INTERVIEW

「日本とアジアを混ぜっ返すんだ!」アジアン・ショーケース『BiKN shibuya』に至る衝動

MUSIC 2023.10.20 Written By 峯 大貴

2023年、日本各地の音楽フェスティバルはコロナ以来4年ぶりの制限のない開催を果たし、その集客や盛り上がりは例年を大きく超えている。この活況は海外、特にアジアからのアーティストの来日にも当てはまり、これほど日本公演の報が飛び込んでくる年は今までなかったと思う。

 

そんな中、新たなフェスティバル『BiKN shibuya 2023』が11月3日(金・祝)に開催されることがアナウンスされた。「アジア音楽を照らす日本発ショーケース・フェスティバル」と謳い、同時に発表された第一弾アーティストは韓国のSay Sue Me、タイのMax Jenmana、インドネシアのStars and Rabbit、台湾の淺堤 Shallow Levée、そして日本のCody・Lee(李)、She Her Her Hersと、アジア全域のインディー・アーティストに射程を見据えたラインナップであることに驚いた。10月20日付で第4弾の出演者とタイムテーブルが発表され、今年の『SUMMER SONIC』でも来日を果たしたばかりの現行台湾シーンを代表する落日飛車Sunset Rollercoasterをヘッドライナーとした、アジアと日本のアーティストが約半数ずつの全35組が出揃った。

 

これほどまでにアジア各国から世界で活躍するインディー・アーティストたちが日本で一堂に会する機会はなかっただろう。本イベントを主催するのは《THISTIME RECORDS(以下、THISTIME)》の社長、藤澤慎介さん。ナードマグネット、cinema staff、Lucie,Too、ズカイ、The Whoopsなどを擁する日本のインディペンデント・レーベルがなぜアジア全域を巻き込むイベントという大勝負に出たのか。その意図を聞こうと《THISTIME》の事務所を訪れたが、藤澤さんは初開催の準備に忙殺されている様子。しかし「今やらないとやばいんですよ!」と勢いに任せて話してくれた。

 

写真提供:藤澤慎介

あれ?日本、取り残されてる?

──

そもそも藤澤さんがアジアに目を向けるようになったきっかけはなんでしたか?

藤澤

《THISTIME》は設立当初から海外アーティストの来日公演やリリースをしてきた会社ですし、日本のバンドの海外公演も手伝ってきました。その中で2010年代後半からナードマグネットとかLucie,Tooのような、サウンドは海外からの影響を如実に受けながらも、すごく日本的な詞世界のバンドが、海外で評価を受けるようになってきまして。特にLucie,Tooは2018年から北米ツアーをやったり、タイの『Maho Rasp Festival in Bangkok』(注1)に呼んでいただいたり、海外での活動も増えました。そしたら一緒に周る中で土地ごとのインディー・バンドを目撃するわけです。特にタイの『CAT EXPO』(注2)に行った時はびっくりしました。めちゃくちゃいいバンドがたくさんいる。しかも日本では全然情報が入ってきていないものばかり。

注1:2018年から開催されているタイ初のインターナショナル音楽フェスティバル。2023年も12月2日~3日の開催がアナウンスされており、IdlesとInterpolがヘッドライナー。日本からは新しい学校のリーダーズ(Atarashii Gakko!)、Michael Kaneko、envy、おとぼけビ~バ~が出演。

注2:タイの音楽専門Webラジオ局『Cat Radio』が主催する大型野外フェスティバル。バンコク郊外に位置する廃業した遊園地である『Wonder World Fun Park』を舞台に、メジャーからインディーズまで100以上のバンドが出演する若手バンドの登竜門的存在。

Lucie,Too(2018年、Maho Rasp Festival in Bangkokにて)
2018年、CAT EXPO 5
──

《THISTIME》自体設立から今年で20年ですが、これまでアジアのアーティストの作品や公演を手掛ける機会はあったんですか?

