お歳暮企画 | ANTENNAとつくる2021年の5曲 Part.1
今年もANTENNAをご覧いただきありがとうございました。1月のサイトリニューアル、5月の新サイト・PORTLAローンチ、年間通じて3つの特集企画の公開、そして10月にインディペンデント・カルチャー雑誌『OUT OF SIGHT!!!』の創刊など、例年になく慌ただしい一年となりました。またそれらの取り組みを通じて、たくさんの人に協力いただきました。
そこで昨年はサイトリニューアルのため出来なかった『お歳暮企画』を2年ぶりに復活し、“ANTENNAとつくる2021年の5曲”をテーマとした振り返り企画で締めくくりたいと思います。2021年に取材を行った音楽記事で関わっていただいた方に、今年を彩った5曲を選んでいただきました。参加いただいたのはミュージシャン、ライブハウス店長・ブッカー、エンジニア、ANTENNA編集部も含め総勢48名。協力いただいた記事のリンクも掲載していますので、そちらも改めてご覧ください(『OUT OF SIGHT!!!』限定記事は是非誌面でお楽しみください!)。
Part.1ではまず50音順の「あ〜さ行」のリストを紹介します。あなたの2021年はどんな年でしたか?そして、2022年はどんな年になっていくでしょうか。来年もANTENNAをどうぞよろしくお願いします。
朝倉直浩
vivartaのGt / Voとして京都で活動し、作品を自身で録音する傍ら、2014年より左京区のコスモスタジオにて他のアーティストのレコーディングを開始。2020年には地元三重にて、自身のスタジオnostosを開業。
“Two AM(Patten Remix)” HAUSCHKA
“Florid” BENOIT PIOULARD
“exp” quiqui
“瞳を閉じて” 荒井由美
“The Work of Art in the Age of Cultural Overproduction” Tim Hecke
“Two AM(Patten Remix)” HAUSCHKA
そもそもこのリミックスのアルバム『Salon Des Amateurs(Remixes)』自体が良い作品だし元のアルバムも最高。HAUSCHKAの作品は個人的に初期のprepared pianoが主になってる作品が好きだけどこのアルバムはリミックスということもありまた違うハウシュカを感じられる。Two AMに至っては原型を留めていないし(笑)
“Florid” BENOIT PIOULARD
収録されているアルバム『Hymnal』は京都のレコード屋でジャケ買いした1枚。帰って再生してみたら、お!当たりだ!ふむふむと聴いていたらなんか知ってる雰囲気。あ!!これってPERILSじゃんってなった。個人の名前まで覚えてなかったからわからないまま買ってた(汗)
BENOIT PIOULARDは2021年にも2作品リリースしてるし、最近の作品はアンビエントな作品になっててめちゃくちゃ好みだけど、2021年の印象に残った出会いということでFloridを選ばせて貰いました。
“exp” quiqui
quiquiの音楽に出会う前に、去年quiquiのメンバーたちに出会った。そして今年『もう少しの暦』をリリース。ジャンルは一体なんなんだろう?expをあげたけど、このアルバムは全曲良い。バラエティに富んだ楽曲たちが収録されている。
quiquiのメンバーはきっと雑食で色んな音楽を食っているんだろう。まだ20代の彼らこの先が楽しみすぎる。
“瞳を閉じて” 荒井由美
長女と一緒に京都の中古レコード屋で購入した一枚。このアルバムで次女がユーミンにハマってしまって、本当に擦り切れるまで聴いたというか、聴かされた。みんな言うけどやっぱり荒井由美時代のユーミンは神懸かってる。
「遠いところに行った友達に潮騒の音がもう一度届くように今海に流そう」
この部分の歌詞ノスタルジー過ぎる!!最高!!
“The Work of Art in the Age of Cultural Overproduction” Tim Hecker
適当なプレイリストを聴きながらランニングして、かっこいい曲が現れたらチェックして後で聴きかえす。日課とまでは言わないけど、ランニングして音楽探してる。“The Work of Art in the Age of Cultural Overproduction”も、今年チェックした一曲。アルバム『HAUNT ME, HAUNT ME DO IT AGAIN』は2001年と少し古いアルバムだけど、程よいノイズが気持ちいい。程よいノイズはもはやノイズではないけど(笑)。バランスの良く聴きやすい作品だ。
阿部仁知
はろーべいべーあべです。フェスティバルとクラブカルチャーとウイスキーで日々をやり過ごしてます。ANTENNAの他にfujirockers.orgでも活動中。興味本位でふらふらしてるんでどっかで乾杯しましょ。
“はじまり” THE SPELLBOUND
“Follow Me Around” Radiohead
“Otomo(Feat.O’Flynn)” Bonobo
“John L” black midi
“BLUE SOULS(spring)” A_o
今年を一言であらわすなら「きざし」です。THE SPELLBOUNDはBOOM BOOM SATELLITESの長年のファンとして中野さんのあんな表情がまた見られるのがとても嬉しいし、近年明確に「区切り」のモードに入ってるRadioheadは、今年もリイシューと(新曲として発表する余地もあったはずの)未発表曲をリリース。ここには少し不吉な想像もしてしまうけど、これまでに区切りをつけた彼らの新たな地平を楽しみにしてます。またRadiohead Nightで飲みながら話したいな。
Bonoboは失われた深夜のクラブの情感を取り戻してくれたので来年の新作とともにまたいっぱい踊るんです。クラブで言えば今年はAlffo Recordsのナカシマセイジさんの“John L”のDJプレイが毎回の楽しみで、大胆に予想を裏切ってくるので「セイジさんすげえ!black midiすげえ!」がいつもあったんですよね。中止になってしまったけど来年こそ来日に期待です。
