリース。2022年2月25日公開、監督:城定秀夫×脚本:今泉力哉、映画『愛なのに』の主題歌を担当することが決定。

 

Twitter:https://twitter.com/m11ram_5
Instagram:https://www.instagram.com/mirams11/

“humming bird” 奇妙礼太郎
“やわらかな日” 斉藤和義
“メロンソーダ” aiko
“おまえも” 安部勇磨
“ぷしゅ” くるり

まずはじめに、私は曲を作るし歌う人なのにおそらく全然音楽を聴いていないと思う。この事に対して焦ることもないところが私らしいなと思ったり。たまたま聴いてときめいた曲を集中的に何度も聴くのが好きで、Apple Musicの去年と今年では、よく聴いた曲のプレイリストはほぼ変わらずでしたが、ただ、その中でも私の生活を新しく鮮やかにしてくれた曲も確実にあった!人様に発表するということでバランス少し考えました。

 

“humming bird” 奇妙礼太郎

まず奇妙礼太郎さんは、夏に島フェスで一緒になって、もちろん以前から知っていたけど生歌聴いて惚れ惚れしちゃった。それだけですほんと。歌の最初一文字目だけで掴まれる。しっかりとしていて質量が大きいのに空に浮かんでいく声とメロディー、最高です。

 

“やわらかな日” 斉藤和義

だいぶ昔の曲だけど、曲を聴いてこんなにもいい女を想像したのは初めてだったなあと思う。斉藤和義は小さい頃から親がよく聴いていたので私の耳馴染みがすこぶる良く、音源作りにかなり影響されている要素がありあり。

 

“メロンソーダ” aiko

おそろしい女の人だ……とどの曲を聴いても思う。今年出たアルバムは特に。おそろしいって言うのは歌の技術がずば抜けてるとかじゃなく(それもそうなんだけど)、ほんとにこんな歌詞かいちゃって可憐にステップ踏みながら歌ってるところ。メンヘラの頂点か。

 

“おまえも” 安部勇磨

こちらはアルバム全体がそうなんだけど、どの曲も気楽にやりなよ、っていうメッセージが強く出ていて安部さんの思考がとても伝わる。僕はこうだけど、きみはどんな感じ?って聞かれて、私は最近こんなだけど、なんとかやってるよって心の中で会話ができるアルバム。

 

“ぷしゅ” くるり

ありふれていそうで聴いたことなかったジャンル。情熱がこんなにオシャレに燃えるとは。毎日ビールをぷしゅしたい私にとってはありがたい音楽でした。それからくるりも曲を多く知っているわけではないけれど、音源作るにあたってパクらせていただいてるところがたくさん。

 

みらんと話した日ー兵庫在住シンガー・ソングライターによる互いの気持ちを尊重する歌を探る

ムラカミダイスケ

1984年生まれ、東京のバンドマン、写真家、料理愛好家。

Instagram : https://www.instagram.com/daisuke_murakami/
Twitter:https://twitter.com/yoruhakorekara

“酔いどれ東京ダンスミュージック” 真黒毛ぼっくす

“ライブハウスの妖精たち” 佐古勇気

“春のファンファーレ” 永原真夏

“ADA” Ai Kakihira

“青い炎” WANG GUNG BAND

“酔いどれ東京ダンスミュージック” 真黒毛ぼっくす

ドキュメンタリー映画が公開され、昔の作品が配信で聴けるようになった真黒毛ぼっくす。これからも多くの人に、そのブルージーな背中を見せ続けてほしい、歌詞を歌声を聴かせて欲しい。

 

“ライブハウスの妖精たち” 佐古勇気

コロナ禍になり、ライブハウスやクラブが槍玉にあげられた。不要だの不急だの、現場を知ろうともしない人が大きな声をあげた。そんな中、佐古君がさらに大きな声で歌ってくれた。誰もが覚えのある景色が広がる、大切な場所の歌。アナログ盤では私もサックスを吹いてます、買ってね💖

 

“春のファンファーレ” 永原真夏

自粛要請が出て、人気のまばらな井の頭公園で永原真夏とお茶をした。今年はとにかくまなっちゃんの写真を沢山撮った、一緒に旅をしてメシを食ってライブをした。文学的でユーモラスな音楽讃歌。