藤澤

初めてアジアのアーティストをリリースしたのは韓国のシンセ・ポップアーティスト、Neon Bunny(2012年リリース『Seoulight』)のリリースだったかもしれません。他にはタイのポストロックバンドaireや、デリームポップデュオSTOONDIOの公演。あとコロナ前までサーキットイベント『Shimokitazawa SOUND CRUISING』(注3)をやっていて、そこには毎年アジアや欧米のバンドも呼んでいました。多い時は5~7組くらい。でも当時は点でしか見ていなかったんだと思います。それがアジアでライブを観る機会が増えていく中でだんだん線になってくるんですね。各国の有力なラジオ局やイベント名、人気のアーティストの名前を覚えたり、一部日本公演の手伝いもさせていただく中で、徐々に気づくんです。あれ?今タイのフェスに来ているけど、日本よりも韓国とか台湾のアーティストの方が多いな。もしかしたら日本が取り残されているんじゃない?って。実際に現地にいる日本人の方と話すと、確かに台湾や韓国の方が多くなってきているかもしれないと聞きました。

注3:2012年から毎年5月に下北沢一帯のライブハウスや飲食店を最大17会場ジャックして開催されていた、オムニバスサーキットライブイベント。コロナ以降は開催されていないが、2021年5月に〈下北沢シャングリラ〉1会場で2Days実施。2019年には台湾のElephant Gym、韓国のADOY、タイのINSPIRATIVEなどが出演している。

──

アジアの中で日本を相対化した時に、初めて他国よりもプレゼンスが下がっていることに気づくと。

藤澤

やっぱり日本の音楽市場はまだ国内需要が強くて、《THISTIME》みたいに日本でインディーに特化した音楽を扱うマネジメント、レーベル、イベント事業をやっている会社とはいえ、どうしても日本のマーケットでどう知ってもらうか、売っていくかということばかり目を向けがちで。アーティストにそれを求められるのももちろんあるし。そういう状態だとアジアの中で今、日本はどれくらい存在感があるのか、どれだけ音楽が盛り上がっているのか、気づけないんですよ。でも日本の音楽をアジアに届けることについて、もっと真剣に考えないとヤバイことになるんじゃないかという危機感が半分。あともっとアジアに進出できたら、日本の音楽も広がるんじゃないかというポジティブな気持ち半分というのが『BiKN』プロジェクトのスタートですね。

──

日本でもCHAIや青葉市子など、海外でも評価されるアーティストは近年増えてきた感覚もあるのですが。

藤澤

もちろん、1990年代の少年ナイフに始まり、BorisやMONOのような海外を中心にずっとやっているバンドもいるし、最近だとおとぼけビ~バ~とか羊文学も頼もしいですよね。それは日本のアーティストが海外にも通用する力を持っていることの証だと思います。でもまだアジアのイベンターやブッカーたちからは日本は国内だけで必死になってると思われているだろうし、たまたま彼らの琴線に触れ、一本釣りされたアーティストだけが海外に行っている状況だと思います。

日本とアジアの音楽がフラットに混ざり合う場所を!

──

今回『BiKN』はアジアと日本のアーティストがほぼ半数ずつ出演します。今仰った課題感から、どのような考えでこの形式で開催することとなりましたか?

藤澤

まずは何よりアジアのアーティストと、アジアのお客さんを日本に呼びたいと思ってこの形になったんですが、いろいろとアジアのイベントに行ったり調べていくうちに、ヘッドライナーのアーティストたちは、違う国のフェスティバルにも同じように出ているなと気づいてきまして。たとえば、タイのHYBSなんかは《JUICEY》という小さなレーベルながらアジア中にリスナーを持っていて、アジア発のヒットと言えるような状況になっていました。2022年に観た韓国の『Zandari Festa』(注4)では500人キャパでしたが、次に観た台湾の『浮現祭 Emerge Fest.』(注5)ではヘッドライナーで数万人の前でやっていましたし。同じように韓国、台湾、タイ、中国など場所を移して近しいアーティストがそれぞれ出演して、界隈が形成されつつある。実は日本の外ではすでにアジアの国同士が市場を同一としてるし、ユニティを形成しているんじゃないかという危機感もありました。

注4:韓国・ソウルの弘益大学周辺の複数会場で開催される、ショーケース・フェスティバルです。 毎年秋ごろに開催され、韓国および世界中から100以上の新興アーティストが集まり、連日連夜パフォーマンスを繰り広げる。

注5:2019年から台湾・台中で行われる音楽フェスティバル。元々は台湾のアーティストの出演がほとんどであったが、2023年は海外からも約15組が出演。SUGIZOがヘッドライナーを務めた。