そして、一番鮮烈だったのが“BLUE SOULS”。ここ2年ROTH BART BARONのライブでは大好きなシンガロングができず、作品ももう少し込み入った表現に向かってるように思うんですが、この曲を聴いた時あの素晴らしい光景が眼前に広がったんです。来年はBiSHも最後の年。目一杯楽しみましょうね。
引き続きできないことが多い年でした。大好きなフェスティバルも完全なかたちではありません。でもフジロックもボロフェスタも数多の苦難と試行錯誤の果てに確かに開催されたんです。その最中に居合わせられたことが僕の誇りだし、来年あの場所で体感したい曲を選びました。その時はぜひあなたも一緒に。また会いましょう。
天川悠雅(ギリシャラブ)
2014年、京都にて結成のバンド・ギリシャラブで詩を書き、曲を作り、歌っています。現在は活動拠点を東京に移し活動。2021年4月17日に自主レーベル「都市国家レコード」よりサードフルアルバム『ヘヴン』を発売。
Webサイト:https://greece-love.com/
“The Magic Eye” The Zenmenn
“Compersion, Pt.1” Arab Strap
“Family Vows” Bruno Pernadas
“Turn the Other Way” Evan Wright
“Don’t Be So Hard On Your Own Beauty” yeule
The ZenmennはアムステルダムのレーベルMusic From Memoryからリリースされたアルバム”Enter The Zenmenn”より。
Music From Memoryは他にもアンビエント・ポップの名作をたくさんリリースしている素晴らしいレーベルです。
Arab Strapは十六年ぶりのアルバム。同じスコットランドのバンドで盟友のMogwaiのレーベル、Rock Actionからのリリース。
Mogwaiも今年素晴らしいアルバムをリリースしました。そういえばギリシャラブとMogwaiは今年ほぼ同じ時期にアルバムを出したのだけれど、ジャケットの色味がすごく似ていてびっくりした。
Arab Strapは声が大好き。活動休止する前より機械的で冷ややかな演奏になって、すごく聴きやすくなった。
Bruno Pernadasはリスボンの音楽家。毎回すばらしいアルバムを届けてくれる。
レトロ・フューチャーな雰囲気だけれど陳腐でもチープでもない数少ない作品の一つなんじゃないだろうか。
Evan Wrightはニューヨークのアパートで素晴らしいアルバムを録った。宅録はこういう音が生まれるからいい。
yeuleはシンガポール出身でロンドンで活動するアーティスト。今回挙げた新曲が本当にすばらしい!セカンドアルバムが来年出るようで楽しみ、この路線の曲が他にもあったらうれしいな、とおもっている。
石川俊樹
名古屋造形大学でマンガを教えています。フラットライナーズ というバンドもやってます。ANTENNAではマンガと映画のコラムを連載中です。そちらもよろしくお願いします。
“Judy (Wild)” Andy Shauf
“日記” Legeens
“Running Red Light” Avalanches
“Message” Alex G
“愛しのライブハウス” SweetSunshine
一度ブームが来ると2、3年は聴き続ける性分ゆえ、2021年というよりはここしばらく聴いている音楽。
通勤にアルバム一枚聴くのが楽しみで、1曲と言うよりはアルバムで聴いてます。
Andy Shaufは音の質感がいいですね。あと彼の声も心地よい。
Legeensは名古屋の女の子バンド。そこから想像されるキュートさを超えて耳に残るメロディセンスを持っています。だいぶ歳の離れたフラットライナーズをレコ発に呼んでくれたりして、オルタナに片足突っ込んでるところも親近感あります。
Alex Gはもう5年以上ずっと好きで聴き続けているアーティスト。ハーモニー・コリンの描いた壊れたアメリカのサヴァービアのようなイメージが心地良くてとても落ち着きます。こういう方向のオルタナティブが好きですね。
Avalanchesのこの曲はアルバム以前にYouTubeで聴いて取り憑かれました。MVも素晴らしい。Avalanchesのアルバムは全て最高です。
最後は身内で恐縮ですがイソネエ率いるSweetSunshine。なんか70年代作曲家の発掘されたお宝リーダーバンドみたいな感触で、簡素なアレンジながら豊かなメロディが素晴らしい。ライブハウスへの応援歌。
キレキレで時代を切り開くような隙のない楽曲もいいですが、考える事の多い2021年はどこか間の抜けた、それでいて人に寄り添うような優しさを感じる音楽に救われた1年だったように思います。
石指拓朗
1986年生まれ鳥取県出身。自身の音楽レーベル〈REAL LIFE LAB〉より、これまでに3枚のフルアルバムをリリースしており、どれもがロングランヒットを記録している。卓越したギターテクニック、伸びやかな歌声、愛嬌のあるキャラクターで人気を博している。
https://lit.link/ishizashitakuro
“Savage” aespa
“Alcohol Free” TWICE
“Skate” Silk Sonic
“Lost Cause” Billie Eilish
“あなたになりたい” FNCY
“Savage” aespa
大好き。おれは今年エスパを何回聴いたのか。もし俺が年頃の女の子だったら、ギミギミナウするしツツツツもする。
“Alcohol Free” TWICE
トゥワイスはマジで良い曲ばかりだけど個人的に“I CAN’T STOP ME”(2020年)からの上昇気流が半端ない。
2021の初夏にこれがドロップされた時”うわまた来たよ”と心がギャルついた。