 

“ADA” Ai Kakihira

なんとなく好きな音楽の感覚が似ている、Ai Kakihiraと酒を飲みながらそんな話をした。ほどなくしてリリースされた楽曲を聴いて、とても納得してしまって、僕もこんな曲を作りたいなと素直に思った。エキゾチックでダンサブルでロボットちっく。はい、好きです。別の楽曲“ADA”では私もサックスで参加してます、聴いてね💖

 

“青い炎” WANG GUNG BAND

この企画の話をもらった時、すぐに目に入った青いジャケット。今年唯一手にしたフィジカルのCDは、デザインがとても素敵で部屋に飾ってある。素朴なネギ君のメロディが好きだし、楽しんで活動している様をSNSで見ていると、なんか愉快な気持ちになります。

 

つくるひとが二人、はみ出す創作を語る-井戸健人×畠山健嗣 対談

ぶっちゃけ上京ってどう?-ベランダ×ギリシャラブ×Crispy Camera Club 京都発・東京在住バンド座談会

村田タケル(SCHOOL IN LONDON)

現行の海外インディロックを軸にしたDJをしています。
主催:School In London

海外のインディ音楽ファンが気軽に集まれる場所にしたいです。
2019年3月にスペインの“MOURN”の大阪公演を主催しました。

https://linktr.ee/School_In_London

“Narrator ft. Martha Skye Murphy” Squid
“The Beatles” Famous
“Ripples” Folly Group
“Sad Blue Eyes” Taraka
“Bottle Episode” Mandy, Indiana

<不気味と大胆>。それはSpotifyに判定された私のオーディオオーラらしいが、振り返ればアンダーグラウンドの音楽現場にこそ宿るようなパワーを今まで以上に渇望するような1年だったようにも思う。2020年から続くパンデミック禍とそれに伴ってか今まで以上に悪目立ちする政治的愚策は個人的にも昨年以上にハードさを感じたし、その反動として不気味にもエネルギッシュなものを好んで選択していたような気もする。セレクトした5曲のうち、Squid、Folly Group、Mandy, Indianaのトラックはまさにその傾向の中で特によく聴いていたように思う。しかし、AIは便利だが、従い過ぎるのは良くない(最近のRelease Raderでのセレクトには疑いを持っている)。<不気味と大胆と【眩さ】>に修正しよう。インターネットの検索網に喧嘩を売るような名前だが、Famousの“The Beatles”は2021年最大のアンセムで、Oasisの“Don’t Look Back In Anger”のようにフロアで合唱したいとすら思う。インディペンデントカルチャーの醍醐味を最も体現していたTarakaのように美しく生きたいと願う。それが私の2021年。

 

【もっと身近なクラブカルチャー】vol.4:SCHOOL IN LONDON

土龍(Live house nano)

1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。

“日々” あらかじめ決められた恋人たちへfeat.アフロ

“1999(English Ver.)” 羊文学

“主題歌” MOROHA

“シングルアゲイン” SonoSheet

“STAR” BiSH

日本人ってくらいしか共通項がないのでよく聴いたなって曲についてそれぞれ軽く話しますね。

 

“日々” あらかじめ決められた恋人たちへfeat.アフロ

コロナ禍の真っ只中に録れたてほやほやのデータがアフロから送られてきて、軽く聴こうとして歌い出しの「夜明けは」って1フレーズで何を歌い始めるのか即座に理解、聴くには然るべき気持ちと環境が必要だと停止。ちゃんと聴いてからは、毎日ように、聴いては泣き聴いては泣き、を繰り返した。異常な日常に慣れてきて、戦いの螺旋から降りるのも悪くないと言ってみれば気持ちが弱くなっていた時に思い切りけつを蹴り上げられた気がした。

 

“1999(English Ver.)” 羊文学

ボロフェスタで改めて観た羊文学のライブが素晴らしく「こんなにインディーだっけ?」と驚愕。ライブ始まりの強烈な太いフィードバックに、ファズを踏めば美しくノイジーな歪みが響く。日本語の3ピースのロックバンドがここまでオルタナティブな音楽をやっているとは。その直後にリリースされた過去曲の英語版。もう好みの音楽として完璧。しかもクリスマスキャロル。2万点はあげたい。