2022年、Zandari Festa
2022年、浮現祭 Emerge Fest.
──

日本からの出演が少ないだけではなく、すでに日本以外の国のイベント同士は連帯を結んで、アーティストも行き来していると。

藤澤

日本のアーティストはどうしても海外に出て行った時に円が高かったこともあって、ギャラやマーチャンダイズで稼ぐことが難しかった事実があるし、むしろお金がかかっていました。投資と捉えて長期的にファンベースを作ることができなかったと思うんですね。そこにコロナもあってなかなか出ていけなくなっているうちに、アジアでは結束を固めて、行き来し合って、ヘッドライナーが一緒というイベントも出てきた。これは日本やばいぞと。だからアジアのインディー・アーティストたちに、日本にはあなたたちの音楽を受け入れられる土壌があると思ってもらう機会。アジアと日本がフラットに混ざっている状態を作りたかった。

──

コロナの規制も撤廃されましたし、今年に入ってアジアからの来日公演も非常に増えた印象がありますが、この状況についてはどのように捉えていますか?

藤澤

確かに来日公演は今年からすごく増えていると思います。それは〈月見ル君想フ〉の寺尾ブッダさんを始め、日本の熱意あるイベンターさんたちの取り組みの賜物で、同業者としてとてもリスペクトしています。

 

今は日本のアーティスト数組を前座につけるようなライブハウス・イベントが多いじゃないですか。この形式はお互いのバンドにリスペクトがあれば、いい出会いになるし、それぞれのお客さんも混ざり合う可能性があるので素晴らしいし、僕も好きです。でもその反面、せっかく来日したヘッドライナーではなく前座が集客を担保している歪な構図になっていたり、せっかくの来日なのにライブの時間が対バンによって少なくなったり、交流という面でも共演の日本人バンドとうまくコミュニケーションが取れなくて、何も残るものがなかったり、課題もあると思っていて。もっと自然に混ざって、当たり前のようにいろんな国のバンドが出て、お客さんが集まる機会もあったらいいなと思ったんですよね。

──

日本とアジアがフラットに混ざり合う理想的な状況を作るためには、一つひとつの来日公演を積み重ねていくだけではなく、今までの印象を変えるような機会が必要じゃないかということですね。

藤澤

そうです。今まで『SOUND CRUISING』や単発の来日公演もやってきたけど、言ってしまえば「海外アーティストも出ちゃうぞ!」みたいな一つの売り文句で呼ぶだけじゃ、そこの(日本とアジアの)壁は壊れない。シンプルにアジア中からがっつりと数を呼んで、全部観てもらう。どでかくライブハウスで目にするものから混ぜっ返すしかないと思ったんです。お金のこととか考えたらめっちゃ怖いんですけど、これしかアイデアがないから「もうやるしかないなぁ!くそぉ!」という気持ちです。

──

渋谷一帯の6会場を使ったサーキット型イベントにしたのは何故ですか?

藤澤

いずれは『FUJI ROCK FESTIVAL』や『SUMMER SONIC』くらいの規模感でやれるようになるべきだと思っていますし、その一方で『SOUND CRUISING』みたいなこれからの若手インディー・アーティストがいっぱい出るような登竜門的ショーケースイベントも必要です。今回はまず一本柱となる実績を作る必要があると思って、そのどちらの役割も混ざっている感じにしました。落日飛車Sunset Rollercoasterのような今年『Coachella』(注6)にも出たアジア最高峰のバンドも入れば、若手もいる。キャパも大きすぎず小さすぎず。やがては役割に応じて二つに分けたいと思っています。

 

今回、渋谷でうまく行ったら、次は海外でもやるべきだと思っていて、たとえば『BiKN Bangkok』、『BiKN Taiwan』まで見据えて動いています。ここまでサイクルしてこそ、ようやく日本から海外に連れていく場所が作れたと言えるので。だから今回はまずその一歩ですね。

 

渋谷にしたのはこれまでやってきた下北沢でのサーキットイベントとの差別化と、なにより日本で一番賑やかで盛り上がっている土地の特性の力を借りようという意図です。

注6:1999年にスタートしたアメリカ・カリフォルニア州で行なわれている世界最大級の野外フェスティバル。正式名称はCoachella Valley Music and Arts Festival。2023年はBad Bunny、BLACK PINK、Franc Oceanがヘッドライナーを務めた。

日本のリスナーの音楽を求める探求心を信じている

──

具体的にブッキングはどのように進めて行ったのでしょうか?