“Skate” Silk Sonic
シルクソニック。ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークのユニット。日本で例えるとおいでやすこがの方式。健康にいいドライヴミュージック。
“Lost Cause” Billie Eilish
ビリー・アイリッシュの好きなところは歌が近くて優しいところ。
ヘッドフォンで聴くと物理的に歌が近くて兄ちゃんのフィニアスにコツを聞きたい。
ビリー・アイリッシュの囁き戦術は至高。
行けるところまで兄妹ふたりで行ってほしい。
“あなたになりたい” FNCY
FNCYを聴いているといわゆるエモい気持ちになる。物心ついたときの90年代の空気感も思い出すし、一瞬にして中学生くらいに戻るというか。街へ繰り出すというよりは街から郊外へ向かいたくなるそんなイメージです。
井戸健人
“再会” キリンジ
“hayley” 해서웨이(hathaw9y)
“HELP!(feat.Young Coco)” LEX
“200530” NOT WONK
“Hurricane” Kanye West
“再会” キリンジ
良い曲。キリンジは毎作アレンジや音響も面白く、聴くと元気になれる。
ナタリーのインタビューで堀込さんが、ビル・ウィザースの“Lovely Day”にインスパイアされたとおっしゃっていた。
両曲とも今の自分にしっくりくるニュアンスだ。
“hayley” 해서웨이(hathaw9y)
過不足ないアレンジに目が覚めた。
これは昨年の曲だが、今年出たEPも良かった。
YouTubeにアップされているライブも格好いい。
https://youtu.be/DAEkrOYFbMs
“HELP!(feat.Young Coco)” LEX
LEXは自分の価値観を揺さぶってくれる。
アルバム『LOGIC』をよく聴いたが、1曲選ぶならこの曲かな。
“200530” NOT WONK
こちらもアルバムを通してよく聴いた。自分の憧れが詰まっている。
リファレンスというか元ネタを再定義するようなミックスも最高。
“Hurricane” Kanye West
ザ・ウィークエンド、リル・ベイビー、カニエ、最強のメンツ。
ユニバーサル公式チャンネルに和訳がアップされている。泣いた。
https://youtu.be/mBtSnI_xTtY
いちやなぎ
京都在住、弾き語りを中心にバンド形態でもライブ活動を展開する歌うたい。2018年に『naked.』2021年3月に初のバンドサウンドによる作品『album』をリリース。雑誌POPEYE、Oliveへの掲載など、いま数少ない歌に惚れられるアーティストとして注目を集めている。
“名画” 渚のベートーベンズ
“パワー” SUKIDARAKE MAFIA
“Find My Way(feat. Beck)” Paul McCartney
“Amazing Grace(Elvis Back in Nashville)” Elvis Presley
“Taliat” Mdou Moctar
どきり。
やってしまった。
この話をいただくのは二度目。とてもありがたいことである。しかし、しかしだ。この話が来た時やってしまったなと思った。
その年に発表された音楽作品を殆ど聴いておらず、頭に浮かんでこない。話が来てからあたふたと一夜漬けのようにして探していたことを今更ながら思い出した。
そんなことがあってから、まがりなりにも歌をうたっている身としてしっかりと日々、どんどん生まれていく音楽たちを追わねばならぬ。そう誓ったはずだった……。
のだけれど、またしても同じ過ちをおかしてしまったようで2021年の新譜をろくに触れずに一年を過ごしてしまったようなのだ。本当に時が経つのは早い(去年も言ってたような)。
思えば髪切り屋に行った時に、音楽活動をしているということを溢すと、当然の流れで邦楽の話になった。僕が一人で歌っているということ知った髪切り屋に今人気のある邦人ソロアーティストの名前をいくつも並べられたのだが、飛び出るアーティストのどれもが初耳で情けなくもたじろいでしまった。「本当にこいつ音楽やっているのか」と訝しげな目を向けられて冷や汗をかいたことがあったのだ。
誰にバレないようにしているのかわからないが、そうっとSpotifyを開いた。
そうすると知り合い含め聴いた新譜が案外するするとでてきた。
なんだちょっこしでも新譜聴いてるじゃないか。
よしよし。
UxDxN
from 京都出町柳在住
うどんと読むが、くらもちとも呼ばれる。
2021年現在、ikkakuやolololop、SAOLA101という音楽グループに所属。
2021年8月6日 olololop加入後音源「a five 」
Bandcampにて『MITOHOS II : A GUIDE TO JAPANESE GALAPAGOSIZED MUSIC』参加、配信リリース。
Twitter:https://twitter.com/uuddnn
“One Last Kiss” 宇多田ヒカル
“5o tight So Deep(feat.PUNPEE&SHAKKAZOMBIE)” 5lack
“life Goes On(あんじょうやっとります)[feat.OMSB]” PUNPEE
“Dia” Tyondai Braxton
“New Day” Forest Drive West
EPやアルバム単位で聴く方が多いのですが、印象的な5曲を選ばせて頂きました。
“One Last Kiss” 宇多田ヒカル
多分今年一番聴きました。この次にリリースされたPINK BLOODも最高でした。
“5o tight So Deep(feat.PUNPEE&SHAKKAZOMBIE)” 5lack
ラップもトラックもカッコいいです。このサンプリングの使い方とかむっちゃテンション上がりました。
“life Goes On(あんじょうやっとります)[feat.OMSB]” PUNPEE
Madvillain最高!