 

“主題歌” MOROHA

最近のMOROHAは特に上げない。淡々と言葉とギターを響かせるフェーズ。その中でリリースされた新曲もボロフェスタで披露され、一瞬のブレイクでアフロが口にする「音楽が引き受ける」というフレーズにはステージに立って音を鳴らし伝える人間の大きすぎる覚悟。そこまで背負う気でやるかと2人に感服。このタイミングで今年のボロフェスタではステンドグラスが登場。MOROHAの熱がフロアを上げたというより、その瞬間をきっかけにフロアが上がった。参加者全員で作るボロフェスタがそこにあった。

 

“シングルアゲイン” SonoSheet

真夏にソノシのレコ発ができたのは今年のnanoのハイライトの一つ。ソノシ節でしかないビートナンバーは、これもまたソノシ節の失恋曲。真夏のうだる暑さと突き抜ける青に似合う切なくもタイトなエイトビート。特筆すべきはLucie,TooのVo.であるChisaが務める主旋律を食ってしまうほどの圧倒的なコーラス。これが鬱陶しい感情を全て薙ぎ払う。こんなに歌えるのか、彼女は。ソノシの曲だけど、Chisaの声が印象に残りすぎる。ユーキ、すまん。

 

“STAR” BiSH

今年一番聴いたかもしれん。このミドルテンポのバラードもメンバーが順に唄っていく所謂アイドルの手法。ただMVが画面に私服(風)のメンバーが順に出てきて唄うだけというシンプルなもの。アイナとチッチの歌だけがずば抜けているっていう元々の僕の印象は吹っ飛んだ。メンバー全員を満遍なくフィーチャーしても1曲通してクオリティに波がない。BiSHのグループとしての成熟を知れた気がした。ボロフェスタでこの曲のブレイクあとにステンドグラスを出せてガッツポーズ。そうなんです。気がつけばただの清掃員なんです。

 

土龍さん、この10年どうやった? 最小で最愛な私たちのライブハウス、nanoの旅路

【2021年12月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

安井卓也(寺田町 Fireloop)

大阪環状線寺田町駅、徒歩2分の距離にあるライブハウス、寺田町Fireloopのブッキングマネージャーです。ソウルフードというバンドのベーシストでもあり、寺田町ローカルに火を灯すべく、今夜も酒を片手にミッドナイトをクルーズしています。

“コースト” SuU

“We Are The Future” KOTORI

“オヤスミ オハヨ” wash?

“キンモクセイ” ROVING GRANDPA

“Half of Me” DYGL

2021年、自身のバンドでの全国流通発表や自社の定点配信高画質ライブ映像サブスクのクラウドファンディングなど、大きな波の中にいるような一年でした。
半端ない数の音楽を聴いて来たので、総まとめとして僕が思う最高の5曲をご紹介させてください。

 

“コースト” SuU

東京のフォークポップ、SuUの至極の一曲です。僕が2021年一番聴いた曲でもあります(Apple Music調べ)。
ローファイで溶けそうな音像と、映画のワンシーンのような歌詞に幾度となく心を満たして貰いました。
満を辞してこの一曲を推します。

 

“We Are The Future” KOTORI

2021年出た盤で一番好きだったかもしれません、エモをメジャーまで叩き上げた最高のロックバンドの表題曲です。
両国国技館でのライブ映像は圧巻の一言に尽きますね。

 

“オヤスミ オハヨ” wash?