藤澤

アジア各国にはそれぞれのインディー・アーティスト界隈に伝手を持っているイベンターやブッカーがいるので、ちゃんとその方たちと手を組んで実現しないと、今後に繋がらないと思っていたので、2021年頃からとにかくアジア圏のインディー・アーティストが出るフェスを回りながら、バックヤードで片っ端から関係者たちと友達になってきました。インディーの音楽でメシを食うことは日本よりも難しい土地ばかりです。その中でビジネスをやっている人たちなので、クセのある方も多かったけど、たくましくてピュアな気持ちを持って、必死に音楽の場所を作っていることが知れました。2年ほど回って「あの変な日本人、いつも来てるなぁ」と思われるくらいまで顔を出していましたね。

 

あの7月のThe 1975が大事故を起こしたマレーシアの『Good Vibes Festival』(注7)にも現地のバンドを観るために行っていたんですよ。2~3日目が主目的だったのに中止になっちゃって、結構お金かけて行っていたのに残念でしたが。

注7:マレーシアのクアラルンプールで2013年から開催されている国内最大級の音楽フェスティバル。今年はThe Strokes、The 1975、The Kid Laroiをヘッドライナーに3日間開催される予定だったが、初日に出演したThe 1975のMatthew Healyがステージ上でマレーシア政府への批判を行ったことを受け、以降の日程が中止となった。

藤澤さんと、日本とタイの音楽交流レーベル《dessin the world》を運営している要人Ginnさん
2023年、『Good Vibes Festival』に参加するためマレーシアを訪れた藤澤さん
──

アジアのアーティストのラインナップは、どのような基準で選んだのでしょうか?

藤澤

基本的には自分たち実行委員会が実際にライブを観たアーティストに絞ろうと思いました。ヒップホップやアイドルも含めたオールジャンルも考えましたが、雑多な感じよりも比較的まとまりをもって観ることができるような、バンド・ミュージックが中心。ここはやっぱりバンド好きな僕が観て感銘を受けたアーティストを呼んでいるので、そうなっている部分もありますね(笑)。今年8月には、韓国の『Incheon Pentaport Rock Festival』(注8)に去年に引き続き行ってきて、『BiKN』にも出てくれるSilica Gelや、日本からもELLEGARDEN、キリンジ、羊文学、おとぼけビ~バ~とかが出ていたんですが、これがまためっちゃロック・バンドの祭典という感じだったんですよ。ちゃんとイベント名にあるようにロックしてるやんって。これだけ現代にはいろんな音楽がある中で逆に潔くて新鮮だと思ったので、そこからかなり感銘を受けていますね。特にSilica Gelは知り合った頃から加速度的に人気が出ていて、この時に数万人の合唱を聴いてかなり感動しました。『BiKN shibuya』でも間違いなく注目してほしいアーティストです。

注8:2006年から毎年夏に仁川で開催される、韓国を代表する野外フェスティバル。今年は3日間開催され、ELLEGARDEN、THE STROKES、Kim Chang Wan(김창완)が各日のヘッドライナーを務めた。

2023年、Incheon Pentaport Rock Festival
──

日本のアーティストについてはいかがでしょうか?

藤澤

日本の音楽もすごく幅広いので悩みましたが、まずはアジアの顔ぶれと地続きに混ざることができそう、もしくは海外に向けたアティチュードをちゃんと普段の活動で示しているアーティストで揃えています。恐ろしいことに日本勢はまだブッキングが終わっていなくて(笑)(注9)。とにかくアジアの人に向けて「日本にこんなすごいアーティストいるから観て!」と言えるような人たちですね。

注9:取材は9月22日(金)に行われた。

──

その結果、今までありそうでなかったコンセプトのイベントとなりそうですね。

藤澤

本当に。日本で前例がないのかと調べたんですけどないんですよね……。沖縄で『Sakurazaka ASYLUM』(注10)も主催している野田隆司さんが始めた『Music Lane Festival Okinawa』(注11)が、唯一同じ視点を持ってらっしゃるかなぁ。でもそりゃそうなんです。この規模でやろうと予算を皮算用しようものなら、生半可な覚悟でできるものではないということがわかります。僕たちも今、震えが止まりませんもの(笑)。出演にかかるお金もびっくりするくらい高くなっていて、なぜ向こうのギャラの水準が上がっているかというと、イベントだったり、海外でライブすることへの支援、文化事業に対する政府からの助成金が出る仕組みがちゃんとあるからなんですよ。そりゃあ当然、出演料の高い国にいきますよね。そこも今の日本の状況と比べると、げんなりしてしまいます。競争ができなくなっていくんです。ほんとに世界に音楽文化を輸出する気はあるのかと。数年前にお手伝いしていたとあるモンゴルのアーティストに「ギャラをもらいたいなら中国のイベントにでるよ、日本が好きだから来てるんだ」って言われたことを今かなり実感しています。