“Dia” Tyondai Braxton
前作の方が自分の好みど真ん中ですが今作もとてもカッコ良いです。アンサンブルがポップにまとまっていくような、まとまらないようなバランスが好きです。
“New Day” Forest Drive West
元々はWHITIES/AD93というレーベルが好きで、そこでリリースされた作品から知りました。新譜とても好みです、何回も聴きました。
江添恵介
渚のベートーベンズ、ファテリアバンド、PA、レコーディングエンジニア、ブッキングマネージャー、打ち上げ隊長、釣り、自転車、等色々やっています。色々やりすぎてます。
渚のベートーベンズWebサイト:https://www.nagisanobeethovens.com/
“彼の夏の日の午後” 尾島隆英
“アレルギー” 本日休演
“Gary” And Summer Club
“フレア” 山本精一
“フロムメモリー” くつした
背伸びをして音楽を聴いていた時期もあった。そうやって聴いた音楽は殆ど自分の中には残っていない。
歌詞がいいとかメロディーがいいとかコード進行がいいとか、そういう事を超越し聴いた瞬間にピタリとハマる、フラットな自分に突き刺さるような2021年の5曲。
比較的身近な人達の音楽を選んでみました。
OAS
Yamakawa(Vo / Gt / Key / トム・ヨーク担当)、Daiju(Gt / Key / ジョニー・グリーンウッド担当)、Yuta(Gt / エド・オブライエン担当)、Yasuko(Ba / コリン・グリーンウッド担当)、Takuro(Dr / フィル・セルウェイ担当)、Wakamatsu(Dr / クライヴ・ディーマー担当)からなる、ファンイベント『Radiohead Night』のために結成されたトリビュートバンド。バンド名のOAS(On A Saturday)はRadioheadの前身のバンド名On A Fridayから。楽器の寄贈など本家Radioheadとの交流があり、イギリスの『BBC』や『Huck Magazine』にも取り上げられる。
Webサイト:http://oas.jpn.org
Twitter:https://twitter.com/radiohead_night
Yasuko(Ba)
“How to Disappear into Strings” Radiohead
“Like Spinning Plates(‘Why Us?’ Version)” Radiohead
“Crusifix” Jonny Greenwood
“West Alone” Jonny Greenwood
“Licorice Pizza” Jonny Greenwood
21年前の自分の人生を完全にRadiohead一途にしたアルバムなので、元々思い入れはあるんだけど、Epic Gameとコラボのヴァーチャルエキシビジョンのこれらが聴けるシーンで、なんか、もういい、これでいい、死ぬ時はこれがいい、思っちゃってもう号泣……(笑)
そしてJonny Greenwoodが音楽を担当した映画のOSTのリリースラッシュ。今はこれらのアルバムばかり聴いてる。どれも素晴らしいけど絞りに絞ってそれぞれから1曲づつ。聴いてなくても頭で鳴ってる。How to〜もなんだけど、Jonnyのオーケストラのスコアに関してはいろんな意味でため息しかでない。本人出演しないのに海外に生演奏聴きに行っちゃう程、完全に虜。
Yamakawa(Gt / Vo)
“Motion Picture Soundtrack” Radiohead
“Moneybox” John Matthias
“Chala Vahi Des” Junun
“Don’t Know What Tomorrow Brings” The Smile
“Morning Bell” Radiohead
“Motion Picture Soundtrack” Radiohead
自分がOASで今年最後に演奏したのはこの曲になりました。この曲を初めて聴いた時Jim O’ Rourkeの『Eureka』に似た空気感を好きになりましたが現在はまた違う感覚で好きな曲です。
“Moneybox” John Matthias
この曲を収録してるアルバムも今年20周年。ThomやStanleyの友人という事を差し引いても大好きなミュージシャンです。
“Chala Vahi Des” Junun
先月11月に亡くなってしまったZaki Ali Qawwalの歌声が聞けなくなるのは本当に寂しい。この曲を聞くとJUNUNツアーに初めて行った時の感動を思い出します。
“Don’t Know What Tomorrow Brings” The Smile
この新バンドは衝撃でした。この曲を選んだ理由として……個人的な感覚ですが、ヒーロー物の主題歌っぽい曲調が好みで“Jigsaw Falling into Place”にもそれを感じた事があります……。
“Morning Bell” Radiohead
いつかやりたいやりたいと思ってた曲がバンドでプレイできたのは本当に嬉しかった。
Daiju(Gt)
“Knives Out(Live at Canal+ Studios, Paris, France)” Radiohead
“Motion Picture Soundtrack(Live at Canal+ Studios, Paris, France)” Radiohead
“Phantom Thread II” Jonny Greenwood
“Karma Police” Radiohead
“Thin Thing” The Smile
今年はコロナ禍ながらOASではアコースティック・フルバンド形式含め計4本のライブができました。ライブに向けて何度も何度も同じ曲を聴く時期が毎年必ずあって、それは今年も例にもれず。1〜4曲目については、特に今年取り組んだ中では再現する上で覚えるのも演奏するのも大変だったと感じた一方、演奏し甲斐もあってとても印象に残っています。
5曲目のThe Smileについてはグラストンベリーフェスティバルのライブ配信があったのみで、まだオフィシャルの音源が存在していないのですが、どの曲もすごく良くて新譜としてリリースされる日が待ち遠しいです。3ピースならではのソリッドなバンドサウンドが聴けそうだと思ってるので、音源リリースを経たライブにもすごく期待しています。
タクロー(Dr)
“Juban District” Ginger Root
“Anthony Kiedis” Remi Wolf
“アレルギー” 本日休演
“Insomniac” Good Morning TV
“Harf a Human” Real Estate
Ginger Rootは今一番ハマりました。リモートの昼休みとかにかけて洗濯しながらよく部屋で1人で踊ってます。最初はTwitterで短い動画の中でループ演奏をしてるのを見つけて、それがめちゃくちゃかっこよくて聴きはじめました。ルックスの悪さを活かしたファニーなMVや、日本趣味全開なところも親近感が湧きます。来年は来日してくれることを願ってます。
ワカマツ(Dr)
“Theiā” BIGYUKI
“Don’t Wanna Be” Xenia Rubinos
“Holy See” Landowner
“Young Gun” Kush K
“Brotherhood” B’z
“Theiā” BIGYUKI