2021年って言うかもう、ずっと聴いて来たwash?をこのタイミングでピックアップです。
2021年、寺田町Fireloop20周年イベントでも圧巻のライブを魅せて貰いました、インディー最強のロックバンドだと思ってます。

 

“キンモクセイ” ROVING GRANDPA

まごう事なき、友達の音楽に救われて来たこの一年にベスト友達ソングを。
言葉とメロディの掛け算を誰よりも信じている男が唄っています。
2022年も共に歩んで行きましょうね、愛が全てです。

 

“Half of Me” DYGL

急ぎ足の2021年、歩幅を早める為に聴きまくってたこの曲。
Ykiki Beat時代から大好きやったんですけど、やっぱり今の時代に合わせて行く音楽より「合わせろや」って気概でやってる音楽がたまらんすよね。
聴けば聴くほど良さがわかってまた楽しくなる一曲です、たまらん。

 

【2021年12月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

山田昌毅(京都GATTACA)

高校卒業後、WHOOPEE’Sにてアルバイト開始、音響以外の全ての業務経験後店長業務を断り続けブッキングに落ち着き、閉店後は自問自答の末、音楽業界復帰、アルバイトを経て現在京都GATTACAの店長。ESP大阪の講師や舞監業務、FM京都にてラジオ番組も持ってたりする。犬好き。

“逃避行” レトロマイガール!!
“ひかりのはしら” .islea. 
“Aura” PAMPAS FIELDS NOISE FOUND art
“Jump Up, Super Star!(From “Super Mario Odyssey”)” Qumu
“帰り道” OAU

昨年、僕個人が行っている企画『ミタケオアシン』が軒並み中止になり悔しさのあまり聴き狂っていたのですが、”2021年の”ということで今年出会った音楽や聴いていたものに絞ってみました

 

“逃避行” レトロマイガール!!

事務所の隣がレコーディングスタジオなんですが、ある日抜群のメロディが聞こえてきまして音との出会いはそこです。若干19歳の3人組ですが光るものしか感じません。歌詞もメロディも素晴らしく今後がめちゃくちゃ楽しみです。

 

“ひかりのはしら” .islea. 

ある日、心当たりのない郵便物が届きました。

言わずと知れた京都のEMOTIONAL HARDCORE Naiadの青也から水面下で制作された.isleaの音源、Naiad直系はもちろんの事、今だからこそ表現できるHxCxだけに収まらない世界観に圧倒。mix/masteringは僕のWHOOPEE’Sの先輩でもあるSHINKICHI氏によるものでそこも胸熱の一つです。

 

“Aura” PAMPAS FIELDS NOISE FOUND art
札幌のバンドなのですが、その名の通り音の中に「美しさ」や「価値」があふれている北海道という確固たるシーンをしっかりと継承しつつも独自の世界観やBATTLESなどの世界規模のプログレ感も垣間見えます、なかなかライブが見れる距離じゃないのが残念。

 

“Jump Up, Super Star! (From “Super Mario Odyssey”)” Qumu

息子の麦太朗(6歳)が見つけてきたゲーム音楽をリミックスしているアーティスト。Qumuはあらゆるゲーム音楽をリミックスしてるのですがめちゃかっこいいので衝撃でした!普通にアルバム単位で聞いたりしてます。はい。

 

“帰り道” OAU

今や日本を代表するアコースティックバンド。音源もなのですがライブでのこの曲の持つ力を見せつけられた1年でした。「行ってきます」「行ってらっしゃい」が最後になるかもしれない忘れてはいけない”あたりまえ”のありがたさを痛感させられる大切な1曲。

 

失われた「ジャンク」を求めて – WHOOPEE’Sというハコと、GATTACA / GROWLYのここ最近

山本啓

クラシックを軸にしながらもクラシック以外の要素も表現できる稀なバイオリニストであり、映像作品やCM等に楽曲を提供する作曲家でもある。
結成18年目に突入した日本屈指のインストバンド「NABOWA」のメンバーとしてFuji Rock、朝霧JAM、ARABAKI等の大型フェスに多数出演。

“Emerald rush” Jon hopkins

“One last kiss” 宇多田ヒカル
“crybaby” Official髭男dism
“timmit(HIRAKU YAMAMOTO tim←metro→mit REMIX)” NABOWA

“Arms” naomi paris tokyo

“Emerald rush” Jon hopkins

もともと大好きなアーティストなんですが、今年コレをウーファーありのスタジオモニターで聴いた時、なんじゃこりゃーって感じで感動しました。曲はもちろん、音の解像度凄い。

 

“One last kiss” 宇多田ヒカル

25年分のモヤモヤを取り去ってくれた曲です。何度も聴いたので、最近もうコレが音の調整の時のリファレンスになってます。

 