 

今回つながりを作った各地のキーパーソンとも連携して、なるべく費用は抑えてもらっていますし、さっきの言葉じゃないけど「日本はいいところだから行く」とまだみなさん言ってくれます。でもいずれそのプレゼンスがなくなる日が来てしまうかもしれない。「日本じゃライブをやる意味がない」と思われたらもう本当に終わりです。そうなる前に今やらなければいけないんです。

注10:2008年から那覇市にある桜坂劇場とその周辺で、年一回開催されている音楽とアートのフェスティバル。今年も11月18日(土)、19日(日)に開催が予定されており、全56組が出演する。

注11:沖縄市(コザ)のミュージックタウン音市場を中心に開催された、国際音楽ショーケース・フェスティバル。沖縄やアジアのインディペンデントな音楽情報を発信するニュースサイト「Music Lane Okinawa」も運営している。

──

アジアの中での日本の存在を示す試みは、今回限りではなく、これを皮切りに続けていかなければならないということですね。

藤澤

はい。とにかく初めての試みなので、当日迎えるまで予想がつかない部分が大きい。普段やっている時はどこのアーティストに、どのくらいの人が観に来るってある程度予想しているわけだけど、今回はしっかりと読めてません(苦笑)。あまりマイナスの想像はしたくないので、お客さんには「全会場、全アーティスト観てやるぞ!」くらい貪欲な気持ちで来てほしいです!

 

この前Twitter(X)で「観たいアジアのアーティスト教えてください」ってポストしたら、結構意見を寄せてくれる人が多くて。「このバンド、まだ来日したことないです。呼んでください!」とか、こんなに熱心にアジアの音楽を追いかけている人がいて、このイベントにも注目してくれているんだと感動しました。日本のリスナーの音楽を求める熱量、ディグする探求心はすごいです。彼らこそがいま日本に誇れる武器、いや宝だと思うんですよね。言語がわからない中でも海外のアーティストのメロディーや歌詞を噛み砕いて楽しんできた。だからもはや洋楽邦楽論争みたいなものを軽く飛び越えて、これはヤバいイベントなんだと新しい扉を開いてくれる人が、一定数いるはずという希望は持っていますよ。

BiKN shibuya 2023

日時

2023年11⽉3⽇(⾦・祝)
open 11:00 / start 12:00

会場

Spotify O-EAST / Spotify O-WEST / Spotify O-nest / duo MUSIC EXCHANGE / CLUB asia / 7th floor

出演

babychair / Carsick Cars / cinnamons / Code / Cody・Lee(李) / DYGL / ena mori / 鄭宜農Enno Cheng / evening cinema / Foi / FORD TRIO / Hana Hope / ヒグチアイ / Lucie,Too / Max Jenmana / Michael Seyer / Minhwi Lee / ミツメ/ Nenashi / Newspeak / OGRE YOU ASSHOLE / Say Sue Me / 淺堤Shallow Levée / She Her Her Hers / Silica / Gel / Soft Pine / 拍謝少年Sorry Youth / Stars and Rabbit / 落⽇⾶⾞Sunset / Rollercoaster / The fin. / THREE1989 / Tomii Chan / Virgin Vacation / YeYe / 優河

料金

一般 ¥8,900(税込)(+1ドリンク別途)

チケット

Domestic:https://w.pia.jp/t/bikn-shibuya-23/
Oversea:https://w.pia.jp/a/bikn23eng/

Webサイト

Webサイト:http://bikn.asia/
Linktree:https://linktr.ee/biknshibuya

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REVIEW
トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 – 加藤和彦がトノバンらしく生きた時代の記録

加藤和彦がトノバンらしく生きた時代の記録 加藤和…

COLUMN
【2024年5月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「東京のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」京都、大阪の音楽シーンを追っ…

COLUMN
【2024年5月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シー…

REPORT
Like A Fool Recordsが放つ鋭く、深く突き刺さる、東京インディーズ四つ巴。Kidder / Forbearリリースパーティー『Lesson No.1』

東京都世田谷区、新代田にあるレコードショップ兼立ち飲み居酒屋、インディーレーベル《Like A Fo…