一番好きなアーティストが一番かっこいいアルバム出したらもうバンザイするしかない。欲しいもの全部詰めなアルバムで、このアルバムから抜け出せる目処が立ってないです。
“Don’t Wanna Be” Xenia Rubinos
今年出会ってめちゃくちゃ好きになったアーティスト。今年新しいアルバムリリースしてますがよく聴いたのはこの曲なのでこっちで。
“Holy See” Landowner
気分変えたい時はとりあえずこれ聴けばOKだったので助かりました。忙しい工事現場みたい。
“Young Gun” Kush K
これも今年リリースではないけど、今年出会った中で特にお気に入りのアーティスト。この曲で大嫌いな夏をなんとか乗り越えました。日本来てくれないかな〜。
“Brotherhood” B’z
サブスク解禁は今年一の大大大事件でしたね。来年もみんなで生きていきましょう。今年もお疲れ様でした。
岡安いつ美
昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
“きっとね!” 中村佳穂
“Be Sweet” Japanese Breakfast
“Valentine” Snail Mail
“Sad Cowboy” Goat Girl
“Next Level” aespa
ライブで感動した曲、早くライブを見たい海外アーティストの楽曲が今年とても印象に残りました。PORTLAライターの肥川に教えてもらったaespaにはすっかりハマりました。
今年もたくさんの音楽の現場に足を運ぶことができたことはラッキーだなと思いつつ、来年以降はより積極的に外に出ていく一年にしたいと思っています。来年もANTENNAをどうぞよろしくお願いします。
荻野真也
サウンドエンジニア、PA。
Homecomings,KONCOS,Special Favorite Music,Barbara,愛はズボーン,and summer club,揺らぎ,nayuta,superfriends,いちやなぎ,THE FULLTEENZ,etc…を手がける。
Twitter : https://twitter.com/yashinya0601
“Motion Sickness” Phoebe Bridgers
“アスファルト” 奇妙礼太郎
“Electric” KATY PERRY
“アポトーシス” Official髭男dism
“Change” Big Thief
“Motion Sickness”は今年頭によく聴いていました。
全体のざらっとした質感、伸びやかな歌声、散りばめられた変な音がダイナミックに飛び交う感じ、絶妙なバランスで最高です。
“アスファルト”は奇妙さんの切なく力強い唄に改めて感動させられました。
メロディやアレンジも抜群で一聴して大好きになりました。弾き語りの質感が良い意味で違和感を出していて、フックになっていると思います。
“Electric”はどストレートでカラッとしていて、ザ・USA。
PAの時のスピーカーチューニングに使ったりしてます(笑)。分かりやすい音で展開も早いので使いやすいです。ポケモンとのコラボ曲だったとは。
“アポトーシス”は、AirpodsがDolby Atmosに対応し、空間オーディオがかなり身近になったのですが、この曲はそれに対応したミックスになっています。
今年はそんなことをちょこちょこと勉強したりもしました。
“Change”は来年リリースの先行配信曲です。こんな良い曲を、かなり振り切った定位とヴィンテージサウンドにした、バンドとエンジニアのセンスと勇気、技術に脱帽です。
来年が待ち遠しいです。
小倉陽子
ANTENNAライター。
日本のインディーミュージックを好んでよく聴きます。ライブハウスの前は小劇場にいました。書くことは知ること、知ることは愛すること。
セカンド俗名は“家ガール“です。
“ACTION” CHAI
“Jayu자유” SE SO NEON
“ビューティフルライフ” Have a Nice Day!
“Lobby feat. valknee” んoon
“acception” butaji
「人生はあなたが決めた通りに成る」と、意志を持った音楽たちが示してくれたように思います。自分の居所を他人のせいにしていないか、向き合い続ける一年でした。
とは言え周りの人あっての自分であることもほんとう、感謝を惜しまず、意志の強い音楽や場所・人と連帯していけるような自分で在れるよう、来年もやっていきます。
Kanaco(CuBerry)
京都を拠点に活動するバンドCuBerryのギターボーカル
“Beezle” Mr Twin Sister
“World Remember Me Now” The Go! Team
“Kanpai” Alice Longyu Gao
“Road To Nowhere” David Byrne
“Butter” BTS
今年は個人的には変化が多い年だったので、純粋に元気をもらえるような音楽をよく聴いていた気がします。とは言ってもMr Twin Sisterの新譜はめちゃめちゃクールで最高。つい口ずさんでしまうThe Go! Teamの“World Remember Me Now”はMVも大好きです。Alice Longyu Gaoは今年初めて知ったアーティストで、衝撃を受けました。“Road To Nowhere”は今年映画『アメリカンユートピア』を見たから。心震えるとはこのこと。とはいえ、今年一番聴いたのはBTSの“Butter”かも。
金澤孝幸
京都精華大学卒業後、京都WHOOPEE’Sの照明、ステージ音響補助スタッフとして勤務。イベント制作にも関わり、後期から音響も務める。WHOOPEE’S閉店後、丸太町METROを経て現在京都GROWLYの音響担当。インストバンドLOW-PASS/e;inのギタリスト。
“One Last Kiss” 宇多田ヒカル
“Ritchie Sacramento” Mogwai
”Days Like These” Low
”SOUTH” the McFaddin
”集音遊民“ No Fun
“One Last Kiss” 宇多田ヒカル
いつも家で何か聴こうと思った時、気づいたらいつもこのレコードに針を落としていました、子供たちもこれをかけると静かになる、中学生の時から追いかけてたエヴァンゲリヲンも完結して色々思い返しつつ、今年家で一番聴いた曲かと思いますね。余談ですが14歳の時からアスカ推しやったんでちゃんとアスカジャケのものを買いました。
“Ritchie Sacramento” Mogwai
今年発売された10枚目のアルバムに収録されてる1曲、アルバム通してかなりよかったですが、この曲はスチュアートが歌ってる曲なんですが、最初は自分がMogwaiに求めてる感じの曲ではなくてこの曲あんまりやなって思ってました。でも何回も聴いてたら気づいたらこの曲が印象に残ってて、インストメインの中にある歌のある曲の中毒性とはこれやな〜となった曲です。
”Days Like These” Low
言わずと知れたサッドコア、スローコアのレジェンド、Lowの今年出た13枚目のアルバムに収録されてて先行シングルとして発表された曲です、もうサッドコア、スローコアとかから脱してまだまだアップデートされていくLowのサウンドにやられました、今年聴いた中でかなり印象に強い1曲ですね。
”SOUTH” the McFaddin