“crybaby” Official髭男dism

よくスタジオ行く時車でアニメを流しながら向かうんですが、初めてオープニングでこの曲流れた時に変な曲やなーと思って気になってスタジオ着いてからもう一回聴いたら曲はめちゃくちゃカッコいいし、ミックスが特に見事ですげえってなりました。

 

“timmit(HIRAKU YAMAMOTO tim←metro→mit REMIX)” NABOWA

完全に手前味噌なんですが、このリミックスは自分的にいろんな計算がうまくいったので非常に気に入っております。

 

“Arms” naomi paris tokyo

レコーディングで参加した一曲なんですがめちゃくちゃ気に入ってる曲です。naomiくんの曲全部好きなんで、全部挙げたいくらい。ライブで弾くのもめちゃくちゃ楽しい。

ゆうやけしはす

2017年「すばらしか」にキーボードとして加入、アルバム2枚、シングル1枚発表を経て脱退、2019年初のソロアルバム『ニュー・ニート登場!!』を発表。翌年クラウドファンディングを活用し同アルバムのレコード制作に成功。
現在2ndアルバムを製作中。

 

Twitter:https://twitter.com/yuuyakeshihasu

“僕の犬” フーテン族
“ドラキュラ” THE HOLDENS
“噂なあの娘” デキシード・ザ・エモンズ
“シューマイ少女” ゆうやけしはす
“Get Back” The Beatles

今年はコロナ禍ということでみんな活動は減っていたようですが、僕はむしろコロナになってからの方が活動的でした。
DIYでライブやビデオ作り、レコード制作などを行い、繋がりたいバンドと知り合いになって友達になると言う活動を延々とやっていました。

 

2021年繋がったバンドとして印象的なのは「フーテン族」と「THE HOLDENS」二つとも20代前半のロックバンドです。僕もロックやってますが、30歳になってしまったので若者の音楽としてのロックを彼らのようなバンドに担ってほしいなと思いました。

 

フーテン族は都内で活動していて、僕のライブにも何回か来てくれました。彼らの出身地の宮城とかにもそのうち遊びに行きたいです。

 

THE HOLDENSは大分のバンド。友人が大分にいるので遊びに行ったら共通の友達らしく連れてきてくれました。元々Twitterで知っていてファンだったので知り合えてよかったです。大分は他にもThe Routesというバンドもあってめんたいロックの聖地、福岡も近いということでビートバンドが強い印象でした。

 

デキシード・ザ・エモンズは今年というよりここ数年ずっと聴いているバンドです。90年代から活動していて、最近は定期的に「解散ライブ」をやっていますが(笑)、演奏、楽曲ともに最高で、知り合いにはことあるごとに布教しています。「NEXTはっぴいえんど」として持ち上げられる日も近いんじゃないかなー。知らんけど。

 

4つ目は一応自分の曲で、Suchmosのメンバーも参加している曲で、彼らが活動休止を発表した時は大変でした。あまり大きく言ってなかったんで小規模な炎上で済みましたが、俺が彼らを洗脳したとか麻原彰晃みたいなやつだとか2chや自分のYouTubeのコメント欄に書かれました。元々2ch見てたので光栄な反面、やっぱり悪口書かれると傷つくんだなーって思いました。
麻原のくだりとかはそのまま頂いてアルバムのテーマにします。

 

今作っているアルバムの次に作る3枚目の題名は『カルト』で決まっています。ていうか曲はもうあります。

 

5曲目は僕のルーツでもあり、最近ディズニーチャンネルで映像配信も始まったThe Beatles。あの映画を見てビートルズでもグダるんだなあとか、あんな曲作れる奴らが協力したらハイペースで名曲が生まれるよなぁとか思って見てました。
ただあのアルバム実質1ヶ月で作ったのはすごいなって思います。今で言うとゲーム実況の配信者が縛りプレイしてるのと同じようなバイブスを感じました。

 

個人的にはコロナがきっかけに音楽活動が楽しくなったので新しい時代2020年代はいい感じになるように思います。

 