京都のthe McFaddinの1曲、僕が働いてる京都GROWLYで3ヶ月連続2マンとかもしてくれてコロナ禍でも積極的に活動してきた彼ら、良いペースで新曲発表してきたのでライブでちゃんと音響できるように毎回チェックしてました。今年発表された曲ではこの曲が一番好きですね。
”集音遊民“ No Fun
今年おそらく一番音響の仕事したバンドです、京都GROWLYでの不定期イベント不時奏今年7回やってますし、僕もe;inで彼らと2マンでやらせてもらいました。コロナ禍において救いのようなイベントでしたね。そして集音遊民、曲名でもう伝わりませんか?この曲は今年と言わず来年もこれからもたくさんの人に聴いてもらって、ライブでシンガロングしてもらいたいですね。
ぎがもえか
3歳からピアノに触れ、音楽と過ごす。
19歳よりガットギターに持ち替え、都内を中心に活動を開始する。
洗い立てのシーツのように透明感のある歌声と、一滴ずつハンドドリップするような温かいサウンドで、ライブ感の溢れる音楽を生む。
本を読まない日はないという自身のライフスタイルならではの歌詞世界も、魅力の一つ。
YouTube:https://youtube.com/c/GigaMoeka
Twitter:https://twitter.com/moekagigastaff
Instagram:https://www.instagram.com/moekagiga/
“ルミネッセンスで貫いて” 松木美定
“繋がったミュージック” 思い出野郎Aチーム
“天使の沈黙” 本日休演
“みんな言えないでいる” paionia
“創造” 星野源
わたしの2021年は、人生でいちばん激動していた1年でした。ジャルジャル福徳さんにMVにご出演いただいたこと、LD&Kからの連作リリース、初めてのバンド遠征など。環境の変化に、今までの自分のペースでは到底追いつけず、毎日が必死でした。
そういう日々を振り返ったときに思い浮かんだのが、こちらの5曲です。
語弊を怖れずに言うと、わたしはふだん自発的に音楽を聴く習慣がないのですが、
本当によく聴いていた5曲を、素直に選曲させていただきました。
来年も、素敵な音楽との出会いがあるといいなって思います。
吉條壽記(LIVE HOUSE Pangea)
バンドRAZORS EDGEのドラムを叩く傍ら、2011年3月26日に心斎橋Pangeaを立ち上げ。2019年8月23日にはPangeaのキャパを一回り大きくしたライブハウスANIMAをオープン。オーナー店長という立場でありながら生涯一バンドマンでいたいと思っています。
“I was born 10 years ago.” 愛はズボーン
“いいのにね” アフターアワーズ
“何も考えたくない” AIRCRAFT
“ニャロメ!” Hump Back
“退屈” ハチマライザー
“I was born 10 years ago.” 愛はズボーン
10周年を迎えたバンドが初期衝動全開のロックンロールをテクノにアレンジする遊び心とセンスに脱帽です。ライブアレンジも音源より荒々しく破壊力抜群なのでそちらもぜひ体感してほしいです。
“いいのにね” アフターアワーズ
軽快でファニーな楽曲で新たなアフターアワーズの魅力が詰まった名曲。ショーくんの歌声や歌詞が元々確立されてて素晴らしいのでこんな風にいろんな曲調をこれからもたくさん聴きたいですね。
“何も考えたくない” AIRCRAFT
待ってました、こんなバンドを。次世代のホープ。男女2人の声も好みすぎる。今後の活躍期待しまくってます。
“ニャロメ!” Hump Back
愛はズボーンのカバーですが、初めて聴いた時愛に溢れすぎていて色んなものが込み上げてきました。歌の力って本当にすごい。
“退屈” ハチマライザー
ついこの前ライブを観て撃ち抜かれました。メロディとリズムのラビリンス。新感覚。めっちゃカッコいいっす。
クマ山セイタ
1986年生まれ、京都市出身京都市在住。家業である中国料理店を営みながらファンクバンド「踊る!ディスコ室町」のギターとして活動中。
“662” Christone “Kingfish” Ingram
“That’s All It Takes” Christone “Kingfish” Ingram
“I ‘ll Play The Blues For You” Same Player Shoot Again
“Tow Bit Texas Town” Sue Foley
“HOW TO GO” くるり
“662” Christone “Kingfish” Ingram
今年一番、というか去年から一番よく聴いてるアーティストです。アルバムのリード曲なんですが古き良きブルースを丁寧に現代にフィットさせてるような曲ですね。
まだ22歳くらいちゃうかな?見た目も含めてブルース界引張って行く人になるんちゃうかと個人的に思ってる人です。
“That’s All It Takes” Christone “Kingfish” Ingram
同じアルバムからもう一曲、歌うように弾くフレージングがすごい好きなんです。
“I ‘ll Play The Blues For You” Same Player Shoot Again
フランスの若手アーティストたちによるアルバートキングトリビュートアルバムで、オブリやソロのフレージングが原曲へのリスペクトとブルース好きなんやろなっていうのが伝わってきてすごくいいです。
“Tow Bit Texas Town” Sue Foley
雑味のないギターとブルースにしてはあっさりした細めの声もマッチしててずっと聴いてられるんですよね。
“HOW TO GO” くるり
大学時代、当時の彼女に教えてもらってコピバンしたりライブに行ったり、かれこれ15年程前ですが……それがなんと今年ボロフェスタで同じ日に出させていただいて、アンコールでこの曲聞いていろんなもんがフラッシュバックしたんで5曲の中に入れさしてもらいました。
小泉大輔
立命館大学ロックコミューン出身、2001年にママスタジヲでメジャーデビュー。2009年にmusic studio SIMPOを設立。録音・ミックスを愛し、自身のバンド経験も活かしてインディーミュージシャンに寄り添う。
“Orange” Pinegrove
“Ben Franklin” Snail Mail
“Long, Long, Long” Constant Bop & White Denim
“Somebody Made For Me” Emitt Rhodes
“Trippy World” Soft Pine
リリースを楽しみにしていたSnail Mailと、寝る前に聴いていた曲です。
小林誠太
グラフィックデザイナー。1990年長野県生まれ、東京在住。主にロゴや展示・イベントの宣伝美術、エディトリアルデザインなどで活動中。最近の仕事では「eat, play, sleep inc.」のロゴ、『OUT OF SIGHT!!!』のアートディレクション、デザインなどを担当。
“タンポポ feat. ZORN” KREVA
“夢追人 feat. KREVA” PUNPEE
“NINOKUNI feat. 唾奇” OZworld
“Cats & Dogs feat.カネコアヤノ” KID FRESINO
“F*CK feat. C.O.S.A. & ACE COOL” LEX
普段聴いている曲の9割はHIPHOPです。歌詞はよくわからないけどフローが気持ちいいもの、かっこつけたくて聴くもの、やる気の着火剤として聴くものなど様々。共通しているのはどれも気持ち上向きな曲というところ。それも自分の活動に対する姿勢と深くリンクしているのだと思う。そんなわけで本当は、誰も知らなさそうでマニアックな曲とかを選んでかっこつけられたらとか思ってたが、どうにもこうにも今年HIPHOPを聴き倒した事実からは逃れようがないし逃れたところで、うまいこと書けそうにもないので、今年を代表する5曲はすべてHIPHOPでしたということでコメントしたい。
“タンポポ feat. ZORN” KREVA
高校時代から聴いているKREVA。今聴いても相変わらずかっこいい。最近のこの“タンポポ”もやっぱりかっこいい。トラックもらしさがあり決して古いわけではなくKREVAという感じ。なんといってもこの曲はそのKREVAに負けないZORNの存在感が大きい。彼の歌詞に「美女のモデルとかリゾートホテルより、味噌と米ありゃ理想と呼べる」というパンチラインが登場するが、こんなの反則的にかっこいいじゃんて思う。そんな痺れポイントが随所にあるので飽きずに現在進行形で聴いている曲。KREVAとZORN、この2人の人物の対比から生まれる歌詞の、強いコントラストと、頭のてっぺんから足の爪先までパンチラインなのが最高の曲です。タイトル「タンポポ」だぞ。今年めちゃくちゃ聴きました。
“夢追人 feat. KREVA” PUNPEE
PUNPEEは好きでよく聴く。そして夢追人ではあのKREVAとコラボ、これは聴かないわけにはいかない。PUNPEEは曲をだすたび、なにかしらの仕掛けや遊び心、ストーリーの作り込みがある。全てに気づけるのは余程の猛者だと思うが。MVではPUNPEEの未来の息子が若い頃の親父の活躍ぶりに驚く演出となっている。これがまたイイ。リリースは2020年だけど本当に今年よく聴いた曲。夢を追うというありきたりそうなテーマも、この2人の才能でこんなにもスペシャルな曲になる。最高です本当に。ずっと追いかけたいアーティストの2人。
“NINOKUNI feat. 唾奇” OZworld
沖縄出身のラッパー2人の共演作。最初からもうかっこいい。トラックはどっしりとした重低音と軽快な木琴のような音の組み合わせが気持ちよく、OZworldと唾奇2人のバースも独特の言い回しや言葉選びが巧みで、2人のフロウも兄弟のように相性がよくバチっとキマッていて気持ちがいい。聴き終わってからもすぐにまた再生してしまうほどに中毒性がある。最近聴き始めたのに再生回数はおそらく今年一かもしれない。そのぐらい印象的で聴きごたえのある曲。
“Cats & Dogs feat.カネコアヤノ” KID FRESINO
日本語と英語を巧みに織り交ぜた流れるようなフローと、坊主頭が特徴的なラッパーKID FRESINOの最新アルバム『20,Stop it.』の中に収録されている1曲。今年特に聴いた今アルバムのなかでも、一際存在感のあった曲。FRESINOのラップとカネコアヤノの曲調が気持ちよく混ざり合っていることが衝撃的だった。2人のコラボがあまりによかったので、今後も何か出してくれるんじゃないかと期待してしまう。
“F*CK feat. C.O.S.A. & ACE COOL” LEX
LEXは最近知ってよく聴いている。驚くことにまだ10代です。おかしいぞ。おかしい。年齢で人を判断することは難しいと思い知らされる。その音楽性の多彩さ豊かさ、こんな自分でも彼の才能を感じずにはいられない。この曲は今年特に聴いていたアルバムのひとつ『LiFE』という全体的にイケすぎで眩しい作品の中の1曲で、ゆるく軽快なフローで鋭い毒牙を突き刺されているような曲。共演で登場するACE COOLのバースが特にクレイジーで最高。LEXのバースじゃないんかい。
坂田直樹
福岡で活動しておりますナルコレプシンというバンドでギターとサックスとボーカルを担当しています。
以下のバンドキャンプページで音源をお聴きいただけます。
よろしくお願いします。
https://narukorepusinn.bandcamp.com/album/yotte-taipei-tondemo-seoul
“Tout a une fin(The Notwist Version)” Aksak Maboul
“患難の世代” イ・ラン
“널판지 사탕” Yoonkee Kim
“Get Version(MM/KM)” テンテンコ
“Mètché Nèw” Akalé Wubé
“Tout a une fin(The Notwist Version)” Aksak Maboul
“患難の世代” イ・ラン
新しい音楽はバンド活動を通して知る事が多かったのですが、今年もその機会は少なく、以前から好きなアーティストの新譜を聴くことが多かったです。
どちらもこの先もずっと好きだと思います。
“널판지 사탕” Yoonkee Kim
“Get Version(MM/KM)” テンテンコ
以前ライブでご一緒させてもらったお二人です。ユンキーさんとはソウルで。テンテンコさんとはナルコレプシンの自主企画イベントで福岡に来てもらった際に。今年はSNSでユンキーさんの制作風景、テンテンコさんのドイツツアーの様子をワクワクしながら見させてもらいました。特にドイツへのツアーはご時世もあり、とてもエキサイティングで。音楽は元より、どんな状況下でもその活動自体で楽しませてくれる、こういった方々をアーティストと呼ぶのだろうなと、本当に刺激を受けました。
“Mètché Nèw” Akalé Wubé
好きなジャンル、エチオピアジャズより。今年の曲では無いのですが、サブスクなどの関連オススメアーティストを今年はいろいろ聴いてみました。元々演歌っぽいエチオジャズに大団円みたいな雰囲気が加わって最高だなと。梅沢富美男みたいでとてもお気に入りです。
柴田真希
97年生まれ、みずがめ座、西荻窪在住。ANTENNAのほかMusicmanなどで執筆。窓のないところによくいます。
“Dreamy” 家主
“恋するためにぼくは生まれてきたんだ” カーネーション
“Killer Song” Ring Ring Lonely Rollss
“ダイバー” 松本敏将&ハイアーセルフ
“哀してる” yonawo
今年は昨年に比べ、開催されるライブの本数が徐々に増えてきて嬉しかったです。やっぱり現場で出会いたい!素晴らしいライブを見せてくれたアーティストの印象的な曲を選びました。
外せないのは家主とカーネーションの〈渋谷La.mama〉での対バン。“恋するためにぼくは生まれてきたんだ”では田中ヤコブ氏がギターで参加して奔走、カーネーションの色気も増していて悶えました。1年以上ライブをしていなかったRing Ring Lonely Rollssの新作『うまれてきてよかった』のレコ発〈下北沢BASEMENTBAR〉では、そこにいる人が前から後ろまで全員の完全な熱量で爆発しそうな熱気を思い出せます。tabaccojuiceの松本敏将ソロプロジェクト、松本敏将&ハイアーセルフは〈下北沢440〉の演奏が素晴らしかった。心も身体も、地球に直接触れた気がして幸せな音楽体験でした。
そして最後は〈STUDIO COAST〉でのツアーファイナルが記憶に新しいyonawoの『遙かいま』から“哀してる”。コーストの閉店、寂しい!最後は踊ってばかりの国を1月5日に観る予定です。来年は行ったことのないキャンプフェスと、京都のライブハウスに行くのがささやかな目標!