“ニュー・ニート”ゆうやけしはすが目論む、ローカルから興すロック・ルネッサンス

 

Satoshi Yoshioka

京都在住、音楽作家、サウンドエンジニア、トラックメイカー。”LLama”としてRallye Labelやwonderground musicから作品をリリース。レコーディングスタジオ〈STUDIO INO〉を運営、浜田淳、児玉真吏奈とのエレクトロニックユニット”Sawa Angstrom”で活動中。

“Jour 4” Hildegard
“Oh(Pearson Sound Shuffle Mix)” Justin Jay & Claude VonStroke
“Solo” A.Y.A
“Jeanette(Haider Remix)” Kelly Lee Owens
“羽化” 児玉真吏奈

今年はアルバム単位で聴き込む事が多かったので1曲を選ぶのに悩みました。機会があればどの曲もアルバムごと聴いて欲しいです。特にHildegardはアルバム通して聴くとかなり聞き応えありました。児玉真吏奈のみシングルですが、2022年にアルバムがリリース予定なのでお楽しみに。心を打たれた歌詞やメロディー、というよりはサウンドが生き生きと感じるものばかり聴いている気がします。移動中に車でプレイリストを聴き流して、これはという作品を見つけるとスタジオで鳴らして全身を刺激しています。

ラリー藤本

マザーシップスタジオ〉のオーナーで、京都の老舗バンドCHAINSのベーシスト。20歳の時にベースマガジン主催「ラリーグラハム・スラップトーナメント」で優勝。以降「ラリー藤本」の通名で活動し、2002年マザーシップスタジオ設立、2003年CHAINSでメジャデビュー。
京都周辺アーチストの制作サポ~人生相談がライフワーク。趣味「説明」。ハウスダストアレルギー。
現在アナログレコーディングとRECドキュメンタリー配信「The Reco-mentary」に注力中。

“I Want to See the Bright Lights Tonight” Susanna Hoffs
“Born 2 Die” Prince
“Cube” 星野源
“Square Wheel” Nate Smith
“Smoking Out the Window” Silk Sonic

今年遂に50になりました。ぶっちゃけ40代入った頃から新譜をあまり聴かなくなりましたがw、僭越ながら今年よく聴いた新譜の5選を。

 

「MTV世代」なのでPrinceやBanglesは青春ど真ん中。“殿下”の新譜を聴ける事自体が複雑な心境ですが、このリードトラックのCurtisが憑依したようなファルセットと”Give Me Your Love”を彷彿とさせる曲調に瞬殺された。Susannaは数年前にMitchell Froomがプロデュースしたソロアルバムが有る事を知り熱が再燃。本作は最新カヴァー集ですが今の自分に丁度良い温度感のアレンジが詰まってる。

 

星野源は10年位前に当時プロモーターをしてた知人からソロデビューの白盤を貰ったのが聴き始めたきっかけ。後から僕を追い越してファンになった嫁さんと当番制で今でも新譜が出たら自動的にポチる数少ない邦楽アーチスト。実は数年前にお忍びでマザーシップにご搭乗頂いた事がある(サイン貰い損ねたorz)。

 

Nate SmithはGlasperやらVulfやらを聴いててハマったセッションドラマーですがソロワークがいずれも秀逸でエッジの効いたビートが体に染み込んで来る感じ。そしてベタだのミーハーだの言われようが今年のハイライトはSilk Sonicでキマり。歌詞やビジュアルはアップデートされつつも、往年のファンク・ソウルミュージックファンとしては、この2021年に本物のソウルミュージックを聴かせてくれて有難う!という気持ち。

 

来年は音楽の力も借りて世の中もう少し明るくなると良いですね。みなさん良いお年を。

リクオ

京都出身のシンガー&ピアニスト。’90年メジャーデビュー。
ツアーで鍛えられたファンキーなライブパフォーマンスと 幅広いソングライティングが、世代を越えて支持を集め、いつしかローリング・ピアノマンと呼ばれるように。
2021年9月、ピアノ弾き語りとしては11年振りとなるアルバム『リクオ&ピアノ2』リリース。

 

Webサイト:http://www.rikuo.net/
Twitter:https://twitter.com/Rikuo_office

“Leave the Door Open” Silk Sonic
“Peaches” Justin Bieber feat. Daniel Caesar & Giveon
“One More Time” Rod Stewart
“トーチ” 折坂悠太
“Presence I(feat. KID FRESINO)” STUTS & 松たか子 with 3exes

“Leave the Door Open” Silk Sonic
今年最もよく聴いた曲です。ちょっと悔しさを感じるのは、その才能に対してだけでなく、官能性に因るかもしれません。なんか、全部総取りされそうな感じ。
ブルーノ・マースの歌を聴けば、そらキャーキャー言われるのも納得。アンダーソン・パークのドラムも最高のグルーヴ。いいコンビです。
単なるレトロやオマージュではなく、’70年代のソウルミュージックでは到達できなかった立体感あるサウンドを表現してると思います。アルバムも最高でした。

 

“Peaches” Justin Bieber feat. Daniel Caesar & Giveon
引き算のグルーヴがほんと心地良いです。
この曲をきっかけにジャスティン・ビーバーの他の曲も聴いてみたら、いい曲が色々。常にシンプルな構成で、ぐっとくるツボをついてくる感じ。偏見を捨てれば世界はひろがるんだと、あらためて思いました。

 

“One More Time” Rod Stewart
76歳のロッドが、若いブロンド女性をはべらせて得意げに歌っているミュージックビデオが最高でした。無理して若造してる印象もなくて、とても自然体。年相応の色気に満ちていて、喝采を送りたくなります。
サウンドのトラディショナルな味付けも良い塩梅。
まさに高齢者ロックの見本。勇気をもらいました。

 

“トーチ” 折坂悠太
今年の10月、ANTENNA副編集長の峯大貴君からインタビューを受けた際に教えてもらった曲。世代や時代を超えて訴えかける普遍性を感じました。
共作者であるbutajiのヴァージョンもよかったです。「再生」は、この時代を生きる表現者の大切なテーマだと思います。

 

“Presence I(feat. KID FRESINO)” STUTS & 松たか子 with 3exes
この曲でKID FRESINOの存在を知り、こんなカッコよくてグルーヴィーな日本人ラッパーがいるのかと驚きました。彼のYouTubeを色々とチェックしたら、カネコアヤノや長谷川白紙といった新世代のシンガーソングライターとも面白いコラボをしていて、とても刺激になりました。スティールパンをフィーチャーした彼のバンドも素晴らしいです。

 

グローバルな視野を持って、ローカルから発信するーリクオが『リクオ&ピアノ2』で打ち出す連帯の姿勢

和田直樹

studioINO/空中ループ

2018年ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。所属事務所はスウィートチャイルド。

LUNA SEA好きすぎて夢が叶いました!〈studioINO〉経営、レコーディング、PAエンジニア。
INORANさんとも対談しました!

Twitter:vanquish0630

Instagram:wadanaoki0630

“Chopstick” NiziU
“Dingga” MAMAMOO
“Presence I(feat. KID FRESINO)” STUTS & 松たか子 with 3exes
“Solar Power” Lorde
“宜候” 槇原敬之

2021年も充実した一年でした。皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

2021年良く聴いた5曲です。テンション上がります。

今年もありがとうございました!


Part.1(あ~さ行)はこちらからご覧ください。

お歳暮企画 | ANTENNAとつくる2021年の5曲 Part.1

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2024年9月9日(日)、台北ミュージックセンターで開催された東・東南アジアのイノベーション×音楽の…

REPORT
台北都市型フェス“Jam Jam Asia”はアジア音楽の“今”を見るショーケース―TRENDY TAIPEI 2024前編

2024年9月8日(土)、9日(日)に都市型音楽イベント『JAM JAM ASIA』が台北ミュージッ…

REVIEW
今度のコンセプトは教祖!?音楽だけに収まりきらないロックンロール・クリエイティビティーゆうやけしはす『ロックンロール教団』

ロックンロールに依存し、ロックンロールに魂を売り、ロックンロールに開眼する。彼の活動を追っていると、…

COLUMN
【2024年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シー…

COLUMN
【2024年9月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「大阪のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シーンを追…