シャンモニカ
2018年結成、サヤカ(Gt / Vo)、メイ(Gt)、ノブ(Ba)、テツマル(Dr)による男女混成4人組バンド“シャンモニカ”。吉祥寺、下北沢周辺でライブ活動を開始するとともに結成同年に1st EP『ひかえめな告白』を発表、翌2019年には『りんご音楽祭』のオーディション枠“RINGO A GO-GO 2019”にも選出されるなど注目を集めるようになる。2020年には2nd EP『変形』を発表、2021年4月に田中ヤコブ(家主)、豊田亮平(ユメリアソラ)、bearstapeといった多彩なゲストが参加した初のフルアルバム『トゲトゲぽっぷ』をリリース。
Twitter:https://twitter.com/syanmonika
Instagram:https://www.instagram.com/syanmonika_info/
Webサイト:https://syanmonika.jimdofree.com/
“家主のテーマ” 家主
“MacGuffin” ZOMOZ
“23” Sum Hunt
“Laid back” Theティバ
“ダドガド” ユメリアソラ
“家主のテーマ” 家主
この一年、家主しか聴いていないといっても過言ではないくらい聴き倒しました。特に家主のテーマは不思議と元気を与えてくれる応援歌。PVでは良きタイミングでタヌキちゃんが出てきます。是非チェックください……!(サヤカ)
“MacGuffin” ZOMOZ
ハッピーで踊り出したくなる曲。ご機嫌なギターも大好きだし、ビジュアルにも曲にもセンスが光っていて、最近とても気になってます。(メイ)
“23” Sum Hunt
一息つきたい時、気持ちを切り替えたい時によく聴いていました。音楽を聴きたくない時にも、よくかけていた1曲。(ノブ)
“Laid back” Theティバ
メロディーセンスや気だるい歌い方、攻撃的なギターの音作り、歌の隙間に入ってくるギターのフレーズがとにかくカッコいい。(テツマル)
“ダドガド” ユメリアソラ
物語がメロディに変身したようなユメリアソラの楽曲の中でも、特に大好きな曲。初めて聴いた時、何がはじまるの??とドキドキさせられたことを覚えています。今年リリースされたアルバムも、Vo.豊田さんのこだわりが詰まった聴きごたえのある1枚となっています!(シャンモニカ)
鈴木青
1996年4月22日生まれのフルスイングシンガーソングライター。
2021年10月15日 NEW E.P.『EVERYDAY IS A NEW DAY』リリース。
“かなしみのない場所へ” 爆弾ジョニー
“tonbo” Age Factory
“リナリア” 佐藤千亜妃
“太陽の君に” 関取花
“Cats&Dogs(feat.カネコアヤノ)” KID FRESINO
“tonbo” Age Factory
ライブを見て衝撃を受けました。
ランニングの時にずっと聴いています。
“リナリア” 佐藤千亜妃
初めて聴いたのは2018年の『ap bank fes』で佐藤さんがこの曲を歌っているのを見た時でした。それからというもの、誰よりも音源になるのを心待ちにしていました。因みにリナリアの花言葉は「この恋に気付いて」らしいですよ。かわいい。
“太陽の君に” 関取花
良すぎてニヤニヤしながら聴いてしまいます。
関取花さんの声には言葉では言い表せない強さ、優しさを感じます。
1日だけでいいので関取花さんの声帯が欲しい。
1日中歌ってお返しします。
“Cats&Dogs(feat.カネコアヤノ)” KID FRESINO
なんでか分からないけど優しい気持ちになれる曲。
早起きしていた時期によく聴いていたので、「パジャマのままでいさせてよね」という言葉に毎回拳を上げそうになっていました。
2021年、関わった全ての方々に感謝します!
今年もありがとうございました!
良いお年を!
senoo ricky
京都在住SSW/ドラマー。
YeYe/折坂悠太/山本精一/七尾旅人/川本真琴 などの数多くの音楽家との録音やライブに多数参加。
好きなものは、台湾と珈琲と町中華と空港とマッサージ。
“calling” butaji
“潮風のアリア” くるり
“Candlelight (feat. OHHYUK)” Sunset Rollercoaster, OHHYUK
“炎 (feat. Sam Gendel)” 折坂悠太
“Enchanted Mirror” Luiz Bonfá
“calling”は正確には昨年だし、“Enchanted Mirror”に至っては約50年前だしアレですが、2021年思い入れの深いもの、ちゃんと再生回数が多いものの中から悩みに悩んでピックしました。精神的に胃もたれみたいになる時に聴けるものというか、そういう時にこそ求めるものが並んだような気がします。2020と2021が悪い意味でシームレスだったので、最高だったことと最低だったことのレンジが人生最大値に触れたことも選定理由にあります。
特に“Enchanted Mirror”は、全てのあらゆる次元の事柄から独立したいという厄介な心持ちのときに驚く程速やかに”無”の高みに連れて行ってくれてマジ救われました。
Part.2(た~わ行)はこちらからご覧ください。
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WRITER
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com